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2025年2月19日 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第225回議事録
日時
令和7年2月19日(水)10:30~
場所
日比谷国際ビルコンファレンススクエア8階
出席者
【構成員等】
小塩隆士会長 飯塚敏晃委員 笠木映里委員 永瀬伸子委員 本田文子委員 安川文朗委員 鳥潟美夏子委員 松本真人委員 佐保昌一委員 奥田好秀委員 長島公之委員 茂松茂人委員 太田圭洋委員 林正純委員 森昌平委員 木澤晃代専門委員
【事務局】
鹿沼保険局長 林医療課長 木下医療技術評価推進室長 米田保険医療企画調査室長 清原薬剤管理官 和田歯科医療管理官 他
議題
○医療技術評価分科会からの報告について
議事
- ○小塩小委員長
おはようございます。
ただいまより、第225回「中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会」を開催いたします。
本日も対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。
また、会議の公開につきましては、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告いたします。
本日は、末松委員が御欠席です。
カメラの頭撮りは、ここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○小塩小委員長
それでは、議事に入らせていただきます。
本日は「医療技術評価分科会からの報告について」を議題といたします。
本日は、同分科会の瀬戸分科会長代理にお越しいただいておりますので、瀬戸分科会長代理より御報告をお願いいたします。
○瀬戸分科会長代理
医療技術評価分科会分科会長代理の瀬戸です。
本日は、ただいま御説明がありましたように、森尾分科会長が所用のため、本日、私が代わって報告をさせていただきます。
令和8年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法等につきまして、2月3日に医療技術評価分科会を開催いたしました。そこで検討された内容を御報告いたします。
まず、資料の中医協診-1から御説明させていただきます。
それでは、1ポツです。「令和6年度診療報酬改定における対応」についてです。
まず「(1)令和6年度診療報酬改定における評価の概要」では、分科会の評価スキームをお示ししております。
「(2)令和6年度診療報酬改定における主な論点」として、4つございます。
まず、①になります。「医療技術の再評価にかかる報告書について」です。
2ページ目に参ります。
令和4年度診療報酬改定における中医協答申書附帯意見を踏まえまして、令和6年度診療報酬改定において、一定の要件を満たす医療技術を分科会で指定し、資料のとおり、関係学会から報告をいただきました。
続いて②になります。医療技術の体系的分類については、調査事業において、各手術の麻酔時間の分布に関わる解析が行われ、それを踏まえた整形外科領域におけるKコードの見直し案が示されたところであり、令和6年度の診療報酬改定の次の改定での対応に向けて、必要な対応を行うこととされました。
次に③になります。医療技術の審議を行う場についてですが、令和5年2月15日の中医協総会で御議論いただきまして、令和6年度診療報酬改定においては、保険医療材料等専門組織において必要な場合に、医療技術評価分科会での検討を求めることができるとされ、4技術について検討が行われております。
最後に④、医科(歯科)点数表における医療技術に関する項目の整理についてですが、令和5年12月21日の中医協総会において確認された方針に基づき、令和6年度診療報酬改定において、算定回数が極めて少なく、ほかの技術により置き換えられていると考えられる3技術について、関係学会の意向も踏まえて削除されたところであります。
また、医療技術評価分科会においても、関係学会からの提案を踏まえ、医療技術の一部を削除しております。
それでは、3ページ目に移ります。
こういった背景のもと「2.令和8年度診療報酬改定に向けた対応(案)」についてです。
(1)の具体的な進め方ですが、新たな医療技術の保険適用等につきましては、これまでの改定と同様の対応を行うこととし、その際に使用する提案書は、資料診-2-1にお示ししておりますが、これについては、前回改定の際に用いたものに、一部修正等を行ったものを使用することとしております。
続いて「(2)医療技術の体系的な分類について」ですが、先ほど御説明したような状況を踏まえまして、令和8年度診療報酬改定においては、分科会で引き続き具体的な対応の検討を進めることとしております。
次に「(3)医療技術の再評価について」です。
令和6年1月15日の分科会、同年2月3日の中医協総会で了承された方針に基づき、分科会において指定する既存医療技術について、関係学会へ報告を求め、分科会における再評価の対象とすることとしております。
具体的には、令和6年度診療報酬改定において、保険適用となったもののうち、提案書のガイドライン等での位置づけの欄において、ガイドライン等で記載ありとされた技術116件と、平成28年から令和6年度の診療報酬改定において、レジストリの登録を要件として保険適用された技術40件になります。
また、報告書提出後の対応といたしまして、事務局によるヒアリングや、ワーキンググループからの意見聴取を行うこととしております。
その上で、ガイドライン等で記載ありと指定された医療技術については、ガイドライン上の位置づけの変化等を分科会における評価を参考とすることを考えております。
また、レジストリの登録を要件として、保険適用された技術と指定された医療技術については、レジストリの解析により、当該技術の有効性、安全性が示されているかを確認して、レジストリの登録を、引き続き、要件とすべきかどうかを分科会において検討することとしております。
最後に「(4)医療技術の整理について」です。
令和8年の診療報酬改定においても、引き続き、分科会において関係学会からの医療技術の削除の提案に対応することとし、その具体的な方法を示しております。
「3.今後のスケジュール(案)」につきまして、医療技術の提案につきましては、例年どおりのスケジュールで、2月中旬から受付を開始し、6月上旬の締切り、報告書につきましては、2月中旬受付を開始し、7月上旬の締切りとしております。
続きまして、診-2以降の資料の御説明に移ります。
資料の診-2-1、2-2ですが、こちらは、提案書の様式とその記載要綱です。
前回改定時に用いた様式を、おおむね踏襲しておりまして、留意点の記載等、修正を行ったものです。
資料2-3は、評価票でして、こちらも前回改定時と同様です。
資料2-4、2-5ですが、こちらが前回から設けております、報告書とその記載要綱です。
ガイドライン等につきましては、ガイドライン等での位置づけの変化の有無や、その具体的な内容、レジストリについては、登録件数などの運用状況や、新たなエビデンスの有無について記載いただくことになっております。
医療技術評価分科会からの御報告は以上になります。よろしくお願いします。
○小塩小委員長
詳細な御報告をどうもありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、御質問等ございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
松本委員、お願いいたします。
○松本委員
どうも御説明ありがとうございました。
ただいま御説明のありました内容に異論はございません。この方向で進めていただきたいと思います。
その上で、2点コメントいたしたいと思っております。
1点目は、学会からの提案を待つのではなく、エビデンスに基づく評価を積極的に進めることが重要だと考えておりますので、ガイドライン等に記載がある技術やレジストリ登録が要件になっている技術につきましては、医療技術の再評価を着実に進めていただきたいということでございます。
2点目は学会へのお願いでございます。新規の保険適用や増点を希望する場合には、診-2-1の3ページにも欄がございますけれども、既存技術の減点や削除をセットで御提示いただくことで、医療保険制度の持続可能性を確保しつつ、医療の質の向上にもつながると考えておりますので、医療技術の進歩と同時に、適正化の視点もしっかり意識をしていただきたいというお願いでございます。
私からは以上でございます。
○小塩小委員長
ありがとうございました。
ほかに御質問、御意見ございますでしょうか。
ほかには御質問等ないようですので、本件に係る質疑はこのあたりといたします。本日の総会に報告をさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○小塩小委員長
ありがとうございます。
それでは、そのようにさせていただきます。
瀬戸分科会長代理におかれましては、ありがとうございました。
○瀬戸分科会長代理
ありがとうございました。
○小塩小委員長
本日の議題は以上です。
なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の「基本問題小委員会」は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。