2019年度第2回化学物質のリスク評価検討会(遺伝毒性評価ワーキンググループ)議事録

厚生労働省労働基準局安全衛生部化学物質対策課化学物質評価室

日時

令和2年2月27日(木)13:30~15:37

場所

労働委員会会館6階612会議室

議題

  1. 微生物を用いる変異原性試験の具体的手法及び試験結果の評価方法について
  2. 微生物を用いる変異原性試験(Ames試験)等について
  3. Bhas42細胞を用いる形質転換試験について
  4. その他

議事

 
○阿部中央労働衛生専門官 そうしましたら、定刻になりましたので、2019年度第2回化学物質のリスク評価検討会(遺伝毒性評価ワーキンググループ)を開催させていただきたいと思います。
     本日は大変お忙しい中、御参集いただきまして、誠にありがとうございます。
委員の方々は皆様おそろいです。+αといいますか、委員の方々に加えて、試験結果の説明の観点から、日本バイオアッセイ研究センターのお二人に参加をいただいているところでございます。
そうしましたら、座長の清水先生に以下、議事進行をお願いいたします。
○清水座長 それでは、年度末のお忙しいところ、また、新型コロナで今問題になっている中でお集まりいただきまして、ありがとうございます。
     まず、議題1の微生物を用いる変異原性試験の具体的手法及び試験結果の評価方法についての検討を行いたいと思います。
     事務局から説明をお願いいたします。
○阿部中央労働衛生専門官 そうしましたら、資料1-1と1-2を御覧いただければと思います。すみません、タブレットの場合は見ていただける資料は一つずつになると思いますので、まずは参考の──すみません、資料1-1とか1-2とか言った後で恐縮なのですけれども──参考2を御覧いただければと思います。傍聴者の方々はWebに載せている資料を御覧いただければと思いますが、「労働安全衛生法第五十七条の四第一項の規定に基づき厚生労働大臣の定める基準の一部を改正する件」ということで、9月にやらせていただきました第1回遺伝毒性評価ワーキンググループで御確認いただきました変異原性試験の基準とかの関係です。すみません、一瞬で終わります、この話は。中身としては、9月のワーキングの際の方針に即して、プレート数の規定に関する告示の改定を進めてますというだけの話です。
 委員各位のタブレットの方には議事1の関係として入れておりますが、告示の改定の作業を進めておりまして、1月20日から2月19日までパブリックコメントをかけさせていただいておりました。パブコメでは1件御意見をいただいておりまして、国際協調のためとはいえ、規制緩和はいかがなものかという、労働者の保護が最優先だという趣旨の御意見をいただいておるのですけれども、変異原性試験の結果については、有識者の方々に御確認いただいて必要な指導を行っているというところがございますので、御懸念の点は大丈夫なのかなと思っております。この後は、一応、順調に行けば3月中には告示の改定まで持っていけるかなというふうに考えているところでございます。
     一方で、告示事項以外の点について、9月に御議論いただいた点を、今度は課長通知のほうに反映させていくということが必要になりますので、ご相談させていただきたいというのが今回の資料1-1、1-2に関しての御説明になります。ここからが今回のWGでの本論となります。
     ということで、まずは資料1-1を見ていただければと思うのですけれども。基本的には、現行の「微生物を用いる変異原性試験の具体的手法及び試験結果の評価方法」、化学物質調査課長事務連絡の別紙についているものなのですけれども、こちらをベースにしつつ、9月の前回ワーキングで御議論いただいたもろもろの点を、告示事項以外のところも含めて反映をした改定案を用意しております。
     現行のものと比べるとだいぶ構成に手を入れているところがございまして、見た目が違ってくるので、これだけ見ていただくと、実際の試験機関の方々とか、おや何かだいぶ取扱いが違ってくるのかなと御懸念の方もいらっしゃるかなと思いましたので、資料1-2として現行版と改定案の比較というのをおつけしております。今回、現行版と改定案の比較について詳細の御説明はいたしませんが、中身は変えておらず移動させただけのところは、取り扱いにも変わりありません、という趣旨だと捉えていただければと考えております。
     それでは、具体的に改定をさせていただいているところ、前回ワーキンググループで御議論いただいたものを反映させている箇所について、順次、資料1-1ベースで御説明させていただきたいと思います。
     上からつらつらと見ていっていただくと、2ページ目の頭に、コメントとして改定箇所の趣旨を御覧いただけるようにしておりますが、S9 mixについては、製造から6カ月以内のものであることが望ましいという旨を一筆入れさせていただきました。これは、ぎりぎり6カ月以内じゃないと試験結果が有効とは言えない、というような厳しいものではないですが、望ましいベースで示しておきましょうかと、そういうようなお話をいただいていたところを反映しているものでございます。
     同じく2ページ目の後半、「水及びDMSOに懸濁できない場合」云々というところは、「溶解させることが困難な場合には懸濁したものを用いる」という表現をしております。溶解か懸濁か、どっちかと言えば、まず溶解を優先させるべきだという考え方を反映させていただいているものでございます。
     あわせて、今回いろいろ事前に資料の展開等をさせていただいている中で、本間先生のほうから御指摘をいただきまして、被験物質がある溶媒に「安定」であるというところについて、「被験物質が外見上、溶解又は懸濁すればよいものではなく、被験物質が溶媒と反応し、試験結果に影響を与えるおそれがないことが担保されていることを含むものである」、「被験物質を溶媒に溶解等させる際、発熱等の現象が見られた場合には、他の溶媒の使用を検討する」必要があると、こういう一文をつけ加えさせていただきました。こちらについては、後ほど御覧いただければと思うのですけれども、机上配布扱いとして、タブレットのほうに本間先生から提供いただいた論文、Amberg 2015というものを入れさせていただいております。こちらの論文の内容を、ざっくり申し上げると、一般に溶媒として使われているDMSOが、ハロゲン化したスルホン酸相手だと攻撃を受けて疑陽性を出すとか、そういうような懸念があるそうでして、そういったご指摘を踏まえ、こういう一文を入れさせていただいているところでございます。もし、今のざくっとした御説明で何か不備等ありましたら後で補足いただければと思いますが、ちょっと取り急ぎ順番としては先に進ませていただきます。
     続いて、3ページ目、下線部のところですけれども、「ミクロソーム酵素による代謝活性化を要求するものの場合には、2-AAをS9mixの有効性の唯一の指標とはせず、ベンゾピレン又はジメチルベンズアントラセンを併用すること」と。単剤としないことが望ましいという旨、あくまで望ましいという位置づけでございますけれども、一筆入れさせていただいているところでございます。
     その次はプレートのところです。「本試験で2枚以上のプレートを用いた試験を2回以上実施する場合には、用量設定試験において用いるプレートは1枚のみとして差し支えない」と、これは告示の改定案を反映しているものでございます。大体こんな感じの文章が告示の本体のほうにも一筆、ただし書きとして加わる予定です。
     3ページ目の一番下のところ、「被験物質が気体又は試験管若しくはプレートからの散出のおそれのある揮発性の液体であって」云々のところですね。前回ワーキングの際には、ガスばく露法の位置づけをどうさせていただこうかということで御相談させていただいたのですけれども、結論として、この、オリジナルの通知のドキュメントにガスばく露法をがっつり書くところまではしなくてもいいんじゃないのというようなニュアンスのお話だったかなと思います。一方で、何某かガイドライン的なものを別の形でお示しするというところはあってもいいのかなと。そういうお話だったという理解をしておりますので、これは後ほど御説明させていただきますけれども、変異原性試験のもろもろの手法については、化学物質対策課長名のQ&Aの通知を出させていただいておりますが、ここにガスばく露法に関する記述を一筆──Q&Aを1問ですね──加える形でいかがかなというふうに考えているところでございます。したがいまして、この「被験物質が気体又は試験管若しくは」云々の、ここの記述そのものについては、ほぼほぼ現行のままとしまして、ガスばく露法にはこの中では触れないという形にさせていただいているところでございます。
     続きまして、4ページ目です。一番上、「原則としてプレインキュベーション法を採用する」。あくまで「原則」ですけれども、「原則としてプレインキュベーション法を採用する」という考え方を示させていただきました。
     その次に、前培養液の準備のところについては、生菌数の記述についてお話をさせていただいたところがございました。109のオーダーについてというところなのですけれども、1.0×109という生菌数について、何が何でも超えているかどうか数えないといけないのかというと、基本的に、普通にちゃんと培養をやっていればそのくらいのオーダーは大体超えてくるようなものらしいということで、そこまでギリギリとは言わないけれども、あまりにもそのオーダーに満たないようなひどい場合は再調製といいますか、前培養液の調製を再度実施する必要があるだろうと、こういったところを御指摘いただいたものだと理解しておりますので、その考え方をここで反映させていただいているところでございます。コメントのほうにちょっと書きましたけれども、106とか107とかのオーダーとか、さすがにちょっとひどいのはもう一回やってくれよと、そういうような話なのかなと思っています。
     ちなみに、ちょっとこの資料の中には直接書いてない部分なのですけれども、実は化学物質のリスク評価に関して、毎年度、リスクコミュニケーションというイベントをやっておりまして、事業者の方ともろもろ意見交換会みたいな形のイベントをやらせていただいています。今回、そのネタの一環として、このプレート数等の改正とかも含めた変異原性試験の実施の基準について見直しを図っているという話をさせていただいたのですけれども、その中で、とある試験機関の方から、それ以上増殖にしないようにしたものを培養液とするという趣旨のところ、それ以上増殖しないようにさせるにはどうすればいいんですかというような御質問をいただきました。凍結させなきゃいけないのかとかとか、いろいろお話しいただいたのですけれど、基本的には、方法をギリギリと指定するということではなく、一般に培養が止まるとされているような取り扱いをちゃんとしていただいておればいいんじゃないでしょうか、というくらいのことなのかなと思っておりましたが、ここの「それ以上増殖しないようにしたもの」というところの書きぶりでは不足があるとか、何かお気づきの点があれば後ほど御指摘いただけると幸いです。
     取り急ぎ、すみません、次に進ませていただきます。5ページ目です。「本試験を2回実施する際には、試験の実施は別の日とすることが望ましい」と。これはだいぶ前の話なのですけれども、平成28年度の第3回遺伝毒性ワーキングでこういった御議論をいただいていたようです。今まで公式のドキュメントに何も反映されていなかったので、今回一筆入れてみております。
