第2回じん肺標準エックス線写真集の改定等に関する検討会議事録

労働基準局安全衛生部労働衛生課

日時

令和5年12月27日(水)13:30~

場所

オンライン開催

議題

(1)「じん肺標準エックス線写真集」の改定について
(2)その他

議事

議事内容
○井口主任中央じん肺診査医 それでは、時間になりましたので、第2回じん肺標準エックス線写真集の改定等に関する検討会を開催させていただきます。皆様方におかれましては、大変お忙しい中、御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
初めに、配布資料の確認をさせていただきます。議事次第に資料の一覧があります。資料1-1が「じん肺標準エックス線写真集」電子媒体版の追加症例(案)一覧表です。資料1-2が「じん肺標準エックス線写真集」電子媒体版への追加症例(案)画像です。資料2が、構成員の皆様からの提供症例一覧です。資料等に過不足はありませんか。よろしいですか。
それでは、ここからの議事進行については大塚座長にお願いいたします。
○大塚座長 それでは、ただいまから議事を始めたいと思います。円滑な議事進行への御協力をよろしくお願いいたします。まずは、前回から引き続いて、個別症例の検討を進めていきたいと思います。その上で、時間が許すようであれば、前回、岸本構成員から提案のありました、追加で採用すべき個別症例についての検討を行っていきたいと思います。まずは、事務局より資料の説明をお願いいたします。
○井口主任中央じん肺診査医 再び事務局です。資料を開けていただきまして、資料1-1は、前回もお示ししておりましたけれども、「じん肺標準エックス線写真集」電子媒体版への追加症例(案)です。左の既存症例とあるのが、現在、デジタル版の標準写真集に掲載されている資料です。左から2番目のコラム、追加症例候補となっているもの、緑の行になっているのが、前回、御発表いただいた厚生労働科学研究の研究班のほうで御提案いただいた14の症例をそれぞれ表しております。それぞれ14の症例について、入れるとしたらこの辺りということを示しているものです。前回、緑の5、6、7番については御議論をいただいたところです。それ以外は、ちょっと我々のほうで籔内先生に資料画像の供覧ができなかったということもあり、ほかの画像についても御議論はいただいておりますが、結論はまだというところです。
資料1-2ですが、研究班の追加症例候補1番から14番のそれぞれの症例のエックス線写真と、CTのキーのスライス、作業歴、年齢などが書いてあります。これが、資料1-1の症例の1番から14番まであります。
資料2を御説明します。前回の開催の中で、岸本構成員から、芦澤班の研究とは別に、もう少し幅広い疾病についてカバーする必要性であるとか、同じ疾病の中でも画像の型について広くカバーできないかという御提案をいただき、構成員の先生方、また、構成員の先生から御紹介いただいた先生方を通じて、これまでに17の症例について御提案をいただいております。この、17の症例について、事務局のほうで順番を付けて振ったものですが、この順番で掲載するかどうか、それから、どこに入れるかといったところはまだ検討しておりません。
また、こちらは主にどの先生から御提案いただいたのかというものを基にソートをしておりますので、例えば、石綿が1番から4番と8番から9番と飛んで存在するということが起こっております。また、DICOMの画像を御提供いただいたもの、それから、DICOMの画像がないというものもありますので、それは、それぞれのものを御説明するときに再度御説明をさせていただこうと思います。資料についての説明は以上です。
なお、今回はオンラインの開催ということで、事務局のほうで、それぞれの画像のモニター、DICOMの画像が見られるようにしております。また、先生方には事前にクラウドストレージのほうから画像を落としていただいて、御覧いただけるようになっていると思います。事務局のほうで、画像共有で、実際に皆さんでどこの部分を話しているのか、それから、この画像のこの辺りというようなことをカーソルで指せるとよいと思い、いろいろ検討を進めていたところですが、どうしても、1つは個人情報が映り込んでしまう可能性があるものが相当数あるというのと、もう1つは、御提出いただいた中で、同じDICOMの画像ではあるのですが、ビューアーの違いだと思いますが、少し画像の並びの調整が必要なものがあったりということで、大変恐縮ながら、本日の段階で、画像共有でお示しできる段階になっておりません。先生方はそれぞれ御専門の先生でいらっしゃいますので、この画像の、この辺の、この条件の画像と言っていただければ、皆さん、大体同じ所は開けるのかなと思っておりますが、もし正確に御議論いただくという部分がありましたら、例えばファイル名を御指摘いただくということで進めていただければと思います。資料については以上です。
○大塚座長 それでは、前回同様に、芦澤構成員から各症例について御説明いただき、採否等につきまして議論していきたいと思います。前回は大陰影に関する症例5、6、7について検討を行い、また、籔内先生が画像を供覧できておりませんでしたが、症例1~4についても画像を確認しました。本日は、まず症例1~4について再度検討を行い、その後は症例8から検討を進めたいと思いますが、異論はございませんか。よろしいですか。
それでは、資料に沿いまして、症例1について芦澤構成員から御説明をお願いいたします。
○芦澤委員 よろしくお願いします。症例1ですけれども、次のページに型分類など記載がありますので、そちらを先に見ていただきますと、ここで書いてある型分類というのは、芦澤班で専門家による最終的な合議の下に最終案として出されている型分類ですから、この症例は0/0ということになります。作業歴などに関しては、そこに記載されているとおりです。所見もそこに記載されていますが、エックス線ではじん肺を疑う所見はなくて、当然CTでもないということです。最初のほうに戻っていただいてよろしいでしょうか。単純エックス線写真とCTのキー画像になりますが、当然、この症例の場合には粒状影は全くというか認められないということで、0/0と判断している症例です。
○大塚座長 ありがとうございます。
○井口主任中央じん肺診査医 事務局でございます。途中で失礼をいたします。資料1にあります症例について前回1~4を御議論いただいたところで、今回も1からということで、恐らく2もこの後、御議論いただくものと存じます。その中で、1と2なのですが、念のためですが0型と言いますと、じん肺の所見なしのものでございます。現在、そういった御説明をいただいたところでございます。一方で、労災等の観点も考え合わせますと、特に慎重な判断が求められるところでございまして、その観点で、今回は座長というよりも、どちらかと言うと、中央じん肺診査医会の会長としての大塚先生にお目通しいただきたいのですが、症例1の画像、それから、この後、2の画像も出てくると思いますけれども、例えば診査医の先生によっては1と判断するという可能性がないと考えて大丈夫なのか、その観点をちょっとお聞かせいただくことはできますでしょうか。
○大塚座長 これは悩むところでして、前回の議論のように、多くの方はもう0と、芦澤先生が先ほどおっしゃられたように、0という判断になると思いますが、1と判断する可能性が全くないかというと、この出所も含めて、多少、躊躇するものがあります。
○井口主任中央じん肺診査医 ありがとうございます。そうしますと、この後、症例の1と症例の2について、それぞれ御議論いただくところだと思いますけれども、0型の写真は既に写真集に掲載されておりますし、0と1の間ということで、もし症例1と2について先生によって判断が割れかねないというところでしたら、そういった整理で掲載見送りということも事務局として、また行政としても可能でございますので、その旨、御留意いただいて御議論いただければと存じます。
