2021年1月28日 国民健康・栄養調査企画解析検討会 議事録

健康局健康課栄養指導室

日時

令和3年1月28日(木)15:00~17:00

場所

TKP新橋カンファレンスセンター カンファレンスルーム13B 及び オンライン

出席者

構成員(五十音順・敬称略)
事務局

議題・議事

議題
  1. (1)令和3年国民健康・栄養調査の企画等について
  2. (2)その他

議事

○清野栄養指導室長 それでは、定刻になりましたので「国民健康・栄養調査企画解析検討会」を開催させていただきます。
 構成員の皆様方におかれましては、お忙しい中、御出席賜りまして、誠にありがとうございます。
 開催に先立ちまして、健康課長の鷲見より御挨拶を申し上げます。
○鷲見健康課長 皆さん、こんにちは。健康課長の鷲見でございます。
 検討会の開催に当たりまして、一言御挨拶申し上げさせていただきます。
 本日は、大変お忙しい中、御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 また、日頃より健康増進行政に格別のお力添えを賜っておりますことを、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
 現在、厚労省では、健康寿命の延伸と健康格差の縮小の実現を目指した健康日本21(第二次)に取り組んでおります。その進捗状況の評価を行うために、国民健康・栄養調査は非常に重要な役割を果たしております。健康日本21(第二次)では、健康寿命の延伸と健康格差の縮小の実現に関する目標の一つとして、都道府県格差の縮小を掲げているところでございます。
 令和2年の国民健康・栄養調査は、地域格差の把握を重点テーマとして、拡大調査を実施する予定で御議論いただいたところでございますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって中止となりました。そのため、1年延期する形で令和3年調査において拡大調査を実施することを検討しております。
 また、先日の厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会におきまして、現在の健康日本21(第二次)の計画期間を1年間延長いたしまして、令和5年度末までとして、医療費適正化計画などのほかの計画との調和を図るため、それぞれの次期計画が開始する令和6年度に次期国民健康づくり運動プランも開始することについて、御了承いただいたところでございます。
 令和3年国民健康・栄養調査は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大後、初めての調査であることに加え、次期国民健康づくり運動プランの策定に向けて実態を把握する、非常に重要な調査となります。本日は、令和3年の調査の企画につきまして、構成員の皆様にそれぞれの御専門の立場から御意見を頂戴いたしまして、活発に御議論いただきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
○清野栄養指導室長 本日は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、事務局及び座長のみ会議室で対応し、ウェブ会議システムを活用した実施とさせていただきます。
 また、傍聴席は設けず、YouTubeでのライブ配信による一般公開とさせていただきます。
 それでは、お手元に資料を準備いただきまして、資料の確認をさせていただきます。先生方におかれましては、事前にお送りしている資料を御覧いただければと思います。
 資料につきましては、議事次第。
 資料1「令和3年国民健康・栄養調査の企画について(案)」。
 資料2-1「令和3年国民健康・栄養調査 身体状況調査票(案)」。
 資料2-2「糖尿病治療の状況等に関する設問変更について(案)」。
 資料3「令和3年国民健康・栄養調査 栄養摂取状況調査票(案)」。
 資料4「令和3年国民健康・栄養調査 生活習慣調査票(案)」。
 参考資料1「国民健康・栄養調査企画解析検討会 開催要領」。
 参考資料2「次期健康づくり運動プランの検討スケジュール」。
 参考資料3「国民健康・栄養調査における健康日本21(第二次)の目標項目のモニタリング周期」。
 以上でございます。
 次に、ウェブ会議における発言方法について御説明いたします。
 発言される際は、通常の会議と同様に手を挙げていただくか、Zoom機能の「手を挙げる」ボタンを押してお知らせください。画面で座長に御確認いただき、指名していただきますので、指名に基づき、名前を名乗っていただいてから御発言いただくようお願いいたします。
 挙手しているにもかかわらず、発言希望の意思がこちらに伝わっていないと思われる場合は、ウェブ会議システムのチャット機能などで会場に御意思をお伝えいただくことも可能ですが、原則としては挙手で意思表示をお願いしたいと思います。
 なお、チャット機能につきましては、記載いただいた内容につきまして、ウェブ画面及び配信動画において表示されますので、御承知おきください。
 本日、御都合により、飯島構成員につきましては16時頃からの参加、真栄里構成員につきましては16時頃に退席予定となっております。
 それでは、以後の進行につきましては、座長にお願いいたします。
 
○磯座長 それでは、議事に入りたいと思います。よろしくお願いします。
 まず、議事「(1)令和3年国民健康・栄養調査の企画等について」、事務局から説明をお願いします。
○齋藤栄養指導室長補佐 それでは、資料1を用いまして、令和3年国民健康・栄養調査企画につきまして御説明させていただきます。
 資料1につきましては、主に調査の設計に関する資料ですが、昨年度の検討会において、調査の目的、調査設計に関しましては、同じ内容を御議論いただいたものになります。改めて令和3年に実施するという観点で御説明させていただきたいと思います。
 令和3年国民健康・栄養調査につきましては、全国の代表値把握に加えまして、健康日本21(第二次)の最終評価と次期国民健康づくり運動プランの策定に資する基礎資料を得ることを目的としまして、調査地区を拡大した国民健康・栄養調査を実施することにしております。
 今回の調査の重点テーマは、地域格差の把握ということで、拡大調査はこれまで平成24年、平成28年と2回実施してきましたが、3回目ということで地域格差の把握をしていくことを予定しております。
 調査設計の考え方につきまして、過去の拡大調査における結果を説明させていただきます。
 過去の拡大調査では、地域ブロック別・年齢階級別の誤差率がおおむね5%程度となるように1道府県当たり10地区、東京都のみ15地区の全国で475地区の世帯を設定しまして、約2万3750世帯とその構成員、6万1000人を対象ということで実施しております。
 平成28年の調査結果として、都道府県の格差がどうなっているのかを表1にお示しさせていただいております。例えば「1.BMIの平均値」につきましては、男性の20~69歳の全国の平均値は23.8、都道府県別の状況としましては、上位群の値が24.4、下位群が23.4で、上位群と下位群の差が0.9あるということで、地域格差の状況をそれぞれの項目についてお示ししています。
令和3年に調査を行うに当たりまして、調査客体の規模を過去の拡大調査の結果の精度、いわゆる先ほど申し上げました誤差率を参考に検討しました結果について、表2と表3という形でお示しさせていただいております。
 表2は、平成24年、平成28年における誤差率の比較で、健康日本21に関しての主な指標になっているBMIとか野菜の摂取量に関するそれぞれの値に関しまして、約8割の都道府県で達成された誤差率を平成24年と平成28年でお示しさせていただいております。こちらの誤差率を見ていただければ、おおむねそれぞれの指標が5%に入っていることと、平成24年、平成28年とそれぞれ誤差率が大きくは変わっていないことが見てとれるかと思います。
 表3にお示ししたのが、それぞれ2回の世帯の実施率の比較になります。調査対象世帯の世帯数に関しては、それぞれ約2万4000の世帯を対象としておりまして、実施率、いわゆる協力率に関しては、平成24年は51.9%、平成28年は44.4%となっております。こちらにつきましては、協力率が平成28年で大分下がっているという状況がありますので、誤差率を大きくしないためにも、協力率をさらに高めていく必要性はあるかと思います。
 こうしたことを踏まえまして、令和3年の調査の調査客体は、調査結果の継続性や実行可能性の観点から、調査地区については、これまでと同様に、1道府県当たり10地区、東京都のみ15地区で行いまして、抽出母体につきましては、平成27年の国勢調査から無作為に抽出しまして、調査時期については、10~11月の2か月間という形で進めていきたいと考えております。
 また、今回、調査をするに当たりまして、新型コロナウイルス感染症が拡大後、初めて実施する調査ということになりますので、実施方法に関する留意点につきまして、整理させていただきました。
 一つは、感染防止対策としましては、対面しない方法の積極的な活用ということで、感染の状況は、地域それぞれ異なるかと思いますので、地域の実情に合わせまして被調査者と調査員が対面しない方法を積極的に活用していきたいと考えております。
 具体的な例を挙げさせていただきますと、対象世帯に対して行う調査の依頼及び説明につきましては、動画配信等を活用したいと考えております。こちらは、厚生労働省のホームページに、例えば調査票の書き方を説明した動画をアップして、それを見ていただけるような形を取っていきたいと思います。そのホームページの動画を見るに当たっては、QRコードをつけて手軽に見られるような工夫等もしていきたいと考えております。
 また、生活習慣調査票につきましては、これまでもオンライン調査を導入しておりますけれども、今後はオンライン調査をさらに促す取組も進めていきたいと思っております。
 2つ目としましては、基本的なことになりますけれども、調査員の感染症対策の徹底ということで、調査員が感染源とならないための配慮として、調査員の健康管理を徹底するほか、調査時におけるマスク着用とアルコール消毒等における手指消毒を徹底すること。
 また、身体状況調査につきましては、採血や測定が行われることになりますので、非接触の調査はなかなか難しいことになりますが、会場における三密を可能な限り回避するとともに「健康診断実施における新型コロナウイルス感染症対策について」ということで、こちらは「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」において、業種ごとの感染拡大防止のガイドラインを策定されることが求められておりまして、そのうちの健診を行う際の対策として示されているものになります。そういったものも活用しながら安全に実施できる体制を取りたいと思っております。
