2023年1月26日 薬事・食品衛生審議会 食品衛生分科会

医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課

日時

令和5年1月26日(木)17:30~18:00

開催方法

オンライン会議

出席者

委員(敬称略)
事務局(1月26日時点)
  • 佐々木 昌弘 (生活衛生・食品安全審議官)
  • 鳥井 陽一  (大臣官房審議官)
  • 成松 英範  (生活衛生・食品安全企画課長)
  • 扇屋   りん  (生活衛生・食品安全企画課長補佐)
  • 近藤   恵美子 (食品基準審査課長)
  • 小池 紘一郎 (食品基準審査課残留農薬等基準審査室長)
  • 今井 美津子 (食品基準審査課新開発食品保健対策室長)
  • 田中 里依  (食品基準審査課器具・容器包装基準審査室長)
  • 三木   朗   (食品監視安全課長)
  • 森田 剛史  (食品監視安全課輸入食品安全対策室長)
  • 福島 和子  (HACCP推進室長、食中毒被害情報管理室長)

議題

(1)分科会長及び分科会長代理の選出について
(2)部会に所属する委員等の指名について
(3)各部会長の選出について
(4)その他​

議事

議事内容

○扇屋補佐 定刻となりましたので、ただいまから薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会を開催します。私は、医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課課長補佐の扇屋でございます。分科会長が選出されるまでの間、司会進行を務めさせていただきます。本日もWebでの審議とさせていただきます。何か不具合がありましたら、お電話又はチャット機能にて御連絡いただければ対応いたします。
 後ほど委員の先生方を御紹介いたしますが、本日は今村委員、木下委員、津金委員、藤原委員から御欠席の御連絡を頂いております。現在の分科会委員総数22名のうち、現時点で18名の御出席を頂いており、出席委員が過半数に達しておりますので、本日の分科会が成立いたしますことを報告申し上げます。
 審議中に御意見、御質問をされたい委員におかれましては、挙手をしていただきますようお願いします。その後、事務局又は分科会長から発言者を御指名いただきます。御発言いただく際は、マイクがミュートになっていないことを確認の上、御発言ください。また、ノイズを減らすため、御発言が終わりましたらマイクをミュートにしていただきますようお願いします。
 本日の議題については、議事次第にありますように、分科会長の選任等を行っていただきます。それでは、開会に当たりまして、生活衛生・食品安全審議官の佐々木より御挨拶申し上げます。
○佐々木審議官 生活衛生・食品安全審議官の佐々木でございます。まず初めに、お集まりの委員の先生方におかれましては、平素よりそれぞれのお立場から、厚生労働行政、取り分け食品安全行政の推進に御理解、お力添え、御指導いただいておりますことに深く感謝を申し上げます。また、この度、食品衛生分科会の委員に御就任いただきましたことに、厚く御礼を申し上げます。
 近年の食品流通のグローバル化や健康意識の高まりなどを背景として、食の安全に対する国民の関心は一層高まっております。このような中、食品の衛生管理対策については、食品安全委員会等の関係行政機関と連携しながら、科学的根拠に基づき、食品等に係る基準値の設定、国内流通食品の監視指導、輸入食品に係る安全性確保に向けた取組などを進めております。
 平成30年に成立いたしました改正食品衛生法の関係では、令和3年6月にHACCPに沿った衛生管理の制度化が完全施行されました。小規模な事業者についても、各業界団体が作成した手引書などを参考に、保健所の食品衛生監視員等の助言も得ながら取り組んでいただいているところです。
 また、実態に応じて見直しが行われた営業許可制度や営業届出制度の導入、営業者が食品を自主回収する場合に地方自治体に報告する制度の創設についても、同じく令和3年6月から施行されていますが、引き続き、都道府県等とも緊密に連携し、制度の円滑な運用に努めてまいります。
 いわゆる「健康食品」の分野では、令和2年6月に特別の注意を必要とする成分を指定し、指定成分等含有食品との関係が疑われる健康被害情報の報告を義務化する制度が開始されました。今後も、健康被害情報の分析や公表を通じ、健康被害の発生の未然防止に努めてまいります。令和2年6月には、合成樹脂に関してポジティブリスト制度も導入されましたが、令和7年6月の本格施行が円滑なものとなるよう、引き続き尽力してまいります。
