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技能実習評価試験の整備等に関する専門家会議(第81回)議事要旨
人材開発統括官海外人材育成担当参事官室
日時:令和6年9月19日(木) 10:00~11:00
場所:Web会議
出席者:市田委員、岩崎委員、漆原委員、後藤委員、當間委員、花山委員
厚生労働省人材開発統括官付海外人材育成担当参事官室、出入国在留管理庁在留管理支援部在留管理課、外務省領事局外国人課、外国人技能実習機構
(宿泊職種関係)宿泊業技能試験センター、厚生労働省生活衛生課、観光庁観光産業課
議題
(1)宿泊職種の試験の実施・運営状況の報告について
(2)技能実習制度における移行対象職種・作業の追加等に係る事務取扱要領の改正(案)について
【概要】
(1)宿泊職種の試験の実施・運営状況の報告について
○ 宿泊職種の技能実習評価試験の一部において、試験監督者を受検する技能実習生が所属する企業の従業員から選任するなどしていた事案について宿泊業技能試験センターから説明し、併せて再発防止対策(試験監督者の安定的な確保、選任プロセスの見直し、事務局の体制強化 など)の報告があり、主として以下のような質疑が行われた。
・試験監督者の選任について、複数人で確認する体制を作ってはどうかとの意見があった。これに対し、担当者と事務局長の二重確認体制を基本としていること、理事会において理事長や理事の方へ試験監督者の選任状況を報告することについて、試験監督の選任に関する規定を整備した上で逐次行うことを考えているとの回答があった。
・試験監督者を募集したとのことだが、十分な経験を持った十分な人数が集まったのかとの質問があった。これに対し、本年2月以降に選任した試験監督者数の合計は282名、本年1月以前の試験監督者数は312名であり、現在合計で594名を試験監督者に選任しているとの回答があった。これに対し、多数の試験監督者に対し試験監督方法の周知を着実に行う対策はしているかとの質問があった。これに対し、新任の試験監督者に対しては運営マニュアルと採点マニュアルの2点をお送りしている。その後、試験実施機関が主催するオンライン講習において、試験当日の流れ、運営、採点についての諸注意事項をお伝えしている、との回答があった。
○ 報告の結果、宿泊業技能試験センターの技能実習評価試験について、試験実施機関は会議で受けた指摘に対応し、より一層適切な実施に努めることとされた。
(2)技能実習制度における移行対象職種・作業の追加等に係る事務取扱要領の改正(案)について
○ 宿泊職種で発生した事案を踏まえ、試験実施機関が3年ごとに試験の運営状況の自主点検を行う様式の改正を含む技能実習制度における移行対象職種・作業の追加等に係る事務取扱要領の改正(案)について、事務局から説明があり、主として以下のような質疑が行われた。
・こうした事態は他の試験実施機関でも発生することが想定されるため、今回改正する要領を試験実施機関に伝達する際に、改正することとなった経緯も併せてすべての試験実施機関に周知するべきとの意見があった。これに対し、ご指摘のとおり対応したいとの回答があった。
・改正法により施行される育成就労制度においても同様の課題は残るため、この件に限らず各種様式により「報告を怠った場合」や「虚偽の報告をした場合」のペナルティーの在り方についても検討が不可欠であること、さらに、不正が確認された実施機関に対して厳格なチェック体制も必要であるとの意見があった。これに対し、時間を要する課題であるため、長期的な宿題とさせていただきたいとの回答があった。
○ 説明の結果、改正内容について了承された。
(以上)