     その下、5ページ目、「3 具体的な試験の方法」につきましては、従前の記述を一部ちょっと丸めた形にしております。これは資料1-2をあわせて御参考にしていただければと思うのですけれども、現行の化学物質調査課長事務連絡だと、代謝活性化系を用いる場合と用いない場合とか、プレート法の場合とプレインキュベーション法の場合とか、両方の場合で共通する部分もあるわけですが、それを全て個別の場合分けとして記載していたため、同じような記述がつらつらと何回も出てくるようなところがございました。なので、今回、重複するところはまとめて一つの、1から8までの一つの流れに組み込んでおります。これで一応現行版での重複は排除できたかなと思っておりますが、中身にそれぞれの場合についての変更があるわけではなく、文書上、整形をしているという位置づけで御覧いただければと思っておるところでございます。
     その次が、6ページ目の一番下になります。これも極めて形式的なお話ですけれども、「記載する年月日の表記については、西暦に統一すること」と、報告書のところですね。試験結果の報告書については、年月日は西暦で書いてくださいというようなことを一筆入れさせていただきました。
     以上が概ねこのドキュメントの本体に反映させている前回ワーキングの議論の結果のところになりますが、1点だけ、7ページ目以降に、不純物の取り扱いに関してつけ加えさせていただいております。趣旨としては、不純物がまじっている場合に純度換算をやる必要があるのかないのかというようなところの話があった点ですね。考え方自体は、一応、今までも厚労省のWebサイトでQ&Aをお示ししていたのですけれども、本体と言いますか、この課長名の事務連絡の方にちゃんと書くことはされてなかったというところがございましたので、今回、不純物の取り扱いということで文書上でも明確につけ加えておくという取り扱いにさせていただいているところでございます。
     資料1-1の、前回ワーキングの議論を踏まえて今回反映させている改定案については以上になります。
     ただ、ちょっとすみません、内容についてご議論いただく前に、先に資料2のガスばく露法に関する追加Q&Aのところを御覧いただければと思います。先ほど申し上げましたように、新規化学物質の有害性調査に関して、具体的な方法等に関するQ&Aというのを化学物質対策課長名の通知でお示ししています。今回、ガスばく露法に関するQ&Aを1個追加してはどうかということで一案御用意しているのが資料2です。先ほどの資料1の改定案で、「被験物質が気体又は試験管若しくは」云々と書いてある記述、もともと現行版でもあった記述ですが、これに対応する具体的な試験手法にどのようなものがあるか教えてくださいというQuestionに対するAnswerとして、「プレート法又はプレインキュベーション法による試験が困難である場合、ガスばく露法を採用することが考えられます」とガスばく露法を示唆する。このガスばく露法については、「微生物を用いる変異原性試験の具体的手法及び試験結果の評価方法」を基本としつつ、以下の各点を反映するようにしてくださいと。この反映していただく各点の内容については、変異原性試験の通常の方法の中で、ガスばく露法を採用する場合に置き換える必要がある部分について、委託事業の調達仕様書のほうでは既に反映しているガスばく露法に関する記述を抜粋してきているような位置づけです。例えば試験に用いる器具、試薬等に関していくと、被験物質が気体または揮発性で、空気中で安定である場合には空気を用いて希釈するとか、気化させるとか、そういったところ。あるいは試験の流れとして、ガスばく露法の場合には、標準最高用量を体積比で50%ないし調製可能な最大濃度とするとか、こういったところの記述を入れさせていただいているところでございます。この辺りの抜粋してきた記述自体は、過去にこのワーキングの中でも何度か御確認いただいているものだというふうに理解しておりますが、こういう考え方をQ&Aベースでお示しするという形にしてはいかがかなと考えているところでございます。
     資料1-1、1-2及び資料2に関する、要は前回ワーキングの御議論を踏まえた改定案としては以上になります。
○清水座長 ありがとうございました。
     それでは、まず、資料1-1に戻っていただきまして、これは具体的な手法、改定案ということですけれども、幾つか御提案があって、それぞれが書き込まれているわけですけれども、まず最初に、2ページ目のところで本間先生からの御意見で、水に溶解する場合に関する書きぶりというのはこれでよいかどうかですね。これに関して何か御意見はございますか。
○本間委員 水というよりは、この2ページ目の被験物質が水で可溶である場合は水を使うのですけれども、難溶である場合は、DMSOを使えというふうに、もう最初にDMSOがありきなのです。ただ、このDMSOを溶媒にした場合に、副反応が起きるということが、最近報告があって、それが私が示した論文です。その論文をちょっと見ていただけるとわかるのですけども、アンベルグらの論文です。
○阿部中央労働衛生専門官 タブレット上は、議事1のフォルダの中に「本間先生提供論文」というタイトルで入れておりますので、そちらを御覧いただければと。
○本間委員 この論文の、まず2ページ目、論文で言うと、1496の上のボックスの図がありますけども、本来この上の記載のアシルハライドと下に記載のスルホニルハライドというのは、簡単に水と分解してしまい、本来なら、カルボン酸と塩酸、もしくは硫酸と塩酸に分解してしまいます。ただ、これで水に溶解して試験をしたとして、果たしてもとの化合物を試験したことになるのかというのがいつも議論になり、やはり加水分解物を試験してはだめだろうということで、加水分解しないようにDMSOを使うことがよくあります。ところが、DMSOを使うと、ちょっとページをめくっていただくと、下のページで言うと1501の上の部分のボックスがありますが、これはスルホニルハライドの例ですが、DMSOと反応により、図のように形でプメラー転移というのが起こります。そうするとハロゲン化アルキルができ、これが変異原性を示します。従って、この変異原性というのは、DMSOを使った場合にだけ起こります。例えばこのときにジオキサンとか、他の有機溶媒を使うと変異原性は示しません。彼らはこのようなアシルハライドもしくはスルホニルハライドを試験する場合には、DMSO以外の溶媒、たとえば、アセトンとかジオキサンを使うように推奨しています。実際にこの論文では18の、これまでDMSOでは陽性と言われていたアシルハライドに関して、違う溶媒を使った場合、15が陰性になったと報告しています。残り三つに関しては、また別の部分のアラートがありますから、恐らくその影響陽性を示したものと考えられます。従って、こういった事実がありますので、私としては、先ほどの文言を入れるのが適切ではないかと思います。これによって事業者が混乱をするかということも言われましたが、実際に今回の評価の化合物を見てみると、それに相当するのが、実は4化合物ありますが、その4化合物に関しては、ちゃんと事業者はDMSO以外の溶媒を適切に使ってますので、特にここに書いたとしても、そんなに現場の混乱は無いと考えます。恐らく事業者はそのことを理解した上でDMSO以外の溶媒を選択していますので、この記載を入れるということも科学的に問題ないだろうし、これによって事業者に混乱を与えることもほとんどないのだろうと思います。文言の修正を最小限にするためには、この文章でよろしいのではないかと思って同意した次第です。
○清水座長 ほかに御意見はございませんか。
     これは今まで目視とか、色が変わるとか、熱を浴びるとか。
○本間委員 大体、この場合は発熱するとは言われてるのですけども、私も実際にやったことがない、経験がないのですけども。
○荒木委員 発熱します。
○本間委員 発熱しますよね。そういった場合には、やっぱり違いをこれ。
○荒木委員 発熱するのと白濁する。
○本間委員 そうですよね。中には、だから、それでも強引にやっているところが多分幾つかあったので、それで間違って陽性の結果が出ていることもあったんじゃないかと思います。
○阿部中央労働衛生専門官 事務局側で案を書くだけ書いた人間が言うのもあれなのですけど、発熱というのは、やっぱり温度計とかで観察をするような形なんでしょうか。
○荒木委員 いや、さわれば。
○阿部中央労働衛生専門官 触れば分かる、そのレベルですか。
○荒木委員 溶かした容器が熱くなるので。
○阿部中央労働衛生専門官 もうそのレベルなのですね。
○荒木委員 かなり反応が激しいのですぐわかる。
○阿部中央労働衛生専門官 何かちょっとほかほかするから、これはよく培養が進みそうなだねとか、そういうレベル感ではないのですね。
○荒木委員 かなり反応は激しいと思いますね。アルキル化反応なので、これはほとんど。
○清水座長 それでは、この記載方法でよろしいということですね。
○太田委員 一つ確認したいのですけど、いいですか、ちょっと。今、現行だとアセトンは結構用いますよね。DMSOは、高い濃度は溶けないけれどアセトンは全部溶けるから使用したという試験がいっぱい来ますよね。今後はアセトンの選択肢としては、DMSOにうまく懸濁できない場合ということですよね。
○阿部中央労働衛生専門官 すみません、実は技術的な中身は私自身があまりよくわかってないのですけれども。
○太田委員 今の現行の溶媒はいろんなのがあって、アセトン溶媒を一般的に用いてるのですよね。その理由が、DMSOは、例えば1mg/mlぐらい溶けるけども、アセトンは5mg/mlまで溶けるから、だからアセトンのほうがよく溶けるからアセトンを使用しましたということで使ってるのですね。今回のこれでいきますと、基本は水かDMSOに溶けるか懸濁。うまく懸濁できない場合には、次のオプションとしてアセトンとか何かを用いていいですよということになるのですね、これ。
○阿部中央労働衛生専門官 そういったお話ですと、一度、資料1-2を御覧いただくと、現行のものとの比較になるので、現行はどう書いてあるかというところをあわせて御覧いただければと思うのですけれども。溶媒の関係は、資料1-2の2ページ目から3ページ目にかけてですね。右が今回の改定案で、左が現行の化学物質調査課長名の事務連絡なのですけれども、現行がそもそも水かDMSOしか書いてないのですよ。なので、もしそのアセトンとかのところを加えるとすると、ここの記述にさらにもうちょっと何某か書く必要があるのかなと思いますが。
○太田委員 今後、混乱しちゃうかと懸念したのは、アセトンを用いてる試験が多いのですよね、実際に届け出において。今回のこういう書き方にすると、もちろんそれに反対するわけじゃないのですけど、アセトンを用いる条件としては、水にもDMSOにも溶けなくて、しかも懸濁がうまくいかないと、そういった場合のオプションとして初めて出てくるのですよね。
     私はこれでも構わないと思うのですけどね、そんな無理してアセトン溶かしても析出するんだから、と思うのですけれども。この書きぶりですと、アセトンは基本的には選択できない。使用するのであれば、DMSOに溶けない、DMSOに均一に懸濁もできないという条件がついちゃうのですね。そこのところはそれでよろしいのかというのを、ちょっと確認なのです。
○阿部中央労働衛生専門官 なるほど。今までのところと取り扱いが変わらないので、そこは適宜でいいという趣旨なのかなという感じで考えていたんですが、ちょっと違う感じですかね。