○大塚座長 取りあえず、症例1については、皆さんの判断、いろいろ御意見をいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○菅沼委員 菅沼ですが、申し上げてよろしいでしょうか。
○大塚座長 はい。
○菅沼委員 拝見したところでは、右の上肺野、それから左の上肺野は、はっきり粒状影があるとは言えないと思いますけれども、特に右の上肺野のほうが少し目立った陰影がありますので、0/1ぐらいなのではないかなと私は思っています。ですので、0/0ということにはならないのではないかなと思います。
○大塚座長 そのほかの構成員の先生方、いかがでしょうか。芦澤先生、いかがですか、CTの判断からされて。
○芦澤委員 先ほど所見に書いていましたように、こっちでオリジナルのも見ていますけれど、やはりCTでは粒状影は認められないので、CTを参照にしたところでは、単純写真は0/1という意見の方も出られるかもしれませんが、CT上では少なくとも粒状影は確認できないということが言えます。今、こちらでオリジナルの画像を見ております。
○大塚座長 ありがとうございます。それでは、今のCTの裏付けも含めまして、症例1は一応0/0としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○井口主任中央じん肺診査医 事務局でございます。度々すみません。そうしますと、先ほど大塚先生からも、これは1とされる可能性もゼロではないという、それから、0/0なのか0/1なのかという御議論もあるというところでしたので、特に0と1については、行政上、大変センシティブなところもございますので、こういった御議論があったということで、症例1と2については、一回、事務局で預からせていただくことは可能でしょうか。
○大塚座長 事務局のほうで判断していただいてということで預かりの形でよろしいかと思いますが、先生方のほうから御意見はありますでしょうか。
○井口主任中央じん肺診査医 菅沼先生から。
○大塚座長 はい、どうぞ。
○菅沼委員 よろしいでしょうか。放射線科の先生が御覧になって、ないとおっしゃっているので、もう私が言ってもあれなのですが、私が気になっているのは、CTで見ますとイメージ114だと思いますが、これの右側、ラテラルの辺りに粒状影なのか、これはもう血管のタンジェントなのかというのは、ちょっと私には判断しかねますけれども、気になる辺りがあるなとは思っております。右のやや前面の側面ですけれども。
○大塚座長 111ですか。
○菅沼委員 114ですね。
○大塚座長 114。
○菅沼委員 はい、114。でも、もちろん放射線科の先生方が御判断になって、これはもう全く問題ないということであれば、その御意見はそのとおりでよろしいと思いますけれど。
○岸本委員 岸本ですが。
○大塚座長 はい、どうぞ。
○岸本委員 僅かあったら1なのかというと、そうではないので、芦澤先生が言われるように、0/0で扱うべきだと思います。
○大塚座長 ほかの画面と比べましても、ちょっとはっきりしない所があるかなというふうにも思いますので、取りあえず意見のほうをまとめまして、症例1は0/0と判断したいと思います。よろしいでしょうか。
○井口主任中央じん肺診査医 ありがとうございます。先生方の御意見を踏まえまして、ちょっと事務局のほうで報告書の段階まで預からせていただいてよろしいでしょうか。
○大塚座長 はい。それでは、症例2に進んでよろしいですか。症例2の説明を芦澤先生からお願いします。
○芦澤委員 症例2は、そこにありますように、最初は0/1と判断している症例になっているようですが、年齢は66歳の方です。画像所見は、そこにキーのCTがありますが、その前にちょっと単純写真をていただきますと、その所見にもありますように、上肺野に確かに僅かに粒状影がありますけれども、標準エックス線写真と比較すると、やはり1/0とは言えなくて、0/1というふうに判断をしています。
次のCTでは、これは薄層スライスのCTですが、こちらのほうは、胸膜下の胸膜面の所に僅かな粒があるように、比較的少数ですけれども、粒状影が認められるということで、この症例は密度的にも分布的にも粒状影があるのは確かですけれども、限られているので、0/1というふうに判断をされている症例です。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。構成員の先生方のほうから、0/1につきまして何か御意見はございますか。特に御意見はございませんか。それでは、この症例も事務局の預かりということになるかと思いますが。
○井口主任中央じん肺診査医 はい、ありがとうございます。
○大塚座長 それでは、今度は症例3になりますか。芦澤先生から、また説明をお願いいたします。
○芦澤委員 症例3は最終的に1/1と判断されている症例です。画像所見ですけれども、胸部エックス線写真で上肺野には粒状影が比較的多発性に認められるということで、中肺野にも少し、下肺野にはないということで、これは標準エックス線写真と比較して1/1と判断されている症例です。そこにちょうどキーのCT画像が出ていますけれども、気管分岐のレベルの所でありますが、比較的これは小葉中心性の粒状影、境界明瞭な粒状影が多発性に認められると。CTでいかにもたくさんあるように見えますけれども、上に戻っていただいて単純エックス線写真ではこのくらいですから、ちょうど標準エックス線写真の1型に相当するものと考えられます。それから、CTのほうに戻っていただきまして、この症例は、このキーの所では余り明らかに出ていませんが、胸膜直下、胸壁側の所にも比較的粒状影が見られています。これら粒状影が融合した状態になると、pseudo-plaqueのようなものも、画像上、DICOMの画像では確認することができています。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。今の芦澤先生の御説明について何か御質問、御意見をお願いいたします。非常にきれいな画像かなというふうに思います。単純写真上も明らかに認められて、今説明がありましたように、これは1/1でよろしいかと思いますが、いかがでしょうか。
それでは、この症例3は1/1としたいと思います。
次に、4、5、6は前回、検討が終了しておりますので、症例8に移りたいと思います。
○井口主任中央じん肺診査医 失礼します。症例4は、まだです。5、6、7を前回、終わられております。
○大塚座長 失礼いたしました。では、症例4の説明を芦澤先生、よろしくお願いいたします。
○芦澤委員 症例4は、PR2/2と判断をしている症例です。まず、単純エックス線写真では、上肺野だけではなくて中肺野にも、先ほどの症例と比べると、より境界明瞭な粒状影が多発性に認められています。それから、CTのほうも、先ほどよりも粒状影が、若干大きめの粒ですが、多数認められるということで、この症例の場合は主に小葉中心性で胸膜下には余り目立たない症例ということになります。それから、この症例は、縦隔条件ではリンパ節の腫大と石灰化、egg-shell calcificaionの典型例ではありませんけれども、石灰化も伴ったリンパ節腫大も見られる症例です。
ちなみに、単純エックス線写真に戻っていただきますと、右の鎖骨に骨折の跡の所見が認められています。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。この症例は2/2ということでしたが、今の説明について御質問、御意見をお願いいたします。
○菅沼委員 すみません、質問をさせていただきます。
