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- 2024年1月15日 令和5年度第2回 診療報酬調査専門組織(医療技術評価分科会)議事録
2024年1月15日 令和5年度第2回 診療報酬調査専門組織(医療技術評価分科会)議事録
日時
場所
東京都千代田区内幸町2丁目2-3 日比谷国際ビル8階
出席者
- 構成員等
-
- 森尾友宏会長
- 青木茂樹委員
- 植木浩二郎委員
- 大川周治委員
- 大屋敷一馬委員
- 荻野均委員
- 柏木聖代委員
- 川畑仁人委員
- 川村雅文委員
- 小林治委員
- 近藤正英委員
- 瀬戸泰之委員
- 西洋孝委員
- 沼部幸博委員
- 野口暉夫委員
- 野崎博之委員
- 冨士幸蔵委員
- 前原健寿委員
- 眞野成康委員
- 矢冨裕委員
- 事務局
-
- 眞鍋医療課長
- 木下医療技術評価推進室長
- 荻原保険医療企画調査室長
- 安川薬剤管理官
- 小嶺歯科医療管理官 他
議題
- 令和6年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価について
- 医療技術の評価(案)について
- その他
議事
- 議事内容
○森尾分科会長
定刻になりましたので、ただいまより、令和5年度第2回「診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会」を開催いたします。
本日は、委員の皆様におかれましては、お忙しいところ御出席いただきまして、ありがとうございます。
本日の分科会委員の出席状況でございますが、現在お一人を除きまして御出席いただいておりまして、現時点で19名の出席をいただいております。出席委員が過半数に達しておりますので、本日の分科会が成立いたしますことを御報告申し上げます。
それでは、続いて、事務局より資料の確認をお願いいたします。
○医療課長補佐
事務局でございます。資料の確認をさせていただきます。
電子媒体で配付させていただいておりますが、お手元に議事次第、委員名簿、要綱とありまして、続きまして、議題1の資料として、技-1、技-1参考1、参考2、参考3、参考4。議題2の資料として、技-2-1、2-2、2-3。お手元にございますか、御確認いただければ幸いです。
○森尾分科会長
ありがとうございました。資料の確認、よろしいでしょうか。
それでは、早速ですが、議事に入らせていただきます。
まず「令和6年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価について」につきまして、事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○医療課長補佐
事務局でございます。
「1.令和6年度診療報酬改定に向けた医療技術について(案)」でございます。
それでは、議題1の資料として、まず、技-1から御説明させていただければと存じます。
まず、1ページ目の「1.これまでの検討状況」に、これまでの経緯をまとめてございます。
(1)医療技術評価分科会における技術の評価についてでございますが、令和5年2月15日の中医協総会におきまして、令和6年度診療報酬改定に向けて、この分科会において学会等から提出されました提案書に基づいて、新規医療技術の評価及び既存技術の再評価を行うことについて了承いただきました。
その後、学会から合計890件の提案書が提出されまして、事務局においてヒアリング等を行い、11月20日の分科会におきまして、分科会の評価対象となる技術等について検討を行っていただき、中医協総会において了承いただきました。
その後、分科会の委員の方々に評価を行っていただきまして、また、先進医療として実施されている技術については、先進医療会議において評価が行われたところです。これらにつきましては、技-2-1にお示ししております。
(2)医療技術の再評価にかかる報告書についてですが、11月20日の分科会におきまして、今後の報告書提出の対象となる技術について、以下の方針で進めることとなり、11月29日の中医協総会で了承いただいたところでございます。
マル1令和6年度診療報酬改定において、対応する優先度が高いとされた医療技術のうち、「ガイドライン等で記載あり」とされたもの。マル2平成28年度から令和4年度までにレジストリの登録を要件として保険収載されました技術35件及び今回の改定におきましてレジストリの登録を要件として保険適用される技術でございます。
(3)医療技術の体系的分類についてでございます。平成30年度診療報酬改定において、データ提出加算で提出を求めているデータのうち、Kコードにつきましては、実施した手術の外科系学会社会保険委員会連合(外保連)手術基幹コードであるSTEM7を併記することとされました。