○本間委員 私もそこの部分は、例えばDMSOではなくて、DMSO以外にほかの有機溶媒、括弧して「(DMSO、アセトン、ジオキサン、DMF)」とかって書いてもいいのではないかと思います。そうすると、本文の中身を変わりますよね。それがいやであれば、最後にこの文章をつけたぐらいで今回はいいかなと思った次第です。本来だと、確かに太田先生が言うような修正がいいかと思います。
○太田委員 事業者がね、そうとっちゃうのではないかと。アセトンは用いれないんじゃないかと。
○阿部中央労働衛生専門官 わかりました。事務局的には、まず、そもそもジオキサン、アセトン、DMFもろもろの溶媒を別に積極的に否定する理由はないので、例えばの話です、今の御指摘を踏まえると……なのですけれども。そもそもの前提として、採用を検討すべき溶媒の優先順位というのは水、DMSOの順番というわけでは無いという理解でよろしいですか。
○本間委員 水は優先です。
○阿部中央労働衛生専門官 水は最優先。なるほど、わかりました。そうしたら、水に安定な被験物質は水に溶かしましょう、これはまずいいですよね。その次は、有機溶媒を検討するということになるのだと思うのですけれども、その有機溶媒の中での優先順位として、別にDMSOが高いわけではない。
○本間委員 と思いますけどもね、どうですかね。
○阿部中央労働衛生専門官 ああ、そうなのですね。そこは事実誤認があったかもしれません。
○太田委員 高いと言うか無難ですよね、DMSOは。だから、優先順位というのは高いと思うのですよね。あえてDMFを用いるとか、ジオキサンを用いるなんていうよりは、DMSOが溶けるんだったらそうして。
○阿部中央労働衛生専門官 多分、この『とりあえずDMSO』という書き方は、少なくとも平成11年からこれでずっとやっているわけなので、その無難という認識で書かれていたんでしょうね。
○太田委員 溶けない場合にはアセトンとかジオキサンもありますよということですよね。その線でいくのか、それとも、もうDMSOで切っちゃうのかということですね。
○阿部中央労働衛生専門官 なるほど。まず、今回ご用意した改定案では、溶媒関係について現行の記述に手を加えているところは実はほとんどないんですね。ちょっと見た目だけ変えていますけれども、中身的には、現行の事務連絡の記述から変えているところは実はほとんどないという理解なのです。ただし、そういう記述になっている現行でも、結果的にDMSOじゃなくてアセトンを使って試験を実施しているケースは多いというお話だと。ただ、どうせ今回いろいろ手直しするんだったら、そこのところの取り扱い、書き方をちょっと変えても別にいいんじゃないのという気はしています。そのくらいのニュアンスで、よろしければ……なのですが。例えば、水は最優先で考えましょう。その次に考えるべき選択肢は有機溶媒だとざくっと書いて、その中で懸濁ないし溶解させるというところのみに絞って場合分けしていく感じですかね。今ここ3パターン書いてますけど、結果的に言うと、水に安定なものが例えばアですね。その次に、水に不安定なものについてはもう有機溶媒とばさっと書くと。有機溶媒としては、さっきのDMSOが無難だよねというラインは、文面にどこまで反映させるかはともかくとして、DMSOやアセトンとかは考えられると。ただ、いずれにせよ、実は今回のお話をいただいていたところを踏まえると、この「被験物質がある溶媒に「安定」であるとは」云々の、この記述自体はまあそうだよねということだと思いますので、どちらかというと、このア、イ、ウの優先順位を、今申し上げた、まず水の次に有機溶媒という形にばさっと置きかえるという形であれば、そんなに違和感はなくまとめられるのかなという気がします。なので、よろしければ、ちょっとそのラインで事務局で持ち帰らせていただいて、改定案をもう一度御確認いただく形でいかがでしょうか。
○清水座長 有機溶媒の優先順位というのは、DMSOが第1順位か。
○太田委員 それはあまり書かなくてもいいかなと思うのですよ、こちらからは。優先順位はね。DMSO、アセトン等とか何かいろいろ、よく使われるのを列記しておけば。
○清水座長 例えば菌液を凍結保存するときにDMSOを加えますよね。だから、細胞に対する安全性というか、比較的アセトンなんかに比べればDMSOのほうが安心だというふうに考えられますよね。
○太田委員 順番で書けば、大体それがほぼ優先順位になるから、DMSOを最初に書いておけば。ただ、注意事項としては、いろんな反応があるというふうには書かなきゃいけないと思いますけど。
○阿部中央労働衛生専門官 承知しました。一応、先ほど申し上げましたように、「ここで」以降の書きぶりについては、多分そんなに変わらない。「他の溶媒」という書き方のところはちょっと手が入ると思いますが、注意事項として何某か一筆入れておくというのは多分変わらないと思います。今の御指摘を踏まえますと、これまでの平成11年の事務連絡では、ア、イ、ウで水かDMSOかしか書いてなかったわけなのですけれども、今、別にそこまでDMSO推ししなくてもいいでしょうという御趣旨だと理解しましたので、一旦、水に安定なものは水でやりましょう、これが大前提ですと。その次に有機溶媒を検討しましょう。その有機溶媒の中身として何があるかというと、例えばDMSOとアセトンとかがあるよねと。そういうようなニュアンスで、ア、イ、ウのところをばさっと書き換えるという形で、持ち帰らせていただくようにしたいと思います。そんなに手間かかる話でもないと思うので、追ってご用意する案文をちょっと一筆見ていただいて。スケジュール感的には、できれば、告示の改定とタイミングを合わせて課長通知の見直しも諸々行うようにしたいなと思いますので、御確認いただきつつ作業を進めるという形で、よろしければ、その形で事務局で持ち帰らせていただきたいと思います。
○清水座長 よろしいですか。
     次が、3ページのところのガスばく露法に関するところですかね。これをQ&Aという形で記載するということですが、3ページでしたか。
○阿部中央労働衛生専門官 改定案の本文の方は3ページのコメントが書いてあるところになりますが、Q&A自体は資料2のほうに
○清水座長 資料2ですね。
○阿部中央労働衛生専門官 ちなみに、現行のQ&Aのほうにはプレート数の問いとかもあるので、そこは今回告示の改定に合わせてざくっと削ろうかなと思ってます。
○清水座長 こういう形で、Q&Aの形でいいかどうか。そして、その中身として資料2ということですが、これに関してはいかがでしょうか。特に問題はございませんか。よろしいですか。
     では、特に御意見がないようですので、このガスばく露法に関してはQ&Aの形で行うということになるかと思います。ということで、微生物を用いる変異原性試験の具体的な手法及び試験結果の評価方法については、事務局案で一応以上と、溶媒に関しては検討していただくことになりますけれども、こういうことで作業を進めていただいてよろしいですね。ありがとうございました。
     それでは次に、リスク評価に係るスクリーニングとして実施している微生物を用いる変異原性試験等についての検討を行いたいと思います。
     まず、本年度実施分の評価について、事務局から御説明をお願いいたします。
○阿部中央労働衛生専門官 そうしましたら、タブレット上、フォルダが別になっているので、議事2というところですね。議事2のフォルダの中を見ていただければと思います。
     資料3-1A、3-1Bというのがございますが、まず、資料3-1のBから御覧いただいてよろしいでしょうか。変異原性試験の結果につきましては、例年、事前に各委員に試験結果を展開させていただいて、総合評価を実施していただくというプロセスを踏んでおりますので、今年度もそのやり方で進めさせていただきました。各御担当の範囲で見ていただいたものを取りまとめたのが今申し上げた資料3-1Bの総合評価の表でございます。今年度委託事業については、ボゾリサーチセンターさんに受託いただいて、17物質、試験をやらせていただきました。実は今回見ていただいた中で、先ほどの本間先生の御指摘の物質が中にあったということなのですけれども、一応その試験結果としては、1、2、3、4というところから17番まである中で、上から順に遺伝毒性なし、強い遺伝毒性あり、遺伝毒性なし、なし、なしと、それぞれこういう評価をいただいているところでございます。一応、タブレットのほうには、個別の試験結果も、ボゾリサーチセンター試験報告書というのを机上配付扱いで入れさせていただいておりますが、いずれも既に委員の皆さまにそれぞれ見ていただいているもので、資料3-1Bがそれを粛々と取りまとめたベースのものですので、よろしければ、この形でまとめさせていただきたいと考えているところでございます。いかがでしょうか。
○荒木委員 今日、ボゾの方は来られてないのですよね。
○阿部中央労働衛生専門官 すみません、ちょっと今日お呼びしてないです。何か質問事項があれば、もちろん持って帰って聞きますので。
○荒木委員 いや、今の物質なのですけども、EUのデータが幾つかあって、全部が陰性なのですよね。これだけ陽性様には出ているのですけども、内容を見ると、被験物質そのもの自体が酸素と反応するということで、秤量法なんかは全部、窒素下でやってるのですよね。多分それで分解してないので陽性になってるのだろうというふうには思うのですけれども、ちょっとその辺りの情報がもうちょっと得られるんだったら聞いておきたいなとは思ったのですけど。
○阿部中央労働衛生専門官 すみません、ちょっと今日はお呼びしてないので申し訳ないです。
○荒木委員 多分、試験は適切にやられているので陽性になっているのだというふうには判断したのですけど。
○阿部中央労働衛生専門官 わかりました。今、御指摘いただいた点は、基本的に既存の文献情報とかと何か結果が違うけど、そこは。
○荒木委員 結果が違うのですけれども、多分そういう理由だろうというふうに。
○阿部中央労働衛生専門官 認識で大丈夫か。
○荒木委員 理解はしてるのですけども、もうちょっと詳しく聞いてみたかったのでね。
○阿部中央労働衛生専門官 ボゾさんとしても、そういう認識で大丈夫だよねということですかね。     
     後で確認をした上で、確認結果を展開させていただきます。
○本間委員 ちなみに、先ほど私が言った化合物に相当するのが5番目のジフェニル何とか。これはジオキサンを使ってます。だから問題ない。その次の8番目か、2-ブロモプロパノイル=プロミド、これもそうです。こちらもジオキサンを使っています。その後の下に行って13番目、2-メチル塩化ベンゾイル、その下の無水トリメト酸クロライド、これらもはDMSO以外のものを使ってて問題ありません。ですから、この事業者はちゃんとこういった反応を理解していて、DMSO以外の溶媒を選択しているということで、なかなか優秀なのではないかと私は思っています。一つだけ陽性がありましたが、多分これはそれアルキルハライド以外の構造がAmes試験陽性に関係すると思います。構造から察するに、そう思いました。
○荒木委員 変異原性試験連絡会(研究会)のほうでは、酸-ハロイドのDMSOとの反応性のやつって、話がちゃんと伝わっているのかな、今でも。
○本間委員 あったんですね、そういった議論が。
○荒木委員 議論がありました。それで、一応そういう指導を松島先生のときにしてるのです。
○本間委員 そうですか。
○荒木委員 聞いてますよね。
○バイオアッセイ/上垣外氏 最近は参加してないのでわからないのですけども、以前、僕が参加しているときはそういう話があったので。
○荒木委員 話があった。多分、伝承されてるんじゃないかと思うのですけど。
○清水座長 ほかの物質で何かございますか。評価はこのとおりで別に問題ないですね。よろしいですか。