 また、これらの実施に当たりましては、本国民健康・栄養調査企画解析検討会の下に自治体ワーキングを設けまして、自治体の方々から様々な御意見をいただいた上で、さらにブラッシュアップして、実施に向けた体制を取っていきたいと考えております。
 もう一つ、令和3年の調査につきましては、歯科疾患実態調査といいまして、厚生労働省医政局が所管しております、5年に一度行われる調査が令和3年の国民健康・栄養調査の対象に対まして上乗せして行われる予定になっております。そのために、厚生労働省内の連携は当然ながら、都道府県の関係部局内での連携体制の確保も必要な状況となっております。
 資料1につきましては、以上です。
○磯座長 ありがとうございます。
 それでは、ただいまの説明の内容について、御質問、御意見がありましたら、よろしくお願いします。
 白井先生、どうぞ。
○白井構成員 白井です。よろしくお願いします。
 私ども保健所としては、毎年のように調査を受けるユーザーみたいな形の立場なのですけれども、特にこのような調査におきましては、地域の自治会の方々に組織的にお願いしてかなり協力をいただいているのですけれども、年々調査に協力される住民の方々が少ないということが自治会の役員の方々からも言われておりまして、コロナの前からそのような状態があることで、せっかく職員や栄養士さんたちを揃えて調査会場に行くのですけれども、職員のほうが多い状態になっていますので、何とかこの調査の調査数を上げていく工夫をしていただきたいと思っています。
 その意味で、コロナも考えてということなのですが、非接触やオンラインとか、そのような対応をしていただくことはとても歓迎したいと思いますし、栄養調査は本当に難しいというか、聞き取りが難しい点もありますので、例えばスマホに写真を撮って、それを載せたらある程度の栄養調査が分かるとか、そのような仕組みを取り入れていただければ、もっと簡単に協力していただけるのではないかと思います。一つの案として、御検討いただければと思います。よろしくお願いします。
○磯座長 今の御意見に対して、事務局から何かありますか。
○齋藤栄養指導室長補佐 協力率を上げるための工夫につきましては、先ほど申し上げました、新型コロナウイルス感染症を踏まえて実施するに当たりまして、自治体ワーキングを行いますので、そちらの中でも具体的にどういった工夫ができるのかについて議論をした上で、実施に当たりましては御意見を反映させていきたいと考えております。
 また、協力していただくに当たっての食事調査の工夫に関しては、様々な研究等を行っておりますので、そうした結果も踏まえながら、今後検討していきたいと考えます。ありがとうございます。
○磯座長 ありがとうございます。
 ただ、栄養調査については、やり方を変えてしまうと、整合性、連続性が失われる可能性があるので、そこら辺は慎重に事務局で御検討ください。
 あと、資料1の2ページ目の「歩数の平均値」の平成28年の男性の誤差率が7.1%と少し上がっているのですが、これは協力者が減ったということが大きな原因でしょうか。全体で52%から44%ということで、世帯実施率が低くなっているので、その中でさらに男性での歩数計の協力率が低くなっているのかと思いますが。
○齋藤栄養指導室長補佐 歩数計に関しましては、万歩計をつけていただきまして、調査を行う日に実施するところが多いですが、今、手元にある資料ですと、平成24年に歩数計の男性が1万1000人ぐらいの協力をいただいておりまして、逆に平成28年は1万人を切っていまして、9,284人ということで、協力していただいた方の人数はかなり減っているという現状がございます。
○磯座長 それは一つの原因かもしれませんね。
 例えば歩数計をあらかじめ送っておいて、自分でつけてもらって、郵送で送り返してもらうこともオプションとしては可能でしょうか。対面で渡して、対面で回収するのですか。
○齋藤栄養指導室長補佐 協力をお願いする際に、歩数計も配布する形で進めております。
○磯座長 例えば対面はちょっとといったときに、歩数計だけは送って、その歩数計を郵送で返してもらう、もしくはどこか拠点となるところに持ってきてもらうことも必要かもしれません。
○齋藤栄養指導室長補佐 非対面が積極的に取れるように進めていきたいと思います。
○磯座長 それでは、何人か手が挙がっていますので、順番に、諸岡先生、どうぞ。
○諸岡構成員 兵庫県の諸岡です。ありがとうございます。
 先ほどからお話に出ているように、協力率をいかに上げるかというところは、長く国民健康・栄養調査の調査者として考えているところです。平成24年から平成28年でマイナス7.5%となっているので、恐らく、今回はさらに協力率が下がるのではないかということをものすごく懸念しています。
 それによって、誤差率についても少し心配です。今回、動画媒体等を工夫していただけるということではあるのですけれども、最初のファーストアクションで動画媒体を見るまでに至るというところに、いかに国民の皆さんに調査の意図を理解していただいて、調査に協力することのメリットを知らせるのが重要かなと考えています。動画媒体が見られない方も地域にはたくさんいらっしゃいますので、紙媒体という形であっても、これらの趣旨がうまく伝わる方法をまた今後、共に検討していきたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。
 また、調査員の感染症対策も非常に重要ではあるのですけれども、対象者、いわゆる被調査者の健康状態が大丈夫かどうかという辺りのところもきちんと把握していくところが、共に感染を広げないという点で重要かと思いますので、その視点についてもしっかりと考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
 以上です。
○磯座長 非常に重要な御指摘をありがとうございました。
 事務局は付け加えることは特にありませんか。
○齋藤栄養指導室長補佐 はい。
○磯座長 それでは、次に澤田先生、どうぞ。
○澤田構成員 早稲田大学の澤田です。どうぞよろしくお願いいたします。
 歩数に関して発言をさせていただきたいと思います。
 過去に国調における歩数の調査を厚労科研でやらせていただいたことがあるのですけれども、実施率が低かったのは若い方、とりわけ男性が低かったという結果でした。将来の課題ということで毎回申し上げていますが、昔ながらの装置を使うことは、継続性という意味ではとても大切ですが、どのスマホも加速度を使って歩数は取れますので、若い方たちにとっては非常に時代遅れに感じてしまって、それが参加率の低さの原因になっている可能性もあるかもしれませんので、将来的に変更を御検討いただければと思います。
 以上です。
○磯座長 ありがとうございました。
 先生の研究や、ほかの研究者の研究で従来の歩数計と、スマホ等での歩数計の比較のデータはありますでしょうか。
○澤田構成員 はい。限られてはいますけれども、比較をしたものはあります。
 加速度計を導入するとして、どれを使うかということも私たち研究者仲間の間では議論があるところです。去年11月にWHOが身体活動のガイドラインを出してきたのですけれども、そのときのタイトルは、身体活動と座位行動、座り過ぎの問題が注目されておりますので、身体活動だけではなくて、座り過ぎも測定できる装置を導入していくことが大切だと考えられます。
○磯座長 ありがとうございます。
 加速度計については、いろいろな機種が出まわっており、その活用も重要ですが、歩数だけで考えたときに、従来の歩数計とスマホ等で普及している歩数計がどの程度合うかという資料等がありましたら、事務局に送っていただければありがたいと思います。
○澤田構成員 はい。承知しました。
 加速を使うと約1,000歩を増えるという報告があります。
○磯座長 1,000歩増える。多く見積もるという意味でしょうか。
○澤田構成員 正確に拾えるということです。
○磯座長 なるほど。ありがとうございます。
 それでは、山本先生、お願いします。
○山本構成員 ありがとうございます。日本歯科医師会の山本でございます。
 本年度、歯科疾患実態調査が上乗せ実施ということでございますけれども、先ほどもお話しのように、歯科疾患実態調査も被験者数がかなり減ってきてまいりますので、ぜひ現場で誘導員の方といいますか、そういった方をうまく配置していただけると大変ありがたいと思います。
 いろいろな検診で歯科と医科の検診等を同時に実施する場合に、そういった誘導員の方がうまくお話をしてくれるかどうかだけで大分数が変わるということを私も経験しておりますので、ぜひその辺を現場のほうでよろしくお願いしたいと思います。
 以上でございます。
○磯座長 誘導員の設置については、事務局、何かありますか。
○齋藤栄養指導室長補佐 健康局と歯科疾患実態調査を実施します医政局とよく連携しながら実施を検討していきたいと思っております。
○磯座長 ありがとうございました。
 ほかには何か御意見等はございますか。
 近藤先生、どうぞ。
○近藤構成員 2つ質問です。
 一つは、先ほどの誤差率のところですけれども、今、歩数のことが話題になっていましたが、その下の習慣的に喫煙している者が11.9%で、平成24年も平成28年も高いということで、一種系統的に何か振れ幅が大きくなっているようなのですが、この理由はどんなものがあるのかを教えていただけないのかというのが1点。
 もう一つが、コロナ禍で非対面でというものもあったのですけれども、調査員の人たちを優先的にワクチン接種の対象者にしてあげて、なおかつ、もし実施件数のキャパがあるのだったら、PCRもやっていますとか言って、その証明書みたいなものを最初に見ていただくと、対面でも安心してやっていただけないのかなと思ったのですけれども、その辺の検査のキャパとかはまだまだ難しい状況なのでしょうかという質問です。
○磯座長 それでは、まず、第1番目の質問について、事務局からどうぞ。
○齋藤栄養指導室長補佐 事務局から。
 先ほど御指摘のありました、現在習慣的に喫煙している者に関しまして誤差率が高いのは、こちらは割合で記載しています。それ以外のものは連続変数で集計しているものになりますので、割合で取っているものに関しては誤差率が大きくなる傾向があるかと思います。