その後、厚生労働省行政推進調査事業によるSTEM7の分類に基づく各手術の麻酔時間の分布に係る解析が行われました。その解析によれば、一部の整形外科手術におきましては、共通のKコードに対して部位ごとにSTEM7のコードが異なるところ、手術部位により麻酔時間の分布が異なっておりました。このことから、ほかの整形外科手術におきましても、Kコードが共通であるもののSTEM7のコードが異なるものについて更なる分析を行い、その分析結果を踏まえ、Kコードの見直しが検討され、今回一部について見直し案が示されております。
技-1参考1でございますが、最後のページにおきまして、現在の整形外科手術に係るKコードについて、部位別に術式を分類していく分類案を例示させていただいているところでございます。
次に「2.令和6年診療報酬改定以降に向けた医療技術の評価等の進め方について(案)」でございます。
(1)分科会における医療技術の評価について、中医協総会へ報告し、令和6年度診療報酬改定に向けての最終的な対応について検討を行うこととしております。
(2)医療技術に係る報告書については、前回の分科会での議論も踏まえ、令和6年度診療報酬改定の次の改定に向けて、先ほど御説明した対象について報告書の提出を求めることとするとしております。
(3)医療技術の体系的な分類については、手術を含めた医療行為分類の国際的標準化に向けて、WHOにおいて検討が進められている医療行為の国際分類(ICHI)の状況も踏まえまして、研究班により整形外科領域についてKコードの再編に係る案が示されたところであり、令和6年度診療報酬改定の次の改定での対応に向けて、必要な検討等を行っていくこととするとしております。
(4)参考4でお示ししておりますが、昨年2月の分科会及び15日の総会における議論により、令和6年度診療報酬改定では製造販売業者から保険適用希望書が提出され、保険医療材料等専門組織(保材専)において審議を行う技術につきましては、保材専は必要な場合に分科会での検討を求めることができるものとされ、該当する技術について分科会で検討が行われました。
本運用につきましては、保険適用希望のあった技術の具体的な技術料の設定や見直しに当たり、分野横断的な幅広い観点からの評価や必要に応じて他の既存技術に対する評価の見直しが併せて可能となる一方で、保険適用時期が診療報酬改定の時期に限られることになります。
これを踏まえ、保険適用希望書が受理されてから改定の際に保険適用されるまでの期間において、保険診療との併用を認め、評価療養として実施可能とするため、現行では評価療養として実施可能とされている期間について、「保険適用希望書が受理されてから240日を上限」とされておりますところ、この分科会での審議の対象となった技術に用いる医療機器等の使用または支給については、「医療技術評価分科会での審議の対象となった後、直近の診療報酬改定において保険適用されるまでの間」に改めることにつきまして、中医協総会に報告し、検討を行うとしております。
議題1につきまして、事務局からは以上です。
○森尾分科会長
どうもありがとうございました。これまでの検討状況に加えまして、令和6年診療報酬改定以降に向けた医療技術の評価等の進め方について、案ということで御説明いただきました。ただいまの説明につきまして、何か御意見や御質問がありましたら承りたいと思いますが、いかがでしょうか。
よろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは、質問等もないようでございましたら、この議題についてはこれで終了とさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。
それでは、続きまして「医療技術評価(案)について」について、事務局より資料が提出されております。こちらにつきまして説明をお願いいたします。
○医療課長補佐
それでは、議題2の資料として、技-2-1、2-2、2-3を用いて御説明させていただきます。
技-2-1、1ページの「1.医療技術評価分科会における評価対象となる技術」が774件ございました。そのうち先進医療として実施されている技術につきましては、技-2-2にございますように、31件ございました。また、保険医療材料等専門組織で審議を行った技術が、今回4件分科会におきまして評価させていただきました。
(1)診療報酬改定において対応する優先度が高い技術とされたものが177件。うち、新規技術が56件、既存技術が121件でございます。そのうち学会から提案があったものが174件、先進医療として実施されている技術が5件、一部学会提案と重複がございます。また、保険医療材料等専門組織において審議を行った技術が2件でございました。