○大塚座長 どうぞ。
○菅沼委員 菅沼です。今の症例については、記載されている内容を見ますと、p/pの2ということなのですが、よく見るp/pというよりは、これはただp/sなのか、何と言いますか、ILO分類でいきますと不整形陰影が混ざっている症例と認識をするのですが、これについては、判定としてp/pだけど不整形は特になしというような読みということなのでしょうか。その辺りを教えていただければと思います。
○芦澤委員 これは私が答えてよろしいでしょうか。
○大塚座長 お願いいたします。
○芦澤委員 恐らく、特に上肺野ですけれども、粒状影以外に少し線状の陰影が見えるという御指摘だと思いますけれども、基本的には、このときの最終判断ではpと判断をしています。下肺野のいわゆる不整形陰影という意味合いでは、今回のこの症例に関しては記載はしていません。ほかの先生方の御意見もいただければと思いますが。
○大塚座長 これはCTのほうで確認させてもらったほうがよろしいでしょうかね、それぞれの先生方。CTで見ますと、粒状影以外は余り不整形陰影は確認できないように私は思ったのですが、いかがでしょうか。
○加藤委員 加藤です。CTで見ると、多分、菅沼先生が言われたように、上肺野の辺りに結構、不整な影が一緒にあるのではないかという感じの御意見かなとも思うのですけれど、標準画像の所でp/sとか、そのような感じでそこを分けて記載していないので、こういうものも2型として入れておくで、先ほどから言われていますように不整形影ははっきりとはないですし、それはそれでいいのではないかなと。バリエーションというか、そのような感じで思うのですけれど、いかがでしょう。
○大塚座長 日本の分類からいくと、なかなか細かいそこまでの分類がないということで、2/2と今までの御意見でしたいと思いますけれども、菅沼先生、いかがでしょうか。
○菅沼委員 御議論の内容がよく分かりましたので、これで同意いたします。
○大塚座長 ありがとうございます。それでは、症例4に関しては2/2にしたいと思います。よろしいでしょうか。
それでは、症例5、6、7を飛ばして、8に移りたいと思います。症例8の説明をお願いいたします。
○芦澤委員 大塚先生、その前に、今から不整形の陰影が続くと思うのですけれども、事前に述べますと、8、10、13は、そこにありますように、以前のフィルムをデジタル化したものがDICOM化されているものです。当時、良い症例がない場合にはこれを使わないといけないなということで、デジタル化してDICOM化したものを、今回、厚生労働省にお渡ししていますけれども、基本的には、いわゆる通常のCT画像がありませんので、これらは、良い症例があったらそちらに差し替えるということで、当時、芦澤班ではそういう結論となっていることを先に申し上げたいと思います。
○大塚座長 次点の候補ということですか。
○芦澤委員 そういうことです。
○大塚座長 ありがとうございます。
○芦澤委員 では、まず症例8ですけれども、症例としては、それぞれ荒川先生、西本先生に石綿肺のきちんとした症例を出していただいております。症例8は、単純エックス線写真とCT画像でありますが、この方は当時の型分類では0/1、単純写真に戻っていただきたいと思いますが、下肺野の所に石灰化の胸膜プラークが非常に目立っておりますけれども、下肺野などに僅かに網状影のようなものが認められるけれども、これは標準写真の1型には至っていないので、0/1と判断をしています。これは、症例としては石灰化の胸膜プラークもあるので、むしろ、そういう症例でこういうものは石綿肺の1型以上にはならないという症例としては、良い症例ということで残したと記憶しています。
CTでは、やはり単純エックス線写真と違ってかなり変化がありまして、背側には、いわゆる、すりガラス影や、若干、線状、粒状のように見える所もあります。ただし、蜂巣肺はないということです。それから、ほかのスライスでは、胸膜プラークは多数認められています。
ということで、1つ前に戻っていただきますと、単純エックス線写真ですが、これも1/0と判断をされる先生がおられるかどうか、そこは御議論いただきたいと思いますが、私がここでオリジナルで見ていますけれども、やはり、標準写真を横に並べていますが、0/1と判断したいと思います。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。今の芦澤先生の説明について御質問、御意見をお願いいたします。今の説明にありましたように、確かにプラーク等で両側下肺野の透過性は低下しているのですけれども、不整形陰影という観点から見ますと、ほぼ不整形陰影は少ないかなと思いますが、いかがでしょうか。
○菅沼委員 同意します。不整形陰影は胸部写真では認めないと思います。
○大塚座長 そうしましたら、今、菅沼先生からも御意見がありましたけれども、0/1でよろしいでしょうか。特に反対の御意見がなければ、0/1としたいと思います。
では、次に症例9の説明をお願いいたします。
○芦澤委員 症例9です。この方は1/0の症例で、作業歴はアスベスト加工の25年です。画像所見ですが、まず、単純エックス線写真上は、そこのメモにありますように、この方は側弯症があり、画像としては両側の下肺野と横隔膜上に線状、網状影が認められています。現在の標準エックス線写真と比べると1型あるかないかぐらいのところですが、この症例はそれより少し弱いかということで、当時1/0に相当するとしています。これは1型と判断する方もおられるかもしれないと、今は思って見ています。
胸部CTです。CTはもう一度見直しをしていますが、比較的こちらの方は下葉の胸膜直下に網状影が認められています。上肺野を見ますと、比較的、胸膜下にいわゆるドット状の粒状影、それから結構、肺の内層のほうまで変化があるということで、単純写真と比べるとCTのほうがかなり変化が強いように思われますが、最終判断は1/0としている症例です。この症例はDICOMのCTの画像データもあります。以上です。
○大塚座長 今の説明について、御意見はありますでしょうか。
○加藤委員 加藤です。単純で見ると、なかなかもうぎりぎりあるかどうかという感じで、ちょうどいわゆる境界線ぐらいな感じの症例になりますかね。すごい、ぎりぎりあるかどうかという。CTで見るとしっかりあるのですが。私は標準を横に置いてないのですが、やはり、これは1型はありますかね、芦澤先生。
○芦澤委員 標準と比べるとやはり1型に近いのですけど、1/1はちょっと言い過ぎかなと思うので。
○加藤委員 ですよね。0/1よりはしっかりあって、1/0という感じですか。
○芦澤委員 はい、そういうふうに当時も判断していますし、そういうコメントも残しています。1/1には至らないと書いています。
○大塚座長 標準写真と比べても確かにちょっとそこまでは届いてないような印象ですが、CT等も含め、今、御説明のあったように1/0と判断したいと思いますが、よろしいでしょうか。構成員の先生方、何か反対の意見とかはありますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、この症例は1/0としたいと思います。
それでは症例10に進みたいと思いますが、よろしいでしょうか。芦澤先生、症例10の説明をお願いいたします。
○芦澤委員 症例10は、先ほども言いましたように、フィルムの症例として出されています。画質などもかなり問題がありますが、陰影自体は比較的、やや左右差がありますが、両側の下肺野に、いわゆる網状影、不整形陰影が認められています。これは先ほどの症例と比べると、単純エックス線写真上も網状影が目立つ症例でありまして、この症例は1型としています。
