2022年5月17日 第9回健康・医療・介護情報利活用検討会議事録

日時

令和4年5月17日(火)18:00~19:00

場所

WEB開催

出席者

構成員(五十音順、敬称略)
オブザーバー(五十音順、敬称略)

議題

  1. (1)全国で医療情報を確認できる仕組みの拡大の進捗について
  2. (2)医療情報ネットワークの基盤に関するワーキンググループにおける議論について
  3. (3)その他

議事

議事内容
○佐藤企画官 事務局でございます。定刻になりましたので、ただいまより、第9回「健康・医療・介護情報利活用検討会」を開催いたします。
皆様方におかれましては、御多用のところ御出席を賜りまして、誠にありがとうございます。
本日の出席者でございますが、お手元の出席予定者リストのとおりでございます。
次に、資料の確認をさせていただきます。議事次第、リストのほか、資料1から3、参考資料、合計6点を事前にメールでお送りしております。ウェブ会議の画面上で資料を提示しながら御説明申し上げることにしておりますけれども、もし見にくい点がございましたら、お手元の資料を御覧いただければと存じます。
それでは、これより議事に入りますけれども、ウェブ会議でございますので、発言の際には手挙げボタンを押していただきまして、森田座長からの指名を受けた後に、御所属、お名前を告げてから御発言いただければと存じます。
また、本日の会議でございますけれども、公開でございますので、YouTubeのライブ配信を通じて一般の方等々は御覧いただけるという状況でございます。
以上でございます。
それでは、以後の進行につきましては、森田座長、よろしくお願いいたします。
○森田座長 森田でございます。こんばんは。本日もお忙しいところ御参加いただいて、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
本日は時間も限られておりますので、早速、議事に入りたいと思います。
議事1「全国で医療情報を確認できる仕組みの拡大の進捗について」、最初に事務局から簡単に御説明いただき、その後、長島構成員から具体的な趣旨等の御説明をお願いしたいと思います。
それでは、事務局、最初に御説明をお願いいたします。
○田中室長 医政局研究開発振興課医療情報技術推進室でございます。
それでは、資料1について御説明をさせていただきます。
1枚おめくりいただきまして、「全国の医療機関等が確認できるレセプト情報」という資料をお示ししております。令和3年10月から、レセプト記載の薬剤情報を、オンライン資格確認等システムを用いて、現在、医療機関等で確認できる仕組みが運用開始されているところでございます。今、データヘルス改革工程表に基づきまして、今年の夏を目途に、この情報を拡充する準備を進めているところでございます。
確認できる情報が2ページにございます。具体的には1、2と、青と緑で記載をしてある情報が確認できるような仕組みの構築を進めているところでございます。
次のページには、その内容につきましては令和3年6月18日の閣議決定された文書におきまして、「手術の情報など対象となる情報を拡大し、2022年夏を目途に確認できるようにする」と書かれているところでございます。
この拡大する情報につきまして、4ページをおめくりいただきまして、この医療情報の拡充の中で、特に機微情報に当たる手術情報も含めて、現在、医療現場では、薬剤情報、診療情報、両方を合わせた同意画面で患者様から同意を得て、その上で医療機関に情報を提供するという仕組みの構築を進めてまいりました。
一方で、この拡充に当たって、特に手術情報の共有については特段の配慮が必要だと、ほかの部会の中で御指摘をいただいたところでございます。
また、どういった情報が手術情報に含まれるのかといった十分な周知を行うことの重要性についても併せて御指摘をいただきました。
これらを含めて、厚労省で以下の措置を講ずる方向で検討をしたいと考えております。
1つ目の○でございますが、「医療情報を患者や全国の医療機関等で確認できる仕組み」のうち、手術情報の医療機関や薬局での情報共有については、個別に同意を得る仕組みを構築した後に令和5年5月を目途に運用を開始する。
手術以外の情報については、本年9月より予定どおり運用を開始する。なお、マイナポータルを通じた患者が自身の保健医療情報を閲覧できる仕組みについては、手術情報も含めて本年9月より予定どおり運用を開始すると。
このような措置の方向で検討させていただきたいと思っております。
1枚おめくりいただきまして、5ページ目は今までこのACTION1の仕組みについて御説明をしてきた資料でございますが、下の方に医療機関と薬局の手術情報の部分について、小さくて恐縮でございますが、十字のマークをつけて、赤字で今申し上げた内容について追記をさせていただきたいと考えております。
事務局からの説明は以上でございます。
○森田座長 ありがとうございました。
それでは、続きまして、長島構成員、御説明をお願いいたします。
○長島構成員 日本医師会の長島でございます。
今回、この手術情報に関する要望を出しました理由について御説明いたします。
参考資料1、ACTION1をより適切に推進するための要望書を御覧ください。
