第5回がんゲノム医療中核拠点病院等の指定に関する検討会(議事録)

健康局がん・疾病対策課

日時

令和5年3月15日(水) 10:00~13:00

場所

オンライン開催

議題

(1)がんゲノム医療拠点病院の選定について(公開)
(2)病院からのヒアリング(非公開)
(3)その他(公開)

議事

議事内容
○原澤がん対策推進官 それでは、定刻となりましたので、ただいまより第5回「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定に関する検討会」を開催いたします。
 構成員の皆様方におかれましては、お忙しい中、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
 事務局を務めさせていただきます、健康局がん・疾病対策課、原澤でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、構成員の出席状況でございますが、本日は三谷構成員より御欠席との御連絡を頂戴しております。
 続きまして、資料の確認をさせていただきます。公開資料といたしまして、議事次第、資料1、参考資料1~3までがございますので、御確認ください。もし資料の不足等ございましたら、事務局まで御連絡いただきますようお願い申し上げます。
 本日、議題といたしましては「がんゲノム医療拠点病院の選定について」「病院からのヒアリング」「その他」という順で予定してございます。
 なお、病院のヒアリングにつきましては、非公開とさせていただきますので、その点、御承知おきください。
 それでは、以降の進行を中釜座長にお願いしたいと思います。座長、よろしくお願いいたします。
○中釜座長 中釜です。構成員の先生方よろしくお願いいたします。
 本日は、ゲノム医療拠点病院の選定になります。これは、前回の中核拠点病院と同様に、拠点病院は日本におけるがんゲノム医療を進める上で非常に重要な役割を担っております。本日は、そのヒアリングということで、これまでの実績あるいはその体制を十分に評価いただいて、拠点病院の選定に御協力いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 それでは、まず議題1「がんゲノム医療拠点病院の選定について」を進めたいと思います。まず、事務局より資料1についての説明をお願いいたします。
○原澤がん対策推進官 事務局でございます。
 それでは、資料1「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定について」の説明をさせていただきます。
 おめくりいただきまして、2ページ目、目次になってございます。前回の第4回の検討会の資料と重複する部分が一定程度ございますので、そこは端折りながら説明させていただきます。
 3ページ目以降、がんゲノム医療中核拠点病院等の制度についてということでございます。これは前回も御紹介しておりますので、4ページ目、がんゲノム医療中核拠点病院等の全体像について、お示ししております。今回は、拠点の指定に関する御検討をお願いするというものでございます。
 5ページ目は、現在の指定状況についての御説明です。
 6ページ目は、昨年8月の指定要件の見直しのポイントの整理でございますので、適宜御参照いただければと思います。
 続きまして、7ページ目からでございます。がんゲノム医療中核拠点病院等の指定に係る考え方(案)についてということで、拠点の指定に係る考え方についての整理でございます。
 1枚おめくりいただいて、8ページ目でございます。こちらは、拠点病院の指定要件の見直しが行われましたので、指定し直しを今回させていただいていますという御説明でございます。
 9ページ目は、指定期間について、今回、想定しているもの等をお示ししております。これも前回、既に御説明が済んでいるという理解でございますので、省かせていただきます。
 続いて、10ページ目でございます。今年度の指定の手続につきまして、前回の検討会で中核拠点病院の指定について御審議いただきました。今回の検討会では、拠点病院としての申請をいただいた医療機関と、前回の検討会で残念ながら中核拠点病院としての指定が見送られた医療機関については、全てが拠点病院としての指定を希望するという形で御意向を伺っておりますので、そちらについて、今回、拠点病院として指定する医療機関を選定するという運びで考えてございます。
 続いて、11ページ目を御覧ください。こちらは、拠点病院の指定医療機関数の考え方についてでございます。前回、中核拠点病院のところでも考え方の整理をしておりましたが、地域ブロックごとのがん患者数から比例配分したものを参考値として、各ブロックの指定医療機関数を設定することとしてはどうかというふうに御検討いただいておりました。
