- ホーム >
- 政策について >
- 審議会・研究会等 >
- 保険局が実施する検討会等 >
- 患者申出療養評価会議 >
- 第55回患者申出療養評価会議 議事録
第55回患者申出療養評価会議 議事録
日時
令和6年11月21日(木)16:00~18:00
場所
オンライン開催
出席者
- 構成員等
- 福井座長 森尾座長代理 天野構成員 磯部構成員 井上構成員 上村(尚)構成員 上村(夕)構成員
黒瀨構成員 佐藤構成員 新谷構成員 辻構成員 寺田構成員v比企構成員 松井構成員 松山構成員 山崎構成員
- 事務局
- 医療技術評価推進室長 医療課主査 医療課長補佐 研究開発政策課長 治験推進室長 研究開発政策課長補佐
治験推進室長補佐 他
議題
1 患者申出療養の実績報告について
(患-1)
(参考資料1-1)(参考資料1-2)(参考資料1-3)
2 患者からの相談事例の現状について
(患-2)(参考資料2)
3 患者申出療養の試験実施計画の変更について
(患-3)
4 患者申出療養の終了に伴う取下げについて
(患-4)
5 研究実施計画に定める要件の不適合を認めた場合の取扱いについて
(患-5)(参考資料5-1)(参考資料5-2)
6 その他
(患-1)
(参考資料1-1)(参考資料1-2)(参考資料1-3)
2 患者からの相談事例の現状について
(患-2)(参考資料2)
3 患者申出療養の試験実施計画の変更について
(患-3)
4 患者申出療養の終了に伴う取下げについて
(患-4)
5 研究実施計画に定める要件の不適合を認めた場合の取扱いについて
(患-5)(参考資料5-1)(参考資料5-2)
6 その他
議事
- 議事内容
- 16:00開会
○福井座長
それでは、定刻にほぼ近くなりましたので、ただいまより第55回「患者申出療養評価会議」を開催いたします。
お忙しいところ、構成員の先生方、御出席、大変ありがとうございます。
初めに、本年8月をもちまして渡辺弘司構成員が御退任されました。
また、本年9月をもちまして五十嵐隆先生、山口俊晴先生、手良向聡先生、直江知樹先生、成川衛先生が御退任されました。
これに伴いまして、森尾友宏先生、黒瀨巌先生、比企直樹先生、松山裕先生、佐藤典宏先生、近藤直樹先生に新たに構成員に加わっていただくこととなりました。
恐縮ですけれども、新たに加わられる先生方、一言御挨拶をいただければと思います。
最初に、森尾先生、よろしくお願いいたします。なお、森尾先生におかれましては、座長代理に御就任いただいております。よろしくお願いします。
○森尾構成員
10月1日に発足いたしました東京科学大学の森尾と申します。旧東京医科歯科大学側でございまして、臨床は小児科、特に血液、免疫、遺伝疾患を専門としております。どうぞよろしくお願いいたします。
○福井座長
ありがとうございます。
それでは、日本医師会の黒瀨先生、どうぞよろしくお願いいたします。
○黒瀨構成員
皆様、こんにちは。日本医師会の黒瀨でございます。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
○福井座長
ありがとうございます。
それでは、比企先生、よろしくお願いいたします。
○比企構成員
北里大学の比企と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
○福井座長
よろしくお願いいたします。
それでは、東京大学の松山先生、どうぞよろしくお願いいたします。
○松山構成員
東京大学医学系研究科生物統計学の松山です。よろしくお願いいたします。
○福井座長
ありがとうございます。
それでは、北海道大学の佐藤先生、どうぞよろしくお願いいたします。
○佐藤構成員
北海道大学の佐藤でございます。ふだんは臨床研究等の支援業務を担当してございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○福井座長
ありがとうございます。
次に、本日の構成員の出欠状況ですけれども、田島優子先生、近藤直樹先生が御欠席となっております。
その他の構成員の先生方は御出席です。
本日御欠席の構成員からは委任状の提出がございまして、議事決定につきましては、座長に一任するとされております。よろしくお願いいたします。
続きまして、事務局の異動がございました。事務局より紹介をお願いいたします。
○医療課主査
事務局でございます。
事務局の異動がございましたので、御紹介させていただきます。
神ノ田昌博保険局審議官、林修一郎保険局医療課長、和田康志保険局歯科医療管理官、清原宏眞保険局薬剤管理官が着任しております。本日は欠席でございます。
伴圭吾保険局医療課長補佐でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
私、櫻井義大保険局医療課医療技術評価推進室主査でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
長谷川学医政局研究開発政策課長でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○福井座長
ありがとうございます。