最初の段落ですけれども、ACTION1については、この仕組みが今後のデジタル社会において、患者さんの医療情報を有効に活用することで、御本人に安心・安全でよりよい医療を提供するために極めて重要であり、確実に推進すべきと考えています。ただし、要配慮個人情報である医療情報を扱う以上、患者さんに不利益が生じないように、しっかりと環境整備を行いながら適切に進める必要があると思っております。しっかりと環境整備を行った方が、より速やかに、あるいはより広くこの推進、普及が行われると思っております。つまり、推進するための環境整備を要望したということです。
次のページを御覧ください。
一番上のところですけれども、過去の検討会の議論にいて、レセプト病名については、医療機関等が患者同意の元に閲覧できる情報の対象から除外して、「患者への告知を前提とすることとし、レセプト上で告知状況を確認できる方法を十分に議論した上で、あらためて提供の仕組みを検討・実装すること」ということで、閲覧可能とすることで起こる現場の混乱、あるいは患者に不利益をもたらす可能性について十分な配慮がされております。
今回閲覧対象となっている情報のうち、手術(移植・輸血含む。)は、病名に直結する可能性が高く、他の閲覧対象情報よりも、機微性が一段高い情報であると考えます。もし、万一意図しない第三者に漏えいするようなことがあれば、その患者さんに社会的に大きな悪影響を与えることになると心配しております。
具体的には、例えば手術のレセプトに書かれる情報としては、がん、悪性腫瘍の場合、その病名が直接書かれてしまいます。例えば手術のものとして、肺悪性腫瘍手術、皮膚悪性腫瘍切除術、骨悪性腫瘍手術、乳腺、子宮、胆のう、食道などの悪性腫瘍手術、あるいは少し長い名前になると肝悪性腫瘍マイクロ波凝固法などと、がん、すなわち悪性腫瘍、そしてどこのものかということが手術のところにそのまま入ってしまうので、これを見ると、がん、悪性腫瘍であるということはそのまま伝わってしまうというもので、ほかのものとは明らかに大きく機微性が異なるものと思っております。
ほかに画像診断、病理診断がございますが、ここには診断の内容そのものは一切含まれません。診断をするという行為をしたということしか書かれないので、ここのところには内容は全くないということで、ここが全く違うところでございます。
ところが、現在構築中の仕組みですと、1~8の全ての情報について一括で同意を行う仕様ですので、もし患者さんが手術情報以外の情報は提供したいと思っても、手術のところは提供したくないと思うと、全ての情報の提供を非同意にせざるを得ないということで、そうしますと、せっかく有益な情報共有の妨げにもなりかねないと思っております。
また、逆に、患者さんが例えば手術情報の内容の重要性を十分に理解しないままに同意してしまって、その後でトラブルになってしまうということになると、医療の根幹となる信頼関係が損なわれる事態が起こることも心配しました。
そこで、手術情報については、包括的な同意対象から外して、個別に同意を取得する仕組みを構築すべきと考えます。このような仕組みを構築することで、将来的にレセプト情報、あるいは今回提供する情報以外の機微性の高い情報を扱うようになった場合の同意取得にも応用が可能となって、より質の高い情報提供、共有につながるものと思っております。
また、並行して、患者さんが意図しない同意をしてしまうことのないよう、国として「医療情報を患者や全国の医療機関等で確認できる仕組み」の意義やリスクについて十分な周知・広報を行うことが必要と考えます。
以上のことから、ACTION1のうち手術情報の医療機関間等での情報共有については、個別に同意を得る仕組みを構築した後に開始するように要望するものです。
私からは以上です。
○森田座長 御説明ありがとうございました。
それでは、ただいま御説明がございました議事1「全国で医療情報を確認できる仕組みの拡大の進捗について」に関しまして議論したいと思いますので、御発言のある方は、先ほど事務局からございましたように合図をして御発言いただきたいと思います。いかがでしょうか。
牧野構成員から手が挙がっております。続きまして、印南構成員からお願いいたします。
どうぞ。
○牧野構成員 ありがとうございます。日本介護支援専門員協会副会長の牧野和子と申します。
高齢者や障害者、若年性認知症の方を含む認知症の方々を支援する立場として申し上げます。
利用者支援の観点において、認知症の方の状況等も踏まえますと、今回、長島先生の方で御提案いただきましたような手術情報につきましては、時期をちゃんと丁寧に選んで、環境を整えた上で進めていくというところを大事な点として捉えました。また、患者さんが意図しない同意をしてしまうことによるリスクも大きなところだと考えます。
ACTION1につきまして、手術情報の医療機関間等での情報共有については、個別に同意を得るという仕組みを構築することをお願いしたいと思います。
以上です。
○森田座長 ありがとうございました。
それでは、続きまして、印南構成員、お願いいたします。
○印南構成員 慶應大学の印南です。
長島先生に二つ質問があります。
おっしゃる趣旨はよく分かります。質問は、特別扱いというか個別扱いするのは手術情報だけに限られるとお考えになるのかが一つと、もう一つは、今、病名が分かってしまうということが主な理由だったと思うのですけれども、手術情報のうち病名が分からないものについては包括的同意でよいと考えてよいのかどうかということ、この2点をお願いします。
○森田座長 これにつきまして、長島構成員、回答をお願いいたします。
○長島構成員 長島でございます。