 また、ワクチンやPCRを実施して、その証明をして、安心に調査していただくことにつきましては、ワクチンの接種に関してはまさに議論がなされている状況にはありますので、そこの議論を踏まえながら検討していくことになるかと思います。
○磯座長 分かりました。
 近藤先生、ほかにもう一つ何かコメントはありますか。
○近藤構成員 いいえ、ワクチンのことでした。
 PCR検査のキャパは、秋ぐらいまでもっとばっと増えて、こういう人たちを優先的にやるというのは、まだまだ難しいような状況なのでしょうか。
○磯座長 どうぞ。
○鷲見健康課長 健康課長の鷲見でございます。
 検査のキャパシティにつきましても、今、議論がなされているところでございますので、先生の御指摘や検査のキャパシティの状況も踏まえて、どのように調査に生かせるのか考えさせてください。
 以上です。
○磯座長 ほかに。
 横山先生、どうぞ。
○横山構成員 先ほどの質問に対する補足なのですけれども、割合のデータは一般に誤差率が大きくなるのですが、割合の誤差率は、割合の割合なので、例えば喫煙率30%で10%の誤差率は、絶対的には3%の誤差でそんなに大きくならないということと、BMIは平均値を示していますけれども、以前は肥満者の割合を示していたことがあったと思うのですが、これも割合で示すと、そういった理由で誤差が大きめになるということで、平均値にしたという経緯があったと記憶しております。
 以上です。
○磯座長 ありがとうございます。
 ほかにございませんか。資料1についてはよろしいでしょうか。
 ありがとうございました。
 それでは、引き続き資料2から資料4について、事務局から説明がありますが、質疑応答については、それぞれの資料に分けて、御質問、コメントを受け付けたいと思います。
 それでは、事務局からお願いします。
○齋藤栄養指導室長補佐 それでは、資料2から資料4に関しまして、それぞれの調査票の御説明をさせていただきたいと思います。各調査票の説明の前に、参考資料3、先生方にお送りしたPDFのファイルですと33ページ、最後のページに掲載されているかと思いますが、国民健康・栄養調査における健康日本21(第二次)の目標項目のモニタリングの周期をお示ししているものになります。参考資料3に関しては、左側から「健康日本21(第二次)の目標項目」「調査項目」「調査周期」という形でお示しさせていただいております。
 今回「調査周期」に「毎年」と書かれている項目とともに、周期的に把握する項目としまして「令和3年」、赤字下線で引かれているものに関しまして、今回の調査で把握していくことになっております。
 今年度とる項目は4つありまして、上からいきますと、一つは、目標項目に掲げられている「糖尿病有病者の増加の抑制」になりますけれども、糖尿病の有病者の推計の公表に活用するものになっております。もう一つが、高齢者の社会参加の促進、3つ目が、健康づくりを目的とした活動に主体的に関わっている国民の増加、最後に「過去1年間に歯科検診を受診した者の割合の増加」のそれぞれの項目に関して、今回の調査で把握することになっております。
 それでは、資料2-1にお戻りいただきまして、それぞれの調査票で把握する項目について御説明させていただきます。
 資料2-1につきましては「身体状況調査票(案)」になります。身体状況調査票に関しましては、身体状況を実施する会場に来ていただきまして、身体測定として、身長、体重、腹囲、血圧を測定していただきまして、問診において服薬の状況とか糖尿病の状況、運動習慣の状況を確認させていただいております。
 こちらについては、昨年御議論いただいたものから少し検討が必要だという部分を赤字でつけさせていただいていますが、糖尿病の治療の状況に関するものです。
 こちらを御議論いただくに当たりまして、資料2-2を御覧いただければと思います。「糖尿病治療の状況等に関する設問変更について(案)」ということで、糖尿病有病者及び予備群については、いずれも約1000万人の推計という形で公表されております。過去に糖尿病と診断された者につきましては、一般的に、それ以降、糖尿病患者とみなされることが多いので、その割合を減らしていくことについては難しい疾患になっておりますけれども、適切な治療を継続することによって、重症化や合併症の予防が可能となるということについて、食事療法や運動療法等の治療をきちんとし、生活習慣を改善している者の割合を把握することで、糖尿病有病者及び予備群の推計の人数の推移の状況をきちんと検証していくことが必要であるということで、平成30年調査以降、下のほうにお示しさせていただいている問いで把握しているところです。
 この課題がある前は、平成29年の問いでお示ししておりますとおり(8-1)で、現在、糖尿病の治療の状況がどうなっているのかについて、「糖尿病の治療の有無」のみを把握していたところですが、課題解決のために、平成30年からは調査項目を変更しておりまして、糖尿病治療の有無で糖尿病の治療をしていますと回答した人については、赤字で書かれている(7-2)で、「現在、どのような状況ですか」を複数回答していただく形になっております。設問が2つありまして「インスリン注射または血糖を下げる薬を使っている」と「通院による定期的な血糖の検査や生活習慣の改善指導を受けている」の選択になっております。
 こちらは平成30年と令和元年の2年間で調査を把握しているのですけれども、令和元年調査の報告書によりますと、「糖尿病治療をしている」と回答した人が270人おります。その270人におけます治療の状況としましては、1を選んだ、「インスリン注射または血糖を下げる薬を服用している」と回答した者は72.2%、2つ目の「生活習慣改善指導とか検査を受けている」と回答した人は70.4%で、この結果だけを見ますと、検査と服薬という複数回答については一体的に回答されていると見えますけれども、詳細な解析を行った結果、それぞれの回答の状況が1のインスリン注射または血糖を下げる薬のみ「有」とした人が29.4%、2つ目の通院による定期的な血糖の検査や生活習慣の改善を受けているという人が27.5%。複数回答で両方に「有」と回答した人が43.1%いたという状況になっております。
 こちらに関しては、これが実態なのか、質問におけるワーディングがまずかったせいなのかというのが、この結果からでは読み取れない部分がありますので、こうしたことを踏まえまして、糖尿病治療の状況について、より適切かつ詳細な検証を行うために、設問の変更を行いたいと考えております。
 今回の設問の対応案につきましては、こちらにお示しさせていただいている3つの選択肢で回答をしていただくのはどうかと考えております。「現在、通院による治療はどのような状況ですか」というリードに対しまして、1つ目が「投薬は受けておらず、血液検査による経過観察や生活習慣の改善指導を受けている」、2つ目が「インスリン注射又は血糖を下げる薬を使っており、かつ生活習慣の改善指導を受けている」、3つ目が「インスリン注射又は血糖を下げる薬を使っているが、生活習慣の改善指導は受けていない」と3つに分けて把握してはどうかと考えておりますので、後ほど御議論いただければと考えます。
 資料3は、栄養摂取状況調査票になります。栄養摂取状況調査票につきましては、拡大調査の年も例年と同じような形で調査を実施しようと考えておりますので、例年年度から修正がございませんので、割愛させていただければと思います。
 少し飛びますが、資料4の生活習慣調査票につきまして、御説明させていただきます。
 生活習慣調査票は、先ほど参考資料3でお示ししましたとおり、毎年把握する項目と令和3年の調査で把握する項目とで構成されております。基本的には、過去の拡大調査であります平成24年と平成28年の拡大時と同じような聞き方で、健康日本21の評価に使用するという形で設問が構成されております。
 また、拡大調査については、対象者の負担等を軽減する観点で、この見開き2枚の範囲にとどめる形で進めさせていただいております。
 こちらも基本的には昨年御議論いただいたものと変わらないのですけれども、例年把握しておりますたばこの問いが問1、問2で受動喫煙の状況を把握しております。
 問3が飲酒の状況になります。飲酒の状況に関しましては、昨年も少し御議論いただいたのですけれども、箱で囲んである部分の清酒1合の割合につきまして、最近は、ストロングチューハイなど、缶チューハイの濃度がいろいろなものが出回っている状況があるということでしたので、一番下にアルコール度7度のものを追加した形でおります。
 問4及び問5が、令和3年の調査で把握する項目として、歯の本数、歯科検診の状況になっております。
 問6は、睡眠の状況を把握する項目です。
 問7は、健康づくりを目的とした活動になっております。
 問8については、赤く記載させていただいておりますけれども、新たに追加した問いとなっております。今般、新型コロナウイルス感染症に関しまして、様々な研究や調査が行われておりまして、これから結果がぞくぞくと出てくるという状況にあります。一方で、これまで国民健康・栄養調査において生活習慣の状況を経年的に把握し、その変化を追ってきましたが、今回の調査で把握するそれぞれの項目の結果の解釈としまして、新型コロナウイルス感染症の影響があるのか、ないのかというところを明らかにするために、毎年把握している項目でかつ定量的に把握できる6つの項目につきまして、その状況を把握してはどうかと考えております。
 問いとしましては「あなたのこの1ヶ月間の体重及び生活習慣は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と比べて変化がありましたか。次のアからカについて、あてはまる番号を1つ選んでください」という形にしております。
 それぞれの項目は、ア、イ、ウは身体状況調査票で把握しております体重と運動日数、平均の運動時間を把握しております。エ、オ、カについては、生活習慣調査票の問3で把握している飲酒の頻度、また飲酒の量になります。喫煙の状況については、問1で把握している項目で、それぞれについて「増えた」「変わらない」「減った」「もともとない」で回答していただこうかと思っております。
 こちらのリード文に関しては、コロナの関連で行われているほかの様々な調査を参考に、今、生活習慣の状況を生活習慣調査票で把握しているそれぞれの問いでは、回答する約1か月間についての幅を持って回答してもらうことになっていることを踏まえまして、事務局案としては、この1か月間の状況を起点としまして、新型コロナウイルス感染症の拡大前と比べて、というリード文にしております。比較対象とする時点については、例えば令和元年11月という形で、全国的に感染が拡大する前を明示するという考え方もあるかと思いますので、こちらについては、後ほど先生方で御議論いただければと考えております。
