【照会先】

健康局 結核感染症課
係長  山田 大悟
(代表電話) 03(5253)1111

報道関係者各位

新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(12例目)

本日(1月30日)18時頃に、国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告がありました。
この患者は、京都府在住の方であり、1月28日にご本人が医療機関を受診した際に、武漢市の滞在歴の申告があったとして、報告がされたものです。
新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が国内で確認されたのは12例目です。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。
なお、本件に関する記者会見を22時40分ころから行う予定です。

概要
(1)年代: 20代
(2)性別: 女性
(3)居住地: 京都府
(4)症状、経過:
1月16-22日に武漢市に滞在。
1月22日午後に入国。入国時点では発熱や咳等の症状なし。
1月23日に咳症状が出現し、以後自宅にて静養。
1月28日夜間に発熱(38度台)し、同日救急車にて京都府内の医療機関に搬送され受診。
1月30日発熱(37.2℃~37.5℃)、咳症状は続いている。自宅にて静養。
(5)行動歴:
1月16-22日に武漢市に滞在。この間、1月17日または18日に咳症状のある人に接触歴あり。
1月23日以後、他者との接触を避けて自宅にて静養。外出は1回のみで、その際はマスク着用。
 
◆国民の皆様へのメッセージ
 
○ 新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
 
○ 武漢市から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に医療機関へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、武漢市の滞在歴があることまたは武漢市に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出てください。

(その他)
今後とも、迅速で正確な情報提供に努めますので、国民の皆様への正確な情報提供に御協力をお願いします。なお、現場での取材は、患者の方のプライバシー保護といった観点からも、お控えください。
 
(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。
○国立感染症研究所 人に感染するコロナウイルス
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html