タイミング的に事務局も構成員もかなり大きく替わってきておりますので、どうぞよろしくお願いします。
それでは、続きまして、資料の確認を事務局からお願いいたします。
○医療課主査
事務局でございます。
頭撮りについてはここまでにさせていただきます。
それでは、資料の確認をさせていただきます。
議事次第を御確認いただければと思います。議題1につきましては患-1、縦置きの資料。参考資料1-1、1-2、1-3という横置きの資料が3つございます。2つ目、患-2につきましては横置き。また、縦置きの参考資料2がついてございます。患-3につきましては縦置きの資料が1つ。患-4につきましては横置きの資料が1つ。患-5につきましては縦置きの資料が1つございます。参考資料5-1、5-2、縦置きの資料がついてございます。
資料については以上でございます。なお、資料について不足、誤り等がございましたら、事務局まで御連絡ください。
今回の患者申出療養評価会議におきましては、対面とオンラインを組み合わせて開催させていただいております。構成員の先生方におかれましては、本日使用する資料一式を事前に送付させていただいております。
書類等については送付させていただいた資料を閲覧していただきます。発言される際には会議資料のページまたはタブレット資料のページとあらかじめ御発言いただけますと議事の進行上助かりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
資料については以上でございます。
○福井座長
ありがとうございます。
資料等につきまして、ここまでよろしいでしょうか。途中で疑問等ございましたら、どうぞ御自由に発言いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
それでは、会議前の手続的なことが多くて恐縮ですけれども、今回検討対象となります技術等に関しましては、事前に利益相反の確認をしております。その結果について事務局から報告をお願いします。
○医療課主査
事務局でございます。
それでは、今回検討対象となる技術等に関しての利益相反について御報告いたします。
松井構成員より患-3について報告がございました。松井構成員におかれましては、自らが所属する保険医療機関からの届出に係る医療技術であることから、患者申出療養評価会議運営細則第4条の規定に基づき、当該技術に関する検討結果の取りまとめ及び事前評価には加わらないということになります。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
○福井座長
ありがとうございます。
出席されている構成員の先生方におかれましては、このほか利益相反はないということでよろしいでしょうか。
(構成員首肯)
○福井座長
ありがとうございます。
それでは、議事に入ります。
事務局から議題1「患者申出療養の実績報告について」及び議題2「患者からの相談事例の現状について」の資料が提出されておりますので、併せて説明をお願いいたします。
○医療課主査
事務局でございます。
患-1の資料に基づきまして御説明をさせていただきます。患者申出療養の実績報告についてでございます。1ページ、令和5年7月1日から令和6年6月30日までの1年間実施された患者申出療養の実績報告についてまとめた資料となってございます。令和6年6月30日時点で認められている技術は7種類。患者申出療養の実施医療機関数が13施設。保険外併用療養費の総額が1.0億円。患者申出療養に係る費用の総額が0.7億円。総金額が1.8億円となってございます。
2ページ目にお進みいただきまして、この1年間の間の技術数の推移をお示ししております。令和5年6月30日時点で10種類ございましたけれども、新規承認技術が3種類、保険収載技術数が1種類あり、取下げ技術数が5種類ございまして、令和6年6月30日時点で7種類という推移になってございます。
3ページ目は過去5年間の実績でございます。
また、参考資料1-1は技術ごとにそれぞれの費用、入院期間、実施件数等をお示しさせていただいたものになってございます。
次の参考資料1-2は、それぞれの臨床研究中核病院、開始年月日、終了予定日、協力医療機関数、年間実施件数をお示ししておりまして、状況が確認可能となってございます。
参考資料1-3は、3枚目までお進みいただきまして、平成28年から令和元年の実績がございます。
患-1については以上でございます。
次に患-2の資料に基づきまして御説明をさせていただきます。患者からの相談事例の現状についてでございます。特定機能病院等に設置されている患者申出療養窓口における対応状況につきまして、令和6年10月末までに事務局が報告を受けているものに係る状況を取りまとめたものでございます。相談窓口が設置されている特定機能病院等につきましては、参考資料としてつけさせていただいておりますので、併せて御確認いただければと思います。
まず、1ページ目ですが、本制度の開始から令和6年10月末までに185件の相談がございました。括弧内の数字が1年前と比較した増加分の件数でございまして、全体としてはプラス9件。このうち④制度一般に関する照会等、具体的な技術に関する相談ではなかったものがプラス7件でございました。