 最後に、問9は、高齢者の社会参加を把握する項目としまして、60歳以上の方々に回答してもらうという問いになっております。
 駆け足になりますが、それぞれの調査票について御説明させていただきました。
 以上です。
○磯座長 ありがとうございました。
 それでは、説明の内容について、御質問、御意見をお願いしたいのですが、まず、資料2-1と資料2-2について、御質問、コメント等はございますでしょうか。
 羽鳥先生、どうぞ。
○羽鳥構成員 日本医師会の羽鳥です。
 資料2-1の最初のページですけれども、血圧のところなのですが、前回、御報告にもありましたけれども、昨年の結果は血圧の値が極端に下がりましたね。これは今までの連続して下がってきたものとは違って、一つの理由としては、水銀血圧計からで電子血圧計に変わったということ、それから、自動血圧計の測定にはモードが2つあって、血圧値を固定するやり方と、そうしない、流して取る、目測で測るやり方と2通りあって、流してとるとり方はスピーディにできますが、固定すると個々の測定に時間がかかるなど検査会の現場では大変かもしれませんが、測定方法を統一していないと、今回のように血圧値に大幅なズレがでます。今年はどうするのか、そのやり方を決めているのでしょうか。もし昨年と同じやり方をするのだったら、昨年度からの血圧の評価をまるきり変えなければいけないということになるかと思いますし、昨年だけちょっと異常だったということであれば、今までどおり流して取っていく形になるのかなというのが1点。
 次の質問ですけれども、次のページにコレステロール、LDL、HDLの採血項目が示されていますけれども、中性脂肪はどこへいってしまったのでしょうか。動脈硬化学会もさすがに中性脂肪を外せとは言っていないかと思うのですけれども、いわゆるnon-HDLとか、そういうことが出てくるなら分かりますが、中性脂肪を全く外してしまったのはどうかという点が一つ。
 3つ目は、先ほど提案がありましたけれども、糖尿病の3のお薬またはインスリンを使っている人で、いわゆる栄養指導とか運動の指導を受けていないことは、まずあり得ないのではないかと思うのです。3は回答としてあり得ないと思うのですけれども、何かこのお医者さんは駄目だということを言いたいがためにつくっているような、ちょっと答えにくい質問だと思うのですが、いかがでしょうか。その3点をお願いいたします。
○磯座長 それぞれについて、お願いします。
○齋藤栄養指導室長補佐 1点目の血圧の測定に関してですが、基本的には昨年度と同じ方法でハイブリッドの自動血圧計を使うことを想定していますけれども、令和元年度の調査結果を踏まえまして、先ほどお名前も上がりました大久保先生も含めて、今、厚生科学研究で検証していただいている状況にあります。その結果を次の調査にも最大限活用した形で進めていく予定にしております。
 次に、血液検査の項目に関して、中性脂肪が外れているという御指摘なのですが、こちらは例年血液検査の項目を20項目ぐらい測定しているのですけれども、拡大時に関しては、糖尿病の推計とか国民健康・栄養調査でメタボリックシンドロームを推計する際に用いる血液検査項目のみに絞らせていただいておりまして、通常年であれば項目はまた例年どおりになります。拡大時は予算の関係を含めて、最低限の調査項目に限らせていただいているという状況にございます。
 3つ目の糖尿病の問いの件なのですが、3の「生活習慣の改善指導は受けていない」に関しては、生活管理指導料等を取って、かつ先生たちとしては指導しているという状況があるのだと思いますけれども、患者さん自身が生活習慣の指導をしてもらったと認識していなければ、行動変容が起きないだろうと考えておりまして、その本人がきちんとその指導を受けていると認識して、行動変容につなげていくような状況をつくっているのかどうかということを明確に把握するために、3つ目の問いを追加しているというのが事務局の案になっております。
 以上です。
○磯座長 どうぞ。
○羽鳥構成員 1番については、ちょっと不満はありますけれども、了解いたしました。
 2については、メタボリックのときも中性脂肪とLDL、あるいは特定健診でも中性脂肪は必ず入りますね。総コレステロールを取らない代わりにHDL、LDL、中性脂肪を測って、総コレステロールは推計で出すやり方とか、欧米の測定方法ではLDLの測定が非常に不正確なので、LDLについては総コレステロール、HDLTGからLDLを推定するというやり方が普通だったと思うのですけれども、それではないのでしょうか。ほかの先生方の御意見はいかがなのでしょうか。
○磯座長 岡村先生、どうぞ。
○岡村構成員 今の部分は、私は動脈硬化学会の理事もやっていますので、そちらからの話でもあるのですが、項目が絞られている時点で非常に難しいところではあるのですが、国民健康・栄養調査の場合は、基本的に夕方とか夜にやっていることが多くて、ほぼ空腹時採血でないというのが前提条件であるので、中性脂肪をどう扱うというのがずっと課題として残っているのが多分現状としてあるかと思います。随時の基準をどうつくるか、つくらないかというのは、今、次のガイドラインで作業をやっているぐらいの状況なので、中性脂肪の扱いが非常に難しいというのが背景としてあります。
 逆に言うと、空腹で来ていただけるのであれば、LDLを外して、総コレステロール、HDL、中性脂肪で測るのが本来の方法なのですが、恐らく健康日本21の評価項目が総コレステロールとLDLになっていることと、管理目標の設定としては、LDLの低下が動脈硬化予防で一番のターゲットになっていると思うので、絞るのであればこれでやむを得ないのかなと。増やせるのだったら本当はやってほしいのですけれどもと玉虫色の言い方になって申し訳ないのですが、こういう感じでせざるを得ないのかなというのが印象です。
 それから、先ほどの糖尿病の治療はしているけれども、生活の指導をしていないということは、羽鳥先生が懸念されているように、医療機関というよりは、逆に御本人さんの特性で、されているのに全く気づいていないか、聞いていない人の特性を見る必要があると思うので、そういう視点からでも先ほどの項目はそういう分析に使えるのではないかと個人的には思っております。
 以上です。
○磯座長 宇都宮先生、どうぞ。
○宇都宮構成員 この糖尿病の質問なのですけれども、事前に拝見いたしました。私も羽鳥先生と似たような印象を受けまして、意見を書きました。すなわち、薬を出しているのに生活指導をしないということは、原則的にはあり得ないというのが医療者側の立場なのです。
 しかし、今の御説明のように、糖尿病の医療の課題として、一つは放置例はどれぐらいいるのか、そして、生活習慣の指導を受けているか、いないかといった非常に大きな2つの問題をクリアにしたいという御意思のようで、前回の質問紙に比べればクリアになっているかなと。
 しかし、これはあくまでも患者さんの意識に依存するものなので、この扱いは、医師サイドからこれを見ますと違和感を持つと思いますので、この結果をどのように反映させるかということをよくお考えいただきたい。これを医師にぽんと投げますと、今のご意見のような反論を受けますので、何を目的にしているのか、事前に問題意識を明確にしていただけるのあれば、これでよろしいかなと考えています。
 以上です。
○磯座長 ありがとうございました。
 羽鳥先生、よろしいでしょうか。
○羽鳥構成員 了解しました。
 今の宇都宮先生のお言葉を聞いて、ちょっと言葉の表現に気をつけていただければ誤解も減るかなと思います。
 それから、2つ目のことについては、岡村先生の動脈硬化学会で真剣に討議していることを聞いたので、安心しました。
 1番の血圧のことも、これからやっているということですので、回答を期待しています。
 僕からは以上です。ありがとうございました。
○磯座長 一つ確認ですが、血圧については、ある程度方向性が決まって、それを取り入れるということでしょうか。今年度に大体報告が出てくるということですか。
○齋藤栄養指導室長補佐 今は、まず、昨年度の実施の検証としまして、実施がどうなっていたのかということと、測定の方法論として、どういう形で実施するのがよいのかというところを論文ベースで整理していただくことをしております。その結果につきましては、早々に来年度の実施から適用できる形でとお願いしてはいるところなのですけれども、どこまでの精度でできるかというところは別途検討していきたいと考えております。
○磯座長 分かりました。もしかしたらプロトコルの中でこういった注意点をさらに明確にする可能性もあるということですね。
 ほかにございませんか。
 真栄里先生、どうぞ。
○真栄里構成員 よろしくお願いします。久里浜医療センターの真栄里です。
 問8のコロナの後の生活習慣の変化についてお聞きしたいのですけれども、その中で。
○磯座長 次のときに議論します。今は資料2-1と資料2-2の議論になります。
○真栄里構成員 申し訳ありません。結構です。
○磯座長 資料2-1、資料2-2について、ほかに御意見等はございませんか。
 近藤先生、どうぞ。
○近藤構成員 質問なのですけれども、資料2-1の脚注に「運動とは」と説明があるります。これを普通に読むと、通勤途上で歩いているのは運動に入らないように読める気がするのですが、スポーツ庁では、鈴木長官時代に通勤のときにちょっと歩こうみたいなポスターを一生懸命つくったりされていました。今までと変えないほうがいいという意味では、このままのほうがいいような気はするのですけれども、もしこれに通勤途上の歩行は入るのですかと質問されたら、調査員のマニュアルではどうなっていたのでしょうか。
○磯座長 それについて、事務局からどうぞ。
○齋藤栄養指導室長補佐 今の御質問に関しまして、そういう質問をされましたら、通勤途中は入らないということになります。ここの問いに関しては、あくまでも運動の習慣の状況を確認する項目になっておりまして、身体活動等も含めての状況は歩数で評価しているという形を取らせていただいております。
 ただ、運動習慣の定義をどうしていくのかということについては、これまでも議論がされており、健康日本21の次の計画等におきましても、そういったところも含めて検討していかなければいけない課題なのかなと思います。
 以上です。
○近藤構成員 分かりました。この定義のことでちょっと気になったことがあったので、コロナの影響のときにまた後ほど発言します。
○磯座長 澤田先生、どうぞ。
○澤田構成員 澤田です。
 私も近藤構成員の後に、コメントをさせていただきたいと思います。
○磯座長 分かりました。
 ほかにありませんでしょうか。
