第8回 社会保障審議会年金記録訂正分科会 議事要旨 

日時

令和2年12月4日(金)~令和2年12月18日(金)
持ち回り開催

出席者

白波瀬分科会長 瀨川委員 池田委員 石倉委員 大西委員 加倉井委員 神津委員 鈴木委員 南委員 山口委員

議題

年金記録の訂正に関する事業状況(令和元年度事業状況及び令和2年度上期概況)
 

議事要旨

議事内容
主な質疑

問 新型コロナウイルスの感染拡大の影響はあったのか。不要不急の外出の自粛により在宅期間中に自身の年金記録を確認する機会や時間が増えたことや不安で年金のことが気になり、緊急事態宣言解除後の受付件数の増加に繋がっているのではないか。
答 令和2年5月の受付件数は、かなり減少しているが、緊急事態宣言解除後は前年度の水準に戻っている状況である。ただし、現状では感染者数が増えているので、今後の受付件数は変わるかもしれない。

問 受付件数の一括請求が増えているが事業主の属性などについて分析はしているのか。
答 詳細な分析はしていないが、日本年金機構が事業所調査を行う際に届出漏れについて事業主に訂正請求を指導しており、一括請求が増えているのは、その影響もあるのではないかと考えている。

問 新型コロナウイルスの感染拡大により事務処理の変更点などはあるのか。
答 地方審議会における審議の場が3密にならないようにしている。また、対面しないように集合形式ではなく持ち回りで審議できるよう関係規定の見直しも行っている。

問 年金委員は企業に相談、助言などを行っているが、年金委員として指導している方の立場に対して何か意見はあるか。
答 訂正請求は事業主の届出漏れに起因するものが多いので事業主に対してアドバイスをして頂ける年金委員の取組みは非常に心強い。傾向として一括請求の件数が多いのは、日本年金機構における指導や年金委員のアドバイスによるものもあるのではないか。

主な意見
最近の受付件数の分析にあたっては、コロナ禍による特殊事情や高齢者の経済状況を考慮しないといけない。一括請求だけでなく、 今後、個別請求も増えるかもしれない。件数の増減の動向は注意深く見守る必要がある。