2025年2月3日 令和6年度第1回 診療報酬調査専門組織(医療技術評価分科会)議事録

日時

令和7年2月3日(月)10時00分~12時00分

場所

中央合同庁舎第5号館 専用第22~24会議室(18階)
東京都千代田区霞ヶ関1-2-2

出席者

構成員等
事務局

議題

  • 令和6年度診療報酬改定に係る医療技術の評価について
  • 令和8年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法等について(案)
  • その他


 

議事

議事内容

○森尾分科会長
 皆様、お忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。
 それでは、ただいまより令和6年度第1回「診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会」を開催いたします。
 議事に入る前に、委員の出欠状況について報告をさせていただきます。本日は、大川委員、川村委員、西委員が御欠席と伺っております。
 なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。
 また、前回の会議以降に事務局に人事異動がございましたので、事務局より紹介をお願いいたします。
○事務局
 事務局でございます。
 それでは、事務局を紹介させていただきます。
 和田歯科医療管理官でございます。
○和田歯科医療官
 和田でございます。よろしくお願いいたします。
○事務局
 当分科会を担当いたします医療技術評価推進室室長補佐の伴でございます。
 事務局の紹介は以上です。
○森尾分科会長
 ありがとうございます。
 それでは、続いて事務局から資料の確認をお願いいたします。
○事務局
 事務局でございます。
 本日の資料について確認をさせていただければと思います。
 本日は議事次第、委員名簿、運営要綱のほかに技-1、技-1参考、技-2、技-2参考、技-3-1、技-3-1の参考、技-3-2、技-3-3、技-4-1、技-4-1の参考1と参考2、技-4-2の資料を事前に送付させていただいております。
 不足等がございましたら、お申しつけいただければ速やかに送付させていただきます。
 以上でございます。
○森尾分科会長
 ありがとうございます。
 皆様、よろしいでしょうか。
 それでは、令和6年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価について、事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○事務局
 事務局でございます。
 資料技-1に沿って説明をさせていただければと思います。「令和6年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価について」というタイトルのものでございます。
 こちらの資料は、令和6年度診療報酬改定の際に3回目の医療技術評価分科会で御議論いただいたときの資料となっております。
 内容についてですけれども、1ポツのこれまでの検討状況のところから御説明させていただきます。
 (1)医療技術評価分科会における技術の評価についてということでございまして、前回改定では、1つ目の○のところですが、学会等から提出された提案書に基づいて新規医療技術の評価及び既存技術の再評価を行うという方針で進めたというところでございまして、学会等からは合計890件の提案書について学会等からヒアリングを実施した上で提案内容の確認を行って、分科会で検討、評価を行ったというところでございます。
 また、3つ目の○のところでございますけれども、学会等からの提案の医療技術については委員による評価が行われたというところと、先進医療として実施されている医療技術については先進医療会議において評価が行われたというところでございます。
 (2)医療技術の再評価に係る報告書についてというところでございます。前回の診療報酬改定の際に、関係学会から提案書と並行して既存の技術の報告書を提出するように進めさせていただいたところでございます。どういった医療技術が報告の対象となったかというところですけれども、令和4年度診療報酬改定、前々回の改定において、ガイドライン等に記載があるような医療技術として提案のあったものとレジストリの登録を要件として保険適用されたというものでございます。
 この令和6年度診療報酬改定の最終的な分科会での評価の際に、次回診療報酬改定、本日これから御議論になります報酬改定においてもどういった対象で報告書をまとめるかというような議論がなされたところでございまして、こちらが(2)の1つ目の○に記載しているところでございます。令和6年度診療報酬改定において対応する優先度が高いとされた技術のうち、ガイドライン等で記載ありとされたもの、②として平成28年度から令和6年度までの間においてレジストリの登録を要件として保険適用された技術というところでございます。
 続いて、2ページに参ります。
 (3)の利用技術の体系的分類についてでございます。こちらについては、平成30年度の診療報酬改定において、データ提出加算で提出を求めているデータのうち、Kコードについては外科系学会社会保険委員会連合の手術機関コードであるSTEM7を併記するということにしたところでございます。
 その後、研究事業等によって検討を進めていただいたところでございまして、前回改定においては、一部の整形外科手術においてKコードに対して部位ごとにSTEM7のコードが異なるというところ、手術部位により麻酔時間の分布が異なっていたというところを報告いただきまして、それを踏まえた見直し案の提示があったところでございます。
 2ページ目の中ほどでございますけれども、令和6年診療報酬改定以降に向けた医療技術の評価等の進め方についてというところでございまして、こちらが前回の分科会において今後について御議論いただいたところでございます。
 (2)が先ほど申し上げたとおり報告書の提出の範囲を記載しているというものでございます。
 (3)は、医療技術の体系的な分類について、Kコードの再編の提示された案を踏まえて、令和6年度診療報酬改定の次の改定での対応に向けて必要な検討を行っていくとさせていただいたというところでございます。