 国内外で開発が進められているゲノム編集技術応用食品についても、届出制度を運用しているところですが、昨年末までに3品目の届出が行われています。今後も引き続き本制度を適切に運用していくとともに、ゲノム編集技術応用食品に関するリスクコミュニケーションの更なる推進などに取り組んでまいります。
 最後に、厚生労働省の業務移管に関するお話もさせていただきます。昨年9月に、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく新型コロナウイルス感染症対策本部において、食品衛生基準行政を厚生労働省から消費者庁に移管することが決定されました。令和6年度の施行を目指し、本年の通常国会に法案を提出することとされています。このため、政府全体の意思である閣議決定を目指し、現在準備を進めておりますが、厚生労働省としては、移管後の業務に支障が生じないよう、関係省庁としっかり連携し、必要な準備を進めてまいります。
 本日の分科会では、食品衛生分科会長の選出等を行っていただきます。厚生労働省としては、委員の先生方のお力添えを頂きながら、食品安全の確保に関する諸課題について全力で取り組んでいきたいと考えております。委員の先生方におかれましても、我が国の食品安全行政の推進のために、より一層の御理解、お力添えをお願い申し上げたいと思います。冒頭の私の挨拶は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○扇屋補佐 今回は、利益相反の確認対象となる案件はありません。続いて、委員の方々を資料1の2ページ目の委員名簿に沿って御紹介いたします。資料の2ページ目を御覧ください。上から読み上げます。穐山浩委員、有薗幸司委員、五十君靜信委員、稲見成之委員、今村嘉文委員、浦郷由季委員、神村裕子委員、苅田香苗委員、木下潮音委員、合田幸広委員、杉本直樹委員、曽根博仁委員、高田信子委員、津金昌一郎委員、辻真弓委員、藤原凛委員、二村睦子委員、堀内基広委員、松嵜くみ子委員、村田勝敬委員、森信二委員、脇田隆字委員です。
 今回の体制から分科会に入られることになります辻委員から、一言御挨拶いただければと思います。辻委員、よろしくお願いいたします。
○辻委員 産業医科大学医学部衛生学教室の辻と申します。環境因子が小児や労働者にどのような健康影響を与えるかというようなことを研究しております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○扇屋補佐 ありがとうございます。引き続きまして、事務局の職員を紹介いたします。佐々木生活衛生・食品安全審議官、鳥井大臣官房審議官、成松生活衛生・食品安全企画課長、近藤食品基準審査課長、小池残留農薬等基準審査室長、今井新開発食品保健対策室長、田中器具・容器包装基準審査室長、三木食品監視安全課長、森田輸入食品安全対策室長、福島HACCP推進室長兼食中毒被害情報管理室長です。審議官等の事務局のメンバーについては、公務のため適宜退室させていただく場合がありますので御了承ください。
 まず初めに、薬事・食品衛生審議会総会について報告いたします。本日17時より、本分科会が属する薬事・食品衛生審議会総会が開催されました。同総会においては、審議会会長に奥田晴宏委員が選出されました。また、会長代理に村田勝敬委員が指名されました。
 続いて、食品衛生分科会に所属する委員の方々ですが、改めまして資料1の2ページ目の食品衛生分科会名簿のとおりとなっております。
 それでは、議題(1)「分科会長及び分科会長代理の選出について」に移ります。資料1の6ページを御覧ください。薬事・食品衛生審議会令第6条第3項により、分科会長は分科会に所属する委員の互選によることとなっております。御意見のある方は挙手をお願いします。有薗委員、よろしくお願いします。
○有薗委員 有薗です。分科会長として、秋田大学名誉教授の村田先生を推薦します。以上です。
○扇屋補佐 ありがとうございます。ただいま有薗委員から、村田委員に当分科会の会長をお願いしてはとの御発言がありましたが、いかがでしょうか。
                                   (異議なし)
○扇屋補佐 異議がありませんでしたので、分科会長に村田委員を選任します。それでは、村田分科会長から御挨拶をお願いいたします。
○村田分科会長 皆様から、食品衛生分科会長に推薦されました秋田大の村田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 2020年以降、世界及び我が国の健康、医療における危機意識を一変させた新型コロナ感染症ですが、3年を経て、ようやく感染症法の中で2類相当から5類感染症へ変わろうとしております。このような時期に、食品衛生基準行政が消費者庁へ移管されると言われております。ただ、これまで食品に対する有害物質のリスク評価は内閣府食品安全委員会、リスク管理は厚生労働省、農林水産省であった体制が、いずれも内閣府に一局集中することになり、リスク分析が十分に機能するのかという一抹の不安を感じずにはいられません。
