第20回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会

健康局 予防接種担当参事官室

日時

令和5年8月29日(火) 10:00~12:00

場所

AP新橋 ROOM F(4階)
(東京都港区新橋1-12-9 新橋プレイス 3F・4F・5F)

議事

議事内容
○溝口室長補佐 お待たせいたしました。定刻より少し遅れてのスタートですが、ただいまより、「第20回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会」を開催いたします。本日は、御多忙のところ御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
本日の議事は公開・頭撮り可としております。また、前回と同様、議事の様子はYouTubeで配信いたしますので、あらかじめ御了承ください。
なお、事務局で用意しているYouTube撮影用以外のカメラ撮りにつきましては、議事に入るまでとさせていただきますので、関係者の方々におかれましては、御理解と御協力のほどよろしくお願いいたします。
また、傍聴される方におかれましては、「傍聴に関しての留意事項」の遵守をお願いいたします。なお、会議冒頭の頭撮りを除きまして、写真撮影、ビデオ撮影、録音することはできませんので、御留意ください。
開催に先立ちまして、事務局に人事異動がございましたので、御紹介申し上げます。令和5年7月18日より、高城前参事官の後任としまして、堀予防接種担当参事官が着任しております。
次に、本日の出欠状況について御報告いたします。
現在、委員8名のうち8名に御出席いただいておりますので、厚生科学審議会令第7条の規定によりまして、本日の会議は成立いたしましたことを御報告申し上げます。
また、本日は参考人といたしまして、岡田賢司福岡看護大学基礎・基礎看護部門、基礎・専門基礎分野教授、園田憲悟KMバイオロジクス株式会社製品開発部長、玉井星大一般財団法人阪大微生物病研究会臨床開発部臨床開発課長にそれぞれ御参加をいただいております。
また、本委員会の資料につきましては、あらかじめ送付させていただいております電子ファイル及びお手元のタブレット端末で閲覧する方式で実施いたします。
番号01の議事次第及び委員名簿から、番号11の利益相反関係資料までを用意しております。資料の不足等、不明な点がございましたら、事務局までお申出ください。
頭撮りの取扱いでございますが、申し訳ございませんが、冒頭の頭撮りにつきましてはここまでとさせていただきますので、御協力をお願いいたします。
それでは、ここからの進行につきましては鈴木委員長にお願いいたします。
○鈴木委員長 皆さん、おはようございます。国立感染症研究所の鈴木基です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、事務局から審議参加に関する遵守事項等について報告をよろしくお願いします。
○溝口室長補佐 引き続き事務局でございます。
審議参加の取扱いについて御報告を申し上げます。
本日御出席いただきました委員・参考人から、予防接種・ワクチン分科会審議参加規程に基づきまして、ワクチンの製造販売業者からの寄附金等の受取状況、薬事承認等の申請資料への関与について申告をいただきました。各委員及び参考人からの申告内容につきましては、番号11、利益相反関係書類を御確認いただければと思います。
申告いただいた結果、本日の議事内容に関しまして「退室」や「審議又は議決に参加できない」に該当する委員・参考人はいらっしゃいませんでした。
各委員・参考人におかれましては、繰り返しのお願いで大変恐縮ですが、講演料等の受取につきまして、通帳や源泉徴収票などの書類も確認いただくことによりまして、正しい内容を申告いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
事務局からの報告は以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございました。それでは、本日の議題に入りたいと思います。本日は大きく2つ議事があるかと思います。まずは1つ目、「5種混合ワクチンについて」、こちら、事務局から資料の説明、よろしくお願いいたします。
○和泉室長補佐 事務局でございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。
まず、1つ目の議題の5種混合ワクチンでございます。資料1-1を御覧いただければと思います。
こちら、2ページまでお進みいただきまして、「本日の論点」といたしまして大きく3つに分けてございますので、順次御説明を差し上げたいと思います。
4ページ目までお進みいただけますでしょうか。百日せき、ジフテリア、破傷風、ポリオ及びHibに関連するワクチンに関するこれまでの検討の経緯を簡単にまとめさせていただいております。現在、これらの病原体に関しましては、御存じのとおり、4種混合ワクチンとHibワクチンによりまして接種を行ってきたところでございます。今般、4種混合ワクチンとHibワクチン、いずれの成分も含む5種混合ワクチンというものが薬事承認等されたということでございます。
下の表にざっくりとこれまでの議論を記載させていただいておりまして、用いるワクチンが追加されたり、あるいは追加接種のあり方について、百日せきやポリオ等について御議論いただいてきたかと承知しておりますが、今回、一番下のほうの少し黄色く塗っているところでございますけれども、令和4年、令和5年頃に5種混合ワクチンについて申請ないし承認されたということでございます。
続きまして5ページ目にお進みいただけますでしょうか。こうした用いるワクチンというものが新たに追加された場合の大まかな考え方の方向性につきまして、簡単に整理してございます。既に定期接種となっている疾患に対しまして新たにワクチンが薬事承認された場合、その都度、有効性・安全性、そして費用対効果の観点で検討・評価を行っていただきまして、予防接種法に位置づけるかどうかといったことの検討を行ってきたかと承知しております。
今後、技術の進歩に伴いまして、様々なモダリティ等によるワクチンが薬事承認を得ることが考えられるところでございますけれども、評価時点の安全性の担保、これは前提とした上で、基本的には下のような整理が考えられるかと承知しております。
そのワクチンの評価の考え方として、治験の有効性や費用のそれぞれの組合せに応じまして、位置づけることが適当であると考えられる場合とか、あるいはコストが上がることによって費用対効果を評価する必要がある場合がある。さらには、安全性との比較の中で総合的に判断する場合もあるといったような大まかな整理の方向性を記載しております。
続きまして、6ページ目以降で、今回の5種混合ワクチンに関連する内容でございます。
7ページ目までお進みいただきますと、こちらは過去、令和4年1月に基本方針部会のほうでお示しをいたしましたけれども、我々知っている限りでは、2社のワクチンが開発中と承知しておりまして、1つはKMバイオロジクス、1つは阪大微研さんによりまして製造されていると承知しております。
このうち、右側の阪大微研のものにつきましては、今般、薬事承認もされているといったようなところかと思っております。
8ページ目でございますけれども、有効性・安全性、供給等に関しましては、本日、参考人といたしまして、阪大微研の玉井参考人とKMバイオロジクスの園田参考人に御説明をいただく形ということでさせていただければと思いますが、委員長、こちらでよろしいでしょうか。
○鈴木委員長 承知いたしました。それでは、5種混合ワクチンにつきまして、園田参考人、それから玉井参考人に御出席いただいておりますので、まずそれぞれ参考人から説明いただいた後に御質問の時間を設けたいと思います。
では、まず資料1-3につきまして、園田参考人のほうから簡単に御説明よろしくお願いいたします。
○園田参考人 それでは、KMバイオロジクス、園田から5種混合ワクチンに関しまして説明をさせていただきます。
