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技能実習評価試験の整備等に関する専門家会議(第71回)議事要旨
人材開発統括官海外人材育成担当参事官室
日時:令和5年10月16日(月) 10:00~11:15
場所:Web会議
出席者:市田委員、岩崎委員、漆原委員、大迫委員、後藤委員、當間委員、花山委員、堀委員
厚生労働省人材開発統括官付海外人材育成担当参事官室、出入国在留管理庁在留管理支援部在留管理課、外務省領事局外国人課、外国人技能実習機構
(林業職種関係)林業技能向上センター、林野庁林政部経営課林業労働・経営対策室
(牛豚食肉処理加工業職種関係)全国食肉学校、農林水産省畜産局食肉鶏卵課、農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品流通課
議題
(1)林業職種(育林・素材生産作業)の職種追加について(試験案等の確認)
(2)牛豚食肉処理加工業職種(牛豚精肉商品製造作業)の職種追加について(試験案等の確認)
【概要】
(1)林業職種(育林・素材生産作業)の職種追加について(試験案等の確認)
○ 林業職種(育林・素材生産作業)を移行対象職種として技能検定及び審査基準を整備することに関して、林業技能向上センターから試験案等について説明が行われ、主として以下のような質疑が行われた。
・試験問題の作成は必要に応じて実施するとしているが、示された試験案は、労働安全衛生法令改正に対応できていないのではないか。例えば、下肢の切創防止用保護衣はJIS T8125-2の適合品である必要があるところ、その旨が記載されていない。また、タイプBであるチャップスは、手持ちチェーンソーを用いた不定期作業向けのものであるため、安全面から考えれば、通常の林業作業での使用を想定しているタイプAのズボンやレギンスとすべきではないかとの意見があった。これに対し、下肢の切創防止用保護衣の扱いについては、労働安全衛生部局への照会を含め、再度確認するととともに、試験問題の作成にあたっては、必要に応じて、労働安全衛生部局にも相談したいと考えているとの回答があった。
・チェーンソーや刈り払い機等の使用による振動障害の対策(防振手袋などの保護具の着用を含む)について、安全衛生教育を実施し、試験等により理解度を確認するのかとの質問があった。これに対し、実技試験において、適切な保護具を使用していない場合には、その時点で失格にするのではなく、まずは適切な保護具を使用するように注意し、適切な保護具を着用させて試験を実施するとの回答があった。
・年間どのぐらいの受検者数を想定しているのか、また、全受検生間で同じ条件で試験を実施できるのかとの質問があった。これに対し、技能検定について言えば1,000名程度の受検者数を見込んでいるところ、試験会場については、現時点では、全国8箇所で実施することを予定しているが、同様の試験会場となりうる場所は全国的にあり、利便性を考えると、受検者数が増えれば試験会場を追加していくことになると考えているとの回答があった。また、検定委員についても、事前に試験に同席させるなどにより研修を行い、検定委員が不足するということのないような体制を取っていくとの回答があった。
・関連業務として、蜂の誘引・捕殺を位置付けているところ、今年もスズメバチによる被害が結構出ており、死亡事例も出るようなこともあり、危険だと思うが、スズメバチに対してどのような安全衛生対策を想定しているのかとの質問があった。これに対し、誘引・捕殺は、スズメバチをおびき寄せて捕らえるために、スズメバチが寄ってくるような甘いものを入れた一升瓶やペットボトルを設置する作業であり、目の前にいるスズメバチを捕殺するわけではないので、決して危険な作業ではないとの回答があった。加えて、下刈りにおいては、防蜂網等を確実に着用して作業させるとの回答があった。
・スズメバチ対策について、アレルギー反応があるかどうかの確認やエピペンの使い方についても教育して、習熟度の確認を行うことになるのかとの質問があった。これに対し、アレルギー反応があるかどうかの確認や、エピペンの使い方について教育するとともに、習熟度の確認のためのチェックリストにも入ることになるとの回答があった。業所管省庁から、チェックリストには、熱中症対策、蜂対策などの項目を設けており、蜂対策については、防蜂網の着用、エピペン等の用具の携行、エピペンの使用の理解などの項目も入れることになるとの説明がなされた。
・試験の見直しは必要に応じてとしているが、具体的にはどのように行うのかとの質問があった。これに対し、毎年、試験検討委員会で検討することを予定しており、委員会の委員には、厚生労働省が策定した林業作業のガイドラインの作成に携わっていた者も選任予定であることから、労働安全衛生法令の改正などがあれば、随時、即座に対応できるとの回答があった。
○ 検討の結果、林業職種(育林・素材生産作業)の追加については、次回以降、引き続き、議論が行われることになった。
(2)牛豚食肉処理加工業職種(牛豚精肉商品製造作業)の職種追加について(試験案等の確認)
○ 牛豚食肉処理加工業職種(牛豚精肉商品製造作業)を移行対象職種として技能実習評価試験及び審査基準を整備することに関して、全国食肉学校から試験案について説明が行われた。委員からは、特段の質問や意見は無かった。
○ 牛豚食肉処理加工業職種(牛豚精肉商品製造作業)については、試行試験を実施し、次回以降の専門家会議において再度、議論することになった。
(以上)