 一方、ロシアのウクライナ侵攻に伴う経済的影響は我が国にも押し寄せ、石油、ガス、電気料金の相次ぐ値上げとともに、食材や食品を含む多くの物価高騰が続いており、国民生活の窮状がメディアで報道されております。これら物価高騰の中で、人々の購入志向や食事志向が変わり、1人当たりの食物の摂食量等に大きな変化が生じていないか、また単に価格上昇だけでなく、食品の生産過程における安全性に影響していないかについても気になるところでございます。
 このように社会が大きく変化する中ですが、食の安全を担保するリスク管理に関わる識者による審議を行う場である食品衛生分科会がしっかりと機能するよう努力したいと思います。つきましては、委員の皆様におかれましては、会議の場で活発に忌憚のない御意見を発していただきますようお願い申し上げて、私の挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○扇屋補佐 御挨拶ありがとうございました。それでは、以降の議事進行については村田分科会長にお願いいたします。
○村田分科会長 それでは、まず食品衛生分科会長代理の選出ですが、先ほど事務局より説明のあった資料1の6ページの薬事・食品衛生審議会令第6条第5項によりますと、分科会長が指名することとなっております。前体制でも分科会長代理をされていた国立感染症研究所の所長でいらっしゃる脇田隆字先生にお願いしたいと思いますが、御賛同いただけますか。
                                   (異議なし)
○村田分科会長 ありがとうございます。それでは、脇田隆字委員を食品衛生分科会長代理として選出いたしました。
 次に、議題(2)「部会に所属する委員等の指名について」に移ります。各委員の所属に関わる規定等については、事務局より御説明願います。
○扇屋補佐 御説明いたします。食品衛生分科会には、資料1の11ページの食品衛生分科会規程第2条第1項により設置されている部会と、第2条第2項により設置されている部会があります。また、調査会は第3条第1項により設置されており、それぞれ部会が9、調査会が3となっています。
 部会に属すべき委員等については、資料1の6ページを御覧いただきますと、薬事・食品衛生審議会令第7条第2項により、また調査会に属すべき委員等については資料1の11ページを御覧いただきますと、食品衛生分科会規程第3条第2項により、分科会長が指名することとされております。以上です。
○村田分科会長 事務局から説明があったとおり、各部会、調査会に所属していただく委員、臨時委員、専門委員については、規定等により私が指名することとされております。これに基づき、ただいま事務局から配布しております食品衛生分科会部会別名簿(案)のとおりといたします。これでよろしいでしょうか。どうもありがとうございます。それでは、この名簿のとおりといたします。
 続いて、部会長の選出を行います。具体的な手順について、事務局より御説明願います。
○扇屋補佐 資料1の6ページを御覧ください。薬事・食品衛生審議会令第7条第3項により、部会長は各部会に属する委員の互選によって定めることとされております。このため、各部会で委員を務められている方々に順番に御意見を伺い、各部会長の選出を行っていただきます。なお、今回の互選による部会長選任について、本日御欠席の委員からも事前に内諾を頂いておりますことを申し添えます。
 まずは、食品規格部会長の候補から決めたいと思います。御意見のある方は挙手願います。
○苅田委員 苅田ですが、発言させていただいてよろしいでしょうか。
○扇屋補佐 お願いします。
○苅田委員 東京農業大学の五十君靜信先生を推薦させていただきます。
○扇屋補佐 ただいま苅田委員から、五十君委員に食品規格部会の部会長をお願いしてはとの御発言がありましたが、いかがでしょうか。
                                   (異議なし)
○扇屋補佐 ありがとうございます。それでは、食品規格部会長は五十君委員を選任いたします。
 次に、食中毒部会長の候補を決めたいと思います。御意見のある方は挙手願います。
○脇田分科会長代理 よろしいでしょうか。
○扇屋補佐 お願いします。
○脇田分科会長代理 感染研の脇田です。食中毒部会では、部会の所掌に非常に高い見識をお持ちの五十君靜信先生に、部会長を引き続きお受けいただきたいと考えます。よろしくお願いします。
○扇屋補佐 ありがとうございます。ただいま脇田委員から、五十君委員に食中毒部会の部会長をお願いしてはとの御発言がありましたが、いかがでしょうか。
                                   (異議なし)
