2024年12月18日 中央社会保険医療協議会 総会 第600回議事録

日時

令和6年12月18日(水)調査実施小委員会終了後~

場所

日比谷国際ビルコンファレンススクエア8階

出席者

構成員等
事務局

議題

  • 調査実施小委員会からの報告について
  • DPC対象病院の退出に係る報告について

 

議事

議事内容

○小塩会長
 それでは、ただいまより第600回、ちょうど600回になります。「中央社会保険医療協議会 総会」を開催いたします。
 本日も対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開につきましては、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
 まず、委員の出席状況について御報告いたします。
 本日は飯塚委員、末松委員、岡本専門委員が御欠席です。
 会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○小塩会長
 それでは、議事に入らせていただきます。
 初めに「調査実施小委員会からの報告について」を議題といたします。
 同小委員会の本田小委員長から御報告をお願いいたします。
○本田委員
 ありがとうございます。
 第25回医療経済実態調査につきましては、調査実施小委員会において、次期診療報酬改定の議論の基礎となる医療機関などの経営実態をどのように把握するのかといった観点から、11月6日、12月4日、そして本日と3回、審議を行ってまいりました。このたび審議結果がまとまりましたので、御報告させていただきます。
 まず、医療機関等調査について説明いたします。
 資料の総-1-1を御覧ください。
 第25回医療経済実態調査要綱(案)について、前回調査からの主な変更点を中心に説明させていただきます。
 調査の目的、内容、対象は前回調査と同様です。
 4、調査の客体及び抽出方法について、病院、一般診療所、歯科診療所は前回同様ですが、3ページ目の(4)保険薬局のうち黄色く塗られた部分、いわゆる同一敷地内薬局については4分の1の抽出率といたします。
 また、6、調査の時期については、前回調査と同様の考え方で、令和7年3月までに終了する直近2事業年度の2年間としております。
 実際の調査票(案)については、総-1-2、記入要領(案)については総-1-3のとおりで、前回調査からの主な修正箇所を赤字で示しておりますので、併せて御覧ください。
 そのほか回答意欲の喚起や回答負担の軽減など、引き続き有効回答率の向上に向けた取組を進めてまいります。
 次に、保険者調査について説明いたします。
 資料の総-1-7を御覧ください。
 保険者調査につきましては、例年どおり、全保険者を対象として実施することといたします。
 私からの報告は以上です。
○小塩会長
 どうもありがとうございました。
 それでは、ただいまの説明につきまして、御質問等ございますでしょうか。
 高町委員、お願いいたします。
○高町委員
 ありがとうございます。
 私からは、3点ほど質問させていただきたいと思います。
 まず1点目、同一敷地内薬局の公募要件につきまして、薬局機能以外にレストラン、カフェ、職員宿舎など、医療機関が求めている要件に係る経費に関する項目がありますが、この経費を質問する理由を教えてください。
 2点目ですが、厚生労働省は、医薬分業の趣旨に反するとして、同一敷地内薬局への調剤報酬を引き下げています。厚労省としては、この敷地内薬局の是非に関してどのような見解をお持ちなのでしょうか。
 そして3点目ですが、人手不足のため、多くの医療機関などが人材紹介会社を活用していると考えられますが、その紹介手数料について、前回の調査から項目に加わっていると認識しています。病院・診療所、歯科診療所、薬局それぞれについて、この紹介手数料の伸びが経年変化として、その動向が把握できるような調査設計になっているのでしょうか。
 質問は以上です。
○小塩会長
 どうもありがとうございました。
 ただいま高町委員から3点御質問いただきましたが、事務局に回答をお願いできますでしょうか。
○米田保険医療企画調査室長
 ありがとうございます。保険医療企画調査室長でございます。
 先ほどの高町委員の御質問の1点目と3点目について、まず私からお答えいたします。
 1つ目が、同一敷地内薬局の公募要件に基づく経費について質問する理由ということでございますが、総-1-2の保険薬局調査票の4ページ目を御覧いただければと思います。
 費用の5、その他の経費、この内訳として、うち公募要件等に基づく経費というものを問うておりますけれども、これについては、同一敷地内薬局においては、先ほど高町委員がおっしゃったような、レストランやカフェ、宿舎、ヘリポートなどの経費があるという実態があるということで、これを調べることで、同一敷地内薬局においては、この費用の中でどれぐらいこの公募要件に基づく経費が占めているのかという実態を把握するために、今回こういった質問項目を設けているものでございます。
 3つ目の御質問ですけれども、人材の紹介手数料について、経年変化を追えるようになっているのかという御質問だったかと思いますが、この項目については、例えば病院調査票の5ページに医業・介護費用とありまして、3の委託費の中で、(うち)人材委託費、さらに内数として紹介手数料という項目を設けております。