今回対象となる8つの情報の中では、この手術情報だけが全く別格に機微性が高いと考えておりますが、今後、情報の種類、範囲を拡大していく場合に、同等あるいはそれ以上に機微性が高い、あるいは、もしも漏えいした場合のリスクが高い、あるいは、患者さんの御判断を丁寧にいただくべきというものがもし出てきた場合には、それもまたしっかりと考えるということかと思いますが、それは個別個別の同意にするのか、あるいは、ある程度機微性が高いものはある程度グループにするのかというのは、今後実際にそのような情報が出てきたときに、しっかりと検討していくべきではないかと思っております。
次に、例えば病名が含まれるものだけを除外するというのが、恐らくシステム的には極めて困難ではないかと。事前にどのようなものがあるかというようなことをするというのは極めて難しいし、逆に、そういうものが出てこない場合は、例えばそこに悪性腫瘍の病名が入っているからではないかというような疑問も持たせるということで、やはり避けるべきではないかと考えます。
私からは以上です。
○森田座長 印南構成員、よろしいでしょうか。
○印南構成員 ありがとうございました。
○森田座長 ほかにいかがでしょうか。
松川構成員、どうぞ。
○松川構成員 ありがとうございます。
今のお話を伺いまして、本当に患者や市民の立場できちんと意識を持って同意するべきだなということがよく分かりました。
ただ、医療機関に知られたくないということで同意をしないということは、患者さんが自分の病名を知っているということが前提なのかなと思ったのですけれども、この辺りはちょっとよく分からなかったのでお伺いしたいのですが、質問です。よろしいでしょうか。お願いします。
○森田座長 長島構成員、お願いいたします。
○長島構成員 実際の診療の場面、特に初めて診察するような場面では、患者さんがこれまでどのような病気になられたかとか、どのような治療を受けられたかというのはお聞きしますけれども、それは実際に患者さんからお聞きするということで今までやってまいりました。
今回、この情報提供のシステムができると、例えば患者さんの記憶がはっきりしない、不確かだという場合に、より正確な情報が得られるということで有意義かと思いますが、したがって、患者さんとの話の中で、例えば手術の情報を知るということが非常に意味があることですよ、役に立つことですよということに患者さんが納得されれば、例えば次の診察の場合には同意されるというようなことが望ましいのではないか。あくまでも患者さんと医師の間のやり取りの中で、患者さんがなるほどと納得されて同意されるという経過があるのが望ましいのではないかと考えております。
以上です。
○森田座長 松川構成員、よろしいでしょうか。
○松川構成員 ありがとうございます。
そうすると、今の御提案なのですけれども、オンライン上に乗せることで漏えいする心配ということと、医療機関側にどのような信頼関係を構築できるか、その両方から考えていく必要があるという理解でよろしいでしょうか。
○長島構成員 長島です。
そのようなこともあるかと思いますし、ネットワーク上からという以外に、例えば医療機関でお知らせした人がもしかしてと、そこからという御心配もあるかもしれないので、そういったリスクも全て含めてということかと思っております。
○松川構成員 分かりました。ありがとうございます。
○森田座長 よろしいですか。
それでは、山本構成員、どうぞ。
○山本構成員 手術に関しては、長島先生の御意見に私は賛同ですけれども、あと放射線治療に関してはいかがでしょうか。レセプトからどれだけの情報を取ってくるかによるのですけれども、レセプトを詳細に見れば、治療によっては例えば臓器が特定されて悪性腫瘍だということもはっきりするような点数になってしまうわけですが、運用上、臓器が特定されるとか、悪性腫瘍であることが分からないような形のデータにするのかということも含めて、これは事務局にお願いできればと思います。
○森田座長 まずは事務局の方でお答えいただきましょうか。
○田中室長 事務局でございます。
放射線治療につきましては、御指摘のとおり、今、全て手元にないのですけれども、治療の内容が分かるものが含まれている認識ではございます。
一方で、場所や照射の仕方が明らかになることと、手術情報、先ほど長島構成員からもお話があったような、より具体的な表現が明らかに病名をすぐに推察できるような表現になっているかということ、全てについて今、事務局の方で確認できておりません。
システム上は、放射線の治療につきましては、引き続き予定どおり皆様に医療機関で御本人同意の下提供するという仕組みになっております。その対象ごとに提供するかしないかという仕組みを構築するのは非常に難しいということでございます。
○森田座長 長島構成員、何か補足的な御意見はございますか。
○長島構成員 今、事務局から御説明がありましたように、手術情報の場合、明らかに肺悪性腫瘍とか皮膚悪性腫瘍という病名そのものが含まれているというところが放射線治療とは違うところかと思いますが、一方、山本先生が御指摘のように、放射線治療がほかのものと比べると機微性が1つ高いとは思います。なので、システムとしてそもそもそういうことが可能であれば望ましいかと思いますが、先ほどの事務局のお話だと、システムとしてかなり難しいということでしたので、もし可能ならば対応できればと考えております。
○山本構成員 精査していただければいいと思うのですけれども、少なくとも甲状腺に対する治療と前立腺がんに対する治療はレセプト上かなり明確に区別されていると思うのです。全ての病気が分かるわけではないですけれども、かなり特定された病名が分かる請求項目になっているところもあると思いますので、一応チェックをしていただいて、そういったものがもしマスキングできるのであれば全然問題ないと思いますけれども、もしマスキングできないようならば、少し注意が要るのではないかと思います。