 私から少し。(7-2)の3つの通院による治療はどのような状況ですかといったところの文言に関するコメントなのですが、これは事務局で考えていただいたらいいのですが、1番が投薬は受けておらず、生活習慣の改善指導を受けているという文言で、2番がインスリン注射または血糖を下げる薬を使っており、生活習慣の改善指導を受けているということですので、3番も同じような文言なのですが、むしろ1番を生かした問いと回答肢をつくるとなると、例えば「投薬(インスリン注射又は血糖を下げる薬)を受けておりかつ、生活習慣の改善指導を受けている」、もしくは3番は受けていないとしたほうが、対象者が1番か、2番か、3番かをスムーズに理解できるのではないかなと思いました。それが第1点です。
 第2点は、これまでの問診の中で、多分調査者が読み上げるのですね。だったら大丈夫だと思います。
 ただ、今回は「又は」が漢字になっているのです。前回までは平仮名だったので、「又は」は平仮名に統一してもいいのではと思いました。
 これについて、ほかの先生から何かコメント等はございますか。
 先ほどの羽鳥先生、宇都宮先生の御意見があって、例えば「生活指導を受けていると認識している」という文言になりますが、検討していただきたい。
 どうぞ。
○羽鳥構成員 これはもう座長の磯先生にお任せするのが一番だと思いますけれども、せっかくのこの調査に医療機関の先生方が反発を感じてしまう、少なくとも医療者は薬を出した以上は指導している。
 確かに受け取ったほうはされた覚えがないということはあり得ると思うので、その辺は丁寧に書いていただいて、そういうことを調査するのだということであれば、僕は全く反対しているわけではありませんので、よろしくお願いします。
○磯座長 真栄里先生は退室されるということで、何かコメント等はございますか。
 退室された。では、後でまたコメントをいただきます。
 今の「受けている」に、何か修飾語を使うかどうかですね。「受けていると認識している」はくどいですか。「受けていると思っている、認識している」「受けていないと認識している」など。
 誰か、その辺りのコメントを。
 岡村先生、どうぞ。
○岡村構成員 表現が回りくどいので、調査員の規定か何かにきちんと、要するに医療機関の行為を評価するものではなくということを必携マニュアルか何かに入れたほうが、かえって混乱がないような気がするのです。私は文言はシンプルなほうがいいような気がいたします。
○磯座長 今の御意見はいかがでしょうか。
 佐藤先生、どうぞ。
○佐藤構成員 佐藤です。
 私は産業医もやっているのですけれども、糖尿病の治療を受けている方に毎月クリニックに行ってどのような治療を受けていますかと聞くと、薬をもらっているだけですと言う方も確かにいらっしゃることは事実なのです。そこは「具体的な」や「数値を挙げた具体的な生活指導」とか、もうちょっと何か修飾語を入れたほうが区別できるかなという印象は受けます。
○磯座長 その辺りはいかがでしょうか。「生活習慣の具体的な改善指導を受けている」は、そういう意味では、これまで議論になった意味合いが入ってくるように見えますが、いかがでしょうか。
 もちろん、それぞれの先生方によって違うと思うのですが、多分、一般臨床の先生方は、例えば糖尿病外来でやっている先生方は、そのときに定期的に管理栄養士のところで指導するとか、医師自体が具体的な非常に細かい指導をされるときもあると思いますが、一方で、本人にとってみたら、あまり具体的な生活指導とは感じない程度の指導の場合もあるかもしれませんので、そのときに「具体的な」という文言を入れることについては、いかがでしょうか。
 やはり読んだら分かるような表現がいいということが、白井先生からのコメントです。
 谷川先生、何かありますか。
 どうぞ。
○谷川構成員 今の話は、血液検査や治療は別にあり、もう一つは生活習慣の改善というふう様に二本立てにしているということで、それはすごくいいことだと思います。
 もう一つの生活指導を「受けている」ということに関して、先ほどおっしゃったように、受けたことで自分がやっているかどうかを書くことについて、例えば「指導を受けて実施している」としてはいかがでしょうか。そうすれば、はい、いいえで回答することができ、それをしているか、していないかが分かると思います。だから、具体的にそれを受けたかどうかという質問ではなく、「それを受けて実施している」という文言ではいかがでしょうか。その有無をイエスかノーかで聞く。
 当然、先ほどおっしゃったように、医者がそのときに指導するのは当たり前ということですが、それを受けて、自分が生活習慣の改善を実施しているという質問に対して、イエスかノーかを聞くのはどうでしょう。
○磯座長 要するに、それを分けて聞くということですね。
○谷川構成員 いいえ。だから(7-1)で検査、投薬とありますね。
○磯座長 はい。
○谷川構成員 2のほうで生活習慣の話が出てきていますね。
○磯座長 はい。
○谷川構成員 そのときに、先ほどのように「受けている」だけだと、それを有無で聞くと、あたかも主治医が指導していないかのような印象を与えてしまうことが良くないのであれば、逆にそれを受けて実施しているという質問にしてしまえば、問題ないかと思います。
○磯座長 もう一つ別の設問にするということですか。
○谷川構成員 いいえ。(7-2)の2番をそのようにするということです。
○磯座長 (7-2)の回答肢の2番ですか。
○谷川構成員 はい。
○磯座長 先生、それを具体的に言ってください。
○谷川構成員 だから(7-1)では、検査や治療ですね。
○磯座長 「投薬は受けておらず、血液検査による経過観察や生活習慣の改善指導を受けている」が(7-2)の1の回答肢です。
 2の回答肢をどうされるのが一番いいということですか。
○谷川構成員 「生活習慣指導を受けて、実施している」にしたらどうですか。
○磯座長 「受けて、実施している」。
 では、3番は「受けているのだけれども、実施しない」と。
○谷川構成員 そうですね。「受けているけれども、実施していない」。
○磯座長 これですと趣旨がだんだん違ってきますね。
○谷川構成員 分かりました。
○磯座長 多分、これはかなり難しいので、事務局で一回整理してください。
 糖尿病の場合は、基本的に治療と言った場合には、内服薬の治療だけでは必ずしも十分でない。欧州からのランダム化比較試験で、生活習慣を組み合わせることが非常に重要だというエビデンスから、日本糖尿病学会でも、薬による治療並びに生活習慣の指導を重要視していますので、再度事務局で検討していただいて、必要に応じて先生方に確認し、委員長の方で判断させていただきたいと存じますので御承知おきください。
 それでよろしいですか。
 様々な御意見をいただきまして、ありがとうございます。
 それでは、次に、資料3と資料4に移りたいと思いますが、資料3はこれまでの問診といいますか、調査案と変わりませんので、資料4を中心に議論したいと思いますが、資料4に関しましては、基本的には8番の議論となると思います。これについて先に議論をお願いします。
 尾島先生、どうぞ。
○尾島構成員 今、いろいろな御意見が出まして、それぞれもっともだなと思ったのですが、それがなかなか難しければ、あえてそのまま変えないで、継続性を重視するという選択肢も一つあるかなと思いました。
 以上です。
○磯座長 ありがとうございます。
 瀧本先生、どうぞ。
○瀧本構成員 また資料2-1に戻ってしまうのですけれども、さっき先生はまだ検討されるということだったのですが、問診の(7-2)は3つ選択肢があるのですけれども、どれか一つ選んでくださいと書かないと、無効回答が多くなってしまうのではないかと危惧しました。
 本来、問診なのでそういう複数を選ぶということはあってはいけないと思うのですが、現実問題として、ここは選択肢が結構複雑なものですから、きちんと回答できなくて集計対象にならない回答が増えてしまうと、本来の趣旨に反すると思いました。
 以上です。
○磯座長 それは調査者のマニュアルでしっかりと記載したいと思います。
 ほかには。
 澤田先生、どうぞ。
○澤田構成員 澤田です。
 先ほど近藤構成員からお話がありました身体活動、運動について身体活動の定義の確認のために、通しの番号で5枚目を御確認いただけますでしょうか。
 身体活動、運動分野においては、運動から身体活動という新しい言葉が出てきて、最近は座位行動も出てきているわけですけれども、身体活動は、運動と生活活動で構成されていて、運動については、体力の維持・向上を目的として、計画的・意図的に実施して、継続性のある活動ということが。
○磯座長 
 今、先生が言っていらっしゃる資料は、資料の何番になりますか。資料2-1ですか。
○澤田構成員 資料2-1です。
○磯座長 分かりました。
 どうぞ。
○澤田構成員 この下のところは、身体活動は、運動と生活活動で構成されていて、運動については、計画的に行われるもので、先ほど近藤先生の御指摘にあった、通勤は、ふだんは生活活動ですが、体力の維持・向上を目的として、計画的・意図的に実施するものは運動と定義されるということで、これの定義が混乱を呼んでいます。身体活動、運動、生活活動という定義を御説明させていただいて、その上で問8に戻っていただけますでしょうか。
 まず、この部分で運動を入れていただいたことは非常に感謝したいと思います。コロナで運動と生活活動は大きく影響を受けたと思います。
 個人的には二極化していて、生活活動は減って、運動は増えたかもしれないと思っています。運動は意図的に動くものですが、生活活動を含んだ身体活動についても把握したいと思いますので、この2つの変更について御提案させていただきたいと思っております。
 まず、イについては、運動になりますので、先ほどの設問とも関連しますので「1週間の運動日数」とありますけれども、例えば意図的に朝散歩して、夜も散歩して、コロナになったので、夜の散歩は控えたとなると、運動日数ではそれを捕まえられない把握できことがありますので「1週間の運動日数」は「1週間の運動回数」に変えていただくことを提案させていただきたいと思います。これが1点です。
 今度は身体活動で、意図的にやっているものではない、生活の活動も把握できればと思っておりますので、ウに関しては、大きな変更になりますけれども、先ほどお話ししましたように、今はスマホで歩数を簡単に測れますので、測っている人もいるのですが、当然、そういう方ばかりではないので、非常に妥協した形ですけれども「1週間の歩数(印象で結構です)」と入れていただいて、一応、右側の「もともとない」はあり得ないので「もともとない」は体重と同じようにしていただいて、コロナで1週間の歩数は減っているのではないかと思います。それはこれで把握できると思います。