お手元の資料に従って、まず製品概要、製品特性について説明申し上げます。
2ページ目を御覧ください。まず、製品概要ですが、今回新たにHibの有効成分として破傷風トキソイド結合インフルエンザ菌b型多糖10μgを採用しております。貯法は2~8℃、有効期間は製造日から2年ということで、これまでの4種混合ワクチンと変更はございません。
効果・効能としまして、これまでの4種混合ワクチンに加えて、インフルエンザ菌bによる感染症の予防というものを効能・効果として加えております。
用法・用量ですが、Hibのバイアル製剤を4種混合のシリンジ製剤で全量を溶解し、初回免疫は小児に通常1回0.5mLずつを3回、いずれも20日以上の間隔を置いて皮下または筋肉内に接種する。追加免疫としましては、初回免疫6か月以上の間隔を置いて0.5mLを1回皮下または筋肉に接種するということで、今回、臨床試験の中で筋肉内投与を評価しておりますので、その成績を踏まえて筋肉内投与という用法・用量を追加しております。
あと、用法・用量に関する注意としまして、同時接種、医師が必要と認めた場合には他のワクチンと同様に接種することができるということで、全体的に臨床試験の中でも同時接種を前提として評価を行ってまいりましたので、その結果を踏まえてこのような記載にしております。
続きまして3ページ目、製品特性です。このクイントバック水性懸濁注射用と申しますけれども、まず1つ目、本剤で使用する抗原は全て国内生産です。本剤、5混ワクチンですけれども、ジフテリア、破傷風、百日せきとしてPT、FHA、そしてポリオの不活化1、2、3、そして今回新たに破傷風トキソイド結合インフルエンザ菌b型抗原、合計8つの抗原を含んでおりますけれども、これらは全て国内での生産。すなわち、今回、Hibのトキソイドを、国内生産体制を整えて国内で生産して供給することがかなうことになりました。
この菌株に関しましては、南アフリカのBiovacというところから入手いたしまして、当社で開発しております。もちろん、この破傷風トキソイド、コンジュゲートとしているトキソイドにつきましても、弊社が製造しておりますDPTに用いられている破傷風トキソイドを用いて、同じものを用いて製造しております。
2番目としまして、もちろん5種混合ですので、接種回数が減るということで、乳幼児の負担軽減と様々なメリットがあると考えております。
それと3番目、乳児期早期に接種できるということで、この臨床試験の中で2か月からの接種を検討しておりましたので、それを踏まえてですけれども、この成績を基に、既に23年4月から、2か月の赤ちゃんから接種ができるということになっておりますけれども、この5混ワクチンに関しても生後2か月から接種できるということで、特に乳幼児への重症化リスクの高い百日せきやHib感染症に対して高い予防効果が発揮できるのではないかと考えております。
その次に進ませていただきます。続きまして国内III相臨床試験の成績ですけれども、5ページ目を御覧ください。試験概要です。国内III試験は、現行の定期接種で使用されておりますワクチンに対して、本剤の免疫原性が劣らないことを検証するために、HibワクチンとDPT-IPV、4種混合ワクチンの同時接種を対象とした多施設共同評価者盲検ランダム化並行群間比較試験にて評価をしております。
対象は2か月から60か月未満の乳幼児、そして有効性解析対象例が、逸脱例を除きまして492名、大体500例の小児の方に協力いただいて試験を実施しました。
治験薬としまして、本剤群(クイントバック群)、クイントバックと、対照群としましてHibワクチン(アクトヒブ)とDPT-IPV(クアトロバック皮下注シリンジ)、この同時接種群を置いております。
6ページ目、その治験実施スケジュールを図示しておりますけれども、初回免疫として1回目、2回目、3回目接種した後、6か月以上の間隔を置いて4回目ということで、従来の4種混合ワクチン、あるいはアクトヒブの接種スケジュールに準じております。
続きまして7ページ目。評価項目ですけれども、主要評価項目としましては、発症レベル以上の抗体保有率につきまして、各抗原の抗体価の上昇、保有率を評価しております。
副次評価項目としてはここに書いてあるとおりですけれども、あと、安全性について評価をしております。
続きまして8ページ目です。主要評価項目の結果ですけれども、クイントバック群、Hib+DPT-IPV群、いずれの群でも全ての抗原に対して100%、あるいはそれに近い抗体の陽転率が得られておりまして、これらを比較しまして、本剤、クイントバックが対照薬群に対する非劣性が検証されたという結果を得ております。
これ以降、その抗体価の動きについて3枚ほどのスライドで示させていただきます。
9ページ目を御覧ください。まず、新たに追加されたHibに対する抗体価、PRPの幾何平均抗体価ですけれども、対照群に対して、対照群がグレーですけれども、本剤群は赤の線で、最終的に4回接種後で54.99という抗体価が得られております。
続きまして10ページ目、左上が百日せき(PT)、右上が百日せき(FHA)、左下がジフテリア毒素、右下が破傷風トキソイドに対する抗体の動きです。
グレーの対照薬群とピンク色のクイントバック群ですけれども、ほぼほぼ抗体価の動きとしては重なっておりまして、現行用いられている同時接種と同等、あるいは同等以上の抗体価が得られているという結果でございました。
続きまして11ページ目、ポリオに対する抗体価です。こちらも、弱毒ポリオ1型、2型、3型とございますけれども、グレーの線とピンクの線がほぼ重なっておりまして、現行の対照群とほぼ同等、あるいは同等以上の抗体価が得られているという結果でございました。
最後、12枚目ですけれども、強毒ポリオに対しても評価をしておりまして、こちらも同じく、グレーの線とピンクの線がほぼ重なっておりますので、現行の4混とHibワクチンの対照群とほぼ同等の成績が得られているという結果でございました。
安全性のまとめについて、13ページ目に示しております。クイントバック群、対照薬群と比べまして特段大きな差はなく、注射部位の紅斑、腫脹、硬結等も、また接種部位以外の発熱等についても両群で大きな差はなく、もちろん、全体を通じて死亡に至った重篤な副反応、死亡以外の重篤な副反応、治験中止に至るような重篤な重要な副反応等は認められておりません。
最後に供給計画等についてですけれども、15枚目です。定期化の開始時期を2024年の4月と想定いたしまして、定期接種化の5混供給を開始する計画です。4混から5混への切替え方法も含めまして、接種機会をしっかり確保する、安定供給をするということを目指しまして、予防接種担当参事官室とはしっかり連携の上、引き続き対応してまいりたいと考えております。
なお、5混の定期化後も、4混を一定期間は供給した上で、市場の混乱がないよう安定供給に努めたいと考えております。
本日、時間の関係で資料は以上とさせていただきますけれども、補足資料のほうにIII相試験と並行して実施しましたII相試験として筋肉内投与のデータも、両群、筋肉内と皮下群50名ずつの比較を行っておりますけれども、免疫原性でも、先ほど申し上げたように、特段、筋肉内が劣るような、筋肉内のほうが同等以上の成績、安全性に関しましても、筋肉内のほうが局所反応がやや低いような傾向が見えておりますので、特段ここで取り上げる時間を設けませんでしたけれども、参考までに御覧いただければと思います。
KMバイオロジクスからは以上になります。ありがとうございました。
○鈴木委員長 ありがとうございました。ただいま、園田参考人から資料1-3について御説明をいただきました。それでは、ただいまの説明につきまして、委員、参考人の皆様から御質問ございましたらよろしくお願いいたします。挙手等していただければと思います。
では、氏家先生、お願いします。
