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2024年6月12日 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第70回議事録
日時
令和6年6月12日(水)10:00~
場所
日比谷国際ビルコンファレンススクエア8階
出席者
- 構成員等
-
- 永瀬伸子部会長
- 小塩隆士委員
- 飯塚敏晃委員
- 笠木映里委員
- 本田文子委員
- 安川文朗委員
- 事務局
-
- 伊原保険局長
- 眞鍋医療課長
- 木下医療技術評価推進室長
- 荻原保険医療企画調査室長
- 安川薬剤管理官
- 小嶺歯科医療管理官 他
議題
令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の実施について
議事
- 議事内容
- ○永瀬部会長
ただいまより、第70回「中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
総会と同様、対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開については、ユーチューブによるライブ配信を行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告します。
本日は全委員が御出席です。
それでは、議事に入らせていただきます。
本日は「令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の実施について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○荻原保険医療企画調査室長
保険医療企画調査室長でございます。
中医協検-1を御覧いただきたいと思います。
「令和6年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の実施について」案について御説明申し上げます。
令和6年度診療報酬改定の答申につきましては、附帯意見を出されてございまして、先日5月15日の中医協総会におきまして、各附帯意見に対する検討の場についてお認めいただいたところでございます。
資料上、12ページ以降に全体がございます。後ほど御参照いただければと思います。
本日の議題につきましては、このうち検証部会で取り扱うこととされた項目についてということになります。
資料の1ページ目でございますが、検証調査に関しましては、これまでの検証調査と同様に、2にあるとおり、外部委託により実施することとしてございます。
調査検討委員会を組織いたしまして、検証部会の委員の先生方あるいは関係学会の先生方にも御参加いただきまして、調査票の作成と集計結果の分析方法などについて御議論をお願いしたいと考えてございます。
「3.調査項目」についてでございます。
(1)~(7)について、令和6年度、令和7年度、それぞれで調査を行うということで割り振りをつけてございます。
令和6年度につきましては「(1)精神医療等の実施状況調査」「(2)在宅医療、在宅歯科医療、在宅訪問薬剤管理及び訪問看護の実施状況調査」「(3)長期処方やリフィル処方の実施状況調査」「(4)後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査」。
(3)(4)につきましては、令和6年度及び令和7年度の2か年にわたって調査を行うとしてございます。
令和7年度に関しましては(3)(4)に加えまして「(5)医療DXの実施状況調査」「(6)かかりつけ歯科医の機能の評価等に関する実施状況調査」「(7)かかりつけ薬剤師・薬局の評価を含む調剤報酬改定の影響及び実施状況調査」という形で調査を進めるということで考えてございます。
続きまして、2ページ目に移っていただきたいと思いますが「4.スケジュール」でございます。
令和6年度と令和7年度の進め方について、それぞれ記載をしてございます。
令和6年度調査につきましては、本日の検証部会、そして、この後に引き続いて行われます総会のほうで、調査項目について御審議いただき、お認めいただければ、その後、事務局におきまして、受託業者の選定などを行いたいと考えております。
それを決定した後に、9月~11月にかけまして、調査検討委員会のほうで調査設計あるいは調査票などの検討を行いまして、改めて検証部会と総会におきまして具体的な内容を決定していただくことになります。
その後、12月~1月にかけまして、委託業者におきまして調査票を発出しまして回収、集計などを行い、2月~3月にかけて調査検討委員会のほうで調査結果の分析の検討を行う。その上で結果を取りまとめまして、最終的には、部会及び総会のほうに御報告していくということで考えてございます。
令和7年度につきましても、基本的な進め方というのは令和6年度と同様でございますが、令和8年度診療報酬改定の本格的な議論を行う年ということになりますので、令和6年度よりも始動を早く、3月以降、順次進めてまいりまして、10月~11月にかけて調査検討委員会のほうで調査結果を検討、分析しまして、最終的な調査結果を、また、部会、総会のほうに御報告したいと考えてございます。
続きまして、2ページ目の下のほうの「5.より適切な検証を行う観点からの対応について」でございます。
これまでも、有効回答率の向上への取組ですとか、関係団体への協力依頼などを実施してきてございました。
また、前回の調査では、無回答ですとか、その他の回答が多かった質問項目につきまして、関係者の御意見を伺いながら分かりやすく回答しやすい項目とするなど、質問項目も適切な設定にしたいと考えてございます。
また、NDBなど、既存データの活用というのも進めてまいりたいと考えてございます。
3ページ目以降でございますが、先ほど申し上げました7つの調査項目につきまして、それぞれ調査の目的ですとか、検証のポイント、調査客体、主な調査事項などにつきまして、案をお示ししてございます。
時間が限られておりますので、それぞれ検証のポイントについて御紹介できればと思います。
まず、4ページ目「(1)精神医療等の実施状況調査(案)」でございます。
入院医療、外来医療、在宅医療それぞれの観点における地域移行・地域生活支援の充実を含む質の高い精神医療の取組状況ですとか、情報通信機器を用いた精神療法の実施状況などについて、今回の令和6年度改定による影響などの検証を行いたいというものでございます。
5ページ目~6ページ目、令和6年度に実施する調査でございますが「(2)在宅医療、在宅歯科医療、在宅訪問薬剤管理及び訪問看護の実施状況調査(案)」でございます。