CTは、すみません、フィルムなので、上葉のほうにすりガラスが広がっていたりとか、なかなか標準エックス線写真として提示するには難しい症例だと思っています。肺底部のほうを見ていただきますと、すりガラス影があって、一部、胸膜下には粒状影、dot-like noduleも認められます。
そういう症例ですが、これも胸部単純写真自体の画質からいくと、一見、上のほうまであるようにも見えるので、これを1型とするのは、今、もう一度見直すと、私自身がこれは本当に1/1でいいのかなと少し悩んでいるところです。いずれにしても、DICOMのCT画像データはない症例です。以上です。
○大塚座長 今の説明について、何か御意見、御質問はありますでしょうか。確かに、標準写真とするには単純写真も名前が写り込んでますし、CTのほうもフィルムのデジタイザーで読み込んだ画像ということで、少し標準写真かDVDに入れるにはふさわしくない症例かなと思います。あとは、不整形陰影がかなり上のほうまでしっかり存在していて、1/1以上ありそうな感じの画像にも見えますが、いかがでしょうか。1/1ということでよろしいでしょうか。
○菅沼委員 御意見させていただいて、よろしいでしょうか。
○大塚座長 どうぞ。
○菅沼委員 今、御指摘のように、左については上肺野にかかる辺りまで陰影が見えるように思うのですが、陰影の密度、PRとしては、不整形陰影の2型のものと比べると、そこまでは、上肺野にまで広がっている所もありませんので、1型なのは1型なのかなと。広がりとして上肺野、中肺野、下肺野と左のほうはあって、右のほうは中肺野、下肺野ぐらいなのかなと見えますので、陰影の密度としては1型でいいのではないかなと思いました。
○大塚座長 ありがとうございます。そのほかの先生方、いかがでしょうか。最初の御説明にあった1/1の判定でよろしいでしょうか。ただ、症例としては、先ほど芦澤先生からの御説明もありましたように、フィルム画像をデジタイザーで取り込んだものということで、ちょっと標準写真に採用するには問題がある症例かなと思います。次の症例に移ってよろしいでしょうか。
それでは、症例11の説明をお願いいたします。
○芦澤委員 症例11、これは不整形の2型としているものです。この方はニチアス勤務ということで、胸部単純エックス線写真上、まず目立つのが、いわゆる胸膜の石灰化、胸膜プラークが見えますし、この方の場合には、下肺野主体ですが、かなり広がりとしては中下肺野に網状影が認められています。
そして、CTを見ていただきますと、CTはキーの所しか出していませんので、かなり病変の強い所を出しています。実はこの方は、オリジナルのほうで見ていただくと、かなり中肺野あるいは一部上肺野のほうまで小葉中心性粒状影と曲線状のCurvilinear Shadowがあり、典型的、特徴的な症例です。もう1つ特徴的なのは、今のキー画像でもありますが、かなり肺の内層、内側のほうまでずっと間質性の変化といいますか、粒状影を含めて変化が認められる、これも特徴だと思います。それから、プラークがあって、右側はかなり厚いプラークが認められているようです。
ということで、これは2型の症例ということで、ここに挙がっている症例です。
○大塚座長 ありがとうございます。この症例は、ちゃんときちんとしたCTと正面写真とが備わっている症例かと思います。ただいまの説明について、何か御意見、御質問はありますでしょうか。
○菅沼委員 御質問させていただいてよろしいでしょうか。説明は全くそのとおりだと思うのですが、単純写真のコントラストとか、この条件というのが、示すのにちょうどいい条件なのかなというのが少し気になっていまして、その辺りは何か御意見はないのかなと。2型だろうと思うのですが、すごく黒っぽい写真になっているのではないかなと思いまして、その点は何か修正とかは必要ないのでしょうか。
○大塚座長 芦澤先生、何かございますか。
○芦澤委員 ありがとうございます。この方は、逆に見ていただくと、縦隔のほうは比較的椎体とか両側の主気管支もよく見えているということなので、どちらかと言うと、じん肺の条件というよりは、肺がん検診のほうで、こういう低濃度域の所もきちんと見ましょうというので、よくそちらが見えているわけですが、肺野のほうが目立たなくて、少し黒っぽいという御意見だと思います。私は詳しくないのですが、ウィンドウをもうちょっと変えて少し白い画像にしたほうがいいということだと思いますが、そこは、修正することができるのか。多分、籔内先生とかはよく御存じではないかと思うのですが、先生、いかがでしょうか。
○籔内委員 籔内です。この症例11の不整形の2/2に関しては全く異論はございません。それで、胸部写真の条件についてですが、今、DICOMビューアーで見ていると、いただいたDICOMデータとこのPDFに貼られた写真が、ちょっと時期が違う画像が出ているのではないかと思います。同じ人なのでしょうが、右のマイナーフィッシャーの形状とかが大分違うのです。
○芦澤委員 本当ですね。
○籔内委員 だから、DICOMデータのほうをもう一回取り出して使われたらいいのではないかと思いました。
○大塚座長 ありがとうございます。確かに、今、籔内先生が御指摘の、マイナーフィッシャーが水平なのと斜めになっているのと大分印象が違いますので、これは配られたDICOMデータのほうの再確認が必要かなと思います。今、共有されている画像のほうは問題ないかなと思いますので、取りあえずは、それを再確認することを条件に、不整形陰影の2型ということでよろしいかと思いますが、いかがでしょうか。
○芦澤委員 症例11は、画像が2回ずつあるみたいですので、右のびまん性の胸膜肥厚が今出しているものはありませんよね。時期が異なるものを多分キーのほうでは載せていると思いますから、そこはチェックしたいと思います。籔内先生、条件を変えるというのは可能なのでしょうか。
○籔内委員 いや、どうですかね。もともとの関数とかを画像から作り直すのは無理だと思います。ウィンドウを変える程度だと思いますが。
○芦澤委員 そうですよね。分かりました。ありがとうございます。
○大塚座長 それでは、画像の再確認をお願いしたいと思います。
○芦澤委員 はい。
○大塚座長 それでは、症例12に移りたいと思いますが、よろしいでしょうか。それでは、症例12の説明をお願いいたします。
○芦澤委員 症例12は、DICOMのデータ、CTもあります。これも2型と判断しているものですが。こちらの方は、比較的肺のボリュームも小さくなっている方で、両側の中下肺野に網状影が広く認められている症例です。標準写真等を見ても、ちょうど2型に該当すると思われます。CTのほうですが、このCTもかなり典型的な画像で、下葉主体ではありますが、小葉中心性粒状影と、いわゆる曲線状陰影が非常に明瞭に認められている症例です。それから、先ほど述べました肺底部、下葉のボリュームロスも目立つ症例です。プラークも縦隔条件では散見されているようです。ということで、これも同様に2型の症例と判断されています。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。今の説明に対して御質問、御意見はいかがでしょうか。
○菅沼委員 菅沼ですが、よろしいでしょうか。
○大塚座長 はい。
○菅沼委員 御説明は全くそのとおりと思うのですが、単純写真でもう肺のボリュームが小さくなってしまってこういう状況なのか、吸気が不十分なのか、ちょっと分かりかねるなと思うのと、この写真を標準写真等に入れるのでよいのかなというのは、その点についてちょっと気になります。これについて皆さんの御意見をいただければ有り難いと思います。
○大塚座長 吸気が十分に取れているかどうかということなのですが、芦澤先生、これについてはいかがでしょうか。
