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2024年11月13日 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第71回議事録
日時
令和6年11月13日(水)9:30~
場所
日比谷国際ビルコンファレンススクエア8階
出席者
- 構成員等
-
- 永瀬伸子部会長
- 小塩隆士委員
- 飯塚敏晃委員
- 笠木映里委員
- 本田文子委員
- 安川文朗委員
- 事務局
-
- 鹿沼保険局長
- 林医療課長
- 木下医療技術評価推進室長
- 米田保険医療企画調査室長
- 清原薬剤管理官
- 和田歯科医療管理官 他
議題
令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和6年度調査)の調査票案について
議事
- 議事内容
- ○永瀬部会長
ただいまより、第71回「中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
総会と同様、対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開については、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告します。
本日は全委員が御出席です。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りは、ここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○永瀬部会長
それでは、議事に入らせていただきます。
本日は「令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和6年度調査)の調査票案について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○米田保険医療企画調査室長
保険医療企画調査室長でございます。
資料検-1を御覧ください。
令和6年度診療報酬改定の結果検証調査につきましては、本年6月の中医協で御承認をいただきました調査計画に基づいて、2か年に分けて実施することとしております。
今回、資料の1、2ページの目次にありますとおり、令和6年度に調査を実施する4項目について調査票案を作成いたしました。
作成に当たりましては、4つの調査ごとに、公益委員、有識者等で構成した調査検討委員会において、具体的な調査票の内容を御検討いただきました。
また、事前に中医協委員の皆様にも原案を二度御確認いただきまして、そこでいただいた御意見について、できる限り調査票案に反映させていただいております。大変短い期間で御協力くださいまして、誠にありがとうございました。
今後のスケジュールとしましては、本日調査票案を御承認いただければ、12月中旬をめどに調査を実施し、結果について3月末までに中医協に御報告したいと考えております。
続きまして、調査票案の内容についてです。資料が大部で恐縮でございますが、ポイントを絞って説明いたします。
右下の通しページの2ページを御覧ください。
本日、説明のために、前回調査から新規に追加した設問等には青色マーカーをつけており、これらを中心に説明をいたします。
続いて、3~6ページを御覧ください。
各調査票の項目共通でありますけれども、調査票案の前に調査の概要案をおつけしております。調査の構成や調査の手順、主な調査事項等を記載しています。
それでは、駆け足となりますが、個別の調査票案の説明に移ります。
1つ目の調査は、精神医療等の実施状況調査でして、資料の7ページからでございます。
まず、7ページが病院票となっております。
主なものとして、11ページの辺りですが、土日を含めた24時間の受入れ体制や、クロザピンの使用状況など。
また、14ページでございます。
精神科入退院支援加算の算定状況。
また、15ページ、精神科地域包括ケア病棟入院料の算定状況。
16ページ、公認心理師による支援の実施状況。
そして、17ページ、通院精神療法の実施状況、こういったものについて、新たに設問を設けております。
続いて、26ページからが病棟票でございます。
30ページまで飛んでいただきまして、精神科救急医療体制加算等の算定患者数。
また、31ページですが、退院調整に向けたカンファレンスの開催状況等について設問を設けています。
33ページからが診療所票でございます。
このうち34ページ、精神科救急医療体制整備事業への参加の有無。
35ページ、通院精神療法の実施状況。
そして、40ページ、精神科オンライン在宅管理料及び精神科在宅患者支援管理料の算定に係る状況、こういったものについて、新たに設問を設けています。
44ページからが患者票でございます。
患者票は、入院患者票、外来患者票の2種類ありまして、調査対象となった医療機関にて御回答いただくものとなっております。
