照会先

職業安定局労働市場センター業務室

室長
吉野 彰一
主任システム計画官
中山 晶彦
室長補佐
青山 雄一

(代表電話)
03 (3920) 3311 (内線 240)

(直通電話)
03 (3920) 3742

報道関係者 各位

「ハローワークシステム」旧サーバのバックアップ媒体の紛失に関する報告とお詫び

 「ハローワークシステム」は、各労働局とハローワークで、雇用保険や職業紹介、各種雇用対策に関する業務処理を行うためのシステムです。

 このたび、この「ハローワークシステム」の機器更改を実施した際に撤去した旧サーバのバックアップ媒体の紛失が判明しました。それらの事実関係について確認の上必要な措置を講じることとしていますが、その概要について公表します。

 関係者の皆さまには多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びするとともに、再発防止に努めてまいります。

  1. 事案の概要
     令和2年1月に常陸鹿嶋公共職業安定所(茨城県鹿嶋市)(以下「常陸鹿嶋所」)から撤去を行った、ハローワークシステムの旧サーバのバックアップ媒体1個について、委託業者により撤去が行われ、一時保管していた物流センターで所在不明の状態にあることが、10月12日(月)に判明しました。
     このバックアップ媒体は、個人情報を含まない他の保守用備品※1とともに、保守用備品BOXに格納されており、このBOX1箱が所在不明となっているものです。これまで捜索を続けてきましたが、現時点では所在を確認できていません。
     このバックアップ媒体には、雇用保険手続きや求職申し込みなどに関する申請書をOCRスキャナーで読み取った計410件の画像データと文字情報が記録されていて、そのうち352件は個人情報※2が含まれています。
     これらのデータは暗号化された状態で保存されているので、第三者が読み取ることは困難です。なお、現在まで、これらのデータを第三者が使用した事実は確認されていません。
    • ※1他の保守用備品とは、旧設置機器の取扱説明書や機器の設定・起動に関する媒体など(個人情報を含むものはない)。
    • ※2個人情報とは、被保険者や求職者の氏名、住所、性別、生年月日、電話番号、個人番号、口座番号など。
     なお、352件のうち個人番号があるものは196件。保存されていた個人情報は、サーバの保守点検日(平成30年6月6日、11月17日、令和元年6月25日)に行われた手続き分。
  2. 発生経緯・原因
     このバックアップ媒体を含む保守用備品BOXの撤去作業は、外部委託により行っています。
    常陸鹿嶋所の保守用備品BOXについては、常陸鹿嶋所から撤去を行った後、一時保管場所として物流センターに搬入されたことまではチェックシートにより確認していますが、物流センターからデータ消去センターへ搬出されていないことがその後の調査で判明しており、物流センターで所在不明の状態となっています。
     なお、物流センターからの搬出先としては、データ消去センター以外では、このバックアップ媒体を返却するリース会社のみなので、リース会社に搬出され、産業廃棄物として処理された可能性も考えられますが、明確な発生原因と紛失場所は不明です。
  3. 関係者への説明
     現在、このバックアップ媒体にデータが記録されていた方の特定作業を進めており、連絡が可能な方には連絡を差し上げ、このたびの事情をお知らせするとともに、お詫びをさせていただく予定です。
     また、この件に関し、常陸鹿嶋所をご利用になった方からのお問い合わせ先を以下の通り設けています。
    • 専用コールセンター
      電話番号 0120-086-092(フリーダイヤル)
      受付時間 8:30~20:00(平日)
      8:30~17:15(土日・祝日)
      • 年末年始を除く
  4. 再発防止策
     紛失の原因は不明なものの、委託業者による撤去に関して、データ消去センターに至る撤去拠点ごとの個数管理ができていなかったことがあったことから、厚生労働省は、撤去物の管理の徹底をはじめとした委託業者の管理の徹底に努めることにより再発防止を図っていきます。