○田中室長 承知いたしました。
内容につきましては確認をさせていただきます。改めて山本構成員の方に、その状況について事務局の方から個別にお話をさせていただくということでよろしいでしょうか。
○森田座長 ほかの方、それでよろしいでしょうか。
宍戸構成員から手が挙がっておりますけれども、この件ですか。
○宍戸構成員 よろしいでしょうか。
○森田座長 それでは、御発言をお願いいたします。
○宍戸構成員 東京大学の宍戸でございます。
長島構成員から、患者のプライバシーに配慮された形でこういう御提案をいただいたということは、私は非常に重要なことであるだろうと思います。
ただ、その上で少し気になる点がございますので、今後の検討の進め方について事務局にお伺いして、この場で少し問題意識を申し上げさせていただきたいと思います。
まずもって令和3年の閣議決定のフォローアップで、手術の情報を含めてということであったと思うのですけれども、このタイミングでこういう形でひっくり返すということになりはしないのか。それは大丈夫なのか、それだけの理由が必要であるだろうと思います。
それについてはこの場で議論をはっきり明確にしておかないと、この後の議論がぐだぐだになる可能性がありますので、事務局においてもよく整理いただき、また必要があれば考え方を長島構成員からある程度御提案いただきましたけれども、整理した方がいいのではないかということでございます。
具体的に申しますと、一つはこういう議論をある程度進めますと、手術の情報だけではなくて医療に関する情報、あれも機微性がある、これも機微性があるといったことや、あるいは今、山本構成員からお話がありましたように、病名ははっきり入っていないけれども、例えば放射線の治療で、見る人が見れば、あるいはデータとして解析すれば非常に機微性が高いといったものはいろいろあるだろうと思います。考えてみれば、医療に関するカルテ情報はそういったものがかなり含まれているだろうと思います。
そうした中、医療の現場においては、そもそも要配慮個人情報についても、いわゆる黙示の同意といった形で一次利用については同意を取ったことにしてやってきたところですけれども、今、しっかりとした概念整理をしないでこのままいくと、そもそも黙示の同意で一次利用をやってきたこと自体どうなのかというパンドラの箱が開くような気が私はしております。個人情報保護法の研究をしている者としては、そこはかなりきっちりとした区分け、線分けをしていかないと、かなり危ないのではないかという気が正直に申し上げてするところでございます。
さらに申しますと、これは松川構成員からその趣旨の御発言があったかなと思っているのですけれども、仮に患者の同意をしっかり取って、それでないと手術のための情報であっても医療機関の間で一次利用で共有できないということを推し進めますと、まずもって病名は患者さん本人に具体的にカルテの内容とか情報を一回ちゃんと見せて、返した上で出すということになりますが、今の医療関係者の方の感覚で、それで本当に大丈夫なのかということと、また、同意が結局取れない状況にある方、緊急時にある場合には、別の根拠でこれは出すということになるのかとか、法制全体を見据えた上で、医療の現場に御負担がない形での整理をしていただかないと、繰り返しになりますが、この話はちょっと危ないかなと思いますので、少し丁寧に御検討いただき、また、厚労省様の方でもし御見解があるのであれば承りたいと思います。
私からは以上です。
○森田座長 ありがとうございます。
大変重要な御指摘かと思いますので、まず長島構成員の方から御見解を表明していただいて、その後、厚労省の方からお願いいたします。
○長島構成員 長島です。
今回のオンライン資格確認の仕組みというのは、医療機関が同意ではなくて、患者さんが同意して、かかっている医療機関に情報を提供することを同意するという仕組みになっていると思います。したがって、例えば薬剤情報に関しても、薬の情報を医療機関に提供することに同意しますかとか、特定健診の情報についても、健診の情報を医療機関に提供することに同意しますかという聞き方をされているので、基本は患者さんが同意されるかどうかということで、どちらかというと医療機関の間の情報共有ではないのではないかと。例えば患者さんが実際に紙で持ってきてもいいと思いますけれども、そういうものはなかなか持ち歩いていないから、そういう情報をこういう仕組みを使って提供するということへの同意だろうと思います。
したがって、後の方で書きましたけれども、そこでは患者さんが意図しない同意をしてしまうことがないとか、逆に提供することの意味を十分理解した上でされることが極めて重要かと思います。
そういう形なので、いわゆる医療機関の共有ということで違う発想であるので、あくまでも患者さんの御判断が重要ということで、別に切り分けることが可能ではないかと思っております。
以上です。
○森田座長 次に、厚生労働省から見解を説明いただけますか。
○田中室長 ありがとうございます。
非常に重要な御指摘だと考えております。
一方で、この仕組みにつきましては、一番最初にも御指摘がございましたが、まさに診療の質をより向上し、患者さんのためになる仕組みとして、今までどの情報を提供するのかというふうなことで様々な議論をしてきたと。この仕組みをまさに一括の同意の中で提供するということをある程度進めてきたところなのですが、一方で、同意の部分についてすごく深く議論がされていたかと言われると、どの情報を提供するかといったところについては議論されたと認識しておりますが、そこの部分について、まさに宍戸先生から御指摘があったところについて深く議論がされていない部分はあったかなという気はします。