入院患者票では、44ページにあるように、過去1年間の入院日数、入院回数についての設問を設けているほか、外来患者票では、50ページですけれども、通院精神療法、ロまたはハの算定に係る状況について設問を設けています。
続きまして、2つ目の調査の在宅医療、在宅歯科医療、在宅訪問薬剤管理及び訪問看護の実施状況調査です。
59ページ以降が各調査票案になります。
まず、59ページから医療機関調査票でございまして、主なものとしまして、60ページ~62ページにかけて、機能強化型在宅療養支援病院に該当する場合、在宅療養支援病院に該当する場合、また、在宅療養後方支援病院に該当する場合などの、それぞれの施設の状況、また、63ページでございますが、入院が必要になった場合の病床確保等のための平時からの情報連携。
66ページ、保険医療機関以外の関係機関との連携体制。
そして、67ページが介護保険施設等からの協力医療機関の依頼等の状況。
少し飛びまして、76ページ、在宅医療に係る教育体制。こういったものについて、新たに設問を設けております。
77ページからは、医療機関調査の患者票でございます。
訪問診療を実施した患者と、訪問看護を実施した患者について、調査対象の医療機関にて御回答いただくものとなります。
訪問診療を実施した患者、患者票Aについては、このうち78ページで、特掲診療料の施設基準等に定める別表第7に掲げる疾病等の該当の有無等について、設問を設けております。
また、訪問看護を実施した患者、患者票Cでございますが、83ページの辺りですが、現在の居場所、同一建物利用者の人数等について設問を設けています。
87ページからが、連携機関票でございます。
今回、調査票そのものを新設しておりまして、医療機関の連携先である介護サービス事業所等に御回答いただくものとなります。
連携機関票では、調査対象となる医療機関との連携状況や、その内容について設問を設けております。
続いて、89ページからが歯科医療機関票でございます。
在宅療養支援歯科病院、在宅歯科医療情報連携加算の届出に係る状況、これらが90~91ページでございます。
また、92ページにかけまして、歯科訪問診療、訪問歯科衛生指導の実施状況。
92ページからにかけまして、歯科訪問診療、訪問歯科衛生指導料、在宅歯科栄養サポートチーム等連携指導料等に係る加算の算定状況、こういったものについて質問を設けております。
97ページからが、歯科医療機関の患者票でして、調査対象となった歯科医療機関にて御回答いただくものとなります。
歯科診療特別対応加算、複数名訪問歯科衛生指導加算の算定に係る状況、こちらは、98ページですけれども、こうしたものについて設問を設けております。
101ページからが保険薬局票でございます。
まず、103ページ、在宅薬学総合体制加算の施設基準の届出状況。
また、104ページでございますが、訪問薬剤師管理指導を実施した患者数の内訳。
105ページ、他の薬局と連携した在宅業務に係る体制確保の状況。
そして、107ページ、施設連携加算を含む、高齢者施設における訪問薬剤管理指導の実施状況等について、設問を設けております。
109ページからが、保険薬局の患者票です。
調査対象となった保険薬局にて訪問薬剤管理指導を実施した患者について、御回答いただくものとなっております。
計画外の訪問薬剤管理指導を実施した患者像、また、訪問薬剤管理指導の所要時間や業務内容。
110ページですが、在宅患者重複投与・相互作用等防止管理料に係る業務の状況等について、設問を設けております。
112ページからが、訪問看護施設票でございます。
115ページですが、医療保険を算定した利用者のうち、同一建物居住者に該当する利用者に係る状況等。
また、117ページ、24時間対応体制加算の届出に係る状況。
119ページ、訪問看護管理療養費の届出に係る状況。
122ページ、退院支援指導加算の算定に係る状況。
そして、123ページ、レセプトのオンライン請求の実施状況等について、設問を設けております。
124ページからが、訪問看護利用者票で調査対象となった訪問看護ステーションにて御回答いただくものとなります。
125ページ、現在の居場所、同一建物利用者の人数等。
また、126ページ、夜間・早朝訪問看護加算や深夜訪問看護加算等の算定に係る状況等について、設問を設けております。
続きまして、3つ目の調査、長期処方やリフィル処方の実施状況調査でございます。
139ページ以降が、各調査票案になります。
なお、この調査では、長期処方というものは28日以上の処方で、リフィル処方を除くと定義をさせていただいております。
139ページからが、まず病院・診療所票でございます。
長期処方に係る対応状況や、長期処方に係る今後の検討の見通し、141ページについて設問を設けております。
142ページからが、医師票でございます。
リフィル処方箋を発行した薬局から提供してほしい情報、また、リフィル処方箋ではなく長期処方を行った理由。
そして、144ページ、長期処方についての課題等について設問を設けています。
144ページからが、保険薬局票でございます。