 一方で、運動日数は、籠もっているので、あえて計画的に外に出ているということがひょっとしたら増えているかもしれないので、イとウで身体活動、とりわけ生活活動と意図的にやる運動の2つが把握できれば、貴重な資料になるのではないかと思います。
 以上です。
○磯座長 ただいま御提案がありましたが、これについて、先生方のほうで何かほかにコメントはありませんか。特にありませんか。
 谷川先生、どうぞ。
○谷川構成員 問8全体についてでしょうか、それとも運動に関してでしょうか。
○磯座長 まずは運動に関して。
○谷川構成員 分かりました。では、結構です。
○磯座長 近藤先生、どうぞ。
○近藤構成員 私が先ほど質問した意図はそのことでした。私の周りでもリモートワークになってしまって、全然通勤で歩かなくなってしまって、太ってしまったみたいな会話をしたことがあります。これだとそういう人たちを捉えられなくなってしまうと、コロナの影響を把握したいという意図からするともったいないと思いました。先ほどの澤田先生の御提案であれば、それを捉えられて、いい改善案だなという印象を受けました。
 以上です。
○磯座長 一つ確認したいのですが、自分が意識的・計画的に行うとなったときに、例えば少し余計に歩くなり、速足で歩くなり、自分としては通勤をいわゆるウォーキングとして捉えている場合は運動と考えるし、今までと同じように、別に意識せずに、何気なく普通に歩いている場合は通勤の身体活動ということになります。
 身体活動と運動は、その人の習慣的・計画的に行っているという意思に左右される可能性がありますので、調査者が質問するときに、切り分けることはなかなか難しい。
 そうなりますと、今回の問8の中に入れ込むとなると、自己記入ですので、答えるのが非常に難しくなる可能性があるのではないかと推察します。その辺りについて、事務局はどうですか。
○齋藤栄養指導室長補佐 問8の考え方なのですが、コロナの影響を受けて、生活習慣の状況がいろいろと影響を受けているということの結果については、把握していくことが非常に重要だと認識しているのですけれども、国民健康・栄養調査以外でも、厚生労働省内や厚生労働科研などで調査等の把握が多数行われているという状況があります。
 一方で、国民健康・栄養調査の中で、何の実態を把握していかなければいけないのかという観点に立ったときに、これまで継続的に把握してきた項目にどのような影響があったのかということをきちんと検証できる項目を置く必要があるだろうという意図があります。澤田先生から御指摘がありました運動の項目に関しましては、身体状況調査票で把握している回答そのものがどのように変化したのかという部分を確認するための問いとして、置かせていただいております。
 意図を踏まえると、御指摘をいただいたような内容に変えますと、これまで国民健康・栄養調査で把握してきた項目そのものの解釈をどう考えていったらいいのかという部分が分かりづらくなるのかなということと、ほかの項目でも入っていない分野の項目がありますので、そういったことはどうするのかという議論にもなるのかなと思いますので、まずはこの問いでどういった設問で調査をすべきかを一旦整理していただくほうがよろしいかと思うのですが、いかがでしょうか。
○磯座長 一般的にこれまで定義した運動に絞って聞くという事務局の説明がありました。それについて、何かまだ。
 佐藤先生、どうぞ。
○佐藤構成員 冒頭に令和3年は地域格差がどうなっているかということの4年ごとの確認だということがあったのですが、今回は新型コロナの影響でそれを4年前、8年前とそのまま比べるのは難しいのかなと思うのですが、その辺の何らかのキャリブレーションのためにこういうものを使うのかどうかということについての確認が1点です。
 こういう設問は、多分、今までz-スコアの傾きがどうのこうので比較していたと思うのですけれども、そこまで何かのキャリブレーションがこの設問だけでできるのかどうか、いや、そういうことではない、単にコロナの影響を別として、こういうのもあるからということなのか、その辺まで考えているかどうかということをお聞きできればと思います。
○磯座長 先生、今の御質問は問7についてでしょうか。
○佐藤構成員 コロナの影響の問8です。
○磯座長 問8ですか。
○佐藤構成員 はい。申し訳ありません。
○磯座長 何か事務局からありますか。
○齋藤栄養指導室長補佐 キャリブレーションとして使うこと関して、詳細な検証までしているわけではないので、簡単には使えないと考えておりますけれども、継続的にやってきたものそのものを解釈していくに当たっての補足的な項目としては使えるのではないかと考えております。
○磯座長 整理させていただくと、運動は今までの資料2-1で使った定義でいきたいという趣旨です。先ほど澤田先生から「1週間の運動日数」ではなくて「1週間の運動回数」という御提案があって、ウの1回の平均運動時間は、確かにそういう形の考えもあるのですが、資料2-1では「1週間の運動日数」ということで、資料2の身体状況調査案についてはそのような形で聞いておりますので、そことの整合性を合わせるために、ここも「運動日数」という形のほうがいいかと思いますので、その辺りは御了承願えればと思います。
 もう一つは、先ほど事務局から問題提起があったウイルス感染症の拡大前という文言は、例えば東京とか大阪でしたら、第一波、第二波、第三波ということで、拡大は自分たちの周りのこととして非常に重要だと感じて、それよりも前と。ただ、人によっては、第一波より前と考える、もしくは第二波の前、第三波の前、さらには非常事態宣言発出前と考える人もいると思われます。国民健康・栄養調査は統一した質問票を使用するため、そこを規定するのはなかなか難しい。例えば去年の11月は、拡大前とは言えない。そうすると、おととしの11月と比べるとコロナ以外の影響も出てきます。一方感染拡大があまり大きくない東北や山陰地域ですと、自分がどの場面で拡大前と考えるか。例えばメディアで非常に騒がれているときを拡大前として考えるか、人によって非常に様々ですので、その期間を規定するのは難しい。多分、事務局としては、本人の判断から「拡大前」といった、あまり規定しない文言にしたのだと私は理解していますが、その辺りについては、何かほかに御意見等はございますか。
 まず、佐藤先生、どうぞ。
○佐藤構成員 今のことではないのです。
 先ほどの補足なのですけれども、平成28年の都道府県の比較で、運動のところは歩数での図が出ているのです。なので、今回の問8で、歩数のことでコロナの影響を聞かなくていいのかなと思った次第です。補足です。
○磯座長 どうですか。
 ただ、それについては、人によって非常に答えにくいと思います。何かいい案があったらいいのですが、多分、聞いても人によって解釈が様々で、データにはならない可能性があります。
 中村先生、どうぞ。
○中村構成員 今の問8の設問についてなのですけれども、調査がされるのは10月ぐらいと理解しておりますが、その時点でコロナがどうなっているのかという予測は難しいところではあるのですけれども、10月の時点で、この1か月間の体重、生活習慣をコロナ感染前と比較するという聞き方になっているのですが、この目的は、コロナの感染が拡大している間の生活習慣の変化を調べたいということであれば、地域の差はあるにしても、第一波の緊急事態宣言以降、第二波、第三波と全国的には流行が続いているので、例えば第三波ぐらいの期間までの具体的な時期を示して、その間の生活習慣にどのような変化があったかということを振り返って聞くという質問にすべきではないかなと思いました。
 また、喫煙については、この後、タイミングがいいときにまた発言したいと思います。
○磯座長 先生、今言ってくださって結構です。
○中村構成員 喫煙についてなのですけれども、まず、今回、問1、問2と入っていて、これは健康日本21の数値目標の項目なので、入れる必要があると思います。さらに、直近の令和元年の調査で紙巻きたばこを吸っている方について、本数を聞いていたのです。今回はその項目がなくなっているのですけれども、まだまだ8割が紙巻きたばこの使用者なので、その喫煙量について把握してはいかがでしょうか?喫煙本数は、健康日本21には入っていないですけれども、昨年、国民健康栄養調査ができていないこともありますので、提案させていただきました。
 それから、問8に「カ 喫煙の頻度」があるのですけれども、飲酒と同様、1日当たりの喫煙の本数、喫煙の量も併せて聞いておいたほうがいいのではないかと思いました。
 以上です。
○磯座長 では、先生の印象で、実際にこういったコロナの影響で喫煙の本数まで変わることはあり得ますか。多くなるということでしょうか。
○中村構成員 日本ではまだきちんとした論文は出ていないですけれども、海外の論文は幾つか出ていまして、飲酒もそうですけれども、増える人と減る人がいまして、たとえばコロナの感染のリスクを強く認識して、そういうストレスがある人は、喫煙量が減ったり、実際に禁煙するのですけれども、外出制限などで閉じ籠もりによるストレスを強く感じる人は、喫煙量が増えるという報告があります。
○磯座長 先生にお伺いしたいのですが、喫煙者が例えば2日に一遍とか3日に一遍たばこを吸うのは割合として少ないので「カ 喫煙の頻度」は本当に要りますでしょうか。むしろ「1日当たりの喫煙の本数」なり「喫煙の本数」というふうに聞けば、よいのではないでしょうか。
 飲酒の場合は飲んだり、飲まなかったりする場合もありますし、週に1回の場合もありますし、毎日飲む人もいますし、数日の人もいるので「頻度」でよいと思うのですが「喫煙の頻度」と言った場合に、そういう変わりがありますでしょうか。
○中村構成員 それはなかなか難しいところではありますけれども、可能性として、時々喫煙していた人が毎日吸うようになった場合、喫煙の量だけを聞くという形でも変化の把握はできるかと思うのですが、そういう方をより正確に把握しようと思ったら、頻度はあってもいいですし、また、禁煙していた人がこのコロナ禍で喫煙を再開した場合、そういう方も喫煙の頻度という形で尋ねたほうが答えやすいかなと思いました。
 どうしても1問で聞くということになれば「喫煙の頻度や量」と2つを併せたような形にすることになるのかなと考えました。
○磯座長 では、問1の紙巻きたばこの量について、事務局としてどうですか。
○齋藤栄養指導室長補佐 喫煙の本数に関しては、例年国民健康・栄養調査で把握している項目にはなりますが、拡大調査のときのみスペースの関係で把握が難しいということで、今回の令和3年の調査に関しても同様の形の対応を取らせていただいております。