○氏家委員 御説明いただき、ありがとうございました。1回目の接種時期が取りあえず生後2か月から始まるということだと思うのですけれども、受けた方の中でどれぐらい幅があったのかなというのがちょっと気になったところです。当然、5混群と4混群は同じタイミングで接種が開始されているだろうとは思うのですけれども、その幅がどれぐらいあったのかということと、極端に遅くなった場合とか、Hibワクチンですと、接種回数とかが規定で変わってくるので、安全性の評価という観点でも、開始時期が生後遅れて開始するような方がもしいらっしゃるのであれば、安全性の評価として参考になるかなと思ってお伺いする次第です。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほか御質問なければ、では、待っている間に、園田参考人、現在の件につきましていかがでしょうか。
○園田参考人 氏家先生、御質問ありがとうございます。2か月と3か月、この臨床試験の中で、やや2か月から接種を開始した方が多いという状況でした。で、3か月の方がいるということで、それより、この治験の中ですと、かなり遅れて接種を開始したという方がほぼいらっしゃいませんので、なかなかその辺のことをこの試験の中から申し上げることは難しいのですけれども、今後の市販直後調査等の情報を踏まえて、医療機関には適切にフィードバックをしたいと考えております。
○鈴木委員長 ありがとうございます。では、原委員、よろしくお願いいたします。
○原委員 御説明ありがとうございました。1つ質問なのですけれども、皮下接種と筋肉接種のデータのPRTの値の追加免疫後のところはほとんど差がなくて、40以下ぐらいなのですけれども、その前の同時接種と比べた場合のときのメインの結果のところでは、54.99と同時接種よりも極めて高いように、有意差を持って高いように、最初の資料の9枚目のところの追加免疫後の値がすごく高かったのですけれども、対象者が全く異なる集団で調べられたということですかね。4枚目と20枚目の比較をちょっとさせていただきました。
○園田参考人 回答申し上げます。具体的に特段異なっている部分というのはございません。ですが、被験者数として、III相試験のほうが大体490名、1群250名、こちらの筋肉内接種を検討した群が1群50名、100名ということで、5倍程度の被験者の数が違うということがございますので、そこはこういう14~15の数値の違いに出ているのではないかと考えておりますが、今のところ、そのほかに思い当たる原因というのがないというところです。
○原委員 同じ条件で測定、採血のタイミングとか接種間隔とかも同じ結果でこういう値だったということで。
○園田参考人 はい。
○原委員 分かりました。ありがとうございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほか御質問いかがでしょうか。
岡田参考人、よろしくお願いいたします。
○岡田参考人 参考人の岡田といいます。御説明ありがとうございました。
1点だけ、13枚目の「安全性のまとめ」のところで、発熱の割合はいわゆる4種混合とHib、あるいは5混でも結構高いですが、両群に差はないという御説明がありましたけれども、これは肺炎球菌ワクチンなどを同時接種しているから、これくらい発熱率が高いと考えてもいいのでしょうか。
○園田参考人 御指摘のとおりだと考えております。現在の医療現場の状況を鑑みまして、肺炎球菌ワクチンの同時接種を許容しておりまして、ほとんどの被験者さんはそのような対応をしている中でこういった安全性情報になっていると考えております。
○岡田参考人 肺炎球菌ワクチンが同時接種していない子供たちは、何人ぐらいいるのですか。
○園田参考人 そこはちょっと手元に、すみません、情報がございませんので、また改めての機会に御報告したいと思います。
○岡田参考人 そうですね。できたらサブ解析として肺炎球菌ワクチンを同時接種している群と同時接種していない群で発熱率が違うかどうかを、どこかに書いておいていただいたほうがいいと考えます。5種混合ワクチンで発熱率が6割もあるというのは、この数字だけがひとり歩きしそうな気がします。そこは書き方も含めて少し御検討いただければと思います。
以上です。
○園田参考人 承知しました。ありがとうございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほかいかがでしょうか。
よろしいでしょうか。
それでは、続きまして、今度は玉井参考人から資料1-2のほうについて、こちらも御説明をよろしくお願いいたします。
○玉井参考人 それでは、阪大微生物病研究会から、国内で初めて承認された5種混合ワクチン、ゴービック水性懸濁注シリンジの臨床試験成績を含めた概要について御報告します。ネットワークの通信上、カメラのほうは切らせていただきます。
そうしましたら、資料の2ページ目を御覧ください。目次です。ゴービックの概要を御説明した後、第III相臨床試験の結果をお示しします。
3ページ目を御覧ください。まず、ゴービックの製品概要をお示しします。ゴービックは、田辺三菱製薬株式会社からHib原薬を導入し、既に定期接種として使用されている弊会の4種混合ワクチン(テトラビック皮下注シリンジ)と混合した5種混合ワクチンです。百日せき、ジフテリア、破傷風、ポリオ、インフルエンザ菌b型、計5種類の病原体に対する基礎免疫をゴービック1剤で付与することが可能です。
また、液状シリンジ1製品で用事調製が不要のため、接種ミスなどのリスクを低減できると考えております。
4ページ目を御覧ください。ここから臨床試験結果を説明いたします。ゴービックで実施された第III相臨床試験一覧をお示しします。3つの試験のうち、本日はゴービックの接種経路が筋肉内接種であるJ02試験、皮下接種であるJ03試験について報告します。
5ページ目を御覧ください。J03試験の概要及び評価スケジュールを示します。本試験では、ゴービックを皮下接種することにより、本剤に含まれる各抗原に対する抗体保有率について、対照群であるアクトヒブとテトラビック皮下注シリンジの同時接種に対する非劣性を検証し、また、本剤の有効性及び安全性を検討しました。
有効性の主要評価項目としては、初回免疫後におけるHibに対する抗体である抗PRP抗体及びDPT-IPV関連抗体の抗体保有率としました。
下の図で示しますように、ゴービックの接種は定期接種のテトラビックと同様に、初回免疫として3回接種した後、6~13か月の追加接種として1回、すなわち、Visit1、2、3、5の計4回接種を行いました。一方、評価を行うための採血は初回免疫前、3回の初回免疫後、追加免疫前、追加免疫後、すなわち、Visit1、4、5、6の計4回実施しました。
6ページ目を御覧ください。J02試験の概要及び評価スケジュールを示します。先ほどのJ03試験は皮下接種での検証でしたが、J02試験ではゴービックを筋肉内接種することにより、各抗原に対する抗体保有率、安全性を検討しました。
主要評価項目及び副次評価項目、接種間隔や採血のタイミングはJ03試験と同じです。
7ページ目を御覧ください。有効性に関する結果をお示しします。初めに、抗PRP抗体保有率と幾何平均抗体価をお示しします。オレンジがゴービック皮下注接種群、青が対照薬皮下接種群、また右側緑色がゴービック筋肉内接種群です。棒グラフが抗体保有率を示しています。オレンジ色、ゴービック群における初回免疫後の抗PRP抗体保有率は100%であるのに対し、青色、対照群では88.7%であり、本剤は対照群に対して非劣性であることが確認されました。また、緑のゴービック筋肉内接種群の抗体保有率は97%でした。
一方、折れ線グラフで示している皮下平均抗体価については、皮下接種、筋肉内接種ともに初回免疫後に抗体保有基準を満たし、追加免疫によって群差効果が確認できました。
8ページ目を御覧ください。続きまして、ジフテリア、百日せき、破傷風、すなわち、DTPに対する抗体保有率をお示しします。皮下接種においてはゴービック群が対照薬群に対して非劣性であることが検証されました。また、筋肉内接種群においても十分な抗体保有率を確認しました。
9ページ目を御覧ください。弱毒株ポリオウイルスに対する抗体保有率についても、1から3型でいずれも100%であり、対照群に対して非劣性であることが検証されました。