②拡大治験等の治験、先進医療等、他の臨床試験を紹介したものがプラス1件。
⑤一度相談があったが、その後、現在までに相談がないものがプラス1件でございました。
①実際に新規の患者申出療養として実施されたのがプラス2件という状況でございました。
2ページ目以降につきましては、こちらの⑥医療機関等において患者申出療養として実施困難と判断されたものの詳細についてお示しございます。こちらについては、昨年の実績において追加されたものはありません。
参考資料2は患者申出療養相談窓口設置病院一覧をお示ししております。
7ページ目までお進みいただきまして、患者申出療養相談窓口設置予定病院一覧がございます。札幌医科大学附属病院、弘前大学医学部附属病院、防衛医科大学校病院、近畿大学医学部附属病院の4病院がございます。こちらについては検討中とのことであり、確認中、検討依頼中でございます。なお、設置が確認されたものは除外をしております。
御説明は以上でございます。
○福井座長
ありがとうございます。
議題1と2を続けて説明していただきましたが、何か御質問・御意見等ございますでしょうか。今までやってきたことの全体像を数値として示していただいております。現在走っているものが7件あるということですけれども。よろしいでしょうか。黒瀨委員、お願いします。
○黒瀨構成員
ありがとうございます。
今回初めての参加なので、参考までに教えていただきたいことが2点ございます。1点は、患-2の参考資料2にありますけれども、相談窓口の名称がそれぞれの医療機関によって相当ばらつきがあるというか、異なっておりますが、これは例えば患者さんから申出があるときに、どの窓口にどのように連絡したらいいのかということで、何か不便を感じられるような方はいらっしゃらないのかということを純粋に疑問に思った次第でございます。
もう一点は、同じ資料の7ページ目、設置予定病院が4病院ございますけれども、検討中とありますが、どの程度の検討なのか。要するに、これは数年以内に開設されるものなのか、されないものなのか。また、これが設置されていないことによって、その地域の患者さん、あるいは住民の皆様方の不利益につながっていないのか。不利益になるようなことが万が一あるのだとすれば、何らかの設置の要請を行うお考えがあるのかということを教えていただきたいと思いました。
以上でございます。
○福井座長
事務局のほう、窓口の名称などにつきましていかがでしょうか。
○医療課長補佐
事務局でございます。御質問いただきありがとうございます。
まず、窓口の名称については、これまでそういった御意見を頂戴したことはないかと思っておりますので、現場において適宜対応されているものと考えているところでございます。
2点目の設置の状況については、特定機能病院等、特別な役割を持たれている医療機関においてはこういった窓口があることが望ましいと思いますので、引き続き事務局としても設置状況をフォローアップさせていただければと思っております。
以上でございます。
○福井座長
ありがとうございます。
○黒瀨構成員
ありがとうございました。
○福井座長
私も座長として何年間かやっておりますけれども、先生方がおっしゃったような懸念、そのような意見が挙がってきたことは実はございませんでした。
○黒瀨構成員
そうですか。分かりました。ありがとうございます。この申出制度がもう少し拡充されていって、多くの方がまずは相談をというときに本当に困ることがないのか懸念した次第でございます。現在ないということであれば、一つ安心材料ではございます。ありがとうございました。
○福井座長
ありがとうございます。
いずれにしましても、事務局のほうとしましては、今、黒瀨先生がおっしゃったような視点からも問題がないかどうかはぜひチェックしていただければと思います。
そのほか、いかがでしょうか。よろしいですか。
ありがとうございます。
それでは、議題3「試験実施計画の変更について」の資料が提出されておりますので、事務局から説明をお願いいたします。
○医療課主査
事務局でございます。
患-3の御説明となります。患者申出療養の研究実施計画の変更についてでございます。申請医療機関は、国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院。患者申出療養の名称は、マルチプレックス遺伝子パネル検査による遺伝子プロファイリングに基づく分子標的治療となってございます。
適応症、試験の概要、試験実施期間、予定症例数については、お示ししているとおりでございます。
2ページ目は、現在の登録状況をお示ししてございます。2024年11月5日時点では合計753症例となっているところでございます。
変更内容及び変更理由でございます。1ポツ目がジャカビの対象を小児患者まで拡大。理由「添付文書に小児患者の用法用量が規定されたため。これに合わせて、医薬品リストにおける「対象」の記載を修正するとともに、アセント文書を作成」。
2ポツ目がアレセンサICF別紙に腎機能障害を追記。理由「国内外の製造販売後の集積状況および当該薬剤の治験において、本剤との因果関係の否定できない腎機能障害が発現していることを受けて、当該事象が添付文書に追記されたため」となってございます。