○芦澤委員 この方のCTのスカウトビューを見ても、かなりボリュームロスがありますね。この単純エックス線の撮影をしたときだけが吸気不足であったとは、ちょっと考えにくいですし、CTでもやはり下葉の容積減少はありますので、その点は多分、吸気不足はない、本当に線維化が進んでいるのだと思います。この単純写真で私もチェックして書いているのは、左中肺野に若干、結節状というか、斑状陰影があって、この方は少しすりガラス影が目立つ症例なので、その辺のところが少し、標準写真としてどうなのかという御意見はあろうかと思います。その辺は皆さんの御意見をいただければと思います。
○大塚座長 ありがとうございます。確かに、CTのスカウトビューの正面、側面ともに横隔膜が挙上しているような感じと、芦澤先生がおっしゃられたように、左中肺野の陰影も肺のボリュームがかなり縮小しているような所見が散見されるように思いますが、皆様方、いかがでしょうか。取りあえずその所見がクリアできれば、2型ということでよろしいでしょうか。菅沼先生、いかがですか。
○菅沼委員 2型であるという点については、そのとおりと思います。
○大塚座長 ありがとうございます。CTのスカウトビューも再確認できているというか、それを傍証する所見かなと思いますので、不整形陰影の2型ということにしたいと思います。
それでは、症例13について、芦澤先生、説明をお願いいたします。
○芦澤委員 この症例は、先ほども言いましたように、フィルムをデジタライズした画像です。一見して両肺野びまん性に、下肺野優位ですが、上肺野から不整形陰影、特に網状影が認められる症例です。プラークも確認できます。CTは4分割の画像になっていますが、今見ると、この症例もかなり厚い10mmスライス厚の画像になっているようですが、基本的にはすりガラス影主体で、そこに気管支血管束の肥厚が非常に目立つ症例です。蜂巣肺や牽引性気管支拡張はないということと、上のほうには確かに粒状影、いわゆる小葉中心性粒状影と思われるものが、かなり肺の内層まであることも確認できます。CT上、上肺野から下肺野まで広く認められる症例ということで、標準写真と比較しても、病型としては3型でいいのではないかと思います。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。標準画像に採用するには、フィルム画像ということでしたが、単純写真のほうを見せていただきますと、かなりがっちりした不整形陰影が確認できるかと思います。今の説明について何か御意見、御質問はございますか。不整形陰影を裏付けるようなCTでの所見があるかなと思いますので、私としては3/3でよろしいかと思いますが、反対の御意見とかはございますか。特に御意見はないようですので、採用するしないは別として、3/3とさせていただきたいと思います。
それでは、症例14に進みたいと思います。
○芦澤委員 ありがとうございます。
○大塚座長 症例14の説明をお願いいたします。
○芦澤委員 大塚先生、その前に、これまで石綿肺の症例で不整形陰影がずっと続きましたが、フィルムだった症例のことが以前から問題になっていました。今回、新たに石綿肺と思われるものが6例出ていますから、そちらのほうのCT画像があれば、良い症例であれば、そちらを優先するという考え方でよろしいのでしょうか。
○大塚座長 よろしいかと思います。先ほどの資料2のほうで井口先生から説明がありましたので、そちらのほうも検討させていただいて、最終的に判断したいと思います。
○芦澤委員 是非そちらのほうに。せっかく芦澤班で出してもらった症例ではあるのですが、フィルム画像しかないというところが問題だと思いましたので、発言させていただきました。
では、症例14ですが、この症例はその他の陰影です。当時、芦澤班のときに溶接工肺の症例を出してほしいという意見が多かったということで、1例だけですけれども、今回、その他の陰影のところで溶接工肺を出しております。溶接工肺のような非常に淡いすりガラス影というか粒状影というか、すりガラス状の粒状影というか、その症例に関しては、これまでの標準写真で比較できるものがありません。この症例も、単純写真を見ていただきたいのですが、よくよく目を凝らして見て、上からあるのですけれども、主に中下肺野に陰影が認められるということで、非常に境界が不鮮明な粒状影というか、そういう陰影が認められています。
こういう症例を、いわゆるじん肺陰影の定義である少数、多数、極めて多数というものの1型、2型、3型で判断する場合に、これに関しては当時いろいろ意見がありましたけれども、差し当たって2型程度にしておこうということで、ここでは2型となっていますが、非常に強いエビデンスというか、そういうものがあって2型にしたということではないというのを、最初に申し上げておきたいと思います。ですから、当然これより軽い症例と、もう少しシビアな症例を今回、溶接工肺のほうで私から追加させていただいているということです。
前置きが長くなりましたが、CTでは小葉中心性の非常に淡い粒状影が極めて多数認められるということで、単純エックス線写真とは異なる所見となります。この症例は、確か片肺のthin-section CTしかなかったと記憶していますので、もしこれを使うということであれば、両肺を合成するようなことができませんので、片肺ずつの症例を載せるということになるかと思います。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。事務局から提供されたDICOMデータのほうでは、両側肺のCTも追加になっていますので、大丈夫かと思いますが、今の芦澤先生の説明について、何か御質問、御意見はございますか。
○芦澤委員 先生、両肺のものはスライス厚7mmなのです。
○大塚座長 そうなのですね。
○芦澤委員 それで片肺ずつの再構成をしているようなので、今回、両方そのまま提出させていただいています。
○大塚座長 そうしますと、もし標準写真に採用するとなると、両肺の拡大したものを2つ載せるという形になりますか。
○芦澤委員 はい。片肺ずつ30画像ありまして、それに縦隔条件の画像を載せるということになるかと思います。
○大塚座長 ありがとうございます。いかがでしょうか。
○加藤委員 加藤です。
○大塚座長 はい。
○加藤委員 今のを使うとかということには全然問題ないのですが、この症例は、岸本先生も御存じですけれども、岡山労災の症例で、組織とかがあって、すりガラスの何かちょっと濃い感じがする所は、線維化も軽く伴っているという、そういう症例でした。これは、おまけの情報というわけではないですが、あくまでもマクロファージでふわふわした影だけではなくて、ちょっと入っているのは軽い線維化があると、そういう症例ということになるので、情報までにという感じです。
○大塚座長 ありがとうございます。ただ、これを実際の地方じん肺診査医会などで採用していくのに当たって、どのように判定していってもらうかというところも、この型区分、レントゲン分類を載せていくところで、CTと一緒に載せるとなりますと、先ほど芦澤先生がおっしゃったように、病変としては極めて多数あるものですから、どのように注釈を載せていくかというところが問題となるかと思います。取りあえず、単純写真のレントゲン分類からいきますと、2/2相当かなと思いますが、それについて何か御質問、御意見はございますか。
○芦澤委員 芦澤です。
○大塚座長 はい。
○芦澤委員 もしよろしければ、以前、岸本先生に、芦澤班で出していただいている溶接工肺を2で今回、新たに提供させていただいていますので、その症例のほうとで、溶接工肺は何とか、例えば1型、2型、3型とできないかというのをちょっと考えております。現時点では芦澤班で2型だったということで、プレゼンをさせていただきました。
○大塚座長 ありがとうございます。そうしたら、資料2の症例も含めて再検討ということで、取りあえずは仮に2/2としたいと思いますが、この場はこの判定でよろしいでしょうか。