 今回もそれを踏襲する形で、12ページ目でございますが、地域ブロックごとの拠点病院数の参考値というものをお示ししてございます。地域ブロックごとのがん罹患数から比例配分して、中核拠点病院と拠点病院の合計数の参考値を概算してございます。それを一番下の表にお示ししてございますが、その参考値から中核拠点病院数を引いた値をお示ししています。今、この表に書いてあるのは、現行の数値だとこうなりますという表です。
 次のページでございますが、前回、関東甲信越で中核拠点病院の数が1つ増えて、5か所という形になってございますので、拠点病院については、今、申し上げた説明のとおりで、拠点病院については、1つ減する形で、関東甲信越については12か所の指定という形でいかがかと、事務局としては考えてございます。そのほかのブロックは、従前と同様の中核拠点病院の指定数となっておりますので、従前のとおりという形でいかがかと考えてございます。
 続いて、14ページ目でございます。その考え方に照らした指定医療機関数の案を表の一番左の表に入れておりまして、今回、申請いただいた医療機関数がどれぐらいかというものを真ん中の黄色いセルのところに記載してございます。御覧いただいているとおり、合計で65か所の医療機関から頂戴しているという形になります。
 続いて、15ページ目でございます。具体的な指定の検討の手続について、今後、どうお願いするかということでございますが、指定の検討に当たっては、整備指針で定める点線囲いの中の評価項目に基づきまして、書面評価とヒアリング評価を行っていただくと考えております。書面評価については、既に実施していただいているという状況でございます。
 16ページ目の評価項目と評価の視点については、これは前回もお示ししたとおりなので、引き続き御参照ください。
 17ページ目でございます。拠点病院の指定については、一番上から細かい字で書いてありますが、冒頭申し上げたとおり、拠点病院への申請をいただいた医療機関と、前回検討会で指定が見送られた医療機関のうち、拠点としての指定を希望する医療機関を対象にしますということを書いているものでございます。拠点病院へ申請してきていただいている医療機関の中には、現在、既に拠点病院であるところと、現在はがんゲノム医療連携病院と指定されている医療機関が混在してございます。それらについては、例えばエキスパートパネルの体制や実績、がんゲノム医療における連携体制といった形で、拠点病院と連携病院を同じ目線で評価することがなかなか難しい項目がございますので、それぞれを分けて評価を一旦整理しています。
 まず、真ん中の括弧書き、現在、拠点病院に指定されている医療機関の評価というところでは、書面評価を行った上で、地域ブロックごとに拠点病院の中で順位づけを行っています。そこの中で下位の医療機関については、ヒアリング評価をこの後、実施していただくということで考えてございます。その結果を踏まえて、指定の可否にかかる判断を行うということとなります。
 その下の、現在、連携病院に指定されている医療機関については、申請書の内容を基に書面評価(30点満点)で実施を既にいただいておりますので、こちらを各ブロックの中で順位づけを行って、上位となっている医療機関について、この後、ヒアリングを行っていただくという形になって、その結果を踏まえ、指定の可否の判断を行っていただくということを考えてございます。
 18ページ目を御覧いただくと、少し視覚的にお分かりいただけるようにということで、青いフレームになっているところが拠点病院のリストでございます。その中の下位の、ここでは、例えば2か所がヒアリングの対象となっていて、連携病院、緑色のフレームの中の上位2か所がヒアリングの対象になっていて、そこで総合的に評価して、どこを指定するかというのをブロック単位で決めていくということを考えてございます。
 続きまして、19ページ目でございます。こちらは前回と同様ですが、必須要件を充足しているかどうかということを判定するための整理として、臨床検査室及び病理検査室の第三者認定については、このような取扱いとさせていただきたいということを、前回検討会にて既に合意いただいているので、こちらは御参考でございます。
 ここまでが本日、行っていただくヒアリングまでの流れの御説明でございます。
 今後の予定といたしまして、今回の検討会で書面評価と、書面評価及びヒアリング評価の結果に基づいて、拠点病院として指定する医療機関を検討していただくことになります。その指定する医療機関を確定したところで、厚生労働省より所定の手続を行い、令和4年度内に令和5年4月1日以降の中核拠点病院及び拠点病院への指定通知というものを行いたいと考えてございますので、念のためお伝えしておきます。今回の中核拠点病院及び拠点病院の指定については、4年間になりますので、それも御承知おきください。
