技能実習評価試験の整備等に関する専門家会議(第60回)議事要旨

人材開発統括官海外人材育成担当参事官室


日時:令和4年5月16日(月) 10:00~12:00
場所:Web会議
出席者:市田委員、大迫委員、後藤委員、小宮委員、當間委員、花山委員、村田委員、山脇委員
厚生労働省人材開発統括官海外人材育成担当参事官室、出入国在留管理庁在留管理支援部在留管理課、外務省領事局外国人課、外国人技能実習機構
(金属熱処理業職種関係)日本金属熱処理工業会、経済産業省素形材産業室
(農産物漬物製造業職種関係)全日本漬物協同組合連合会、農林水産省食品製造課
(介護職種関係)シルバーサービス振興会、厚生労働省福祉基盤課
 
議題
(1)金属熱処理業職種(全体熱処理作業、表面熱処理(浸炭・浸炭窒化・窒化)作業及び部分熱処理(高周波熱処理・炎熱処理)作業)の職種追加について(試験案等の確認)
(2)農産物漬物製造業職種の試験の実施・運営状況の報告について
(3)介護職種の試験の実施・運営状況の報告について
 
【概要】
(1)金属熱処理業職種(全体熱処理作業、表面熱処理(浸炭・浸炭窒化・窒化)作業及び部分熱処理(高周波熱処理・炎熱処理)作業)の職種追加について(試験案等の確認)
○ 金属熱処理業職種(全体熱処理作業、表面熱処理(浸炭・浸炭窒化・窒化)作業及び部分熱処理(高周波熱処理・炎熱処理)作業)を移行対象職種として技能実習評価試験及び審査基準を整備することに関して、日本金属熱処理工業会から試験案等について説明が行われ、主として以下のような質疑が行われた。
・実技試験の製作等作業試験において、安全衛生業務については、初級、専門級、上級とも安全衛生に配慮した作業ができるという同じ試験内容となっているが、配点が異なっている。初級、専門級、上級において、安全衛生に配慮する内容が変わってくると考えられるため、試験内容を細かく分けて配点が異なることがわかるように記載すべきではないかとの意見があった。これに対し、実技試験の製作等作業試験においては、初級、専門級、上級において安全衛生について評価できることは大きくは異ならないため同じ試験内容になるが、安全衛生のために必要な知識は初級、専門級、上級で異なるため、学科試験で評価することとしている旨の回答があった。
・実技試験の製作等作業試験における安全衛生業務の採点項目である「作業に対する集中」について、評価基準が試験監督者判断となっているが、試験監督者によって判断が異なるのではないかとの意見があった。これに対し、試験監督者用のマニュアルに評価基準の詳細を示す予定である旨の回答があった。
・製作等作業試験の材料計測及び仕様書整合の試験時間が長いように思われるので根拠を示すべきではないか、また、初級、専門級、上級の試験の難易度の根拠を示すべきではないかとの意見があった。これに対し、金属熱処理業が受託産業であり、預かった製品を仕様書とおり処理するという正確性が重要であることから、時間を要しても正確に計測できることが重要であるため、試験時間が長くしているところであるが、試験を行った結果を踏まえて、時間や難易度を見直すことはありうる旨の回答があった。
・実技試験において、核となると思われる操炉作業を含めて製作等作業試験の代替として判断等試験が多くなっていることから、十分に技能を評価できるのか疑問があるため、実技試験の項目の選定に係る妥当性について詳細に示すべきではないかとの意見があった。これに対し、次回の会議で妥当性について詳細を示す旨の回答があった。
・実技試験の案において、事務局によると、安全衛生上に関する職種横断のルールがあるわけではないとのことであるが、安全衛生業務に不備があった場合は減点することとされている一方、大きな事故に繋がる可能性が高い職種・作業であることから、安全衛生業務に一定の不備があれば試験を中断する、あるいは不合格とする等の扱いも検討すべきではないかとの意見があった。これに対し、検討する旨の回答があった。
 
○ 検討の結果、金属熱処理業職種(全体熱処理作業、表面熱処理(浸炭・浸炭窒化・窒化)作業及び部分熱処理(高周波熱処理・炎熱処理)作業)については、次回以降、引き続き、議論が行われることになった。
 
 
(2)農産物漬物製造業職種の試験の実施・運営状況の報告について
○農産物漬物製造業職種の試験の実施・運営状況について、全日本漬物協同組合連合会から報告があり、主として以下のような質疑が行われた。
・実技試験のうち判断等試験の問題について、内容的に学科試験の問題に位置づけられるべきものが認められるとの意見があった。これに対し、今後、試験内容を検討していく旨の回答があった。
・学科試験問題の一部について、多肢選択法であるにもかかわらず、選択肢が少ないことから、多肢選択法になっていないものがあるため、改善すべきではないかとの意見があった。これに対し、今後検討していく旨の回答があった。
 
○報告の結果、農産物漬物製造業職種の技能実習評価試験について、試験実施機関は会議で受けた指摘に対応し、より一層適切な実施に努めることとされた。
 
 
(3)介護職種の試験の実施・運営状況の報告について
○介護職種の試験の実施・運営状況について、シルバーサービス振興会から報告があり、主として以下のような質疑が行われた。
・実技試験(初級試験)において、指導員の指示に従って行動するとされているが、指示の出し方は統一されているのかとの質問があった。これに対し、指導員の指示は、「利用者に体調の確認を行い、技能実習指導員に報告してください」など介護行為の利用者への説明・同意、利用者の状態等の報告などに係る基本的な事項であり、また、標準的な指示方法も示し、それ以上の過度な指示ややり方を指導しないように徹底している旨の回答があった。
・介護職種の技能実習評価試験を受ける技能実習生が今後増えていくことを考えると、試験評価者の人数の増員と評価の均一性の維持が課題であるが、これらについて何か対応を考えているのかという質問があった。これに対し、今後も地域ごとの稼働率等を確認しながら試験評価者の養成を計画しているほか、講習後も評価視点の振り返りが常時できるように映像を準備する等の工夫により対策を講じており、引き続きフォローを行っていく旨の回答があった。
 
○報告の結果、介護職種の技能実習評価試験について、試験実施機関は会議で受けた指摘に対応し、より一層適切な実施に努めることとされた。
 
(以上)