事務局からの説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○福井座長
ありがとうございます。
本患者申出療養の実施計画の変更について判断が必要ということでございます。ただいま説明された内容につきまして御質問・御意見等ございませんでしょうか。いずれも添付文書との関連で整合性を取るということになる、そのような変更と理解しておりますけれども。特に問題ないと考えますが、よろしいでしょうか。
(構成員首肯)
○福井座長
ありがとうございます。
すみません。検討結果の取りまとめを行う上で、恐れ入りますけれども、松井構成員におかれましては御退出をお願いするということになります。申し訳ありません。同じ施設からということですので。
(松井構成員退席)
○福井座長
それでは、実施計画の変更を認めることとしたいと存じますが、よろしいでしょうか。改めまして。恐縮です。よろしくお願いいたします。
(構成員首肯)
○福井座長
それでは、そのようにさせていただきます。
松井構成員、どうぞお戻りいただければと思います。
(松井構成員着席)
○福井座長
ありがとうございます。
それでは、「患者申出療養の終了に伴う取下げについて」、4番目の議題に入りたいと思います。事務局から資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○医療課主査
事務局でございます。
続きまして、患者申出療養の終了に伴う取下げとなります。こちらは御報告事項となっております。
告示番号4、患者申出療養名はダブラフェニブ経口投与及びトラメチニブ経口投与の併用療法。適応症、承認状況については御覧いただければと存じます。
取下げ理由ですが、本患者申出療養には9例が登録され、うち2症例が患者申出療養を継続しているところであるが、今般ダブラフェニブ・トラメチニブの保険適用拡大が承認されたことを受け、当該2症例とも保険適用対象となったためでございます。なお、総括報告書については、作成次第提出予定となってございます。
臨床研究中核病院は、北海道大学病院によるものとなってございます。
事務局からの説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○福井座長
ありがとうございます。
ただいまの説明につきまして御質問等ございますでしょうか。よろしいでしょうか。特に問題ないと考えますけれども。特別御意見がないようでしたら、このままお認めしたいと思います。
ありがとうございます。
それでは、次に議題5「研究実施計画に定める要件の不適合を認めた場合の取扱いについて」。資料が提出されておりますので、まず事務局から説明をお願いいたします。
○医療課主査
事務局でございます。
患-5の資料に基づきまして御説明をさせていただきます。
まず、1、背景でございます。患者申出療養「インフィグラチニブ経口投与療法」に係る重大な不適合の事案への対応について、第49回及び第50回患者申出療養評価会議において議論が行われた。本事案の患者は、患者申出療養「ペミガチニブ経口投与療法」の対象であり、要件を逸脱した際の臨床研究及び患者申出療養での取扱いについて、説明同意文書では説明されていなかった。第51回当会議において、名古屋大学医学部附属病院による再発防止策として、「当該試験の参加基準を満たしていないことが判明した場合には、臨床試験を中止する」旨を実施計画等に規定する変更がなされたというものでございます。
続きまして、2、現状と課題でございます。丸の1つ目、治療プロトコルを逸脱した患者について、名古屋大学医学部附属病院は上記の研究計画変更を行った。しかしながら、現行の患者申出療養制度において、研究実施計画に定める要件の不適合を認めた場合の取扱いが明確でない。丸の2つ目、第51回当会議において、研究実施計画に定める要件を逸脱した場合の対応について、研究開始時点で十分な説明と同意を求めることを、患者申出療養制度として対応を検討すべきではないかという指摘があったところでございます。
3、対応(案)でございます。研究実施計画に定める要件の不適合を認めた場合の取扱いとして、以下を明記してはどうか。1ポツ目、研究実施計画の適格・除外基準を逸脱した患者に係る具体的対応(当該患者申出療養の中断・中止の可能性)を研究実施計画において定めること。2ポツ目、実施医療機関において、研究実施計画の適格・除外基準を逸脱した患者に係る具体的対応を研究実施計画書及び説明同意文書等に規定すること。というものでございます。
事務局からの説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○福井座長
ありがとうございます。
ただいまの説明について御質問等ございますでしょうか。
結局、これは今後こうしようと。研究計画書をつくる上でこのような定めをしたいということでよろしいですね。
○医療課主査
はい。
○福井座長
いかがでしょうか。この内容につきまして、これは難しいのではないかとか。天野構成員、どうぞ。
○天野構成員
天野でございます。
念のため確認ですけれども、プロトコル等に具体的対応というのは、厚生労働省としては、患者申出療養を中断あるいは中止する可能性があるということをプロトコルに明記すれば具体的対応がなされたというふうに考えているという理解でよろしいでしょうか。