一方で、この情報につきましては、基本的に皆様に御意見をいただいて、ただ、手術情報だけは今回機微性が一段高いという御指摘を踏まえ、そこの部分については御理解をいただけているのかなという認識は持っておりまして、放射線の部分につきましても、一つ一つ見ていくのではなくて、患者様のためになる情報をほかの医療機関に提供することについては、提供することに患者さんが同意をすると。そのようなところについて、しっかりと皆様が御理解をして、今までの議論が進んできたのではないかと思っています。
今後、宍戸先生の方から御指摘があった部分、例えば患者さんの同意がないと情報共有が進まなくなってしまう仕組みになってしまうのではないかという危惧や、救急時の提供といったところについても、専門の先生方と御意見を交換させていただきながら、丁寧に進めていきたいと思っています。
○大坪審議官 森田先生、事務局から一言よろしいでしょうか。
厚生労働省医政局の審議官をしております大坪と申します。
これまで御議論をたくさん積み重ねた上で、こういった制度が今始まろうとしているのだと考えております。
その上で、今、田中の方からも申し上げましたけれども、宍戸先生から御指摘がありましたように、医療情報はおしなべて機微情報なのだろうとは思います。それは黙示の同意の中で、医療者の中ではこれまでも普通に共有されていることではございましたけれども、今回患者様の同意を得てこれを提供するというシステムを入れるに際して、より丁寧にという御提案が長島先生の方からあったということで承知しております。
一方で、画面のところでクリックをした、しないということで判断をするという以前に、この制度が患者様にとってどういう役に立つものであって、どういったメリットがあるかといったところが、画面に立つ以前の問題として、周知を図ってまいりたいと思っております。
画面のところで悩んでいただくのではなくて、こういった情報を提供することによって、正しい、負担のない状態で医療者の間に共有できることによって、あなたの医療がどうなりますと、そういう周知をさらにスタートまでの間に図っていくのだろうと事務局としては考えております。
社会の状況や患者様の意識の熟成などにもよりまして、今後どういった情報を共有させていただくかというときも、今の状態と将来の状態でこれまで例えば病名なども患者様には伝えていない情報が多くあった時代もございました。それが今ではほとんど病名はお伝えするようになっていくといったように文化も変わってまいります中で、患者様にもこういう情報のメリットをよくよくお伝えしていくようにしてまいりたいと思っております。
補足させていただきました。失礼しました。
○森田座長 ありがとうございます。
今の御指摘も大変重要なところだと思いますが、この検討会といたしましては、宍戸構成員の御指摘がございましたように、閣議決定をしたものについて修正を加えるということになりますので、それ相応の理由があって、この検討会で皆さんで納得をしたと。そして、閣議決定はされましたけれども、患者さんのためにはその修正と言いましょうか、閣議決定をある程度変えて、よりよいものにしていくことはやむを得ないということについて、構成員の方の合意はもちろんですけれども、社会的にも発信できるものでなければならないと考えております。
その意味で言いますと、今まで手術情報については御提案のようなやり方で扱うでよろしいのではないかという御意見がかなりあったと思いますけれども、確認をさせていただきたいのですが、これは患者さんがある医療機関で手術をしたときに、その情報を他の医療機関の閲覧を認めるかどうか、手術に関してはそこに同意が必要という仕組みだという理解でよろしいわけですね。先ほどから、誰に対して公開するのかということについて少し混乱もあったのかなと思っておりまして、患者さん自身がそれを知ることもそうですけれども、それを他の医療従事者に知らせることについて、患者さんの同意が必要だという理解でよろしいでしょうか。
○田中室長 同意につきましては、オンライン資格確認等システムの中にも格納されているレセプト情報を、受診した、まさに資格確認をした医療機関がその情報を見に行くというか、入手することについて同意をすると。中に含まれている情報が、まさにそこの医療機関で受けた情報も当然含まれていますし、ほかの医療機関で受けた医療についても含まれているという認識でございます。
○森田座長 ありがとうございます。
いろいろなケースが想定できると思いますけれども、通常の患者さんの場合には、自分の病気が治るようにしてもらいたいということですから、当然、治療していただく医療機関には自分の健康状態や病状についての情報を提供することについて、それほど問題はないのではないかと思います。
もちろん中にはそれについて手術情報、特に病名が今度治療を受ける医療従事者の方に知られることについて嫌だという方もいらっしゃる。そこを同意で確認するという仕組みになるということでございますね。
○田中室長 さようでございます。
○森田座長 少し明らかになってきたと思いますけれども、そういう形で、他の医療機関に自分の手術、病名を知られたくないという方の利益を保護するためにこういう仕組みを入れるということですが、宍戸構成員、先ほどいろいろ同意の問題も含めて御指摘がございましたけれども、そういう理解だとしますと、さらに御発言といいますか御質問等はございますでしょうか。