○岸本委員 岸本です。
○大塚座長 どうぞ。
○岸本委員 い草染土じん肺が現有のデジタルデータに出ていまして、分布は全肺野にあるけれども、溶接工肺と同じような淡い陰影です。過去の村田班で標準フィルムを作ったときに、珪肺の3型の陰影ではないので、2/2としようとしております。溶接工肺もそれに非常に類似しておりますので、3型とするのではなくて2/2とするのが妥当ではないかなと思います。皆様方には、い草染土じん肺の現有の写真と溶接工肺を比較していただければどうかと思います。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。非常に参考になる御意見をありがとうございました。取りあえず、反対の御意見がなければ2/2としたいと思いますが、よろしいでしょうか。それでは、芦澤先生から提供していただいた症例については以上ですが、事務局から何かございますか。
○井口主任中央じん肺診査医 事務局です。議題1については以上でよろしいと思います。もしよろしければ、資料2の御説明をさせていただきます。
○大塚座長 それでは、資料2の説明を、整理番号1からよろしくお願いします。
○井口主任中央じん肺診査医 前回、構成員の先生方から御提案をいただき、また、構成員の先生から御紹介をいただいた先生方から、各症例を御提供いただきました。その内容について、曝露物質、陰影の種類、年齢、性別、それから粉じんの作業歴をまとめております。整理番号は、便宜的に付けております。また、型の分類については今回は記載をしておりません。
曝露物質が溶接工となっている部分は、正確に言いますと曝露しているものは金属ヒュームになりますが、溶接工としている部分もあります。本日は、それぞれの写真について御議論いただく前に、この症例を追加する前提として、症例の偏りであるとか、例えばこの曝露物質については物が少ないとか、主に曝露物質の部分について、それから陰影の種類についてのところが多かったと思いますので、今挙げられているものでそれを満たすものなのかどうか。逆に、これについては加えたとしても、例えば型が1つだけになってしまうけれども、それでいいのかというような御議論があるかと思いますので、全体を見渡しての御議論を一度していただければと存じます。
なお、整理番号の1~5は岸本先生から御提供いただいたもの、6と7が芦澤先生から御提供いただいたもの、8~11が岸本先生から御紹介いただいた有識者の方から御提案いただいたもの、12~17が大塚先生から御紹介いただいた有識者の方、若しくは大塚先生から御提案いただいたものです。また、12~17ですが、現段階でDICOMのデータが入手できておりません。PDF又はJPEGで持っているもので、最終的にDVDに載せるときにDICOMデータがないというのは難しいのかとは思っております。周辺状況は以上です。
○大塚座長 今、井口先生から説明がありましたが、全体を見回して、構成に関して何か御質問なり御意見はありますか。岸本先生、私が提供させていただいたのは宮本顕二先生の研究班のときの症例なのですが、この中の症例で例えばインジウムやベリリウムなど、DICOMデータなり症例の出典先というのは御存じで、何か入手できるようなことを御存じかどうかというのは、いかがでしょうか。
○岸本委員 私は全く分かりません。宮本先生の研究班に入っていたのは事実ですが、宮本先生が全部自分でこれを収集なさっておりますので、宮本顕二先生にお聞きになるのが一番いいのではないかと思います。
○大塚座長 はい、分かりました。
○岸本委員 労働衛生課の研究班として、急進珪肺を含めて最近のじん肺ということで症例収集をしてはどうかということで、インジウム、ベリリウム、超硬合金と、いわゆる今のデジタルデータにないじん肺がここに載っているということです。労働衛生課の研究班でやったので最近のじん肺ということで入れてはどうかということでお願いしたような次第です。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。宮本先生にも聞いてはいるのですが、手元に持っていらっしゃらないということでしたので、もう少し探させていただきます。ほかの症例について、構成も含めて何か先生方から御意見はありますか。
○岸本委員 岸本が出した1~4の石綿肺は、全て解剖を行い、病理組織学的に石綿肺でよいと岡本賢三先生や本間浩一先生から言われている事案ですので、今の不整形陰影に対して石綿肺という意味で提示をしております。
それから、酸化チタン肺は不整形陰影ではなくて、先ほどの溶接工肺と同じような陰影なのですが、じん肺の1~24の作業場に粉状のアルミニウム及び酸化チタンを梱包する作業というのは、昭和35年から、じん肺になりうる職場ということで提示をされていたにもかかわらず、労働衛生課に調べてもらっても、一度も酸化チタン肺というのがないと言われました。これがいいのかどうか分かりませんが、医学的に酸化チタンを確認もして論文化もしましたので、先生方に判断をしていただきたいということで提示しております。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。特に構成についてはよろしいでしょうか。先ほど芦澤先生からの御意見もありましたように、岸本先生が今回剖検までして組織学的に証明された石綿肺、その中でのグレード分類みたいなものももう一度組み立てて、そして標準写真に載せるというような御意見もありましたが、それを含めて取りあえずは検討させていただいて、その上で採用するか否かを決めさせていただくというのもよろしいかとは思いますが、いかがでしょうか。
○井口主任中央じん肺診査医 事務局です。こちらは、現在既存の症例が24、それから追加の症例で候補で挙がっているものが14、これが全て入るとは限りませんが、合わせて38です。整理番号1~17ですので、仮に提示されているものが全部入るとしますと55ということになり、倍増以上ということになります。多くて悪いということはありませんが、同時に、この画像が一体どういう役割なのか、何を意図して何を示すために標準として設けられたものなのかというのは、少し確認をさせていただきながら続けてやっていく必要があるかとは思っております。その観点でも、今後の1つ1つの御議論の際に御留意いただければと存じます。
○菅沼委員 質問させていただいてよろしいでしょうか。
○大塚座長 はい、どうぞ。
○菅沼委員 確か前回の会議のときに、以前の日本の標準写真は珪肺の1、2、3、それから石綿肺の1、2、3というような形になっていたので、そういう形が望ましいのではないかという御意見だったのではないかと、確か岸本先生がおっしゃっていたかと思ったのですが。単純写真のPRの判定というのを、先ほども溶接工肺を見ながら考えていたのですが、何の曝露があるのかが分からない、粉じんの曝露をしている人たちの胸部写真で、スクリーニングをするために存在しているのが、じん肺の胸部エックス線標準写真ではないかと思っています。その場合に、もう曝露をしている物質がはっきり分かっていて、それについての典型所見はこういうものだというものがあれば、確かに判断するのには助かるとは思うのですが、胸部写真上に粒状影、あるいは不整形陰影というものがあって、それが粉じんによるものの可能性があるというものを洗い出すのが、じん肺の健康診査ではないかと思っているのですが、その辺りはもう疾患名にそろえて1、2、3としたほうがいいのか、粉じん曝露者の想定される所見である粒状影、あるいは不整形陰影がどういう程度なのかというような判断にしたほうがいいのかというのは、この検討会としてはどのようなお考えでお進めになるのかを教えていただければ有り難いと思いました。