 こちらについては、前回、2年前の医療経済実態調査で新たに設けた項目ですけれども、今回も病院調査票、一般診療所調査票、保険薬局調査票については同様の項目を設けております。歯科診療所調査票については、紹介手数料を支払っている実態はあまりなかったということで、今回は回答負担の軽減の観点で落としております。ですので、今回は病院、一般診療所、保険薬局については、前回調査からの経年的な状況の変化を追えるような設計になってございます。
○清原薬剤管理官
 薬剤管理官でございます。
 高町委員の2つ目の御質問といたしまして、敷地内薬局について、厚生労働省はどう考えているのかということでございます。
 令和6年度改定において、特別調査基本料Aが新設され、敷地内薬局が算定することになりましたので、実態調査等で、敷地内薬局がどれだけの経営状況なのかを具体的に把握できるようになったのかなと思っています。
 一般的な考え方といたしましては、高町委員がおっしゃるように、我々は医薬分業を進めています。その中で敷地内にあるということで病院の調剤を中心に行うというようなこと、また、診療報酬が今回調査をします開設に当たってのいろいろな契約に係る経費の原資にもなっていることも考えられますので、そういうところを明らかにした上で、敷地内薬局をどうすればいいのかというのを具体的に考えられるのかなと思っております。
 基本的な考え方といたしまして、もともとは門前薬局から敷地内まで入ってきたということもあり、敷地内だと立地上の利点があるということになりまして、その薬局もかなり限られているというようなこともありますから、本来あるべき医薬分業上の薬局と医療機関との間の関係が適切かどうかということは、これから慎重に検討していかなければいけないと思っておりますが、経営上かなり効率化されているのではないかということもあり、調剤基本料のところでも差をつけているというものでございます。
 本来だと面分業で幅広い医療機関から個々の患者様に処方されている薬剤を集中的に、患者中心に、医薬品の調剤をやっていただきたいというのが、本来我々の求めるところだと考えております。
 以上でございます。
○小塩会長
 高町委員、いかがでしょうか。
○高町委員
 ありがとうございます。
 紹介手数料については、今後も伸びていくことが考えられますので、この動向はやはり詳細に把握する必要があると思います。調査設計におきましては、そのことにも十分留意していただきたいと思います。
 ありがとうございます。
○小塩会長
 ありがとうございました。
 ほかに御質問等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 特にほかには御質問等ないようですので、本件につきましては、中医協として承認するということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○小塩会長
 ありがとうございます。それでは、説明のあった件につきましては、中医協として承認したいと思います。
 続きまして、「DPC対象病院の退出に係る報告について」を議題といたします。本件は報告事項です。
 事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○林医療課長
 医療課長でございます。
 総-2を御覧ください。「DPC対象病院の退出に係る報告について」を御説明させて頂きます。
 DPC制度においては、診療報酬改定以外の時期でも、入院基本料に係る施設基準の変更届出により、対象病床数が0となる場合については、DPC制度からの退出を認めるということとさせていただいております。
 以下の4病院からその旨の届出書が提出をされましたので、御報告をさせていただきます。
 それぞれ退出理由としては、今後DPC対象病院の基準を満たす見込みがなく、地域の医療需要も踏まえ、地域包括医療病棟への病棟再編を行うためということでございます。
 なお、この手続につきましては、先日、簡素化についての御議論をいただきました。
 総-2参考を御覧いただきたいと思います。
 この通知の改正前でありますと、こうした病院については、かなり時間的な余裕を持って届出をしていただく必要がございましたけれども、11月29日、先日の御議論を踏まえまして、厚労省から通知を発出させていただいておりまして、今後はこのような場合につきましては、入院基本料に係る施設基準の変更届出と併せて届出を提出すればよいと簡素化をされておりますので、併せて御報告させていただきます。
 以上です。
○小塩会長
 ありがとうございました。
 ただいまの説明につきまして、御質問等ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 特に御質問等ないようですので、本件に係る質疑はこのあたりとしたいと思います。
 本日の議題は以上です。
 次回の日程につきましては、追って事務局より御連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
 本日の「総会」はこれにて閉会といたします。
 どうもありがとうございました。