○宍戸構成員 特にあるわけではございませんが、長島先生、大坪さん、田中さんからも御説明を伺って、また今、森田先生からのクラリフィケーションの御質問を伺って、御趣旨はよく理解いたしました。一次利用においてしっかり医療情報が流れていくということ、それから、よりよい医療をつくっていくということとの関係でどうしていくかということで、一回立ち止まって議論を整理するということは、この局面ですけれども、何でもかんでもがしがしということではないと思いますので、それは適切なことだろうと思います。
その上で、この議論を一回始める以上は、一次利用の局面における患者の同意の意味は何なのか。医療の特質との関係で、患者にどういう同意が求められるのか。そして、もしこれについてきっちりやろうということであれば、同意についての患者のマネジメント、同意マネジメントについてしっかり御検討いただく。それをこの仕組みの中で実装していくという前提で御議論いただきたいと思っております。
私からは以上です。
○森田座長 ありがとうございました。
長島構成員、事務局もそうですけれども、そのほか御発言はよろしいでしょうか。
手が挙がっておりますので、看護協会の秋山構成員、牧野構成員、大道構成員、田尻構成員、時間も押しておりますので、なるべく簡潔にお願いしたいと思います。
どうぞ。
○秋山構成員 日本看護協会の秋山でございます。
今回御提示いただいております資料では、5ページですけれども、令和5年5月を目途に、手術等の情報が医療機関と薬局に提供されると示されておりますが、今後、令和6年5月を目途に訪問看護ステーションでも医療情報の閲覧が予定されているかと思いますけれども、訪問看護ステーションでも医療情報の閲覧が開始された場合には、同じように患者の同意があれば手術等に関する情報も閲覧できるという理解でよろしいのでしょうか。質問でございます。
○森田座長 事務局から簡潔にお願いいたします。
○田中室長 申し訳ございません。今、訪問看護ステーションでどの情報まで閲覧可能になるかというところについて明確にお答えできる状況にございませんので、改めて担当に確認をした上でお答えさせていただければと思います。
○秋山構成員 分かりました。よろしくお願いします。
○森田座長 それでは、牧野構成員、どうぞ。
○牧野構成員 ありがとうございます。
日本介護支援専門員協会副会長の牧野でございます。
1点だけお願いでございます。
国として、医療情報を患者や全国の医療機関等で確認できる仕組みについての周知については、より一層の配慮をお願いしたいと思っております。情報弱者の高齢者や認知症の方を含む方々についても広く案内していただけるような仕組みをお願いしたいと存じます。よろしくお願いいたします。
○森田座長 ありがとうございました。
それでは、大道構成員、どうぞ。
○大道構成員 ありがとうございます。
私も、宍戸構成員の懸念はよく分かります。もし患者の同意というものが前提で全ての行為をしなければいけないとすると、対医療機関への紹介状を書くときも、紹介状を書いて患者さんにお見せして、これを送っていいですかとか、あるいはこういう形でいいですかということの同意が必要になるということは、医療としては非常にしづらいこともあろうかと思いますし、もう一つ、逆の懸念もございまして、オンライン上で見られるというのは、医療機関の範疇をどこまで取るかということによって、通常の病院対病院、病院対よく分かっているクリニック等の情報は問題ないと思うのですけれども、この医療機関の範疇にほかのいろいろな医療機関が入ってきたときに、その辺りの担保が少し心配かなという面はございます。この両面がございます。
以上です。
○森田座長 御意見ありがとうございました。
それでは、田尻構成員、どうぞ。
○田尻構成員 日本薬剤師会の田尻でございます。
この同意を取る画面のつくりがイメージとして分からないのですけれども、デフォルトで全部開示するになっているのか、それとも開示するものにチェックを入れていくのか、それで今の手術の履歴を開示する、しないというところがその個々で違うと思うのですけれども、そこら辺のところは今まで検討されたことはあったのでしょうか。
○田中室長 こちらの利活用検討会の下にございます基盤ワーキンググループの中で、同意画面につきましては昨年末に確認をしていただいております。現在の仕組みが、まさに薬剤情報を提供することに同意しますか、その情報はあなたの診療のために活用しますという文言がございまして、同意する、同意しない、もう一つが特定健診の情報についても同様な記載になっております。
この薬剤情報と診療情報を併せて拡充する情報を含めて、同じ画面で基本的には構築していく予定としておりました。
ただ、今後、具体的な文言について、もしくは対象については引き続きの検討が必要だとは思いますが、手術情報については別の画面で同意を取るということを現在想定しているところでございます。
○田尻構成員 ありがとうございました。
○森田座長 それでは、小泉構成員、どうぞ。
○小泉構成員 ありがとうございます。全国老人福祉施設協議会の小泉と申します。
皆様の危惧と同様でありますけれども、同意マネジメントというようなお言葉も出てまいりましたが、私たち介護の現場でも同意というのはなかなか難しいことでありまして、そういう場面が非常に多く、きちんとした同意がいただけるのかどうかというところが一番問題ではないかと思いますし、また、医療現場が混乱してしまうのではないかということが危惧されるところでございますが、しっかりとしたマニュアルといった手順書をきちんと作成するべきではないかと思っておりますので、御検討いただけたらと思います。