在宅医療における訪問診療などの実施状況、ICTを用いた医療情報連携の状況、歯科訪問診療の実施状況及び関係機関との連携状況、在宅訪問を行う薬局の体制整備の状況、薬局における訪問薬剤管理指導の実施状況及び医療機関等との連携状況、医療機関及び訪問看護ステーションにおける訪問看護の実施状況や関係機関との連携状況など、今回改定による影響などについて検証を行いたいというものでございます。
続きまして、7ページ目、長期処方やリフィル処方の実施状況調査でございます。こちらは、先ほど申し上げましたように、6年度、7年度、2か年調査を行いたいと思います。
長期処方及びリフィル処方の活用に関しまして、今回の診療報酬改定による影響などについて検証を行うというものでございます。
8ページ目を御覧いただきますと「(4)後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査(案)」でございます。
こちらについては、一般名処方による医療機関の処方状況、医薬品の供給状況も踏まえた保険医療機関、保険薬局における後発医薬品の調剤状況、バイオ後続品を含む後発医薬品使用促進に係る評価による後発医薬品などの使用状況の変化などについて、検証を行いたいというものでございます。
なお、こちらについては、5月の総会でも御説明いたしましたが、この10月から長期収載品の選定療養化の制度が、いよいよスタートすることになりまして、この調査票の中身というのが、今回の選定療養とも関わりが深いものだと考えてございます。
続きまして、9ページ目ですが「(5)医療DXの実施状況調査(案)」でございます。
こちらについては、医療DXを推進する体制の確保に係る取組状況ですとか、質の高い医療の提供に係る状況などについて、検証を行いたいというものでございます。
続きまして、10ページ目ですが「(6)かかりつけ歯科医の機能の評価等に関する実施状況調査(案)」でございます。
口腔管理体制強化加算の届出医療機関における診療の状況及び地域医療・地域保健への取組状況、う蝕、歯周病、口腔機能に係る管理料や処置などを算定する患者の状況、歯科疾患の重症化予防に関する診療の状況、また、回復期リハビリテーション病棟などにおけます、回復期等口腔機能管理料などを算定する患者の状況ですとか、多職種連携に関する診療の状況といったものについて、検証を行いたいと考えてございます。
最後、11ページ目ですが「(7)かかりつけ薬剤師・薬局の評価を含む調剤報酬改定の影響及び実施状況調査(案)」でございます。
こちらは、より質の高い薬学的管理の提供に係る取組状況ですとか、保険医療機関と保険薬局の連携による調剤後のフォローアップの取組、地域支援体制加算の要件変更による影響、オンライン服薬指導の現状と効果、かかりつけ薬剤師・薬局の取組状況などについて検証を行いたいと思っています。
以上、それぞれの調査につきまして、この大枠のもとで本日御了解いただきました後に、調査検討委員会のほうで具体的な調査票の案などの中身を固めてまいりまして、また、この部会と総会のほうにお諮りをしまして、スケジュールに基づきまして調査を行い、御報告まで進めていきたいと考えてございます。
事務局からの説明は以上でございます。
○永瀬部会長
ありがとうございました。
ただいまの説明について、何か御質問がありましたら、どうぞよろしくお願いします。
特に御質問はないでしょうか。
それでは、私から質問をさせていただきます。
在宅医療、在宅歯科医療、在宅訪問薬剤管理及び訪問看護の実施状況調査につきましてですけれども、これは、いろいろ地域的にかなり実施状況にも差があるのではないかなという気がするのですが、これは、地域的にどのように調査票をまくのかとか、そういうところはどのようにお考えなのでしょうか。
○荻原保険医療企画調査室長
具体的な調査票ですとか、調査設計というのは、まさに今後の調査検討委員会のほうで御議論いただくことと考えてございます。
その中で、今、御指摘いただいたような地域差といったものが、どういった観点で調査が可能なのかといった点も含めて、御審議いただければと思っております。
○永瀬部会長
ありがとうございます。
多分、すごく一般の人にとっては非常に大きなことなのかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それでは、ほかにございませんでしょうか。
飯塚先生、よろしくお願いします。
○飯塚委員
ありがとうございます。
一定の長期収載品に関して、選定療養の仕組みを用いた長期収載品が、10月から制度が始まるということですけれども、こちらは、まだ、現段階では始まっていないので、結果の検証はできないと思うのですが、後発品の使用に影響するという意味においては、非常に関連が高いと思うのですけれども、現段階では、長期収載品に関しては、総会で扱うということになっておりますけれども、それに関する調査ですとか、そういったものは、別途行うということになりますか、あるいは今回の後発品関連の調査に含めるということになりますでしょうか。
○荻原保険医療企画調査室長
ありがとうございます。
飯塚委員の御指摘のとおり、長期収載品の選定療養につきましては、保険外併用療養費の制度のもとでの仕組みということになりますので、基本的には検証、検討というのは、総会のほうで行うことになります。これは、5月15日にも御説明いたしました。それで、一応全体としては御了解いただいたと。
ただ、その際にも申し上げたのですが、やはり後発品の使用に関する今回の検証調査、これは令和6年度、7年度、2か年にわたって行いますが、やはり一般名処方ですとか、銘柄名処方の状況ですとか、後発医薬品の使用状況などについては、今、御指摘いただいたように密接に関わりがございます。
したがいまして、総会のほうで長期収載品の選定療養についての検証、検討を行う際に当たっても、今回こちらの検証部会における調査の中身というのは参考にしつつ、具体的な検証を行っていくことになろうかと考えてございます。
以上です。
○永瀬部会長
飯塚委員、よろしいでしょうか。
○飯塚委員
はい、ありがとうございます。
○永瀬部会長
それでは、ほかに御意見がないようでしたらば、本件につきましては、診療報酬改定結果検証部会として了承するということでよろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○永瀬部会長
ありがとうございました。
それでは、本件につきましては、診療報酬改定結果検証部会として了承されたものとして、私から総会に報告することにしたいと思います。
本日の議題は以上です。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたします。
本日の診療報酬改定結果検証部会は、これにて閉会いたします。どうもありがとうございました。