 22ページ以降の中核拠点病院から拠点病院のところについてでございますが、今回、ここを新たにお示ししてございますが、今後、がん遺伝子パネル検査及びエキスパートパネルの実施状況とか、新たながん遺伝子検査等の医療技術の実装といった、がんゲノム医療に係る環境に変化があり、それに伴ってがんゲノム医療提供体制の在り方を見直す必要が生じた場合ということも考えられますので、そういった場合には、指定期間の終了を待たず、必要な体制整備について検討することとしたいと考えております。なので、こちらは状況を踏まえて、また構成員の皆様とも御相談させていただきたいと思っております。
 さらに、必要に応じて、中核拠点病院及び拠点病院からは、診療体制等について、追加の報告やヒアリング等も求めていきたいと考えてございますので、こちらも必要に応じて対応していきたいと考えてございます。
 23ページ目以降の移行期間の御説明は、前回、既にさせていただいたので、割愛させていただきたいと思います。
 参考資料については、パネル検査の実施状況等をお示ししておりますので、御参照ください。
 事務局から、簡単でございますが、御説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○中釜座長 説明ありがとうございました。
 ここまでの内容で何か質問や御意見など、ございますでしょうか。
 それでは、若尾構成員、お願いいたします。
○若尾構成員 若尾です。よろしくお願いします。
 22ページで既にちょっと述べてくれたので、少し安心なのですけれども、今後、パネル検査等の増大ということが十分見込まれますので、拠点病院等の数は柔軟に対応していただきたいなと思うのですね。今回、4年という長期にわたっての指定になりますので、造血器腫瘍のプロファイリングなども行われるかもしれませんので、この辺は柔軟な対応ということでお願いいたします。
 それから、2点目ですけれども、指定に関する課題の整理で、がんゲノム中核拠点病院との連絡協議会の位置づけも明確にすることが必要になってくると思いますので、この辺りの実行とか評価という仕組みもお願いしたいなと思います。
 以上です。
○中釜座長 ありがとうございます。
 今の点、よろしいでしょうか。
○原澤がん対策推進官 事務局でございます。ありがとうございます。
 2点、御意見、御要望として承りました。両方とも状況をよく見て検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○中釜座長 よろしいでしょうか。
 ほかに御意見、御質問ございますか。よろしいですか。
(発言する構成員なし)
○中釜座長 それでは、これより拠点病院の指定の検討に当たって、資料1で示された事務局案のとおり進めていきたいと思います。ここからヒアリングに移りたいと思います。ヒアリングの部分は、事務局から説明のあったとおり、非公開とさせていただきます。ヒアリング後に再度、公開に戻します。よろしいでしょうか。
(非公開部分)
○中釜座長 それでは、再度「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定の検討会」の公開部分を行いたいと思います。
 議題2「病院からのヒアリング」に関しましては、非公開で終了しておりますので、続きまして、議題3「その他」を始めさせていただきます。今回ヒアリングに御対応いただいた医療機関におかれましては、お忙しいところ、誠にありがとうございました。全体のヒアリングを通して、各施設が独自の体制を整えながら、ゲノム医療貢献のために非常に御尽力されている姿が見てとれました。今後、各機関の評価を踏まえての選定に入るわけですが、本当に御協力ありがとうございました。
 では、事務局より連絡事項などありましたらお願いいたします。
○原澤がん対策推進官 事務局でございます。
 事務局といたしましては、冒頭、御説明させていただきましたとおり、書面評価に加えまして、本日いただいたヒアリング評価の結果についても採点を集計いたしまして、その合計点数等を踏まえまして拠点病院の選定を行っていきたいと考えてございます。所定の手続を経た上で、拠点病院に選定された各医療機関に対して指定の通知を行う予定でございますので、御承知おきください。
 事務局からは以上となります。
○中釜座長 ありがとうございました。
 最後に、全体を通して、何か御意見、御質問などございますでしょうか。よろしいですか。
   構成員の先生方には、長きにわたって真摯に御審議いただき、ありがとうございました。
 それでは、これをもちまして本日の検討会を終了いたします。長時間にわたり御議論いただき、誠にありがとうございました。

照会先

健康局がん・疾病対策課

代表03-5253-1111(内線4608)