○磯座長 では、前の調査と整合性を合わせるということでよろしいでしょうか。
○中村構成員 やむを得ないですね。
○磯座長 あと、「飲酒の頻度」は、その前の問3では週に何日お酒を飲んでいると書いてあるので、むしろ運動日数と同じように「1週間の飲酒の日数」としたほうが前ページの問3と合うのではないかと。
 あと、オについては、1日当たりの平均的な飲酒の量ですか。「1日当たりの飲酒の量」は「平均」を入れなくても大体分かると思うのですが「エ 飲酒の頻度」は少し工夫が必要かなと思いました。
 今、中村先生がおっしゃった「カ 喫煙の頻度」は、2ページ前の問1の「毎日吸っている」「時々吸う日がある」という選択肢を考えると「1週間の喫煙の日数」としたほうが同じ整合性があると思うのですが、中村先生、そこまで詳しくしたほうがいいですか。
○中村構成員 それは「1日当たりの喫煙の量」を追加した上でという案ですか。
○磯座長 そうです。毎日喫煙している人だったら、1日当たり必要な喫煙の本数だけでいいですが。
○中村構成員 質問にするということの第1問目ということであれば、今、磯先生がおっしゃったような表現のほうが分かりやすいと思います。「頻度」と言ったら何か漠然とした感じがありますから。
○磯座長 もし1行増えてもスペース的にアレンジするのであれば、飲酒と同じように聞いていくことも一つの案と思いますので、事務局で検討してください。
○中村構成員 そのほうがいいと思います。「喫煙の頻度」は言葉としてあまり使われていないので、理解しにくいかなと思いました。
○磯座長 了解です。
 もう一つ、問8の文言についてはある程度規定して、令和2年のいつからいつ頃の前に比べてというふうにするのか、10月、11月に既にまたある程度増えていたときを指すのかという点について、ほかの先生方から何か。
 尾島先生、どうぞ。
○尾島構成員 先ほどの喫煙の1週間の日数についてなのですが、喫煙する人は毎日吸う人が多いでしょうから、毎日吸う人の中で変化が拾えるような質問がいいと思いました。
 あと、今の新型コロナのいつといつを比べるかですが、非常に悩ましいのですが、第一波のときにはかなり行動を変えて、第二波、第三波はそれほど変えていないという人も多いような気はしますので、そういう人もあまり迷わずに答えられるような聞き方がいいなと思いました。
 以上です。
○磯座長 具体的にどうやって聞きますか。
○尾島構成員 最終的にはこのままでもしょうがないかなとも思います。
○磯座長 分かりました。
 事務局に質問ですが、問1の「時々吸う日がある」は何%ぐらいなのですか。非常に少ないですか。少なければ、そこは日数まで聞かなくて、本数だけを聞くという方法もあります。
 それは調べておいてください。
 田中先生、どうぞ。
○田中構成員 ありがとうございます。
 私も問8なのですけれども、お伺いしますが、問7で健康づくりに関係するボランティア活動等、そういう社会的な活動のところもあるわけなのですが、今、私が何となくいろいろと現場を見ている中で、むしろコロナでかなり変化があったものは、いわゆる不要不急がよく言われている関係もあるのでしょうか、ここの活動が非常に減っているのをよく聞くのですが、この辺はいかがでしょう。全く入っていないのですけれども、どのようにお考えかなと思いまして、お伺いしたいと思いました。
○磯座長 これは、前と比べるとという意味ですか。
 事務局から説明をください。
○齋藤栄養指導室長補佐 問7に関しましては、健康日本21の健康づくりを目的とした活動の項目として評価する項目になっておりまして、こちらは周期的に把握する項目で、4年に1回把握する項目になりますので、問8の毎年把握している項目には該当しないということで含めてはいませんが、確かに非常に重要な観点ではあるかとは思います。
○田中構成員 ありがとうございました。
 そういうことだったのですね。そこがかなり減っている人が私の周りでは非常に増えて、厚労科研でいろいろなアンケートを取っていたり、いろいろなアンケートを見る限り、ここがかなり変わっているので、重要な点かなと思いましてお聞きいたしました。ありがとうございます。
○磯座長 定期的に観察して、前と比べて減っているということが予想されますので、問3を中心的に評価するという趣旨だと思います。そういう意味で御理解いただければと思います。
 どうぞ。
○谷川構成員 問8について、先ほど感染拡大という言葉がありましたが、私どもが産業医として感じることは、感染拡大という言葉では第一波、第二波、第三波の区別がつかないので、できれば「新型コロナウイルス感染症の流行前(2019年)」のように、もう少し規定したほうが分かりやすいかと思います。
 あともう一つよろしいでしょうか。
○磯座長 どうぞ。
○谷川構成員 生活習慣の中に運動と飲酒と喫煙が含まれておりますが、できれば一つ加えて「キ 睡眠時間」を入れていただきたいと思います。4番の「もともとない」は体重と同じで削除してもらえればと思います。
 といいますのは、2つの傾向があります、一つは、通勤時間が減ったことにより、その分睡眠時間が増えたという方もいらっしゃる一方で、特にIT系の企業等では、残業時間が増えたことにより、逆に睡眠時間が減ったという方が結構いるようです。このような二極化が起きているようです。
 一方、睡眠時間はこれまでほかの設問で聞いていますが、恐らく勤労層では減る方と増える方が出てくると思いますので、今回は睡眠時間がどのように変わるかということについて聞いておいてくべきかと思います。
 以上です。
○磯座長 ありがとうございました。確かに重要な指摘だと思います。
 戻りますが、先ほどの「時々吸う日がある」という方は1%しかいませんので、たばこについては、むしろたばこの本数について聞く問いだけで十分かと思います。中村先生、その点を御了承ください。
 もう一つは、今、谷川先生からお話があった睡眠時間は、確かにこのコロナで相当影響があることと、睡眠時間にいわゆるテレワークの影響もありますし、疲労もありますし、精神的な影響もありますので、私は睡眠時間を入れるのはいいのではないかと考えておりますが、ほかの先生方はいかがでしょうか。
 羽鳥先生、どうぞ。
○羽鳥構成員 僕も睡眠時間を入れることは大事だと思います。
 あと、国民健康・栄養調査はこれからも継続的に行っていくことですので、今回ぽっと入る形になるかもしれませんけれども、これがどういう影響をずっと受けていくのかというフォローも大事だと思いますので、継続的に行うという視点からも見ていくことが大事なのだということも意識していただければと思います。
 以上です。
○磯座長 事務局からどうぞ。
○齋藤栄養指導室長補佐 事務局から、今の睡眠に関してなのですが、非常に重要だと認識してはいるのですけれども、今回、睡眠に関しては、時間を把握していない状況にありまして、今回は、問6で「睡眠で休養が充分にとれていますか」という睡眠の状況のみを把握しておりますので、もし今回、問8で睡眠の時間を聞くということであれば、問6の内容を睡眠の状況ではなくて、例年取っている睡眠の時間に変更するのかということも検討しなければいけない点かと思います。
 また、繰り返しになる部分があって大変恐縮なのですが、今回の新型コロナウイルス感染症の状況という意味では、今、様々な研究が行われていまして、特に睡眠時間に関しましては、厚生労働省が既に行っている調査においても把握されて、結果も公表されているという状況にあります。
 そういった中で、国民健康・栄養調査の中でも把握する必要があるのかは検討する必要がありますし、健康課の特別研究でも調査を行うため、少し補足させていただきたいと思います。
○松村女性の健康推進室長 健康課の女性の健康推進室長の松村と申します。
 当課でやっております約2万人規模のインターネットを使ったアンケート調査、特別研究で行おうとしているものの中でも、睡眠といったものも含めて、生活習慣に関するコロナの影響による変化を調査させていただいておりまして、特別研究ですので、年度内に実施して、整い次第、順次、報告を出していく予定です。
 先ほど齋藤から申し上げましたとおり、問8自体は今回行われる国民健康・栄養調査で出てきた結果を解釈するに当たって、コロナの影響をどう考えていくかという主旨で、そのままキャリブレーションに使えるかどうかは難しい部分はあろうかと思うのですけれども、事務局としては、解釈をする上での参考の情報を取っていこうという趣旨で御提案させていただいているということでございますので、その点も踏まえて御議論いただければと思います。
 以上でございます。
○磯座長 谷川先生、いかがですか。
○谷川構成員 おっしゃりたいことは分かるのですが、睡眠時間などについてばらばらでやっていると、結局、今回の国民健康・栄養調査の中で体重や、歩数が変わったということは分かっても、そのときに睡眠が入っていないと、睡眠が短くなることになり体重や、食行動に与える影響は把握できません、また、僕はほかの調査で聞いているからいいという問題はないと思うのですが、いかがでしょうか。
○磯座長 インターネット調査は、代表者は誰がやっていらっしゃるのですか。
○松村女性の健康推進室長 国立がんセンターの山本先生のところで特別研究をお願いしているところでございます。
○磯座長 そのときは睡眠、体重、運動とかを全て一緒に聞いているわけですか。
○松村女性の健康推進室長 今、手元に調査票がないので、正確にはお答えできないのですけれども、生活習慣、運動、睡眠、食事などを含めたものを一括して調査するという方法で進めているところでございます。
○磯座長 谷川先生、問6は、休養が充分かと思っているというのを4項目で聞いていて、それが前回の回答と非常に違うとなると、コロナ禍の影響だろうという解釈はできるのですが、先ほど事務局からあったように、睡眠時間を聞くという形になりますと、問6の睡眠の問いと違ってくるのです。
○谷川構成員 整合性がないですね。
○磯座長 だから、ここら辺はどうするかということなのです。
○谷川構成員 だから、今までの設問は従来どおりに踏襲して、コロナの前後の変化として睡眠時間について一つだけ聞いておけば、一つの解釈が補強されると思いますが、いかがでしょうか。
○磯座長 要するに、8番のところでもう一度睡眠時間はどうかと入れるか、入れないかですね。
○谷川構成員 そうですね。
○磯座長 言うならば、6番の問いとは独立して、その変化について睡眠時間を入れるということですが、この辺りはどうでしょうか。事務局として、いかがですか。
 どうぞ。
○中村構成員 中村です。
 今の点ですけれども、例えば問6では、睡眠で休養が充分に取れているかどうかと程度を聞いているわけですが、そういう表現で問8に入れることはできないですか。