○医療課長補佐
事務局でございます。
こちらの対応案につきましては、研究計画書を定める際に医療機関と申出をされた患者さんのほうで逸脱があった場合にどうするのかという取決めをまずはしっかりと決めていただきたいということですので、研究計画書にその際の対応方針が明記されていればよいというふうに考えているところでございます。
○天野構成員
理解いたしました。ありがとうございます。
○福井座長
事務局としては、今、具体的にこういう内容を入れてほしいというステージではないということですね。
○医療課長補佐
そうですね。昨年度の議論等も踏まえまして、あまり強い要請は難しいかと思っているところですので、まずはこういった形で対応させていただければと思っております。
○福井座長
ありがとうございます。
そのほか、いかがでしょうか。
それでは、事務局の提案どおりということで、今後研究計画書、実施計画書を作成する上で、このような項目をチェックしていくということにさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(構成員首肯)
○福井座長
ありがとうございます。
それでは、そのようにさせていただきます。
○井上構成員
すみません。京都大学の井上ですけれども、1点だけよろしいですか。
○福井座長
どうぞ。
○井上構成員
現状と課題のところで「治療プロトコルを逸脱した患者について」との記載があります。ただ、患者からすれば、治療プロトコルを遵守したか逸脱したかという理解よりは、説明文書や同意内容に関するところについての遵守や逸脱という理解の方が近いのではないでしょうか。治療プロトコル自体は医療者側が見るものではないでしょうか。
○福井座長
よろしくお願いします。
○医療課長補佐
御指摘ありがとうございます。先生の御認識のとおりかと思っております。少し誤解を招くような書きぶりになっていたかもしれませんので、最終的にこれを通知等に落とし込むような段階ではそういった趣旨になるようにさせていただければと思います。
○井上構成員
他にも「治療プロトコル」の表現のほか「研究実施計画」という表現も出てきます。文章自体には異論はないのですが、同じ内容のことが違う表現で出ている点、先ほど申し上げたような患者さんの逸脱したものの内容など、この文書の中での用語の一貫性や患者の場合に対応した表現など、点検いただきたく思いました。
○福井座長
それでは。
○医療課長補佐
御意見を踏まえて対応させていただきたいと思います。ありがとうございます。
○福井座長
ありがとうございます。
そのほか、いかがでしょうか。よろしいですか。
それでは、基本的には事務局の提案どおりということで進めさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
本日の議題はこの5番目までということで、6番目が「その他」となっております。事務局から何かございますでしょうか。
○医療課主査
事務局でございます。事務局からは特にございません。
○福井座長
構成員の先生方から何かございますでしょうか。よろしいですか。
それでは、最後になりますけれども、今回の会議をもちまして寺田智祐構成員が御退任となります。恐縮ですが、寺田先生から御退任の御挨拶をいただければありがたいですけれども、いかがでしょうか。
○寺田構成員
福井先生、御紹介、どうもありがとうございます。
本日をもってこの会議を退任させていただきます、京大病院薬剤部の寺田と申します。この患者申出療養評価制度には第1回の会議から薬学の立場で参加させていただきました。思い出してみると、第1回はコロナ前であり、東京の会場に構成員が全員集まっての会議でした。日本でも混合診療解禁かなどの話題性もあり、多くのマスコミの方がいらっしゃって、ふだん参加している会議とは随分様子が異なり、戸惑ったことを覚えております。
また、会議では患者さんの思いに寄り添いながら医療を提供したいという人道的な立場と、n数が少ない場合の臨床研究の科学的妥当性と相反する内容をどのように落としどころを見つけていくかについて多くの議論があり、たくさんのことを学ばせていただきました。ありがとうございます。
現在、私自身、京大病院で治験審査委員会の委員長を務めていますが、この患者申出療養評価制度会議で培った経験や知識を活かしながら、高度で先進的な医療の開発に向けて今後とも尽力していきたいと思います。
最後になりますが、福井委員長をはじめ、構成員の先生方には長い期間、大変お世話になり、誠にありがとうございました。
○福井座長
ありがとうございます。
本当に長い期間、いろいろ御発言いただきました。ありがとうございました。
それでは、次回の開催につきまして事務局から説明をお願いいたします。
○医療課主査
事務局でございます。
次回は日程調整の上、後日御連絡をさせていただきます。
○福井座長
それでは、会議の時間が大変短くて恐縮ですけれども、30分で終わることになりますが、第55回「患者申出療養評価会議」をこれで終了といたします。本日はお忙しい中、御出席、御発言ありがとうございました。
以上でございます。