     じゃあ、この資料3-1に関しては評価どおりということで進めたいと思います。
○阿部中央労働衛生専門官 ありがとうございます。御指摘の点は後でちょっと聞いておきます。
○清水座長 そうしますと、これは、3-1はもう終わりですね。
○阿部中央労働衛生専門官 一応、よろしければ、次は来年度の分を。
○清水座長 来年度の分ですね、次は。
     では、来年度分の実施に関する試験物質の検討について、事務局から説明をお願いいたします。
○阿部中央労働衛生専門官 そうしましたら、次は、資料3-2のAからCまでありますので、これを御覧いただければと思います。
     まず、資料3-2Aから御覧ください。遺伝毒性評価の進め方(2019年度改定案)という形で書いているものですが、改定案といっても、中身は実はほとんど変わっておりませんで、前年度のものをちょっと整形しただけのものだと思っていただければと思います。内容としましては、例年どおり、既実施のAmesの結果が把握されているものの、不備がある等の理由により「遺伝毒性はあるが、強弱の判断不能」又は「遺伝毒性の有無の判断困難」とされた物質、ないし、構造活性相関の結果が「+」であった物質から選定すると。要は、文献ベースの検討と、構造活性相関の結果を参考に、いずれかに引っかかったものから引っ張ってくる取り扱いをしているということでございます。
     試験結果を検討した結果としては、「遺伝毒性なし」、「弱い遺伝毒性あり」、「強い遺伝毒性あり」、「遺伝毒性はあるが、強弱の判断不能」、「遺伝毒性の有無の判断困難」、この5つの中からどれに該当するか検討して総合評価を行っていただくと。この取り扱い自体は変わらないという理解でございます。
     一応、毎年度委託事業で最大24物質程度というふうに書いておりますけれども、必ず24物質候補出てくるかというとそうではないというのが例年で、先ほど申し上げた条件に該当する物質をリストアップしたものから、諸々の条件でフィルタリングしてということをやっていく中で、結果的にもうちょっと少なくなったりしているというのが現状でございます。
     この考え方で進めさせていただくことについて、もし何かあれば御指摘いただければと思いますが、よろしければ、という前提で先に次の点のご説明だけさせていただきます。2019年度の構造活性相関の実施結果、日本バイオアッセイ研究センターのほうでやっていただいているものがございまして、こちらの御紹介になります。
     資料3-2のBというやつですね。別添というのがあって、個別の物質も並んでいるのですけれども、概要をまとめていただいているほうがございますので、ファイル名的に「日本バイオアッセイ研究センター報告」と書いてあるほうを御覧いただければと思います。
     開いていただくと、令和元年度構造活性相関報告書ということで、バイオのほうから報告いただいているものをつけておりますが、内容としては──PDFでいくと6ページからですかね、下のページ番号でいくと1ページになってますけど──ざっくり言うと、構造活性相関をやりましょうと言ってた候補物質が今年度で実はラストでして、最後の年、278物質分やっていただきました。ソフトウエアとしては、ちょっと読み方があれなのですが、Derek、CaseUltra、TIMES、この三つについて使えるものを使っていきましょうということで実施していただきました。
   その次のページに結果として表をまとめていただいているものがございますけれども、Positive、Negativeがそれぞれこういう件数出てきておりまして、評価としては、三つのソフトウェアを使ってみて、「+」「+」「-」とかという形で「+」が多かったとか、そういう過半数だったものを最終的な判定としているところでございます。Positiveの化合物としては38物質、ここにCAS番号と物質名を記載していただいておりまして、この場では詳しい結果の御説明等はいたしませんが、この287物質についてやっていただいた結果、「+」になっているものというのが、次に御説明させていただく来年度のAmes試験の対象物質の母数に入ってくるということになるわけでございます。
     ということで、すみません、構造活性相関の報告のほうは後でご覧いただければと思いますので、続きまして、資料3-2のC、「母群」と書いてあるほうを一旦御覧いただければと思います。委員の皆さまのお手元には「フィルタリング後」の方をA3の資料として印刷したものをお配りしてございますが、まずは最初の「母群」のところを御説明させていただきたいと思います。資料3-2Cの「母群」としているほう、A3ベースで4ページぐらいの、ずらっと物質のリストが並んでいる資料でございます。今回、重複を排除する観点から、CAS番号ベースで構造活性相関とか遺伝毒性の評価とか、これまでのスクリーニング試験の実施状況を横に並べてまとめたものを御用意しておりまして、そのうち、今回のAmes試験の候補物質になるものを挙げているのがこちらの資料になるのですけれども。資料上、緑とオレンジで分けているところ、白黒の印刷ベースだと見にくいところがあると思うのですが、緑のところ──ざっくり言うと、だいたい上の方が文献ベースで検討していただいて評価が保留になっていたりとか、遺伝毒性判断ができないとかというようなものでございます。一方、オレンジのところ──だいたい下の方が構造活性相関の結果ですね。一応、資料3-2のCの表でいくと、左から便宜上の番号──この番号は今回既存の情報をまとめて並べたときのたまたまの順番なので、気にしないでください。──物質名、CAS番号、METIの製造・輸入量等、次に構造活性相関と遺伝毒性(変異原性試験)の列が並んでおります。構造活性相関は、これまでやってきているものを並べたものですね。「-」「-」「+」とか書いてあるのが個々のソフトウェアでの結果で、それに基づく総合判定を併記しています。一方で、遺伝毒性(変異原性試験)というところは、文献ベースの検討を行っているものと、委託事業で試験を行う物質について検討してきているこれまでの経緯を並べております。文献ベースでの検討については、2013年とか2014年とかのワーキングでそれぞれ検討を行っていただいていて、遺伝毒性の有無の判断が困難だったもの、評価保留だったものとかというのがこの資料だと上のほうからずらずらと並んでいることになります。既に試験の対象物質にすることについて検討しているものもあるわけですが、試薬の入手ができないとかいう理由で除外してたりするものが幾つかございます、ということを見ていただける表になってございます。  
     その文献ベースの検討の結果が記載された物質がつらつらつらと並んでいて、この母群のリストだと1709番の次に346番ということで番号が減ってるのですけど、ここが文献ベースの検討のところと構造活性相関の結果の境目ですね。346番以降は、構造活性相関の結果「+」だったものを挙げているものでございます。
     物質名がいっぱい並んでいるのですけれども、これを一個一個見ていてもしようがないと思いますので、こういう物質が一応、今、リストアップされているよとお考えいただければと思う次第です。
     ちなみに先ほど御報告を紹介させていただいたバイオの今年度実施の構造活性相関の結果については、資料3-2Cの母群の一番最後のページで、構造活性相関の実施年度が2019となっているところがそうだなと、ここが今回母群に追加されたものですよというふうに見ていただければと思う次第です。今まで一度も試験対象物質にするかの検討をしていないことになりますので、リスト上、途中で右半分の記載がきれいにすぱっと切れているので、そこの境目は視覚的に見てとれるものだと思っていただければと思いますが。
     この中からどうフィルタリングするかということですが、これは一応、従前の取り扱いをベースにさせていただきました。化審法の届出ベースの製造・輸入量等のデータがあることとか、試験に使う試薬の購入ができそうかどうかとか、そういったところをもろもろ調べた結果、今回は一旦、METIの製造・輸入量等のデータがあるかないかでフィルタリングをさせていただいております。
     その結果が「フィルタリング後」というファイルのほうになります。委員各位にはお手元に紙媒体でお配りしたもの、A3のページの一番上に載っているのがその「フィルタリング後」のものです。
     一応、ここで並んでいるもので、19とか20だったかな、残ってるのですよ。この子たちが一応、2020年度のAmes試験の委託の候補物質としていかがかなというふうに考えているところなのですが、実は、昨年度以前ですかね、Ames試験の候補物質の選定をさせていただく中で、過去に遺伝毒性の評価が行われている物質があるよと。既存化学物質としての試験が過去に行われているものがあるので、そことの重複は避けましょうというような御指摘をいただいたものがございまして、この「フィルタリング後」の中に残っているもの中にそういうものに該当するのがあるかなということで、今回、既存化学物質毒性データベース、JECDBのほうと突き合わせをさせていただきました。CAS番号ベースで検索したものなので多分大丈夫だと思うのですけれども、結果的に2物質、この中に含まれているものがございまして、一番上のソルビタンモノオクタデカノアート、CAS番号で1338-41-6ですね、こちらと、上から幾つ目かがちょっとあれなのですけど、通しで1681番の3-メチルペンタン、CAS番号は96-14-0、こちらの2物質については、JECDB上で変異原性試験の結果が一応見つかっております。これについては、せっかくなので後ほど総合評価を行っていただきたいなと思っておるのですが、一応、この2物質については既存の試験があるので除外させていただくということにさせていただきました。そうすると、候補の物質としては、上からいくと、塩化アルミニウムから1-オクテン-3-オールまでと、4-オクタン-1-イルフェノールから最後まで、これらが残ってくるのかなというふうに思っております。
     試薬については、「○」は一応Web上で検索とかしまして、1以上の国内メーカーで試薬が販売されているらしいものを挙げさせていただきました。在庫まではちょっと確認できてないので、ちょうど在庫が切れちゃってて……というのが万が一あったら、それはちょっと申し訳ないなと思うのですけれども、委託事業上は一旦対象物質とする想定で調達はかけさせていただいて、何らかの実施できない理由があったら、これはしようがないという形に落としどころを設定するのが適当かなと思っております。「▲」は国内メーカーがちょっと見つからないなというものでして、そういうものでも国外のメーカーの情報とかは結構出てきたりするものがあるのですけど、どこまで使えるものなのかは疑問が残るラインなのかなと思っているところでございます。でも、これも基本的には一応リストには入れておいて、だめだったらしようがないというベースにするしかないのかなと。「-」にしているものはちょっと一切見つからなくて、こいつをどうしようかなと思ったのですけど、これも同じように一応、仕様書には入れるだけ入れておいて、だめだったら、そのだめだった旨を報告していただくという形にするしかないかなと思っておりますが、一応これだけ残っておりますので、物質数としては19ですかね、結果的にできないものがあったら、来年度の報告の際に、実際に試験ができたのは15~16ですとかということになるかもしれませんけれども、一応このJECDBで見つかった2物質を除いたものを2020年度のAmes試験の候補物質にしてはいかがかというのが今回御用意させていただいた事務局案になるところでございます。