筋肉内接種試験においても全て抗体保有率は100%でした。
10ページ目を御覧ください。次にジフテリア、破傷風に対する幾何平均抗体価の推移を示します。いずれにおいても、対照群と同様に、初回免疫後に保有基準を超える抗体価を獲得し、追加免疫後にさらなる上昇が確認できました。筋肉内接種においても接種による抗体価上昇を確認できました。
11ページ目を御覧ください。百日せきについても、抗体価は対照群と同様に初回免疫後に上昇し、追加免疫後にさらなる上昇が確認できました。筋肉内接種においても接種による抗体価上昇を確認できました。
12ページ目を御覧ください。弱毒ポリオウイルスに対する1型、2型抗体についても対照群と同様に初回免疫後に上昇し、追加免疫後にさらなる上昇が確認できました。筋肉内接種においても、接種による抗体価上昇を確認できました。
13ページ目を御覧ください。弱毒株ポリオウイルスに対する3型についても同様に、抗体価の上昇を確認できています。以上が有効性に関するデータです。
14ページ目を御覧ください。次に安全性に関する報告です。副反応の発現割合をお示しします。皮下接種における接種部位反応を含む特定有害事象の発現割合は、ゴービック群と対照群で大きな差は認められませんでした。また、筋肉内接種においても副反応が確認されましたが、いずれも転帰の回復が認められ、臨床的にも忍容可能でした。
15ページ目を御覧ください。ゴービック臨床試験のまとめです。まず、有効性について。ゴービック皮下接種は対照のテトラビックとアクトヒブ同時接種群に対して非劣性が確認されました。また、追加接種により対照群と同程度のブースター効果が確認できました。また、筋肉内接種においても、各抗体の上昇が認められました。
これらの結果から、百日せき、ジフテリア、破傷風、ポリオ及びHibによる感染症に対するゴービックの有効性が期待できると考えられます。
次に安全性について。ゴービック皮下接種時の特定有害事象の発現割合は対照群と大きな差は認められず、筋肉内接種時についても、評価例数は少ないものの、特有の懸念は認められませんでした。
また、皮下接種及び筋肉内接種のいずれの接種経路でも、2回目または3回目接種後に特定有害事象の発現割合が最も高くなる傾向がありましたが、接種回数が増加するにつれて発現割合が高くなる傾向は認められませんでした。
また、J01試験及びJ03試験のゴービック群で川崎病が4名に発現し、そのうち2名がワクチン接種後1か月以内の症状発現のため、副反応と判断されています。ただし、いずれも治療により心血管後遺症なく回復しており、ゴービックの安全性は許容可能であると考えます。
16ページ目を御覧ください。添付文書に記載の用法及び用量、接種対象者及び接種時期をお示しします。
承認された用法・用量は初回免疫として小児に通常1回0.5mLずつを3回、いずれも20日以上の間隔を置いて接種し、追加免疫として通常初回免疫後6か月以上の間隔を置いて0.5mLを1回接種します。
なお、4種混合ワクチンと異なり、皮下だけでなく、筋肉内接種が可能です。接種対象者及び実施時期については臨床試験を実施した年齢である生後2か月から60か月で接種する旨を伝えておりますが、定期接種化された際には、必要に応じて改正を行い、定期接種対象者を記載する予定です。
17ページ目を御覧ください。医薬品リスク管理計画についてお示しします。安全性の説明時にゴービック接種群にて川崎病が4例発現したことを御説明しました。ゴービックと川崎病の関連性を結論づける情報は得られていないことから、PMDA相談の結果、添付文書での注意喚起は不要としています。しかしながら、川崎病の発現リスクは完全には否定できていないことから、重要な潜在的リスクとして設定しました。
以上がゴービックの製品概要です。
なお、2023年1月に開催された第47回予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会にて、5混ワクチンの薬事承認後速やかにファクトシートを作成し、定期接種化の可否を検討するとされていたこと、また、その際に委員の先生方から定期接種化を望まれるお声が多かったことから、2024年4月に定期接種を開始できるよう供給すべく製造を行っております。
2024年4月以降、生後2か月に到達された方々が接種可能な量を供給予定です。また、4種混合ワクチンについても需要に合わせ並行して供給を実施します。
以上、阪大微生物病研究会からの説明を終わります。ありがとうございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。ただいま、資料1-2について御説明いただきました。ただいまの御説明につきまして、委員、参考人からの御質問ございましたらよろしくお願いいたします。
原委員、よろしくお願いいたします。
○原委員 御説明ありがとうございました。Hibに関しては今回の5混での免疫原性が高いという結果だったかと思うのですけれども、11枚目ですかね、百日せきに関して見ると、ちょっとこれ、信頼区間がないので何とも言えないのですけれども、同時接種のほうがちょっと全体的に高いように見受けられるのですが、これは特に差はなかったということでよかったでしょうか。
○玉井参考人 こちら、信頼区間を記載はしていないのですけれども、初回免疫前及び追加免疫後のところで一応有意差というのは出ている状態ではあります。ただ、抗体保有率が100%には達しておりまして、GMTとしては、抗体保有基準を大きく上回っているというところになっております。
○原委員 ありがとうございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほか御質問いかがでしょうか。
岡田参考人、よろしくお願いいたします。
○岡田参考人 参考人の岡田です。
先ほどと同じ質問です。微研さんからの14ページ目、発熱率が、J03、J02も6割から7割ぐらいあります。これも肺炎球菌ワクチンと同時接種をしているから、これくらい高いと考えてよろしいのでしょうか。
○玉井参考人 ありがとうございます。御認識のとおり、この試験、大半が肺炎球菌ワクチンと同時接種しておりまして、それによって、同時接種ありのほうが発熱が多いところがあったりというのはありました。ただ、対照群と比較して特別、コービックのほうで高いということはございませんでした。
○岡田参考人 対照群というのはどういう意味ですか。
○玉井参考人 J03試験のほうで、ゴービック群も対照群も肺炎球菌ワクチンを同時接種されている方が多かったということで、同時接種されているほうが発熱が高いということについて、対照群と特に傾向が変わってはいないというところになっております。
○岡田参考人 そういう意味ですね。ありがとうございます。先ほどのKMBのワクチンも含めてですけれども、添付文書上は、発熱率は、PCVとの同時接種がありなし関係なく、この値が添付文書上に書かれると考えていいのでしょうか。
○玉井参考人 現状、添付文書に書かれておりますのは、臨床現場で実際同時接種されている方も含めて治験で出てきた数値を書くということになって書いております。
○岡田参考人 この数値は、4混の発熱率とは随分違いますね。
○玉井参考人 はい。どうしても、同時接種ということでそういうところは、そうですね。
○岡田参考人 4混と5混で発熱率がこんなに違うというのはどこかに記載しておかないと、5混の発熱率がひとり歩きしそうな気がします。メーカーサイドとしてはいかがなのでしょう。
○玉井参考人 すみません。その論点で具体的に社内で検討できていないところではあるのですけれども、臨床試験の中でそういったデザインでやっているということで、そういう結果を載せているというのが現状となっております。