○大塚座長 ありがとうございます。これは、事務局で何か考えはありますか。
○井口主任中央じん肺診査医 じん肺法の診査の原則から申し上げますと、まずは当然問診等がありますので、粉じんの作業の歴というのは確認をした上で、全く何だか分からないということは余りなくて、物質をある程度想定している状態で診査にお入りいただくものと考えております。
また、写真集の構成上、曝露物質ごとに並べたほうが分かりやすいというお考えもあるとは存じます。既存のものは必ずしもそうはなっておりませんが、構成が大きく変わることによって今まで読んでいたものから少し読みづらくなるかという危惧はありますが、曝露物質によって1、2、3と並べたほうが御理解いただきやすいというのであれば、それも一案かとは思っております。
なお、念のためですが、じん肺法上の型の区分というのは、特に曝露物質によって決まっているものではありません。あくまで、陰影が少数、多数、極めて多数といった法律上の文言に基づくものです。以上です。
○大塚座長 取りあえず、今までの標準写真集の体系に合ったような形で、しかも読みづらくないような形に最終的には仕上げることが最終目標かと私も思います。まずは、検討症例を重ねていって、余り助長というか、過多になりすぎるようであれば、それらの症例は削っていくと、追加するものを制限するということになるかと私も思いますが、いかがでしょうか。
そうしましたら、事務局、取りあえず今日の議論はどのようになりますか。症例の検討に入りますか。
○井口主任中央じん肺診査医 事務局です。お時間ですが、あと40分ほどありますので、もし先生方の環境が許すようであれば、DICOMのデータの例えば整理番号、特に指定するものではありませんが、例えば整理番号1番からといったことで御議論いただいて、これが型としてはどのぐらいになるのか、それから、どういった意味合いで既存のものプラス今回芦澤班で挙げていただいたものの何を補うという観点で入れたほうがよいのかというのを御議論いただく。これを、あと40分ぐらいのお時間でしていただくということでお願いできれば幸いです。
○大塚座長 それでは、整理番号1から皆さんと供覧させていただいて、検討したいと思いますが、よろしいでしょうか。事務局で準備はありますか。
○井口主任中央じん肺診査医 事務局では大丈夫です。画像の供覧だけ、画像の共有という形でできないものですが、先生方にはお手元にお持ちのファイルを御覧いただければと思います。失礼いたしました。今、事務局で、芦澤班の追加症例の画像はお送りしておりますが、こちらの画像については、まだDICOM画像をお送りしておりませんので、今チャットのほうでホスト宛てにダウンロードできるクラウドストレージをお送りいたしました。こちらからダウンロードをお願いできますか。今、チャットでリンクをお送りいたしました。もしお読みになれないようでしたら、メールでもお送りをいたします。
○大塚座長 ビューアーがないと見れない状況で。
○加藤委員 これはJPEGで送られていますね。DICOMではなくて。
○井口主任中央じん肺診査医 JPEGのものもあります。12~17はJPEGです。ビューアーでフォルダごと読み込みいただくことでお読みいただけるものと、御提供いただいた先生によってはビューアーを付けていただいている方もいらっしゃいます。
○大塚座長 私の場合、院内のビューアー付きのものにダウンロードしてから再度読み込んでいますので、DICOMデータだけお送りいただいてもちょっと読めないような状況なのですが。
○芦澤委員 大塚先生。
○大塚座長 はい。
○芦澤委員 実は、岸本先生から提供されている1~4の症例は、以前送っていただいたと思うのですが。それを、先ほどの症例の1~14のように、岸本先生の1~4に関しては先ほどのようなまとめのものを作っていますが、それを私のほうで。
○大塚座長 共有していただけますか。
○芦澤委員 画面共有できますか。
○大塚座長 はい、お願いいたします。
○芦澤委員 井口先生、私のもので共有してもよろしいでしょうか。
○井口主任中央じん肺診査医 恐れ入ります。よろしくお願いいたします。
○芦澤委員 はい。岸本先生、よろしいですか。今、見えていますか。
○井口主任中央じん肺診査医 はい、見えました。
○芦澤委員 この1~4が、ちょうど整理番号の1、2、3、4になっているようです。以前、岸本先生から型分類などを検討するようにということで、私のほうでDICOMデータをいただいておりましたので、まとめを作っておりました。
○岸本委員 芦澤先生、そのとおりです。順番が違っていたら私が言います。
○芦澤委員 はい。では、恐らくこの順番になっていると思いますので、まず整理番号の1になりますが、職歴、粉じん作業歴が一致しているようですので、この方が吹付け10年の方になります。胸部単純エックス線写真上は、このような感じです。石灰化の胸膜プラークが見られており、下肺野の所、横隔膜直上の所ですが、淡い、僅かに線状影と言えるものがあります。ただ、CTを見ていただくと、先ほども岸本先生からありましたが、全て石綿肺が証明されている症例ですが、見事な曲線状陰影や網状影があります。ということで、この症例なのですが、私が1/0~1/1と書いているのは、確か岸本先生からある程度の型の分類を御提案いただいて、私の型分類とで1/0~1/1の辺りかなと、岸本先生、確かそうでしたよね。
○岸本委員 はい。CTは典型なのですが、胸部単純でこれを1としていいかどうか、0/1か1/0かの可能性もあるということで、それで芦澤先生にお願いをしました。curvilinear lineを岡本先生にこのスライスで切っていただいて、これがそうだということを確認した事案です。
○芦澤委員 この文章で総合的に1/0とするということで、現時点では1/0~1/1で、岸本先生は今0/1ということもおっしゃいましたが、これで組合せの写真を1回皆さんに見ていただいたほうがいいかと思います。今見ていただきますと、これが今の標準エックス線デジタル版の0型、1型がこのぐらいです。2型、3型ということです。一旦これを見ていただいた上で、今から順番に、整理番号1、2、3、4で型分類というグレードが上がっていきますので。この症例が、今言われたように、これに近いか、これより少し弱いかということで、1/0と総合的に前回の時点では判断していましたが。ということで、これが整理番号1になります。大塚先生、よろしくお願いします。
○大塚座長 ありがとうございます。今の説明に関して、御質問、御意見はありますか。
○岸本委員 大塚先生、よろしいですか。
○大塚座長 はい、どうぞ。
○岸本委員 現有のPR0/1という症例も、解剖して石綿肺であったと確認していますが、左がびまん性胸膜肥厚があって見にくいと言われていまして、それでもっときれいな0型もという話がありました。不整形陰影の0、1、2、3で、石綿肺は0型だけなので、石綿肺の1型、2型、3型も入れてはどうかという話も、村田先生からの私への伝言でしたので、それで今回は不整形陰影ではなくて石綿肺というところにこだわってみたということです。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。しっかり不整形陰影があるように思いますが、1/0ということですが、取りあえず1型ということでよろしいでしょうか。
○菅沼委員 胸部写真を見る限りは、ここの0、1、2、3を比べますと1型で十分あるのではないかと思います。
○大塚座長 よろしいでしょうか。次の症例に進みたいと思います。
○加藤委員 加藤ですが、ちょっとよろしいですか。
○大塚座長 はい。