     ちょっと長くなりましたが、以上です。
○清水座長 ありがとうございます。
   そうしますと、この表の中で網かけのかかっている2物質に関しては、これは遺伝毒性なしと。
○阿部中央労働衛生専門官 後で見ていただければと思っていましたが、先にそこの評価をお願いしてもよろしければ、今回、タブレットのほうにだけ入れさせていただいている、議事2のフォルダの中にJECDBデータというのを2物質分入れているものがございますので、そちらをご覧いただければと。96-14-0と1338-41-6、復帰突然変異試験の結果が出てきました。事前に展開だけさせていただきましたけれども、基本的には陰性という評価だったのかなと思いますので、であれば総合評価の方も「遺伝毒性なし」という評価になるのかなと。
     他にオリジナルのソースがあるものなので、今回の会議資料のページには載せてませんが、傍聴者の方々には、JECDBのデータ自体は公表のものですので、そちらを御覧いただくことができるようになっています。いずれにせよ、他で実施された試験結果があるということで、これは今回のうちの委託事業の候補物質からは除くという想定です。
○清水座長 そうすると、一応、候補物質から除いた残り19物質について、来年度、2020年度の候補物質ということにしてはどうかという事務局案ですけれども、いかがでしょうか。
○本間委員 すみません、これフィルタリングというのは、製造・輸入量で高いほうからつけただけですか。
○阿部中央労働衛生専門官 高いほうというか、データがあるものですね。
○本間委員 データがあるというと、緑はデータがあるものですね。
○阿部中央労働衛生専門官 緑とオレンジの色分けは、リストアップしてくるときの条件の分けですね。さっきの資料3-2Cの母群のほうでMETIの製造・輸入量等というところの列を見ていただくと、緑とオレンジの色分けにはあまり関係なく、データなしが結構多いんですね。このデータなしを除いていると思っていただければ。データなしと、1,000 t未満だったかな。
○本間委員 わかりました。
○阿部中央労働衛生専門官 割と機械的にここだけ除いております。
○清水座長 よろしいですか。じゃあ、そういうことで事務局案のとおりということに。
○本間委員 無機物質でやる価値ありますか。
○阿部中央労働衛生専門官 そこは、もしあればぜひ、御意見いただければと思うのですけど。
○本間委員 塩化アルミニウムとか、この辺はあんまりやる意味ないんじゃないかと私は思いますが、さらに硫化銅とか。
○清水座長 2020年は何物質という上限があるのですか。
○阿部中央労働衛生専門官 一応、予算的に24物質と書いているのですけれども、今回のフィルタリング後のもので24以内に十分おさまっているので、予算上の制約で幾つ削らなきゃいけないみたいな問題があるわけではないです。逆に、やっても結果が明らかなものは削ればいいと思ってます。
○清水座長 いかがしますか。やっても無駄だと。
○阿部中央労働衛生専門官 ただ、そこが悩ましいところで、構造活性相関は一応これ過去に2016年ですかね、例えば今おっしゃっていただいた硫化銅とかもそうだと思うのですけれども、予測不能という扱いで構造活性相関はなってますね。Derekは「-」がついてますね。その前に、文献の検討をやっていただいていて、そのときの、2014年度の第4回ワーキングで検討いただいた結果が「評価保留」だったと。この「評価保留」というのがずっと残ってるのですよ。結果的に、今まで。なので、どこかで評価をしておく必要はあるのですが、そのために実際に試験を実施する必要があるのかないのかという。
○荒木委員 金属イオンでもAmesで出るやつがあるので、Amesでね。
○本間委員 でも、例えばアルミニウムだったら、塩化アルミニウム以外のアルミニウムに関するデータがありますよね、きっとね。
○荒木委員 多分ね。
○本間委員 行政的に一つ一つ潰していくというのが大事だというんだったら、無駄を覚悟でやるということもあるかもしれません。
○阿部中央労働衛生専門官 悩ましいところだとは思うのですけれども、我々行政の視点からは、変異原性試験をやること自体が目的ではなくて、遺伝毒性の有無を判断するというのが目標なわけですよね。ただ、今のところ、遺伝毒性の有無を判断する材料が、少なくとも2014年度までに文献検討等をやった段階では十分でなかった。その後、ずっと溜まったまま残っちゃってるという状況がありますので、その残っているものをどうするかという話かと。例えば、その物質について個別には遺伝毒性を評価するにあたわずと言えるのであれば、それはそれでいいのかもしれないですけど、金属イオンはいいよと言えるのか言えないのか、そこはよくわかってないのですが。
○清水座長 いかがですか。
○荒木委員 大変かもしれないけど、金属イオンの変異原性データを集めて、あるかないかで評価し直すというやり方もありますが。アルミニウムだったらアルミニウムイオンで試験されているような変異原性のデータを集めて。
○阿部中央労働衛生専門官 一度文献ベースの検討をやった結果、残ってしまっているものなので、安直かもしれませんが、とりあえず試験をやってみて、この物質に白黒がつくのであればやってみてもいいのかなという気は。
○荒木委員 そのほうが早いかもしれないですね。
○清水座長 予算的に問題ないなら、とりあえずやると。
○本間委員 そういう行政的なことをやってるのはわかってますので、一つ一つ潰していくというのは大事かもしれませんね。
○阿部中央労働衛生専門官 一応、もともとこれフィルタリング前の物質のやつなんかもそうなのですけれども、文献ベースの検討って、一つ一つ全部潰していただいているはずなのですよ、2014年度ぐらいに。結果的にそのときに潰し切ってないというだけなので、今までもそういうベースで粛々と一応一つ一つ潰して、CAS番号ベースで一つ一つ潰していくという姿勢ではあるのかなと思いますので、よろしければ、そのベースで進めさせていただいて。
○清水座長 そうしてください。では、先に進ませていただきます。
   次は、Bhas42細胞を用いる形質転換試験について検討を、よろしいですか。
○阿部中央労働衛生専門官 JECDBのさっきの2物質はよろしいですか。総合評価的に「遺伝毒性なし」で。
○本間委員 いいんじゃないかと私は思います。
○阿部中央労働衛生専門官 よろしいですか。ありがとうございます。
○清水座長 では、その形質転換試験についての検討を始めたいと思いますが、本年度分の実施分の評価については、事務局から御説明をお願いします。
○阿部中央労働衛生専門官 そうしましたら、次に、形質転換のお話でございます。資料4-1でA、B、Cと並んでおりますが、Aの試験結果の概要というやつですね、まとめたものを御用意しておりますので、そちらをまず御覧いただければと思います。
     今回──いえ、今回に限らないのですけど──日本バイオアッセイ研究センターのほうで8物質やっていただいていて、そのほかに委託事業で調達をかけてやっていただいているものが12物質ありました。
     日本バイオアッセイ研究センター分が、8物質が上から陰性、陽性、陽性、陽性、陰性、陰性、陽性、陽性と。
     同様に、今年度は形質転換試験の委託はボゾリサーチセンターさんに受託いただいているのですけれども、そちらではこういった結果でしたよというのが概要をまとめたものでございます。
     基本的には、ここで陽性になったものが次に中期発がんの試験の候補物質になるとかというような流れかなと思いますが、何かあれですかね、試験結果の中身とか、バイオの方で御説明いただくことはできますか、ちょっとボゾさんはお呼びしてないんでバイオの方だけになるのですけど。
○バイオアッセイ/佐々木氏 バイオアッセイの実施分について、それでは説明させていただきます。資料4-1のBになるのですけれども、ちょっと字が細かいのですけれども、こちらに拡大していただくと一通りの情報が入ってます。
  ちょっと盛り込み漏れた情報があるのですけれども、溶媒に関してなのですけれども、一番最初の試験番号で7514という番号のものと、それから、後ろから3番目の7519という番号のものが水を溶媒としております。最終濃度で5%になるような濃度で使っています。8物質中のそれ以外の6物質は0.5%のDMSO濃度になるように溶媒を使用しております。
     この8物質中、先ほどありましたけれども、5物質が陽性になっています。その5物質をちょっとこの表で読み上げさせていただくと、7515の3,5,5-トリメチルヘキサン酸、それから、7516の1,8-オクタン-ジ-カルボン酸、それから、7517のジヘキサン-1-イル=フタラート、それから、飛んで7520の炭酸ジフェニル、それから、最後の7521の2-sec-ブチルフェノール、こちらが陽性の結果になっています。
     実際の個々のデータの動きは、次のページですね。グラフを使ってちょっと見ていただければと思います。7514の水溶媒のデカ-1-エンですけれども、図1のほうを見ていただくと、10mMの最高用量まで実施しているのですが、細胞毒性がありませんで、図2の形質転換試験で、白丸のほうで形質転換率を表しておりまして、黒丸のほうは図1と同様に、細胞増殖率、左のこのスケールで見るのですけれども、そちらを表しています。細胞毒性もなく、それから、形質転換率も5未満で陰性の結果になっています。
     次のページですけれども、7515のほうを見ていただくと、こちらは陽性です。写真までつけてあります。図3のほうで細胞増殖率を見ていただくと、細胞毒性が効いて、10mM、それから5mMの辺りでかなり毒性が効いています。
     この結果をもとに、図4のところで本試験を実施しております。そして、その結果、プロットで白の3番目ですね、1.0mM、それから次の1.5mM、2.0mM、それから、若干落ちますけれども、2.5mMのところまで有意な増加が認められております。濃度依存性がわかるのが2番目のプロットのところから、1.0、1.5、2.0mMのところまではきれいに濃度依存的に上昇しております。はっきりとした陽性だと思います。
     写真は一番左、Aが陰性対照、それから、Bが陽性対照、それから、投与群、検体で処理したものの顕著に出ているウェルをCに示してあります。
     次の物質ですけれども、次のページの7516になります。こちらも図6で10mMの最高用量まで細胞増殖率を実施しております。こちらも10mMで細胞毒性を示しております。
     こちらの結果をもとに、図7のところで形質転換試験(本試験)を実施しております。二つ目の白のプロット、ネガコンがあって、次の0.63、0.88、それから1.3のところで濃度依存的に上昇しております。そして、この1.3から次の1.8、2.5とだんだん減っていくのですけれども、こちらの2.5までは有意な、溶媒対照に比較して有意差がついております。
     同様に、写真が図8で示してあります。
     次の物質ですけれども、7517、次のページですね。図9で、10mMの最高用量まで細胞増殖試験を実施しております。こちらは、細胞毒性が非常に1回目の試験で強かったものですから、2回目の試験、もう一度、細胞増殖率を0.02、ちょうどこの図9のデータがそうですけれども、これを最高用量に、もう一度、細胞増殖試験を実施しております。0.02でも若干60%程度ぐらいまで細胞増殖率が低下しております。