○岡田参考人 分かりました。実臨床では、小児科医が患者さんに説明するときに、添付文書上で発熱率は、5混は6割ありますということを説明しないといけないのですけれども、そのときに、PCVを一緒に打っていたからこれぐらい高いのだというのをどこかに注意書きとして書かれていると助かります。予防接種ガイドラインの中に書き込んでもいいとは思いますけれども、少なくともそういうデータ、PCVを同時接種したときの発熱率とPCVを同時接種しなかったときの発熱率というのは、どこかに書いておいていただけると、実臨床では説明するときに助かると思います。
以上です。
○鈴木委員長 岡田先生、ありがとうございます。大変重要な御指摘だと思います。先ほどの資料1-3のほうも含めまして、PCVとの同時接種に伴うであろうと想定される発熱の部分に関して何らかの形で明確にできるようにする必要があるかと思います。
大藤先生、お願いします。
○大藤委員 御説明ありがとうございました。先ほど氏家先生が質問されていたことと同じなのですけれども、今回、こちらの試験のほうでは少し年長児から始められた人が含まれていたのかということと、もし含まれていた場合、何か免疫原性とか安全性の面で違いがあったのかというような知見があれば教えてください。
○玉井参考人 御質問ありがとうございます。プロトコル上の対象範囲ならよかったのですけれども、実際、臨床試験に入られた方はほとんどが2か月以上の方ということで、3か月の方も10名未満という形で、とても例数が少なかったというところが実情でございます。その上で顕著に差があるというところは、この例数の範囲でというところでは見られてはいません。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほかいかがでしょうか。
それでは、岡田先生、お願いします。
○岡田参考人 すみません、何度も。最後に、厚労省の資料の5混の4ページ目ですけれども、今年の3月に微研の5種混合ワクチンを薬事承認されたということになっていますけれども、KMBの5混はまだ薬事承認されていないのでしょうか。
○和泉室長補佐 事務局でございます。こちらからお答えしてもよろしいでしょうか。
○岡田参考人 お願いします。
○和泉室長補佐 おっしゃるとおりで、今、申請されているところで、まだ承認はされていないという状況だと認識しております。
○岡田参考人 分かりました。ありがとうございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。それでは、資料1-2のほうについて、追加の質問はございませんでしょうか。
よろしければ、引き続き、事務局資料の説明、よろしくお願いいたします。
○和泉室長補佐 事務局でございます。
引き続きまして、資料1-1に戻っていただきまして、9ページ目以降を御説明させていただければと存じます。導入についての接種に係る費用についてでございます。一般的に予防接種の実施に係る費用というのはワクチン単価と接種費用、技術料により構成されているところでございますが、今般、事務局より製造販売業者に確認いたしましたところ、5種混合ワクチン導入後の実施に係る費用というものは、従前の4混とHibワクチンの実施に係る費用の総額よりも低下するということが見込まれているという状況でございます。
今、先生方にも企業のほうから有効性・安全性の情報を提供いただいて、質疑等いただきましたけれども、これが従前のものと同等と考えられる場合には、4混及びHibのワクチンから5混ワクチンに切り替えることは、接種費用の観点からは効率的になると考えられます。ただし、用いるワクチンを切り替える場合には、既に4混ワクチン等により接種を開始して、未完了である児への対応やワクチン間の接種時期の違い等に配慮が必要だと考えられますので、10ページ目以降でその接種の運用等について少し論点をお示ししたいと存じます。
11ページ目までお進みいただきますと、これも過去、基本方針部会で論点が示されたところでありますけれども、こちらを改めて整理したものでございます。まず、上のほうが運用上の論点でございまして、計画・運用とその供給・流通という観点があるかと存じまして、それぞれ3点、2点ほど論点を挙げてございます。このうち接種の開始時期につきましては、先生方も御存じのとおり、今年の4月から、生後3か月から2か月への接種の開始ということでそろう形になってございます。それ以外の点につきまして、本日少し確認をさせていただければと思っております。
12ページ目が接種の現行の規定に関する情報でございます。少しビジーですが、模式図にしておりまして、4種混合ワクチンとHibワクチンそれぞれ標準的な接種年齢と政令で定められている接種の期間というものをお示ししております。マル1、マル2に記載のとおり、4混とHibに関しましては終わりの時期が異なるということ、そして、Hibに関しましては接種の開始時期が遅くなってくると少しずつ回数が減ってくるといったようなところがそろっていないところということで論点になるかと存じます。
具体的には、下の5混ワクチン導入された場合のイメージということで、あくまでイメージを書かせていただきましたけれども、例えば終わりを4混にそろえるのかHibにそろえるのか、あるいは接種の開始が遅れた際に、4混ワクチンも含むということでございますので、4回接種するということになりますので、こちらをどう考えるかというところが論点としてあるかと存じます。
さらにお進みいただきまして13ページ目でございますが、ヘモフィルスインフルエンザ菌の発症状況、疫学の情報につきましてお示ししております。こちらの先生方御存じのとおり、1歳以下の乳児に多発するということでございますけれども、5歳までは一定の発症があると、それ以上では比較的減ってくると。これはHibではなくてヘモフィルスインフルエンザで全体でございますけれども、こういった形の疫学の情報になってくるかと存じまして、前のページでお示しした4混の周期にそろえるとこの5歳というのが少し後ろに倒れるわけですけれども、今、予防接種のルール上は政令で定める範囲と実施要領で定める標準的な接種年齢というもの、2段になってございますので、少なくとも標準的な接種年齢に関しましては5歳までにしっかりと免疫をつけることが重要だろうということで、この13ページ目の疫学データをお示ししているところでございます。
引き続きまして14ページ目以降で、こちらは交互接種でございますが、15ページ目までお進みいただきますと、5種混合と4種混合ワクチンが今後同時に供給されるという状況になる場合に、交互接種について少し記載しております。
定期の接種におきましては、同一の疾病に対して複数種類のワクチンが利用可能である場合であって、シリーズとして複数回接種するときにつきましては、原則として過去に接種歴のあるワクチンと同一のものを使うということになってございますが、他方で、転居等の様々な原則によることができない場合というものも想定して、他のワクチンを用いることを可能としているというところで、ロタウイルスワクチンとHPVワクチンの例を下に記載してございますが、こちらにありますとおり、原則同じもので完了するということになってございますが、様々な事情で交互接種が必要となった場合はそれについても許容するという形でルールを策定しております。
以上をまとめまして、16ページ目でございますけれども、先ほど、有効性・安全性につきましては2社からプレゼンテーションをいただきました。岡田先生御指摘のように、今、阪大微研のほうは薬事承認されているところ、また、KMバイオロジクスについては申請中でございますが、各社、データをいただいてございます。
接種方法等につきましては、先ほど申し上げたとおり、周期の問題、そして接種回数の問題というところがございますが、疫学データ等含めて整理ができるのではないかということでございます。そして、交互接種の論点ということでございます。そして最後に接種に係る費用につきまして、5混の導入により、現在の接種に比べて費用の総額が少ないことが見込まれるということを記載してございます。