 (4)でございますけれども、前回改定から学会からの提案等と先進医療会議からの提案に加えて、保険医療材料等専門組織で異論のあった医療技術のうち、医療技術評価分科会で議論することが適当という結論になったものを医療技術評価分科会で評価したというような実績がございまして、これについての確認でございます。
 最後3ページ目でございますが、こうした運用に当たって必要な行政上の手当てをさせていただいたというような御報告を最後に記載してございます。
 資料技-1の説明は以上でございます。
○森尾分科会長
 どうもありがとうございました。
 これまでの検討状況に加えて、令和6年診療報酬改定以降に向けた医療技術の評価等の進め方について(案)ということで御説明いただきました。
 ただいまの説明につきまして、委員の皆様から御意見、質問がございましたら頂戴したいと思いますが、いかがでしょうか。
 よろしいですか。特に質問、コメント等ございませんようでしたら、この議題は終了とさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。
(委員首肯)
○森尾分科会長
 どうもありがとうございました。皆様首肯していただいたと認識いたしました。
 それでは、続きまして、令和8年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法等につきまして、事務局より資料が提示されておりますので、事務局から説明をお願いできればと思います。
○事務局
 事務局でございます。
 議題の2については資料技-2から技-4-2までございますけれども、基本的には技-2の資料で御説明をさせていただいて、必要に応じてその他の資料については御案内をさせていただければと思います。
 資料技-2の1ページ目を御覧ください。
 「令和8年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法等について(案)」という資料でございます。
 まず、1ポツの令和6年度診療報酬改定における対応のところでございます。これはまさに先ほど資料技-1で御説明をさしあげた内容でございますので、かいつまんで御説明をさせていただければと思います。
 1つ目の○のところにつきましては、従前の取扱いということで医療技術の再評価の進め方を確認しております。評価の方法として図でお示ししておりますけれども医療技術評価分科会においては、関係学会からの提案書と先進医療会議からの医療技術と保険医療材料等専門組織からの医療技術と3つのルートがございまして、こちらから上がってきたものについて御評価をいただくというような形になっております。
 図の下の2つ目の○のところですが、前回改定においては、分科会における評価対象となったのが774件でございまして、そのうち177件の技術が優先度が高いと評価されたところでございます。そのうち14件が報酬項目の削除の提案でございました。
 続いて(2)主な論点でございます。これも簡単に申し上げますと、まずは①として医療技術の再評価に係る報告書を前回令和6年度診療報酬改定で新たに御報告いただいたというところでございまして、先ほど申し上げたとおりの範囲の医療技術を令和8年度診療報酬改定に向けても求めてはどうかと考えているところでございます。
 続いて②の医療技術の体系的分類についてでございますが、これも先ほど申し上げたとおりでございまして、これまでの研究事業や分科会での御提案、御議論などを踏まえて、次回の改定での対応に向けて必要な検討を行うとしたところでございます。
 ③の医療技術の審議を行う場についてですけれども、こちらは保健医療材料等専門組織との関係について記載してございます。
 ④医科(歯科)点数表における医療技術に関する項目の整理についてでございます。こちらは中医協の総会とこちらの医療技術評価分科会においてそれぞれ検討したものでございます。前回改定においては、令和5年12月27日の中医協総会において、算定回数が極めて少ない医療技術の項目について、関係学会等の意向を踏まえつつ、削除を検討するという方針とした上で、前回改定において複数年算定回数が0回であった3つの技術について、関係学会の意向も踏まえて削除としたところでございます。
 また、分科会においては、先ほど申し上げましたが、医療技術の一部を、削除提案を踏まえまして削除させていただいたというところでございます。
 続いて、2ポツの令和8年度診療報酬改定に向けた対応の案の説明をさせていただきます。
 まず(1)の令和8年度の評価の具体的な進め方についてでございます。
 (ア)のところで評価の対象となる医療技術を確認してございますが、基本的には令和4年度、6年度診療報酬改定と同様の取扱いとしたいと考えております。
 ①で分科会に学会から提出された医療技術についてその範囲をお示ししておりますが、評価の対象となる医療技術は医科点数表の「医学管理等」から「病理診断」まで、歯科点数表の「医学管理等」から「病理診断」までに該当する技術として評価するまたはされることが適当な医療技術でございまして、医療技術としてアウトカムが改善する等の有効性をデータで示すことができるものとしております。
 また、提案書が提出された医療技術の実施に当たりまして、薬事承認されていない医薬品、医療機器、体外診断用医薬品等を使用するものについては、原則として評価の対象外とします。そのため、薬事承認を取っていただく必要があるということでございますが、それについては令和7年、今年の8月末日までに承認取得が可能なものとさせていただいて、そこを薬事承認の締切りとする。これも例年同様の取扱いでございます。
 続いて②の先進医療として実施されている医療技術についてでございますが、こちらは前回改定と同様に、分科会における評価の対象とするというところでございます。
 ③も同様で、保険医療材料等専門組織から医療技術評価分科会での審議が必要とされている技術についても、評価の対象とすることとしてはどうかと思っております。