     この結果をもとに用量設定ができましたので、図10のところで形質転換試験を実施しています。こちらの結果、ネガコンの白いプロット、それから、次の0.0013、次の0.0025、それから0.005、0.01、0.02と、形質転換巣が認められた0.02までは濃度依存的に増殖率の上昇が認められております。そして、0.005より上の3点に関しては有意差が認められております。
     図11に写真を示してあります。
     次の7518は陰性の物質です。比較的、陰性でしたけれども、細胞増殖率、増殖阻害は強くて、0.04からで図12には示してあります。
     こちらの結果をもとに、図13に示しました形質転換(本試験)を実施しております。細胞毒性は黒のプロットで0.025にかけて細胞毒性が効いていくのですけれども、白のプロットに関しては上昇傾向が見られませんで、有意差を示したプロットはありませんでした。陰性です。
     次のページになります。こちらも陰性ですが、7519になります。図14、10mMの最高用量まで細胞増殖試験を実施しております。
     細胞毒性は認められず、本試験、図15に関しては10mMを最高用量に実施しております。白いプロットに関して増加傾向もありませんで、陰性の結果となっております。こちらが水の溶媒です。
     最後から2番目の7520、炭酸ジフェニルですけれども、図16で細胞増殖率の試験を行っております。
     こちらも細胞毒性を示しましたので、1回目の形質転換試験(本試験)を図17で実施しております。その結果、ネガコンの次のプロット、0.038の次に0.053で若干落ちて、そこから0.075、0.11と上がっているのですが、ここで有意差が出ていて、その次の0.15で、有意差は出ているのですが、若干、形質転換率が落ちています。
     そこで、もう一度確認試験を図18で実施いたしまして、有意差が出ているところも含めてもうちょっと細かく濃度を振って実施しております。その結果、ネガコンのプロットの次の0.04、0.06、0.08、0.1、0.12まできれいに上昇し、そこから0.14、0.16となだらかにさらに増加しているような図が得られました。きれいな相関をしていて、明らかな陽性だと思われます。
     図19に写真も示してあります。
     次ですけれども、最後の物質、7521、図20ですけれども、こちらも比較的毒性が強くて、0.6付近でかなり強い毒性を示しています。
     この結果をもとに、図21に示しました形質転換試験(本試験)を実施しております。高用量の3濃度につきましては、結構、白い点が低い、ネガコンと同じぐらいのところにとどまっているのですけれども、低用量のほうからネガコンのプロット、その次で若干下がって0.023になります。そこから上昇していって、0.032、それから0.045、ここまではきれいな上昇を示しています。ここで有意差がついています。次のプロットの0.064で若干一旦下がってしまうのですけれども、そこからまた0.090、0.13のところで上昇して、この三つのプロットではきれいに上昇しています。全体として被験物質の濃度に伴った増加傾向が形質転換率に見られております。
     図22に写真も示しております。
 以上のように、8物質中5物質が、今回多いのですけれども、陽性の結果となっております。
     バイオアッセイ実施分についてだけですけれども、以上です。
○清水座長 ありがとうございました。
     とりあえず、バイオからの報告に関しまして、何か御質問はございますか。よろしいですか。よろしいでしょうか。特に御質問ないようですので、ありがとうございました。
     もう一つのボゾのほうは、これは報告なし、書類だけ。
○阿部中央労働衛生専門官 資料だけ、とりあえずお配りさせていただきました。疑問点等ございましたら御指摘いただければ、後ほど確認の上でご回答させていただければと思いますが、資料としては、タブレットのほう、机上配付としてボゾリサーチセンター試験報告書を入れさせていただいております。
○清水座長 資料4-1Cですか。
○阿部中央労働衛生専門官 フォルダが分かれておりまして、各試験番号ごとに報告書がありますので各々で御覧いただければと思うのですけれども。一応、物としては12物質やっていただいておりまして、概要資料はバイオのほうと同じような形式で取りまとめをしていただいております。個々の報告書の書きぶりには微妙に違うところはあるかもしれませんが。
○本間委員 バイオアッセイの方はボゾの報告書は見ましたか。
○バイオアッセイ/佐々木氏 見ていないです。
○本間委員 今見た、見ていない。
○バイオアッセイ/佐々木氏 すみません。
○本間委員 そうですか。意見を聞こうかと思ったのですけど。
○阿部中央労働衛生専門官 すみません、ここで見ていただくように示します。具体的にどの部分かがわかれば、こちらで開いたものをお見せしますので。
○清水座長 一番最後に一覧表があるのですね。細かくて見えないので、拡大しないと見えない。
○阿部中央労働衛生専門官 試験結果一覧表は、Webに載せている資料4-1Cと同じものです。
○清水座長 12物質中、陽性は2物質ですか。
○阿部中央労働衛生専門官 そうですね、すみません。T-G434とT-G435ですね。とりあえず、その二つを開いておきますか、見ていただくように。
○本間委員 両方に分けた化合物はランダムですか、意図的に何か分けた可能性はありますか。
○阿部中央労働衛生専門官 バイオと委託の分担の考え方ですか?
○バイオアッセイ/佐々木氏 若干、多少その溶解度が低いそうなものとか、何か面倒くさそうなものをバイオに振られるパターンが多いのです。なので、そういうぽいものを選んだら今回、随分陽性になっている。
○本間委員 バイオアッセイが8分の5、陽性ですよね。ところが、ボゾは12分の2で、相当違うので。
○バイオアッセイ/佐々木氏 比較的やりやすそうなやつを。
○本間委員 これが何を意味してるかがちょっとよくわからないですね。
○阿部中央労働衛生専門官 そこは、そういう意味では、今バイオの方から御説明いただいたような意図はございます。
○バイオアッセイ/佐々木氏 去年は3物質ずつだったか、何か意外と同じぐらいだったのですけど、今回は確かに5物質陽性と2物質陽性で、片や12物質やっているという違いはありますけれども。
○本間委員 これまでの形質転換、何回かやられた経験としては大体何%ぐらい陽性なのですか。今回、何か多いなという気がするのですが。
○バイオアッセイ/佐々木氏 8物質で2物質ぐらいのときがあったと思うと、3物質、そうですね、少ないときで2物質ぐらいのイメージでしたけども。
○本間委員 何%ぐらいだった。
○バイオアッセイ/佐々木氏 8の2ですね。
○本間委員 今回は多いですね。
○バイオアッセイ/佐々木氏 今回は多かったです。それもこちら側に固まった形。
○阿部中央労働衛生専門官 先ほど申し上げたように、これまでの委託やバイオでやってきたスクリーニング試験の実施結果を、今回、の結果を一覧に並べたものを新規作成しておりますので、ちょっとお待ちいただければ、今、カウントします。……2019年度までに──正確に言うと2014年度から2019年度までに──実施した物質の数が……カウントすると、ちょうど100です。ちょうど100とかキリのいい数字だと、自分でカウントしておきながら逆に心配になってきますが……大丈夫です、100です。実施いただいたのはバイオと、年度によって委託のほうの受託者さんは違いますけれども、食薬センターさんとかボゾリサーチセンターさんで受けていただいております。それぞれカウントすると……バイオでやっていただいているのは48物質、食薬センターさんが24、ボゾさんが28、全部で100ですね。
     結果なのですけれども、バイオでやっていただいている48物質のうち、Negativeが28、Positiveが20。食薬センターさんは18がNegativeで6がPositive。ボゾさんは20がNegativeで8がPositiveです。ですので、総計すると、66対34でNegativeとPositiveになっている感じですね。3分の1ぐらい。これは2019のやつも含めた数字なので……それを引くと、どうだろう。
○本間委員 今言ったとおり、比べますとちょっと高いですよね。48分の20が陽性に出ています。
○バイオアッセイ/佐々木氏 何か、あれですね、厚労省さんとの打ち合わせで、やっぱり面倒くさそうなものとかをやるようにはしていたのですけれども、それが何かバイアスみたいになっているのでしょうか。
○阿部中央労働衛生専門官 それはどうなのでしょう。……一応、今回やったのを除くと、今回8と12で20ですよね、20引くので残り80ですよね。これまでやったのが80物質ですと。Negative/Positive比は53対27です。今回のやつを除いたらという話ですね。うちバイオが40なのですけど、40物質のうち25がNegativeで15がPositive。ボゾさんは10対6、食薬センターさんは18対6なので、これは変わらないとして……そうですね、だから、ボゾさんが10対6、バイオが25対15。Negative/Positive比がそこまで変わっているわけでもないような気がしますが……もうちょっと調べますかね。
○本間委員 いいです、もうこれはそれ以上。
○阿部中央労働衛生専門官 何か試験報告書の中身で疑義がありましたら、お聞きするのはしておこうかとは思っていたのですが。
○荒木委員 何か、どこかの機会で陽性になっているものと陰性になっているものの構造か何かがわかれば、ずっと見ていると、酸とか、フェノール類が結構陽性になっている感じを受けたのですけど。そういう傾向があるのかどうかというのは、このデータだけではわからない。
○阿部中央労働衛生専門官 物質名を見ていただくと、何となくその傾向って見えますか。
○荒木委員 そんな感じがするのですけどもね。
○阿部中央労働衛生専門官 いや、何かというと、追加で3分いただければ、Positiveの物質のリストを今ちょっとお出ししようかなと。……でも、確かに何か物質名だけ見ると『何とか酸』が多い気はしますね。手元でフィルタリングをしておりますので、ちょっとお待ちいただければと思うのですけど、構造活性相関の結果とかは要らないですかね。名前だけあればいいですか。
○荒木委員 何かそういうのがあれば、わかれば、後で調べようがあるんじゃないかな。何か、その比率の違いで。
○本間委員 ボゾの報告書は化学構造が書いてありますよね。しかし、バイオのほうは化学構造がちょっとわからない。
○阿部中央労働衛生専門官 一応、今、最低限フィルタリングしたものをご用意しようと思います。タブレットのほうにだけ個別に入れさせていただこうと思うのですが。
   ……とりあえず、議事3の形質転換のところのフォルダにPositiveのものでフィルタリングをしたものを入れてみました。このリストだけ見ても、何か傾向があるのかないのかは私はよくわからないのですけれども、とりあえずこんな感じになってます。○本間委員 気になるのは形質転換が陽性で、発がん評価で陽性のものは一つもないことです。
○阿部中央労働衛生専門官 そもそも中期発がん、伊東法がPositive出ているのが1個だけと聞いています。
○本間委員 1個ですか。
○阿部中央労働衛生専門官 はい。
○本間委員 ここには記載はないですよね。
○阿部中央労働衛生専門官 形質転換試験を実施した物質という条件でフィルタリングしちゃってるので、それ以外の物質はここには出てないですね。じゃあ、もう一回、フィルタリング条件だけ変えたものを用意します。でも、中期発がんがPositiveだったやつはどれだったか。中期発がんがポジだった物質は……1-フェニルアミノ-4-イソプロピルアミノベンゼンというものなのですけれども、選定された理由が、「強い遺伝毒性あり」と評価された物質ですね。ですので、形質転換試験由来ではないですね。