以上でございます。
○森田座長 御意見ありがとうございました。
それでは、葛西アドバイザリーグループ長、お願いいたします。
○葛西データヘルス・審査支払機関改革アドバイザリーグループ長 ありがとうございます。私はちょっと視点が違いまして、改めて今日、長島先生から頂いた資料を見ると、万一意図しない第三者に漏えいすることがあると書かれているのですけれども、当然そんなことがあったら、私も一ユーザーであればそれは困る、同意の前に、そもそも意図しない第三者に漏えいするようなことがあってはならないと思うのです。
一つ気になっているのは、実はこの仕組みは私も後日よく丁寧に確認しなければなと思ったのですが、詳しくはよく分かっていなくて、エストニアにせよ、フランスにせよ、どういう技術をもって第三者に意図せず漏えいしないことを実装しているかということを公表しているのです。エストニアですと例えばX-roadでどういう技術を使っているとか。ところが日本の場合、その技術情報が明確に示されていないと、国民としては、文書には書かれているのだけれどもシステム上ちゃんと実装されているのかなというのは、説明責任上重要なポイントだと思っていますので、恐らく厚労省、デジタル庁で検討されているのだと思うのですが、技術的にどのように情報アクセスがトレースされて、そして監査されているかということをきちんと公表しなければいけないと感じました。
以上です。
○森田座長 ありがとうございます。
そろそろ時間ですので、御発言はこれくらいにさせていただきたいと思いますけれども、最後の葛西アドバイザリーグループ長の御指摘の点につきまして、厚労省はいかがですか。
○田中室長 御指摘ありがとうございます。
技術的に、情報が現時点でトレースをされているというのは、電子カルテのシステムにどれだけ反映しているかとか、そういったところは医療機関ごとに少し異なると認識しておりまして、そこの部分について確認をさせていただければと思います。
○森田座長 ありがとうございました。
この件でございますけれども、今まで出た御意見を聞いておりますと、まだ詰めるところがもう少しありそうな気もいたしますが、時間的にここで御承認いただかないと、先のステップで、例えば令和5年5月から開始とかそういうところで支障が出るのでしょうか。この辺りにつきましては、今日の御意見でこのまま御承認をいただけるということならばそれでよいと思いますけれども、積み残しの問題点もあるかと思います。厚労省、いかがですか。
○田中室長 先ほどお示しした資料の中では、手術情報以外の情報につきましては、予定どおり提供を開始するという方針で今進めているところでございまして、この開始が遅れていくということ、つまりどの情報をお見せするかどうか、同意の対象とするかどうかというところは少し影響があるところではございます
○森田座長 そういうことでございますけれども、幾つか残された問題点がありますが、それはこのシステムをつくっていく段階できちんとした形で対処していただくということで、本日のところは、閣議決定の変更になりますけれども、長島構成員から御提案のあったような手術情報だけ別に同意を取るということについては、よろしいでしょうか。
特に御異論、反論がないようでございます。非常に重要なそもそも同意を取ることについてどうなのかということも含めて、御質問といいましょうか、問題点の指摘があったところだと思います。全国で医療情報を確認できる仕組みも、次のステップとしては電子カルテとか画像情報の話も出てくるかと思いますので、これはシステム自体がどんどん拡大していくかと思いますけれども、そうした中でさらに御検討いただくということで、今回のところはこれで御承認いただくということでよろしいでしょうか。
御異論がないようですので、この検討会としてはそうした結論にしたいと思います。ありがとうございました。
それでは、続きまして、ちょっと時間が押しておりますけれども、議事2「医療情報ネットワークの基盤に関するワーキンググループにおける議論について」及び議事3「その他」につきまして、事務局から一括して御説明をお願いいたしたいと思います。すみません、押しておりますので簡潔にお願いいたします。
○田中室長 それでは、先に資料2について御説明をさせていただきます。
3月4日に、基盤ワーキンググループについて現状の内容について少し御説明をさせていただいておりますが、こちらの資料にございますように、まさに電子カルテの情報について、今後、医療機関間等で共有をするための仕組みに必要なプロセスを今踏んできているところでございます。一つが交換方式を標準化すること。それから、文書の電子的仕様を定めるということ。これは昨年度3月に電子的な仕様が3文書6情報について定まったところでございます。
一方で、この情報をやり取りするためには、まさに情報の基盤となる、ネットワークの基盤となるものをつくっていく必要があるということで、現在、この基盤ワーキンググループの中で議論をしているところで、昨日、第4回の会議が開催されました。
3ページ目の資料になりますが、この青い部分、3文書6情報、標準的な電子的仕様が定まった文書につきましては、まさに医療機関から医療機関へこの3文書をやり取りするときには、オンライン資格確認等システムのネットワークを使ってやり取りをすることが適切だろうというところで御了承いただいたところでございます。