以上を踏まえまして、事務局の案でございますけれども、マル1、現行のワクチンと比較して有効性・安全性が同等であること、そして、マル2、5混ワクチン導入によって接種にかかる費用が増加しない見込みであることを踏まえまして、5種混合ワクチンを定期接種に用いるワクチンとする方向性で本日の御議論を整理しまして、基本方針部会等でさらに検討を進めることとしてはどうかということでございます。また、5種混合ワクチンの接種の方法等につきましては、円滑な運用等も念頭に、以下の方向性で整理を進めることとしてはどうかと記載してございます。
1つ目、終期の論点につきましては、より遅い4種混合ワクチンの周期にそろえることとしつつ、ヘモフィルスの疫学状況を踏まえて標準的接種期間は現行の接種と同様にするということ。
そして、2ポツ目として、5種混合ワクチンの開始時期が遅れた場合についても、基本的には5種混合ワクチンで接種を完了することにしてはどうかということでございます。
そして、交互接種につきましては、ほかのワクチンの取扱いと同様、原則としては同じワクチンを用いることとしつつ、原則によることのできない場合についても接種が可能となるように必要な規定を設けるということでいかがかということでございます。
先ほど企業から説明がありましたとおり、しばらくの間、4混、現行のワクチンも供給するということがございますけれども、企業とも調整をしながら、こういった形のルールとしてはどうかということでお示しをしてございます。
事務局からは以上でございます。
○鈴木委員長 ありがとうございました。それでは、ただいまの事務局からの御説明を踏まえまして、御質問、御意見ございましたらよろしくお願いいたします。挙手していただければと思います。
大藤先生、よろしくお願いします。
○大藤委員 ありがとうございます。全体的には、示していただいた案で私も特に異論はないところなのですけれども、1点、4種混合ワクチンとHibワクチンの終期について、4混のほうにそろえてはどうかというような御意見だったのですけれども、疫学情報とかも踏まえますと、Hibに関しても0歳児で罹患している人が多いということと、あと、百日せきとかに関しても、やはり若年、0歳児でかかったほうが重症化するリスクが高いということもございますので、できる限りやはり早い年齢で打っていただくというのが望ましいかということもありますし、あと、現在承認されている年齢とかも考えると、Hibの終期、いわゆる5歳というところでそろえていってもいいのかなあとも考えます。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほか御質問、御意見ございましたらお受けしたいと思います。挙手をよろしくお願いいたします。
氏家先生、お願いします。
○氏家委員 ありがとうございます。先ほど大藤先生が指摘されました終期のところですけれども、恐らく接種するタイミングというのは、大体0歳で3回で、1歳で1回というのが標準的に打っている方法なので、どちらであっても大きく問題はないのかなと思いますが、DPT-IPVの追加接種の議論ですね。今、DTが11歳で接種を行っていますけれども、百日せきの流行が、特に学童ですね。低学年、小学生で起こりやすいということで、日本小児科学会なんかは、最終学年、年長さんで5歳、6歳なんかで接種を受けるということが任意で推奨されているところですので、そこを踏まえて、少し技術的な話になるので基本方針部会とかの議論になるのかなとも思うのですけれども、もしHibワクチンにそろえると、その後の追加接種の規定とかが、安全性・有効性のデータがあるかどうかはまた別として、規定しやすくなるというようなところも見えてくる可能性があるのかなと制度上は思った次第です。
あともう一点、Hibに関しては、現行、1歳以降では1回しか接種が不要と、免疫原性もよくなりますし、不要というところなのですけれども、一応現行に合わせてやると4回接種するということになりますので、現在のエビデンスでは、Hibを繰り返し接種することによって重篤な副反応が増えるというような知見は示されていないですので、単純化するという意味では問題ないのかなとは思いますが、一方で、破傷風なんかですと、アルサス反応とか局所反応なんかは比較的頻度が高くなるというような報告もあるところですので、そういった局所反応が増えないかどうかということはきちっと市販後調査等で評価・検討していくということが重要になるのかなと思いました。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。神谷先生、お願いします。
○神谷委員 感染研の神谷ですけれども、基本的に、混合ワクチン、5混になるということについては賛成ですし、提案していただいたスケジュール等、賛成ではあるのですけれども、幾つか考えなければいけないことがあるなと思いまして、特に一つのワクチンでたくさん打つということは、何か1つうまくいかなかったときに全部の感染症に対する対策予防が遅れるということがあって、そういったところで、1つは、2か月からちゃんと5混ワクチンを打つということを広めていくということをしっかりやっていただく必要があるというのと、それから、例えばHibなんかですと、接種が7か月か8か月になると回数が減ったりする。それとともに、5混のワクチン、ほかのワクチンも遅れてしまったり、あるいは逆に回数が増えたり減ったりということがあると、本来の予防接種の意味が薄らいでしまうような気がしますので、例えば5混のワクチンはメインで考えていくのですけれども、そういったことで漏れてしまったような人たちにもちゃんと打てるような単味のワクチンとか、3種混合ですとか、そういったものが、5混が流通するようになっても、しっかりと漏れた人たちをサポートできるような、そういった環境を整えていただく必要があるかなと思います。造血幹細胞の成人の方とか、そういった方たちも、Hibだけが必要なのに、ここを打たなければいけないという、そういったことがないようにしっかりと環境を整えていただかないと、その5混ワクチンへの移行というのが混乱生じる気がしますので、その辺を考慮していただければと考えます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほかいかがでしょうか。
菅沼先生、よろしくお願いいたします。
○菅沼委員 事務局のほうから出していただいた案につきましてはおおむねこれでよろしいのではないかなと思います。問題になった、Hibについての回数が増えていくというところでは、これまで議論あった、重篤なのが増えるというのはエビデンスとしてはないのかなと思いますし、むしろ効果のほうで、ちょっと回数増やしてもベネフィットが余りないかなというところの問題はあるのかもしれませんけれども、回数が増えるということについての大きな問題はそうないのかなと考えております。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほかいかがでしょうか。
○神谷委員 神谷ですけれども、さっきの副反応というか、発熱のところで、資料めくっている間に議論が次にいってしまったので、今ここでついでに質問させていただきたいのですけれども、この発熱という定義ですね。7℃5分とか8℃とかいうのは2社ともに同じで、どのように設定されていたのかなというのと、それから、岡田先生がおっしゃっていたように、肺炎球菌ワクチンとの同時接種、確かに高いのですけれども、全員がもし打っていないのであれば、本当に5混だけで打った人もそんなに発熱あったかというような情報があるかというのは、すみません、ちょっとタイミングを逃しましたが、質問させてください。
○鈴木委員長 ありがとうございます。それでは、園田参考人、玉井参考人それぞれいかがでしょうか。それぞれの治験の発熱の定義等について追加の情報をいただければと思います。
○園田参考人 細かい部分がちょっと今手元にないのですけれども、37.5℃以上だったと記憶しております。PMDAと調整した結果ですので、そんなに違和感ある設定をしていたとは記憶しておりません。