○本間委員 そうですよね。これ、だからスクリーニングとして意味あるかどうかですよね、こんなに陽性がないと。形質転換試験は何やってるかわからないですよね。
○バイオアッセイ/佐々木氏 一応、中期発がんの伊東法のほうをバイオアッセイでやっているので、ちょっと聞いてはいるのですけれども、伊東法自体がほとんど出て、今言った1物質以外はずっとやってきた中で出ていなくて、それで、それもあってちょっと新しくトランスジェニックの中期発がんのほうを何か始めているみたいで、本当は形質転換で出たものとか、Amesで出たものを最終的にがん原性の候補物質に絞り込みたくていろいろやってるのですけれども、その間に入る伊東法でかなり絞ってと思っていたら、伊東法でほぼゼロに、1物質だけで今はなっていて、それで、ちょっと伊東法、これは困ったといって、違うトランスジェニックの中期発がんをやっているので、この形質転換がというよりは、今のところ、その伊東法が全部陰性にしてしまっている感があるという話はちょっと伺ってるのですけれども。それが発がんワーキンググループとか、そちらで議論されているようなお話を聞いてはいるのですけれども、出てはいないので全く詳しくはないのですが。なので、そうですね。
○阿部中央労働衛生専門官 ちょっとその試験の方法については何とも、私も技術的なところは把握しきれてなくて申し訳ないのですけれども。ともあれ、今、バイオの方からトランスジェニックというお話が出ましたが、rasH2という遺伝子改変マウスを使った中期の半年の試験をやってみています。
○本間委員 それは形質転換陽性物質でも出る可能性があるのでしょうか?さらに、遺伝毒性なしで。
○阿部中央労働衛生専門官 ピックアップの仕方ですかね。
○本間委員 それは遺伝毒性あれば出る可能性は高いですよね。ここでのスキームは、要するにAmes陰性だけども、生産量が多くて、発がん性が心配な物質を形質転換でスクリーニングして、陽性となった物質を、さらに中期試験で発がん性を確認するわけですから、遺伝毒性が陰性の非遺伝毒性発がん性を検出できなければ意味ないですからね。
○バイオアッセイ/佐々木氏 そういうのが出てくると期待しています。あまりに伊東法がちょっと全部陰性製造機みたいな感じにちょっとなっていた感があったので。
○清水座長 最初はそういう目的だったですからね。ただ、ここで議論してもしようがないですね。
○阿部中央労働衛生専門官 一応、すみません、遺伝子改変マウスの試験自体が、これもまた割と最近始めたばっかりなので、件数がまず溜まってないというのもあります。中期発がん──伊東法に関しては、今まで38物質やってます。一応、さっき申し上げた1件以外、基本的にはNegativeの結果にはなっているのですが、そこのところをどう評価するかというのは、あれでしたら、ちょうど3月12日に発がんワーキングをやりますので、遺伝毒性のほうでそんな話があってねということで、ちょっとお話させていただくというのはあると思います。
○バイオアッセイ/佐々木氏 これからデータがたくさん、少しずつ出てくると思います。がん原性の試験のバイオアッセイで実施している分も、理由がなければ、ラットは普通に2年間やるのですけれども、マウスのほうはトランスジェニックを使った並行してやるのに切り換えていますので、そうすると、例えば変異原性データがあって、ラットのがん原性データも出て、それから、トランスジェニックのマウスの結果も出るというのが、これからどんどん積み上がってくるのと、それとは別に、今おっしゃっていた移動法のかわりにトランスジェニックでrasH2と、それからp53ノックアウトのへテロのものを両方やっているデータもそろそろ出てきていますので、その上で、この形質転換試験の意味合いとかもだんだんわかってくるのかなと期待しているのですけれど、今のところは移動法がちょっと全部、1物質以外、陰性になっているという状況です。
○阿部中央労働衛生専門官 さっきのrasH2の試験ですが、とりあえず今まで発がんワーキングとかで評価いただいているのはまだ二つしか出てないのですよ。2-ブロモプロパンと酸化チタンのナノ粒子の2つだけです。その他に、これから着手することになっているものも含めると、ほかに10物質くらいあったかな……。ただ、これの結果が出てくるまで、まだちょっと時間がかかりますし、さらに今おっしゃっていただいた、例えば長期との突き合わせとかになると、だいぶ待たないと出てこないことになります。
     ちょっとすみません、発がんワーキングのほうでそういった御指摘があった旨の話はちょっとしておこうかなと思いますので、一旦こんな状況ですというところで。試験物質一覧のリストは、御参考に委員各位にお送りしますので、何か気になる条件がありましたら、後ほどフィルタリングをしていただければと。
○清水座長 とりあえず形質転換に関しましては、バイオアッセイのほうからはいろいろ御説明いただいたわけですけれども、こちらは問題ないと。ボゾリサーチのほうは御説明ないのですけれども、書類だけで見て、特にいかがでしょうか、問題ありませんか。
     では、とりあえずは報告書のとおりということで締めたいと思います。
○阿部中央労働衛生専門官 ありがとうございます。
○清水座長 次に移ってよろしいですかね。
     それでは、来年度分の実施に関する試験物質の検討について、事務局から御説明をお願いします。
○阿部中央労働衛生専門官 そうしましたら、資料4-2のラインナップを御覧いただければと思います。AとBというのを御用意しておりますけれども、資料4-2のAが、まず、基本方針ということで、どういう方針で対象物質を選んできているかというところになります。便宜上、2019年度改定案としておりますが、こちらもAmesの方と同じで整形だけしているものですので、中身としては手は入れておりません。毎年度20物質程度、バイオで8物質、委託で12物質程度実施するというようなところですね。
     試験物質の候補としましては、発がん性分類に関する情報がなくて、遺伝毒性に関する何らかの情報がある物質について、遺伝毒性評価ワーキングでは「遺伝毒性なし」と評価されたもの、ないし構造活性相関の結果が「-」であった物質ということでリストアップされているところでございます。
     リスト自体は、今年度まで毎年追加で実施してきていた構造活性相関の結果以外は、どんどこどんどこ、今まで母数としてリストアップされていたものを順次潰してきている状況です。参考6-2としてマスターファイルを用意しておりますので、後ほどご覧いただければと思います。で、このマスターファイルの中からフィルタリングをしておりますよということで、その残った候補物質のリストが資料4-2のBになります。こちらは、その参考6のマスターファイルから、過去に形質転換試験をもう既にやってきているものを除外しつつ、製造・輸入量とかについても1,000t以上のものとかでフィルタリングを行っております。
     残った物質が一応今、これだけありますということなのですが、資料4-2Bのリストで、形質転換試験実施物質という列がございまして、「2020委託(案)」や「2020バイオ(案)」というものを用意しています。
     さっきもちらっと話がありましたけど、今回、何かややこしそうなのをバイオにやってもらうというところの方針を確立させたいなと思いまして、資料4-2Bの1ページ目の右上に案と書いている中で、「日本バイオアッセイ研究センターについて」として方針案を記載しています。何かと言いますと、試験の実施可能性について確認すべき問題点があるということで「▲」がついてたものは、これまで後回しにしてきてたのですね。とりあえず試験可能である「○」、もしくは恐らく試験可能であろうという「△」を優先してやってきておりました。一方で、最初にリストアップしていた物質がだいぶはけてきてまして、確認すべき問題点ありなんだけれども、製造・輸入量はそこそこあるものが残ってきております。これをいつまでも寝かしておくわけにもいきませんので、今回、2020年度、バイオのほうには確認すべき問題点ありとされたもの、例えば異性体の混合物ですとか、試薬の純度ですとか、こういった諸々の課題があるのでちょっと後回しにしてきたものを中心に、とりあえず試験ができるのかできないのかというところの確認も含めて──なので、最終的に試験結果が出てこない──というよりは、陽性・陰性以前の問題として、そもそも試験ができませんでしたという報告になる可能性はあるのかなと思うのですけれども──一応試してみていただくというところをベースに、それ以外の問題なさそうなものを上から順に委託でやっていただくという流れでいかがかなという案にしております。
     1点だけ、その右上の、バイオに難しそうなものをやっていただくということなのですけれども、純度換算の問題が──問題というほどの問題じゃないのかもしれませんが──純度換算が何某か必要だよねという物質がありまして、そういったところが今まで試験可能性についての確認事項として残っていた部分がございました。そこで、純度換算が必要なものについては、適宜純度換算をやっていただくという形でよろしいかというところは、一応このワーキングの場で御確認いただければと。
     それから、それでも試験困難な物質があった場合に備えて、委託のほうで予備で4~5物質程度を確保いただきたいと考えています。
     その他、委託の方は12物質程度という想定をしておりますけれども、試薬が高額な物質が対象に含まれる場合には、予算の制約に鑑み、11物質程度におさめるというところを今回、案としてお示しさせていただきました。これは、一つ、えらい試薬が高額なものがあるそうでして、これが対象物質に混ざると普通の12物質分の経費では収まりそうにないということなのですね。一応、このフィルタリング後のリストにつきましては、委員各位にはお手元にA3の紙媒体も配布させていただいておりますので、あわせて御参照いただければと思います。製造・輸入量等でフィルタリングしたものを、上から委託ないしバイオで潰していくという形ですね。
     すみません、ご説明が遅くなりましたが、先ほどの純度換算云々というのは、リストの2ページ目以降にある「▲」がついているもののうち、純度が低そうなものというのですかね、入手可能な試薬は純度85%とかというようなところがあったりするようなものですね。2ページ目の上から六つ目かな。こういったものとかが純度換算が必要になってくるであろうというふうなものだと聞いています。
     何か、もしこの物質について試験を試してみるに当たって確認しておきたいこととかが何かありましたら、バイオのほうから何か補足をいただければと思います。
○バイオアッセイ/佐々木氏 何かポリマー系のものがあって、分子量がすごく高いやつが、1枚目のピンクの枠の下から2番目の備考の辺りに、この分子量が53万ですか。
○阿部中央労働衛生専門官 1,1-ジフルオロエテン重合物というやつですかね。
○バイオアッセイ/佐々木氏 これがもし懸濁可能であれば、分子量が分子量なので試験基準に照らして5mg/ml辺りを上限にしてやることになるかもしれないなとちょっと思っているのですけれども。今ぱっと見て思うのはそれぐらいですね。
○清水座長 何か追加したい物質はありますか。
○本間委員 形質転換試験の結果というのは公開しているのですか。
○阿部中央労働衛生専門官 公開というのは、試験報告書をWebに載せているかという意味ですか。