ただ、既存部分という赤字のところと分けているように、この仕組みの運営主体や費用負担など、まだまだデータヘルス改革工程表の中では決めていかなくてはならない内容がありますが、まずはこのネットワークを使うということは基盤ワーキンググループの中で決まったというところを御報告させていただきたいと思います。
4ページ目にございますが、今後、この電子カルテ情報を全国的に閲覧可能とするための基盤構築に向けた議論については課題があると。そこについて、今まさに情報基盤の具体的な仕組みであるとか、基盤の開発・運用主体、費用負担、それからガバメントクラウドの活用といったことについて整理が必要ということ。それから、今は3文書6情報に限定されていますが、共有するべき情報の整理、これは今後情報を拡充していく中でどういった情報を共有することが患者様のためになるのかといった視点での検討。それから、まさに標準規格にするための規格化や標準コードの維持管理の体制整備なども、併せて今後医療機関で情報を拡充することを議論する中には必要な整理だと考えています。
また、基盤の中では電子カルテが普及していないとこういった情報のやり取りができませんので、足元、電子カルテの普及ということも併せて検討する必要があるという認識でございます。
その中で、この議論を行う会議体として、この利活用検討会は、下にございます、医療等情報利活用ワーキンググループ、医療情報ネットワークの基盤に関するワーキンググループ、PHRに関するワーキンググループ、そういった中での検討を指示し了承する会議体と承知をしておりまして、今申し上げた課題につきましては、医療等情報利活用ワーキンググループでは、まさに扱うべき情報の関係のところを整理いただく。基盤に関するワーキンググループでは、それ以外の基盤の具体的な仕組みやガバメントクラウドの活用などについても改めて御議論をいただきたい。あと、基盤の開発・運用主体です。
今の基盤ワーキンググループのメンバーでは、そういった運営主体や費用負担などのお話をするのには、少しメンバーの拡充が必要であろうと考えているところでございます。構成員の見直しも併せて行いたいと考えています。
また今後、今までと同様に、こちらで御議論いただいた内容は社会保障審議会の方に御報告をするという会議体の建付けについては変更があるものではございません。
以上、ワーキンググループ等での今後の議論を含めて、資料2で御説明をさせていただきました。
続きまして、資料3「自身の保健医療情報を閲覧できる仕組みの整備 電子カルテ情報の取扱いについて」という資料について御説明をさせていただきます。
2ページ目になりますが、まさに今申し上げた基盤の議論は、「医療・介護分野での情報利活用の推進」の中にある、全国的に電子カルテ情報を閲覧可能とするための基盤の在り方をデジタル庁と共に調査・検討し、結論を得ると、2022年度中にこのような矢印がデータヘルス改革工程表の中では位置づけられています。その内容として、主体、費用、オンライン資格確認等システムや政府共通基盤との関係などについて記載がございます。
一方で、次のページになりますが、データヘルス改革工程表の「自身の保健医療情報を閲覧できる仕組みの整備」の中の「電子カルテ・介護情報等」という欄を赤枠で囲っておりますが、検査結果情報、アレルギー情報、告知済傷病名、画像情報、これらの情報は、先ほど申し上げました3文書6情報の中で、医療機関間で共有できるような電子的仕様が定まった情報でございます。
これらについては、工程表では2024年度からマイナポータル等で閲覧可能とデータヘルス改革工程表の中では位置づけられておりますが、先ほど申し上げたとおり、このデータについては電子カルテの情報から入手していく情報という形で今、標準化の手順が進められているところでございますので、4ページにありますが、現状を踏まえて、今後、標準規格準拠の電子カルテの普及を促進することで、自身の保健医療情報を閲覧できる仕組みも整備することとし、全国的に電子カルテ情報を閲覧可能とするための基盤構築とあわせて進めてはどうかと。簡単に言えば、アレルギー情報や検査情報の閲覧についても、まさに全国的な基盤システムの構築、そのシステムの運用開始と併せて閲覧可能になるという形で見直してはどうかという御提案でございます。
資料については以上です。
○森田座長 ありがとうございました。
残り時間が少ないのでございますが、ただいまの御報告につきまして御意見がございましたら、挙手をお願いいたします。よろしいでしょうか。
それでは、時間も参りましたので、この辺りで議論は終わりにさせていただきまして、以後の進行、議事につきましては事務局にお返ししたいと思います。よろしくお願いいたします。
○佐藤企画官 本日も活発な御議論を頂戴しまして、誠にありがとうございました。
各取組につきまして、本日様々な御意見を頂戴しましたので、そういう御意見もしっかり踏まえながら進めてまいりたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いします。
次回の会議でございますけれども、また日程調整等々を行った上で、改めて御相談、御連絡を申し上げたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
本日、駆け足で恐縮でございましたけれども、闊達な御議論を頂戴しまして、誠にありがとうございました。
それでは、本日の会議は以上でございます。どうもありがとうございました。
○森田座長 それでは、本日はこれで閉会といたします。短い時間でしたけれども、活発な御議論をありがとうございました。
これで終了いたします。