技-2-2につきましては、先進医療会議における検討結果について分科会に対して御報告いただいております。
技-2-3につきまして、今般、評価対象となる技術であって、診療報酬改定において対応する優先度の高いものとされたうち、提案書のガイドライン等での位置づけの欄において、ガイドライン等での記載ありとされたものは116件、新規技術32件、既収載技術84件でございました。
事務局からは以上でございます。
○森尾分科会長
どうもありがとうございました。今、まとめを御説明いただきましたが、先生方には以前御評価いただきました結果、そして、先進医療会議における評価結果等を含めて、事務局で医療技術の評価案を取りまとめております。こちらの大部の資料でございますが、何か委員の皆様から御意見・質問がありましたら承りたいと思います。いかがでしょうか。
よろしいですか。皆様、御評価を書面でいただいて、また会議でも御評価を頂戴し、ディスカッションしてまとめたものと理解しておりますが、よろしいですか。どうもありがとうございました。それでは、質問等もございませんようですので、この議題については終了とさせていただきたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。
ちょっと私の不手際がございまして、瀬戸委員からSTEM7につきまして御報告がございますので、先ほどに戻りまして御発表をお願いできればと思います。
瀬戸委員、お願いいたします。
○瀬戸委員
お時間をいただきまして、ありがとうございます。
先ほどの議題の「1.医療技術の評価について」の中の1の(3)医療技術の体系的分類について、技-1参考1という資料がありまして、外保連としては、Kコードの精緻化に向けてSTEM7という、これは外保連の基幹コードになるのですけれども、それとの突合の作業を進めてまいりました。
そこで、技-1参考1の2ページにあるのですけれども、その理由としては、現在のKコードが細分類について部位と術式が混在しているとか、あるいは1つのKコードに対して、医療資源の投入量が異なる複数の手術が分類されているケースがあるということもあって、精緻化を目指して、先ほど御説明にもありましたけれども、KコードについてSTEM7を併記するという対応がなされております。
それに基づきまして、参考資料の5ページにあるのですが、厚労科研でリアルワールドデータに基づくいろいろな評価について、麻酔時間といったもので検討を進めてまいりました。この間、特に整形外科領域がそういった傾向が強いということで、実は令和6年度の診療報酬改定に向けて、外保連の中に整形外科の先生たちのプロジェクトチームを立ち上げまして、実は令和6年度、今回の改定に向けてSTEM7との突合を進めてまいりました。
ただ、残念ながら時間的な余裕とかいろいろありまして今回は見送ることになったのですけれども、ぜひ令和8年度、次々回の改定に向けては、このSTEM7との突合を達成していただきたいというのが、我々、外保連としてのコメントということで一言申し上げさせていただきました。ありがとうございます。
○森尾分科会長
瀬戸委員、どうもありがとうございます。恐らく新しい技術もどんどん出てくる中で、KコードとSTEM7の突合というのは非常に重要な、また、力の必要な作業と認識しております。せっかくの機会ですから、委員の皆様から何かコメント等ありましたら承りたいと思いますが、よろしいですか。
ぜひ、令和8年度改定に向けて頑張っていただけたらと思っております。
瀬戸委員、どうもありがとうございました。
それでは、議題に戻らせていただきます。
本日の議題は以上となりますが、「医療技術の評価(案)」につきましては、当分科会の検討結果として中医協総会に報告し、御議論いただくこととしたいと存じますけれども、よろしいでしょうか。
どうもありがとうございます。それでは、当分科会の検討結果として、中医協総会に報告させていただきます。
様式につきましては、分科会長と事務局に一任いただきたいと思っておりますが、よろしいでしょうか。
どうもありがとうございます。それでは、そのようにさせていただきたく存じます。
本日予定された議題は以上でございます。そのほか事務局から何かございますか。
○医療課長補佐
事務局でございます。
特段ございません。
○森尾分科会長
ありがとうございます。
それでは、次回の日程等につきまして、事務局よりお願いいたします。
○医療課長補佐
次回の開催につきましては、追って御連絡申し上げたいと存じます。
○森尾分科会長
どうもありがとうございました。
本当に委員の皆様におかれましては、大変な作業に関わっていただきまして、お礼を申し上げます。
それでは、本日の診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。