○本間委員 結果も含めて。
○阿部中央労働衛生専門官 今、全部は載せてないですね。載せることは多分できるとは思うのですけれども。
○本間委員 じゃあ、この目的はスクリーニングなのですけども、最終的に中期発がんで問題がなければ、これ扱いをどうするか、よくわからないままどんどん、どんどんデータは蓄積していきますよね。だから、しばらく形質転換試験をやらないで、中期発がんのほうに資源を投入したほうがいいのではないでしょうか?ここで形質転換試験のデータこれためても、その後、進みませんよね。そういう考え方はできないのですかね。この状態で、どんどん形質転換試験陽性のデータがたまったとして、もちろんWeb公開して、それで何か考える人が考えれば、それはそれでいいかもしれませんが、何もしないでデータをためるのは、何が意味があるのかがよくわからないですよね。結局、安全性を担保する上で、どこをアウトプットにするかの問題なのですけれどもね。
○阿部中央労働衛生専門官 試験結果は、すみません、単純に今まで載せてなかっただけなんじゃないかなと思うのです。最初の頃は載せてたはずなのですよ。その後、事務的に実施できてなかっただけで、公表できないものではないはずなので、追加で載せておこうと思います。
○本間委員 それは、まだいいかなと思いますけれど、何もしないで、データをためてもしようがないような気がすることです。
○阿部中央労働衛生専門官 承知しました。最初の25年度ぐらいのやつはいくつか載っているのですよ。試験結果が、報告書も含めて。なのですけど、その後のやつが載ってないというのが正直なところですので、これ後ほど追加で載せておきたいと思います。それはそれとして、中期発がん試験をどうするのかというところについては、確かになかなか悩ましいところはあるのだろうなと思うのですけれども、それもちょっと発がんワーキングで話をしておく形でよろしいですか。
○本間委員 ちょっと根本的に考えたほうがいいんじゃないかと思いますけどもね。
○阿部中央労働衛生専門官 実は、形質転換試験についても、試験の対象物質をどう選定するのかという話がありまして。今回、実施可能性が「▲」のものを2020年度……と、恐らく2021に同じような数だけ潰せれば、ほぼほぼ今までリストアップした物質の母群は潰せるのですよね。じゃあ、その次、この事業をどうするのかというのは確かに課題としてあると思いますので、御指摘の点を踏まえて検討していくところなのかなと。でも、中期発がんとのつなぎに関しては、発がんワーキングのほうにだけ投げても多分困るだろうけど、どうしますかね。スクリーニング試験をどうしますかという話で、発がんと遺伝と合同のワーキングでもやりますか。
○本間委員 前やっていたような気がする。
○塚本化学物質対策課長 それはちょっと検討したほうがいいですかね。
○阿部中央労働衛生専門官 いずれにせよ、スクリーニング試験等を実施してきている物質の一覧、リストアップしたものとかを御参考として両ワーキングの委員各位に展開させていただいて、次回発がんワーキング、3月12日にやるのですけれども、そのときにも含めて、こういった点を遺伝毒性のほうのワーキングの委員から御指摘いただいていると。ちょっと今後どうするかというところを御相談させてくださいというところは、お話をさせていただこうと思います。具体的にどうとり進めるかというと、ちょっとすみません、私もイメージがないのですけれども、今のスクリーニング試験のフローとか見直しはいずれにせよ発生すると思ってましたので、そこの議論を来年度以降させていただくということなのかなと。
○清水座長 とりあえずは、来年度の試験物質ということでは事務局案でよろしいですか。今後のことはまた考えていただくということで。
     特に何か御意見はございますか。よろしければ、一応、議題のほうは終わるわけですけれども。
     そのほか、何か全体的にございますでしょうか。
○阿部中央労働衛生専門官 もしよろしければ、すみません、ちょっと時間オーバーしちゃう感じで申し訳ないのですけれども、先ほど議事1のところでお話がありました変異原性試験の溶媒関係の記述なのですが、これまでの議論の傍ら、手元でご指摘を反映する案をつくってみましたので、差し当たり委員各位だけで恐縮なのですけれども、タブレットのほうに入れさせていただきました案をご確認いただけないかと。修正、これでいいでしょうかということで。
○本間委員 今回のケースはジオキサンを使っているところも結構いますから。一応、ジオキサンも入れておいたほうがいいんじゃないですかね。
○阿部中央労働衛生専門官 有機溶媒の例にもう一個入れておきますか、ジオキサン。それは全然。ただ、方向性が合っていればそのくらいの微調整させていただくのは問題ないと思います。Webに掲載した資料だけ見ていただいている傍聴者の方々には大変恐縮なのですけれども、今、私の方でお示ししましたのは、被験物質のところの記述について、こんなラインになるという理解でよろしいでしょうかということで、手元で作業をやっていたものになります。
   ざっくり御説明すると、現行のアで「水又はDMSOに安定な被験物質」となっているところの「又はDMSO」を削りまして、まず水に安定なものを追求しましょうというところを明確にするイメージでした。「1 水に可溶である場合」、この要素は残ります。次、「2 水に難溶でDMSOに可溶である場合」にはDMSOの溶液を使いましょう、というラインになっているここの記述は、結局、DMSO推しの表現なので、先ほどの話からすると、ここの項目は削れるでしょうと。そうすると、「3 水及びDMSOに難溶である場合」というところの表現がちょっと変わってきまして、水に難溶であるが、安定して懸濁可能である場合には水懸濁液を使いましょう、というようなことになるのかなと。あくまで、まずは水を追求するということですね。これに対して、イで「水及びDMSOに懸濁できない場合又は水及びDMSOに不安定な被験物質」というふうになっていたところなのですけれども、先ほどのアでDMSO推しのところを削るとなると、ここのイの方は「水に不安定な被験物質」という表現になってくるのかなと。アかイかで分かれる感じですね。そうすると、このイのところの記述が「被験物質の溶解性及び安定性並びにテスト菌株及びS9mixに対する毒性を考慮して選んだ適切な有機溶媒」──ここの具体例で「DMSO、アセトン等」と書いておくイメージになっておりますけれども──「に溶解したものを用いる」と。つまりDMSOだけ特出しするのではなく、一般に「有機溶媒」と言い切るということですね。ただ、「当該有機溶媒に溶解させることが困難な場合には懸濁したものを用いる」という部分、このウの「適切な方法で脱水した有機溶媒に」のような記述の位置づけがよくわからなくなってきますので、もうここ、ウは丸ごと消してしまって、イの中に、「なお、使用する有機溶媒については必要に応じて適切な方法で脱水したものを用いる」というような形でまとめさせていただくと、先ほどのラインを反映した形にはなるのかなというふうに思っておるのですが……こんな感じでよろしいですか。
○太田委員 アの2が要らないと思うのですよね。これ水に不溶な場合ですね、難溶な場合、まず懸濁じゃなくて、DMSOを言ってほしいのですね。
○阿部中央労働衛生専門官 水が懸濁の場合はまず有機溶媒を──ああ、そうか、懸濁よりは溶解を追求するという意味で先に有機溶媒の溶解を追求するわけですね。なるほど、そういうことですね。失礼しました。であれば、もう水についての記述はここでは……。
○太田委員 だから、アは1だけでいいですよね。イが水に不溶な場合ですよね、難溶、不溶な場合には、いろんな有機溶媒を試してください。いずれもだめだった場合に、最終的には懸濁というのは選択肢になるという。
○阿部中央労働衛生専門官 なるほど。じゃあ、優先順位的には、水の溶解──水溶液が最優先。次に来るのは水の懸濁液ではなくて、有機溶媒の溶解。その次に、水の……。
○太田委員 そこは懸濁ですよね。
○阿部中央労働衛生専門官 はい。水の懸濁。
○太田委員 何か事情があるときに。
○阿部中央労働衛生専門官 そのとき、懸濁にどうしてもならざるを得ない場合の優先順位は、何かこう、有機溶媒よりも水のほうがいいとかということは特にないですか。
○太田委員 それは均一にできるかどうか、だから何とも言えないですよね、やってみないと。
○阿部中央労働衛生専門官 わかりました。じゃあ、一応、その2を消してしまえば、考え方としてはだいたい大丈夫かなという気もしますので、ちょっとその懸濁の記述のところですかね、ちょこちょこっと手を入れる感じかなと思いますが。そうしますと、ここの「水に安定な被験物質」の区分ですが、水に安定というか、もうその場合だと、本当に可溶か不溶かでいいのかなという気もしますけれども、その分け方で水溶液をまず使いましょうと。次、水に不溶な被験物質については、イの下のところでほぼほぼあんまり表現変わらないかと思いますが、ラインとしてはこんな感じということですよね。
○荒木委員 「水に安定」と入れておかないと、この脱水した溶媒というのは意味がなくなっちゃうので。
○阿部中央労働衛生専門官 わかりました。「安定」は残します。水に安定な被験物質については水溶液を使いましょう。
○荒木委員 可溶であればね。
○阿部中央労働衛生専門官 可溶である場合に、そうですね。水に不安定なものについては、これこれこうですと、わかりました。ちょっとその文言について最終的なところは調整させていただきます。何となく、優先順位の考え方とかが本当にこれでいいのかなというのが自信がなかったので、試しにこんなラインでよろしいでしょうかというところ、今ちょっと手元で御用意してみました案をご確認いただきましたが、今の御指摘を踏まえて文言を最終調整させていただきたいと思います。
     すみません、突貫で用意した案をご確認いただきありがとうございました。
○清水座長 あとは何かございますか。
増村数か所○清水座長 特に皆様からなければ、事務局のほうから何かございますか。
○阿部中央労働衛生専門官 先ほど申しましたように、発がん性評価ワーキングを3月12日にやりますので、今日いただいた御指摘のうち、発がんワーキングに関係しそうなところはちょこちょこと、そちらで御相談させていただきたいと思います。
     それから、変異原性試験について、微生物を用いる変異原性試験の具体的方法等に関するこの課長事務連絡につきましては、御説明の中でも申し上げましたけれども、大臣告示の改定と概ねタイミングを合わせて課長通知の発出をするということを想定しております。その際、あわせてQ&Aの部分としてガスばく露法の関係も追加します、と。先ほどもちょっと申し上げましたが、プレート数の関係のQ&Aも載っていますので、そこは削ることになると思います。また、発がん性評価ワーキングのほうでバイオ医薬品の取り扱いに関する御議論をいただいているところもございますので、恐らくそれがもろもろ整った段階で全体として課長通知の発出という流れになると思います。告示改定の作業の状況も鑑みると、3月中旬ターゲットで進めるのかなというイメージですね。
     そのほかにつきましては、来年度もまた同じように粛々と進めさせていただくことになるかとは思うのですけれども、来年度はスケジュール面での未確定要素が結構見込まれますので、そのスケジュールの調整はまた改めていろいろさせていただくことになるかとは思います。
     以上です。
○清水座長 ありがとうございます。
     特になければ、遺伝毒性ワーキンググループ、これで終了いたします。どうもありがとうございました。