それと、肺炎球菌の同時接種群ですけれども、今手元にあるのがフェーズ2の成績なのですけれども、フェーズ2は肺炎球菌同時接種をしておりませんでしたので、その成績と今後比較することで、発熱率の差というのは、異なる試験の中ですけれども、安全性情報として提供できるのではないかと思いますし、そういった成績は添付文書のほうにII相試験の結果として書いていけるものと考えておりますので、そこから情報としては勘案できるのではないかと思います。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
○玉井参考人 阪大微生物病研究会の玉井です。
まず、発熱の定義なのですけれども、37.5℃以上ということで、テトラビックとか、その過去の治験を含めてこの基準でやっておりまして、今回もそういった基準でやっております。
肺炎球菌の同時接種による発熱というところなのですけれども、J03試験のほうで肺炎球菌の同時接種した方、していない方ということで発熱の違いというのは集計しております。ただ、計4回接種しているというところで、各回でしたりしていなかったりというところで結構いろんな情報があるので、整理しないとというところはあるのですけれども、どこかで1回以上接種したという方、していない方というところを見たところで、肺炎球菌のほうは同時接種している方のほうが、有意差同じとは見ていないのですけれども、高い低いというところは一応データとしてはあるということになっております。
○鈴木委員長 ありがとうございます。神谷先生、今の御説明でいかがでしょうか。
○神谷委員 ありがとうございます。7℃5分ということで、本当はその7℃5分の熱の分布の人たちがどうなのかというのをちょっと知りたいなあと思いました。急激に上がる熱が高いのであれば、やはり熱性けいれんとかそういったことも含めてまた考えなければいけないような気がしまして、すみません、資料を見たときにもっと思いつけばよかったのですけれども、ちょっとそういったことも、熱の分布なんかも、今後示していただければと思います。
○鈴木委員長 ありがとうございます。岡田先生から最初に非常に重要な御指摘をいただいたと思っております。広い意味での安全性という観点で、実際打つときに、お子さん、それから御両親に説明するときの小児科医の立場として、PCVと同時接種するから発熱が発生するのか、あるいはこのワクチン単独だけでも一定の発熱のリスクがあるのかということについてはきちんと情報提供していく必要があると思いますので、その辺りの情報は可能な限り手元で整理ができればなと思います。
そのほか、全体を通しまして、特に今回の論点、事務局案について御意見、あるいは御質問いかがでしょうか。
一応ここまでのところでは、おおむね事務局案として、今回の5混のワクチン、現行のワクチンと比較して有効性・安全性という意味では同等であるとみなしてよい。そして、費用対効果という観点から言えば、接種に係る費用については増えることはないという見込みであるということから、定期接種に用いるワクチンとする方向性で進めてはどうかということについて、大きな異論はないのではないかという印象を持っております。
一方で、接種回数、特に遅れた場合に回数が後半に向けて増えていくということで、そこについての、改めて安全性、それから副反応等についてのモニタリングが事後に必要であるというような御意見もいただいております。
それから、神谷先生から御指摘ありましたが、5混が主体になったとしても、今後、4混と引き続き続けることができるのか、これは基本方針部会等での論点なのかもしれませんが、事務局からその辺りについて何か情報いただけますでしょうか。つまり、5混ワクチンが定期接種化されたとしても、そのほかの既存のワクチンは引き続き供給されるのかどうか、その辺りについていかがでしょうか。
○和泉室長補佐 事務局でございます。
御質問ありがとうございます。供給の状況については企業とも少し意見交換しないといけないところかと存じますけれども、今後、5混がメインになってくると、既存の4混とかHibの単味というところの対象者というのは極めて減ってくるだろうということが見込まれる中で、企業側の供給できるかというところのフィージビリティもあるかと思いますので、こちらについては引き続き確認させていただきたいと思ってございます。
この点、以上です。ほか、委員の先生方から御質問いただいた点を今お答えしてもよろしいですか。
○鈴木委員長 よろしくお願いいたします。
○和泉室長補佐 ありがとうございます。
初めに大藤先生から、接種の終期につきまして、5歳の側にそろえてはという御指摘をいただきました。こちらは様々検討したところなのですが、イメージとしては、標準的な接種年齢のところで、いわば5歳までに打っていただくと、氏家先生等にも補足いただいたとおり、乳児期に3回打って、1歳のタイミングで1回追加していただくといったところが標準的な接種期間ということで定めているところで捉えることができるのかなと。他方で、様々な事情で5歳までに打てなかったケースで、5歳以降の接種をある種予防接種法の対象外とする必要があるかというところを検討しまして、そちらについてはなるべく機会を提供したほうがいいのではないかということで、4混ワクチンにそろえたというところでございまして、基本的には大藤先生の問題意識と同じで、5歳までをカバーするというのが極めて重要だという認識の中で、運用上、終期については90月まで認めることとしてはどうかという考え方でございますので、目線は事務局と同じ方向を向いているのかなという理解をいたしました。
そして、氏家先生からDPTの追加等の議論をする必要があるということで御指摘をいただいております。冒頭でお示ししたように、様々な観点で、この種々のワクチン、御議論いただいているかと存じまして、百日せきの追加接種のあり方というところも追ってまた御議論に供せるように準備していきたいと思っております。
6つほどパターンがあったかと思っておりまして、1つは、2か月に前倒すということで対処されたかと思うのですが、その他のやり方と、そして5種混合ワクチンという、用いるワクチンが変わったときにどうあるかというところもまた整理してお示しできればと思ってございます。
供給の点は、すみません、先ほど申し上げたとおり、この瞬間ではっきりとしたお答えができないところでございますけれども、企業とも少し意見交換しながら情報提供させていただければというところと、発熱の頻度等につきまして、岡田先生からも御指摘をいただきました。今、手元で確認したところ、5種混合の阪大微研さんのほうには、現に添付文書上、発熱は60%と記載がございまして、おっしゃるとおり、4混とは頻度が違う形になっているかと思いますが、臨床試験の特性もあるのかと思っておりますので、どのような情報提供ができるかというところは検討していきたいと思っております。
事務局からは以上でございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほか、委員、参考人の皆様より御質問、御意見ございますでしょうか。
氏家先生。
○氏家委員 ありがとうございます。製剤の流通についてなのですけれども、過去にDPTがDPT-IPVになったときには、一旦、DPTの製造販売が中止されたというような経緯もありました。なかなか製薬会社の方針というのが優先される事項かとは思うのですが、DPT-IPV自体は、DPT-IPV、Hibができた後にその必要性というのが低下するというのはそのとおりだとは思うのですが、単味のHib、これはサノフィーさんですけれども、これは脾臓を摘出した人とか免疫不全があるような方なんかでは必ず推奨されるようなワクチンですので、少し必要性のレベルを分けて、DPT-IPVというのはかなりDPT-IPV、Hibで補完されるところだとは思うのですけれども、単味のワクチンなんかは個々のニーズに応じて必要性が残るというところがありますので、そういった観点でも、安定的な供給というのが必要になってくるのではないかと思いましたので、補足コメントさせていただきます。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほか、御質問、御意見ございますでしょうか。