 続いて(イ)の提案書の様式に参ります。提案書の様式については技-3-1にお示ししておりますが、こちらも前回改定と同様の項目とさせていただいております。こちらを用いてはどうかと書いております。技-2の資料の3ページ目の下のところで幾つか留意点を挙げさせていただいております。
 続いて、4ページ目の上のところ、(ウ)の医療技術の評価等の進め方でございます。こちらも例年どおりの取扱いとしてはどうかと考えておりまして、学会等からの提案に対する評価の作成に当たってワーキンググループを設置しまして、専門家の皆様の御意見をいただいてはどうかと考えているところでございます。
 続きまして、(2)医療技術の体系的な分類についてでございますが、先ほども申し上げましたが、令和6年度診療報酬改定において、令和6年度の次の改定での対応に向けて必要な検討を行うとしたところでございますので、令和8年度報酬改定においては、分科会で引き続き具体的な対応の検討を進めることとしてはどうかと考えております。
 (3)医療技術の再評価についてでございます。こちらは前回改定から取り入れたものでございまして、関係学会から特定の医療技術に関する報告をいただくというところでございます。先ほども申し上げましたとおり、報告を求める医療技術の範囲については前回御議論いただいたとおりでございまして、①のA)のところを御覧いただければと思いますが、提案の際にガイドライン等で記載があるとされたものを116件、あと、B)のところですが、レジストリの登録を要件として保険適用された技術が40件ございます。これらについて御報告いただいてはどうかと思っております。
 ②の報告書の様式ですが、こちらも前回用いたものを引き続き使ってはどうかと考えております。
 そして、③の報告書提出後の対応につきましては、これは提案書と同様に、関係学会からのヒアリングやワーキングからの意見聴取などを行いまして、分科会において御評価をいただければと思っておりますが、評価に当たりましては、5ページ目の上のところにございますとおり、A)として「ガイドライン等で記載あり」として指定された医療技術については、ガイドライン上の位置づけの変化などを分科会における評価の参考としてはどうかと思っております。また、B)としてレジストリの登録を要件として保険適用された技術として指定された医療技術については、レジストリの解析により当該技術の有効性・安全性が示されているかどうかを確認した上で、そういったものが十分示されているとの評価になった場合には、関係学会と協議の上、レジストリの登録を引き続き要件とすべきかどうか分科会において検討することとしてはどうかと思っております。
 続いて(4)医療技術の整理についてでございます。令和8年度診療報酬改定においても、引き続き分科会において関係学会からの医療技術の提案に当たっては削除の提案も併せて対応することとしてはどうかと思っております。
 削除に関する提案でございますが、こちらは提案書の中で提案された医療技術に関連して削除や減点が可能と考えられるものという欄がございますので、こういったものを使っていただくか、また、既存医療技術に関する再評価区分というのを選ぶ場所がございますけれども、こちらの中で再評価区分の4というものがございまして、保険収載の廃止として削除提案単独で出していただくことも可能ということをここで確認させていただければと思います。
 続きまして、最後6ページ目でございます。
 3番の今後のスケジュールでございます。こちらは提案書と報告書に分けてスケジュールを書いてございますが、提案書につきましては例年同様のスケジュールを御提案させていただきます。2月中旬に提案書受付を開始させていただいて、6月上旬に提出の締切りとさせていただく。それから提案内容の精査をさせていただいて評価に移ると考えております。
 報告書につきましては少し変更しておりまして、2月中旬の報告書の受付開始は提案書と同様ですけれども、そこから4か月半の時間を置いて7月上旬に提出の締切りとさせていただこうと思っております。その後、ヒアリング、意見聴取などに進むというような形を考えております。
 技-3-1に提案書の様式がございまして、3-2が記載要領でございます。
 技-4-1は報告書の様式でございます。
 技-4-1の参考2として報告いただく技術を掲載してございます。
 技-4-2が報告書の記載要領の案でございます。
 少し長くなりましたが、御説明は以上でございます。
○森尾分科会長
 どうもありがとうございました。
 令和8年度の改定に向けた評価方法についてということで、技-2を中心に、そのほか、様式や記載要領につきましてもコメントを頂戴しております。
 ただいまの説明につきまして、御意見や御質問等がありましたら承りたいと思います。いかがでしょうか。
 よろしいですか。ありがとうございます。
 御質問、コメントございませんようでしたら、医療技術評価分科会としての意見をまとめさせていただけたらと思います。令和8年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法等については資料のとおりに進めていきたいと思いますけれども、そちらでよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○森尾分科会長
 どうもありがとうございました。それでは、皆様御承認いただいたと認識いたしました。
 それでは、本案を診療報酬基本問題小委員会に報告させていただきます。ありがとうございます。
 本日予定された議題は以上でございますが、そのほかとして事務局より何かございますでしょうか。
○事務局
 事務局でございます。
 特段ございません。
○森尾分科会長
 ありがとうございます。
 それでは、次回の日程等について事務局よりお願いいたします。
○事務局
 事務局でございます。
 次回の開催については、後日、日程調整をさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。
○森尾分科会長
 ありがとうございます。
 それでは、本日の「診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会は」これにて閉会とさせていただきます。
 どうもありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。