○加藤委員 すみません、ダウンロードができなくて、私だけの問題なのですかね。この単純写真だけですと、さすがに画質がよく見えないので、パッと見、1か0か決められないというのが実状というか、そんな感じなのですが。皆さん、きちんと見られているのなら全然いいと思うのですが。
○大塚座長 今、芦澤先生に画面共有していただいているものを私は見させてもらっているような状況です。
○加藤委員 ですよね。それですと、さすがにはっきり分からないというか、モニター的にかなり苦しいので、棄権ではないですが、私はちょっと参加できない感じです。
○井口主任中央じん肺診査医 事務局です。そうしますと、例えば第1回方式のように、ディスカッションはしていただく、そして、大変申し訳ありませんでしたが、後ほどDICOMのデータを2回と3回の間に共有させていただき、再度結論の議論を次回していただくというので、いかがでしょうか。
○加藤委員 了解です。
○芦澤委員 井口主任が言われたようにしたほうがいいと思います。1と0は微妙なので、これは珪肺だけの話ではないので、今のようにしましょう。
○大塚座長 はい。では、取りあえず、ザッと前回と同じように皆さんで供覧していただいて、DICOMビューアーというか、DICOMのデータをお送りいただいて、それを再度検討した上で、次回議論したいと思います。ただ、12~17番に関してはJPEG画像しかないので、今と同じような状況になってしまうかと思いますが、1~11番に関してはDICOMデータがあると思いますので、そちらで再確認させていただいて議論を進めたいと思います。取りあえず、残りの時間は、症例の整理番号2に進んで、まずは見せていただければと思います。芦澤先生、お願いいたします。
○芦澤委員 今、加藤先生からありましたが、私はダウンロードはできたのですが。
○加藤委員 ああ、そうですか。私は1~5のものが途中で失敗したになって、進まないのです。
○芦澤委員 1~5と6~7と12~17がJPEGとPDFのみということで。
○加藤委員 そうですね。ずっと1~5をさっきから何回もやっていますが、4回失敗したので、途中で。私のPCが問題なのかもしれないです。
○芦澤委員 私のはダウンロードはできているみたいですけれども。途中の8~11がないみたいですが。
○加藤委員 なので、また画像に関しては送り直すなり何なりしていただいて。
○井口主任中央じん肺診査医 事務局でございます。8~11がちょっと個人情報の関係で消しきれていないものがありまして、お送りできておりません。リンク先にアップしておりません。また、1~5ですが、かなり容量として大きいものですので、もしダウンロードという方法でうまくいかないようでしたら、次回までに、例えば電子媒体か何らかの形でお送りさせていただくということで、対応させていただきます。
○加藤委員 よろしくお願いします。6、7は落とせました。ありがとうございます。
○芦澤委員 では、大塚先生、よろしいですか。
○大塚座長 はい、お願いいたします。
○芦澤委員 画質が良くないかもしれませんが、せっかく作りましたので、見ていただきたいと思います。これが整理番号2になります。これが1/2若しくは2型ということです。これも文章のほうは岸本先生に確か記載していただいた記憶がありますので、総合的な広がりの所ですが、私が加えて、1/2か2/2型ぐらいまでの間の範囲の症例だということです。まず、単純エックス線を見ていただくと、こういう感じですね。先ほどの症例に比べると、下肺野の網状影がかなり目立ってきておりまして、先ほどの標準エックス線写真と比較して、2型に近い画像かなとも思われます。1/2、2/1、2/2だと少し意見が分かれる。大体その辺になると、前の読影実験でも、2/1か2/2かというのは、ほとんど2/2にしましょうという意見もあったと思います。CT上は、これもかなり胸膜下の点状影とか、粒状影や線状影が認められるという症例です。それから、こういうふうに、ここにfibrotic consolidationと書いていますが、ちょっと無気肺硬化のような所も見られる症例です。ということですから、これは1/2~2型ということで、今エントリーされています。整理番号2に関しては以上です。
○大塚座長 そしたら次も供覧のほうで、整理番号3をお願いいたします。
○芦澤委員 これがばく露歴34年ですから、これでよさそうです。これは2型2/2ということです。単純エックス線写真は、非常に強い石灰化プラークも認められますし、下葉のボリュームロス、それから中下肺野に線状、網状影が認められています。これも標準写真、これは正に2型にほぼ近い画像で、ボリュームロスもよく分かる症例です。それから、CTを見ますと、これも確か病理を岸本班のときに提示した症例だと思うのですが、非常に胸膜下の粒状影、曲線状影、それから、この症例も特徴的ですけれども、肺の内層までかなり粒状影が広がっているような症例です。下線は私が引いたのですが、岸本先生のコメントで、網目が細かいのが特徴的であるということも記載されています。これが整理番号3になります。
○大塚座長 次に4をお願いします。
○芦澤委員 整理番号4です。これは石綿吹付け15年ですけれども、この方は3型としていて、CT画像を3枚ぐらい、良い画像を添付しました。まず単純エックス線写真では、ちょっと右の上肺野のconsolidation様のもの、浸潤影様のものが若干障害になりますが、陰影としては、それを除いては本当に上から下までびまん性の網状影が認められています。この辺りの所は少し胸膜肥厚様所見もありますが、CT上は、このように上のほうから連続性に肺底部にかけて広く粒状影、曲線状影。それから、この症例も肺の内層まで極めて多数の粒状影が認められることと、この方は先ほど以上に末梢の肺が潰れているような、fibrotic consolidationが結構目立つ症例であります。この症例は、岸本先生からも3型でいただいて、私も3型と判断した症例です。
ということで、まとめますと、1例目が1/0~1、恐らく岸本先生もそういう意図で私にお送りいただいたと思いますけれども、0型~3型に準ずるような症例で、4例の症例を提示させていただきました。以上です。
○大塚座長 ありがとうございます。今までのところで何か御質問、御意見はございますか。よろしいですか。
それでは、整理番号5の酸化チタンのほうも説明いただけますか。それは、芦澤先生の手元にはございませんか。
○芦澤委員 それはちょっといただいていません。
○岸本委員 これは送っていません。これは12月号の日本呼吸器学会誌に載っていますので、非常に新しいものなので、送っておりません。
○大塚座長 ありがとうございます。そうしますと、今のところ供覧できるのは以上かと思います。事務局に戻したいと思いますが、よろしいでしょうか。
○井口主任中央じん肺診査医 ありがとうございます。大変スムーズに御議論いただきまして、大変ありがとうございました。DICOMの画像、追加症例分をまとめて、次回までにお送り差し上げます。
また、次回についてですが、既に日程を御調整いただいているところですが、開催が正式に決定し次第、追って御案内をお送りいたします。第3回もオンラインの開催を予定しております。今回の第2回のオンライン開催でいろいろと、オンラインならではの手軽さと同時に、オンラインならではの難しさも事務局で認識したところですので、また先生方からもフィードバックをいただければ、大変幸いです。可能な限り調整させていただきます。引き続きよろしくお願いいたします。
先生方から特にほかに御発言がありませんでしたら、少々早い時間ではございますが、これをもちまして、第2回のじん肺標準エックス線写真集の改定等に関する検討会を終了いたしますが、いかがでしょうか。
○大塚座長 私のほうからは特にございません。
○井口主任中央じん肺診査医 よろしゅうございますか。では、どうもありがとうございました。第3回も是非よろしくお願いいたします。