大体よろしいでしょうか。
それでは、ここまでのところ、有効性・安全性、それから費用効果についてはおおむねデータとしてはそろってきているとこちらでは認識しております。これをこのまま基本方針部会へ報告を進めていくということにするかどうかというところですけれども、事務局としていかがでしょうか。
○和泉室長補佐 事務局でございます。
ありがとうございます。大きく御異議等、問題点等がなければぜひ整理を進めて効率的に部会のほうへ御報告できればと思っておりますし、その後の対処の方向性については、またこの小委にも御報告させていただければと思いますが、いかがでございましょうか。
○鈴木委員長 了解いたしました。では、改めまして、委員、参考人の皆様、確認したいと思います。事務局案としていただいた有効性・安全性については5混ワクチン同等であるということ、それから、費用効果も含めて定期接種に含める方向で基本方針部会へ進めていくという方針について異論はございませんでしょうか。
(委員首肯)
○鈴木委員長 御首肯いただいたと思いますので、それでは、その方向でよろしくお願いしたいと思います。また、指摘があった点につきましては、事務局のほうでも幾つか整理をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは続きまして、議題2に進みたいと思います。議題2は小児に対する肺炎球菌ワクチンについてとなっております。こちらも事務局から資料の説明をよろしくお願いいたします。
○和泉室長補佐 事務局でございます。
引き続きまして、資料2を御覧いただけますでしょうか。「小児に対する肺炎球菌ワクチンについて」でございます。こちら、資料は簡単なものになってございますが、3ページ目までお進みいただきますと、現状と案を記載してございます。
現状でございますけれども、小児の肺炎球菌感染症につきましては、今、A類疾病になっておりまして、沈降13価肺炎球菌結合型ワクチンが用いられているところでございます。今般、今年の6月に15価のワクチンが承認されたところでございまして、小児における肺炎球菌による侵襲性感染症の予防を適応追加する一部変更承認が取得されたというところでございます。
これを受けまして、事務局案でございますけれども、この15価のワクチンにつきましては、現在使用されている13価のワクチンが対象とする血清型に新たに2つの血清型を加えた製品でありまして、現在使用されているワクチンと比べて少なくとも同等以上の有効性が期待できると考えてございます。
この15価のワクチンの製造販売業者より、現在使用されている13価のワクチンと同価格での供給を行う意向が示されており、費用対効果評価を改めて行う必要がないのではないかと考えております。
以上を踏まえまして、15価のワクチンにつきまして、薬事審査で確認された有効性、そして安全性も含めて本委員会で御検討いただいた上で、もしよろしければ可及的速やかに予防接種法の定期接種に位置づける方向で対応してはどうかということで、方向性のお諮りを今回できればと思ってございます。
以上でございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。それでは、こちらにつきまして御意見、御質問いただければと思います。よろしくお願いします。
氏家先生、お願いします。
○氏家委員 肺炎球菌につきましては、過去に、PCV13の後に開発されたPCV10について定期接種に含めないという議論を審議会で行った経緯がございます。一方で、今回は血清型が追加されて、安全性・有効性に問題なく、費用対効果もさらに高くなるということですので、方向性については問題ないだろうと考える次第です。
一方で、今回、現行のワクチンを安全性・有効性、費用対効果の観点で追加するということ自体は問題ないと思うのですけれども、肺炎球菌を対象とした定期接種というのは、小児だけではなくて、使っている製剤が違いますけれども、高齢者においても成功例で肺炎球菌を対象とした予防接種法による定期接種を行っていますので、併せてそっちでの議論というのも行っていく必要は今後あるだろうということは指摘しておきたいと思います。
また、日本ではまだ承認が得られていませんけれども、20価のワクチンであるとか、さらには21価のワクチンというものが既に製造承諾を得ているメーカーさんから開発されているところですので、そういったことも見据えた上で、今後の定期接種におけるワクチンの使用というところを検討していくということが大事になってくるだろうと思いますので、提示いただいた方針については問題ないと考えますが、一応補足でコメントさせていただきたいと思います。
以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほかの先生方、いかがでしょうか。
では、待っている間に、今、氏家先生からコメントいただきましたが、何か事務局のほうからありますでしょうか。
○和泉室長補佐 事務局でございます。どうもありがとうございます。
主には成人のほうの議論もということで御指摘をいただいたかなと思います。御指摘のように、PCV20のほうの開発というのもあると承知しておりますので、全体として議論すべきという御指示を承りましたので、状況を整理しまして、御用意して、また議論に供せるようにしたいと思います。
事務局から以上でございます。
○鈴木委員長 ありがとうございます。そのほかいかがでしょうか。
岡田先生、お願いします。
○岡田参考人 これは事務局に質問です。具体的にPCV13とPCV15を今からどうやって使っていくかというのは、基本方針部会にお任せするという流れでよろしいのでしょうか。
○和泉室長補佐 事務局でございます。お答えしてよろしいでしょうか。
○鈴木委員長 お願いします。
○和泉室長補佐 ありがとうございます。今回ちょっと方向性のみお示ししたところでございますので、一度、今回の5混のように、データを小委の先生方にお示しをした上で、技術的に問題がないということであれば、その接種の仕方等については部会に上げていくというような形で、同じように踏ませていただいたらと思っておりますので、もう一度小委の先生方にお諮りしたいなと思ってございます。
以上でございます。
○岡田参考人 分かりました。ありがとうございました。
○鈴木委員長 改めてまた資料をそろえていただいて、そしてここの小委でまた検討するということで理解いたしました。
そのほかいかがでしょうか。
神谷先生。
○神谷委員 ありがとうございます。ここに、資料に書かれているので問題ないとは思うのですけれども、一応確認なのですけれども、価格が同じというところは1つ大事な要素ではないのかなと思うのですけれども、そこはもう変わることがないということでよろしかったでしょうか。
○和泉室長補佐 事務局でございます。
事務局から製造販売業者に確認したところ、こういった意向が示されていて、また、この会議でも我々から御説明してよいという形になってございますので、こちらについては確認ができたものと考えております。
以上でございます。
○神谷委員 ありがとうございます。
○鈴木委員長 そのほかいかがでしょうか。
よろしいでしょうか。
それでは、おおむね異論なかったかと思いますので、この15価の肺炎球菌ワクチンに関しても、引き続き定期接種化に向けて対応、議論を進めていくという方向でいきたいと思います。御首肯いただいたかと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、本日の議事は以上となります。事務局から何かございますでしょうか。
○溝口室長補佐 事務局でございます。
本日も、委員、参考人におかれましては活発な御意見、御議論いただきまして大変ありがとうございました。
次回の開催につきましては、追って連絡させていただきます。
事務局からは以上になります。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
それでは、本日の会議はこれで終了としたいと思います。活発な御議論どうもありがとうございました。