長期処方の対応状況、また、リフィル処方箋の制度に対する相談体制や課題等について、設問を設けております。
150ページからが患者票です。
病院・診療所で受診または保険薬局に来客した患者御本人に記載をいただくものとなります。
調査票の冒頭で、長期処方やリフィル処方箋について説明をした上で、リフィル処方箋の2回目、3回目の調剤等の状況、また、長期処方に係る利用意向等について設問を設けております。
最後に、4つ目の調査の後発薬品の実施状況調査でございます。
163ページ以降になりまして、まず、保険薬局調査票でございます。
164ページが、医薬品供給不安定の影響及び対応状況。
また、166ページ、長期収載品の選定療養の観点を踏まえた、受付をした処方箋の指示内容記載の分析及び調剤した医薬品の分析。
また、167ページが、長期収載品の選定療養制度の導入による現場への影響等について、設問を設けております。
171ページからが、病院票でございます。
177ページからが、バイオ後続品の入院、外来、在宅自己注射ごとの処方件数。
178ページが、バイオ後続品使用体制加算に係る算定状況。
182ページが、長期収載品に関する処方箋発行枚数でございます。
183ページからが、一般診療所票。
195ページからが、歯科診療所票でございます。
長期収載品に関する処方箋発行枚数や選定療養制度の導入に伴う影響や課題等について、それぞれ設問を設けております。
199ページからが、医師票でございます。
医薬品の供給状況やその影響、また、選定療養の対象となる長期収載品に係る処方箋の発行経験や、特別な料金に係る影響課題等について、設問を設けております。
205ページからが、患者票でございます。
特別の料金の支払いの状況と、特別の料金に係る考え方。
また、209ページ、バイオ後続品の使用に関する考え等について、設問を設けております。
調査票等につきましては、調査の実施までに体裁を整えるとともに、改めて内容を確認し、誤字脱字などの形式的な誤りがないようにいたしたいと思います。
最後に、214ページを御覧ください。
電子レセプトデータの活用についてでございます。
検証調査においては、調査対象者の負担を軽減し、回答率を保つため、また、幅広い対象について状況を把握するために、NDBにある電子レセプト情報の分析をもって調査の一部とするというものです。
こちらは、平成27年度の調査以降、毎年実施しておりまして、今年度も引き続き、実施したいと考えております。
下の表に、調査項目ごとにNDBデータを用いるものを記載しています。NDBデータは全数調査となりますので、単純に全体としての診療報酬項目の算定傾向などを把握する場合には、こちらのNDBデータを利用したいと存じます。
大変長くなり恐縮でございます。説明は以上です。
○永瀬部会長
ありがとうございました。
ただいまの説明について、何か御質問などありましたら、どうぞ。
いかがでしょうか。
それでは、特に質問がないようなので、最初に私のほうから、少し事務局に質問をさせていただきます。
これから高齢化が進む中で、在宅医療は本当に大事だと思うのですけれども、今回、医療機関調査票では、例年聞いていた患者数は聞いていないのですけれども、NDBデータとマッチすることで患者数を見ることができるということをお伺いしたのですが、そうしますと、在宅医療といいますと、例えば、診療所の中で、一部、外来をしながらやっておられる方と、ほとんど在宅専門に行っているとか、いろいろな実態があると思うのですけれども、在宅医療がどんな状況なのかというのを、そういう診療機関の特徴別に集計するには、ただ、これを集計するだけではなくて、患者数の中に占める訪問や在宅の割合などで見ていく必要もあると思うのですが、その辺は、そういう形で両方のデータをコネクトすれば、マッチングさせればできると思ってよろしいのでしょうか、お伺いさせていただきます。
○米田保険医療企画調査室長
御質問ありがとうございます。
今回、個々の医療機関の状況と、算定回数をクロスしてIDで結びつけて調査を行えることとなっておりまして、在宅医療の医療機関票でそのようにしておりますので、今、部会長がおっしゃるような分析が可能になると考えております。
○永瀬部会長
ありがとうございます。
負担の軽減にもなります一方で、こうした視点でマッチさせた上での結果を報告していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、ほかは、いかがでございますでしょうか。
よろしいでしょうか。分かりました。大変貴重な調査でございますので、過去の何年か分を、いつか併せて分析するというのも、私は意義深いのではないかと思っております。
それでは、特に、ほかには意見がないようでございますので、本件につきましては、診療報酬改定結果検証部会として了承されたものとして、総会に報告することにしたいと思います。
では、本日の議題は以上です。
次の日程につきましては、追って事務局より連絡いたします。
本日の「診療報酬改定結果検証部会」は、これにて閉会いたします。どうもありがとうございました。