○扇屋補佐 ありがとうございます。それでは、食中毒部会長には五十君委員を選任いたします。
 次に、乳肉水産食品部会長の候補を決めたいと思います。御意見のある方は挙手願います。
○浦郷委員 全国消団連の浦郷ですが、よろしいでしょうか。
○扇屋補佐 お願いします。
○浦郷委員 部会長に、東京農業大学の五十君靜信先生を推薦します。お願いします。
○扇屋補佐 ただいま浦郷委員から、五十君委員に乳肉水産食品部会の部会長をお願いしてはとの御発言がありましたが、いかがでしょうか。
                                   (異議なし)
○扇屋補佐 ありがとうございます。それでは、乳肉水産食品部会長は五十君委員を選任します。
 次に、添加物部会長の候補を決めたいと思います。御意見のある方は挙手願います。二村委員、お願いいたします。
○二村委員 日本生協連の二村です。食品添加物部会の部会長は、国立医薬品食品衛生研究所の杉本直樹先生を推薦させていただきます。よろしくお願いいたします。
○扇屋補佐 ただいま二村委員から、杉本委員に添加物部会の部会長をお願いしてはとの御発言がありましたが、いかがでしょうか。
                                   (異議なし)
○扇屋補佐 ありがとうございます。それでは、添加物部会長は杉本委員を選任いたします。
 次に、農薬・動物用医薬品部会長の候補を決めたいと思います。御意見のある方は御発言をお願いいたします。二村委員、お願いいたします。
○二村委員 星薬科大学の穐山浩先生を農薬・動物用医薬品部会の部会長に推薦させていただきます。
○扇屋補佐 ただいま二村委員から、穐山委員に農薬・動物用医薬品部会の部会長をお願いしてはとの御発言がありましたが、いかがでしょうか。
                                   (異議なし)
○扇屋補佐 ありがとうございます。それでは、農薬・動物用医薬品部会長は穐山委員を選任いたします。
 次に、器具・容器包装部会長の候補を決めたいと思います。御意見のある方は挙手願います。
○浦郷委員 浦郷です。
○扇屋補佐 お願いいたします。
○浦郷委員 器具・容器包装部会の部会長に、熊本大学の有薗幸司先生を推薦いたします。
○扇屋補佐 ただいま浦郷委員から、有薗委員に器具・容器包装部会の部会長をお願いしてはとの御発言がありましたが、いかがでしょうか。
                                   (異議なし)
○扇屋補佐 ありがとうございます。それでは、器具・容器包装部会長は有薗委員を選任いたします。
 次に、新開発食品調査部会長の候補を決めたいと思います。御意見のある方は御発言をお願いいたします。穐山委員、お願いいたします。
○穐山委員 新開発食品調査部会の部会長には、新潟大学大学院の曽根博仁先生を推薦いたします。
○扇屋補佐 ただいま穐山委員から、曽根委員に新開発食品調査部会長をお願いしてはとの御発言がありましたが、いかがでしょうか。
                                   (異議なし)
○扇屋補佐 ありがとうございます。それでは、新開発食品調査部会の部会長は曽根委員を選任いたします。
 次に、伝達性海綿状脳症対策部会長の候補を決めたいと思います。御意見のある方は御発言をお願いいたします。
○浦郷委員 浦郷です。
○扇屋委員 お願いいたします。
○浦郷委員 部会長に、北海道大学の堀内基弘先生を推薦します。
○扇屋補佐 ただいま浦郷委員から、堀内委員に伝達性海綿状脳症対策部会の部会長をお願いしてはとの御発言がありましたが、いかがでしょうか。
                                   (異議なし)
○扇屋補佐 ありがとうございます。それでは、伝達性海綿状脳症対策部会長は堀内委員を選任いたします。
 次に、放射性物質対策部会長の候補を決めたいと思います。御意見のある方は御発言をお願いいたします。
○浦郷委員 浦郷です。
○扇屋補佐 浦郷先生、お願いいたします。
○浦郷委員 放射性物質対策部会長に、国立医薬品食品衛生研究所の合田幸広先生を推薦いたします。
○扇屋補佐 ただいま浮郷委員から、合田委員に放射性物質対策部会の部会長をお願いしてはとの御発言がありましたが、いかがでしょうか。
                                   (異議なし)
○扇屋補佐 ありがとうございます。それでは、放射性物質対策部会長は合田委員を選任いたします。
○村田分科会長 最後に、事務局から何か連絡事項はありますでしょうか。
○扇屋補佐 次回の食品衛生分科会については3月中の開催を予定しております。追って御連絡差し上げます。以上です。
○村田分科会長 御審議、誠にありがとうございました。これをもちまして閉会いたします。今日はどうもありがとうございました。