照会先

厚生労働省
医政局 経済課
医療用物資等確保対策推進室

室長
岡 讓
室長補佐
千葉 祐一

(代表電話)03(5253)1111(内線8463)
(直通電話)03(3595)3434

報道関係者 各位

令和2年度「マスク等国内生産・輸入実態把握調査」の結果を公表します

 厚生労働省は、このたび、令和2年度「マスク等国内生産・輸入実態把握調査」の結果を取りまとめましたので、公表します。

 この調査は、マスク、ゴーグル、フェイスシールド、長袖ガウン、全身防護服、手袋等の個人防護具について、種類別の国内生産・輸入の動向等の実態を把握し、有事の際の供給確保のための施策の検討等に活用することを目的として実施したものです。

 厚生労働省は、この調査結果も踏まえ、引き続き、マスク等の個人防護具が安定的に供給される環境整備に努めてまいります。

調査の概要
  • 調査項目
    調査対象の個人防護具(マスク、ゴーグル、フェイスシールド、長袖ガウン、全身防護服、手袋等)の国内生産量、輸入量(海外自社生産)、輸入量(海外他社生産)、国内出荷量、輸出量、在庫量
  • 調査対象期間
    平成31年4月~令和2年12月
  • 調査対象・調査方法
    調査対象の個人防護具を製造(「受託製造」を含む)又は海外から直接輸入している可能性がある事業者に対し、調査票を送付し、郵送やメール等で回答を回収。
  • 調査実施期間
    令和3年2月1日~2月17日(調査依頼時の回答期日)
    • ただし、これ以降も協力依頼等を行い可能な限り調査票を回収
  • 調査対象客体数・回答数
    調査対象客体数:908事業者、回答数:532事業者(回収率約59%)
調査結果の概要
 平成31年4月~令和元年12月を「コロナ前」、令和2年1月~令和2年12月を「コロナ後」とし、対象期間の差を考慮しつつ、コロナ前後の各数量を比較した概要は以下のとおり。
  • 医療用サージカルマスク
    コロナ前後を比較すると、国内生産量、輸入量、国内出荷量及び輸出量が増加しており、特に国内生産量は大幅な増加となっている。
  • N95マスク
    コロナ前後を比較すると、国内生産量、輸入量、国内出荷量及び輸出量が増加しており、特に輸入量は大幅な増加となっている。
  • フェイスシールド
     コロナ前後を比較すると国内生産量、輸入量及び国内出荷量が増加しており、国内生産量及び輸入量は大幅な増加となっている。
  • 長袖ガウン(全般)
    コロナ前後を比較すると、全般的に増加しており、
  • サージカルガウンについては、輸入量が大幅な増加
  • アイソレーションガウン(不織布製)については、輸入量が大幅な増加
  • アイソレーションガウン(プラスチック製)については、国内生産量及び輸入量が大幅な増加となっている。
  • 手袋(全般)
    コロナ前後を比較すると、ポリ塩化ビニル製・天然ゴム製・非天然ゴム製のいずれも輸入量が増加している。また、コロナ前後を通じて、国内生産量は殆どない。
留意点
 今回の調査の回収率が約59%であること、また、調査対象客体が調査対象物資を製造又は輸入している事業者を網羅できているかを確認することが困難である点に留意が必要である。