 例えば「睡眠で休養が充分に取れているかの程度」というような設問で「もともとない」は該当しないと思うのですけれども、「増えた」「変わらない」「減った」と。その辺の説明で私も問8の考え方がようやく理解できたので、そういうことから言うと、既に把握している質問について、このコロナの中での影響を見るのですから、一応、同じような質問にしたほうがいいのかなと思いました。もちろん、睡眠時間も把握できるということであれば、それはそれでいいかと思います。
○磯座長 睡眠が充分かどうかということですか。「増えた」「変わらない」「減った」という睡眠の充分度。一般の方は答えるのが難しいですね。
○谷川構成員 いいですか。
 中村先生がおっしゃることは、理屈としては非常に分かるのですが、おそらく、回答側としてはまだ難しいなという気もするのです。したがって、単純に睡眠時間だけを出しておけば、答えるほうも「増えた」「減った」「変わらない」と考えることができ、答えやすいかと思います。睡眠によって充分な休養が取れている程度は、睡眠時間と違うと言えばそれまでですが、ここに睡眠時間を入れることにより、体重やほかの項目同様、コロナの前後でどうなったかというどのように変わったかということを本人がどのように認識しているかを見る一つの指標になると思いますが、いかがでしょうか。
○磯座長 これは、私としても入れてもいいかなと思うのですが、省庁間での調整があると思いますが、入ろうと思えば、1行入りますね。問題なければ、入れておきますか。
 体重、運動、飲酒、睡眠はそれぞれ関わってきますから、重要かと思います。お酒を飲んで睡眠の質が悪くなって、時間が少なくなるとか、睡眠不足になると体重も増えます。
 インターネット調査は客体が全く違う人たちです。
 これは国民の代表サンプルでの研究ですので、入れてもいいかなと思いますので、事務局で検討してください。
○齋藤栄養指導室長補佐 検討させていただきます。ありがとうございます。
○磯座長 あと、近藤先生、先ほど8番について何か質問があるとおっしゃったのですが、いかがでしょうか。
○近藤構成員 先ほどの運動ではなくて、歩行も取られるべきではないかという御趣旨でしたけれども、論議いただきましたので、それを蒸し返すことはしません。
 問7について質問があるのですけれども、今は問8ですか。
○磯座長 どうぞ。問7でも結構です。
○近藤構成員 問7は定点観測しているので変えないという方向なのだろうと思いつつ、これを素直に読んでみると、2行目に「健康づくりに関係したものはありますか」とあって、1~7があって、9に「健康づくりに関係したものはない」というこの前後関係から言うと、1~7が健康づくりに関係したボランティアと聞いているのだろうなと読めるのです。が、最初のほうはいいとしても、例えば「防犯・防災に関係した活動」とか「自然や環境を守るための活動」が健康づくりに関係したボランティア活動だと普通は読まないのではないかなという気がしてきたということがまず1点気になったことです。
 もう一つ、今のような1~7も広い意味で健康づくりに関係したものとして例示しているのだとすれば「上記以外の活動」とそれをひっくり返したような9番の関係したものはないという2つの選択肢が両方入っているのは、きっと今までも経過があってこうなったのだろうと思うのですけれども、どんな経過だったのだろうというものを教えていただけたらと思ったということです。いかがでしょうか。
○磯座長 事務局から何かコメントはありますか。
 私も読んでいて違和感があったので、何か経緯があったのか。その当時、先生が委員に入っていれば、こういうことはなかったかもしれませんけれども、現状として、何か理由はありますか。
○齋藤栄養指導室長補佐 こちらの項目につきましては、健康日本21の評価項目として位置づけられておりまして、健康づくりを目的とした活動に主体的に関わっているのかどうかについて、該当するものは、ここに記載しております1~8までのどれかを回答した人たちがその該当という形でカウントされる項目として健康日本21で定義されておりまして、それを把握するものになります。そのため、この項目を健康日本21の評価項目として評価していくに当たって、同じ形で聞くことで、評価していくということになるかと思います。
○磯座長 たしか6番とか7番は、その当時議論になったときに、防犯・防災をやることによって、地域でグループをつくり、夜に火の用心の見回りをしたりすること自体がウォーキングにもつながりますし、ネットワークをつくる広く健康づくりと言えると。
 あと、自然や環境を守るというのは、例えば公園の整備や花壇をつくるとか、草むしりといったいろいろなボランティア活動も、運動を伴う健康づくりにつながる活動ということで入れたかと思います。
 ただ、既にこれまでこの形で調査をしていますのでこれを変えるのは難しいと思いますが、その辺りについてはどうでしょうか。
○近藤構成員 変化を見ているので、変えるのはよほどのことがない限りできないだろうなという状況は理解しているつもりです。
 ただ、もし多くの人が違和感があるのであれば、変えるとしたら、コロナでどさくさの今回かなと。前と数字が違うのですけれども、コロナのせいですかねと言って、それ以降、みんなが納得できる形でモニタリングしたほうが、みんながずっと違和感を持っているのだけれども、過去との経緯を見るためですとずっと変えないというのも、毎回同じような論議が出てこないかなと思いました。
○磯座長 逆にどのぐらいの頻度に丸がついているかは分かりますか。
 あと、調査員に聞く人もいると思うのです。そのときに調査員の方がどのように答えるかというマニュアルも確認していただければと思います。
 今、調べていますので、ほかに何かコメント、御質問等は。
 山本先生、どうぞ。
○山本構成員 日本歯科医師会の山本でございます。
 一つお伺いしたいのですが、健康日本21のモニタリングになっています過去1年間に歯科検診を受診した者の割合というところでございます。
 問5なのですが、この場合の歯科検診の定義はどのようになっているのかということです。つまり、自治体が行っている法定健診のようなものだけなのか、それともそれプラス例えば歯科の診療所で定期的に検診をしている人たちのことも含むのか、その辺のことはどのように定義されているのかだけ教えてください。
 以上です。
○磯座長 事務局から何かありますか。
○齋藤栄養指導室長補佐 この検診の検は、個別検診の漢字になっているところが今の先生の御指摘につながっているのだと思いますけれども、健康日本21でも個別検診を把握することが位置づけられておりまして、いわゆる通常の健診のような形でのものは含まれないことになります。
 ただ、回答する側として、歯科健診に行っている内容を含めて回答してしまっている人がいる可能性は否定できないかと思います。
○磯座長 よろしいでしょうか。
○山本構成員 その辺は質問員のほうから誘導していただくとか何かするような、明確な形になるほうがいいのかなと思います。
 以上です。
○磯座長 それでは、マニュアルについても御検討ください。
 もう時間になりましたので、最後に尾島先生、何かありますか。
○尾島構成員 先ほどの問7ですが、平成24年と平成28年の質問票を確認しましたら、選択肢の9と10を統合したような選択肢になっていまして、今回、第二次の最終評価ということから考えると、そのまま変えないで、コロナの影響でどのぐらい減っているかを確認した上で、次からまた考えるのがいいのではないかと思いました。
○磯座長 ありがとうございます。
 ほかに全体として。
 斎藤先生、どうぞ。
○斎藤構成員 日本栄養士会の斎藤です。よろしくお願いします。
 先ほど資料3の食事調査は今までと同じということで議論がなされなかったのですけれども、これはオンライン調査も行う場合に、どのような形で行われるのかということをお聞きしたかったのです。
 例えば、通常であれば入力漏れとかがたくさん出てくるのだろうと思うのです。多分、他の調査は全部選択式で、ウェブで選択できると思うのですが、食事調査は手入力で、自分で食品名とか料理名を入れていくようになるのか、その辺りは今、どんな形でお考えなのかということをお聞きできればと思います。お願いします。
○齋藤栄養指導室長補佐 オンライン調査は、生活習慣調査票のみの適用となりますので、栄養摂取状況調査に関しましては、説明そのものはウェブで説明をしていきますけれども、実際に回答していただく方法論としては、例年どおり自記式で書いていただくことになります。
○斎藤構成員 分かりました。
 では、人によってはウェブでやったり、対面でさらにやったりという形になるということですね。
○齋藤栄養指導室長補佐 自記式で書いていただいた上で、確認作業に関して、これまでも対面でやっている場合、電話でやっている場合とありましたので、これまでと同等に、補足する形は様々な方法があるかと思います。ただ、方法論としては変わりない形で進めます。
○斎藤構成員 ありがとうございます。
 今回は別として、今後、コロナ禍にかかわらず、今後はこういった調査をウェブでやっていけるといいのかなとは思っておりますので、今後はどういう形でやっていけるのかというのも御検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
○磯座長 ありがとうございました。
 様々な御意見を本当にありがとうございます。今回1時間半ぐらいで終わると思っていたのですが、白熱しまして、7分過ぎております。
 それでは、様々な御意見を踏まえた上で、御質問いただいた委員や、担当の委員と相談しながら、事務局で調査票を改訂し、追って御確認いただくということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○磯座長 ありがとうございます。
 修正内容に調整が必要な部分については、本日の御意見を踏まえて、私のほうで判断できるものとしては、座長一任とさせていただくということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○磯座長 ありがとうございます。
 最後に、事務局から何かありましたら、お願いいたします。
○清野栄養指導室長 本日は、調査票に関しまして、貴重な御意見をたくさんいただきまして、ありがとうございました。
 座長からありましたとおり、必要に応じて、また個別に先生方にお伺いさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
○磯座長 それでは、これをもって閉会といたします。
 本日はありがとうございました。