【照会先】

労働基準局 労働条件政策課
課 長    黒澤 朗
課長補佐 伊藤 憲昭(内線5350)
(代表電話)03(5253)1111
(直通電話)03(3502)1599

報道関係者 各位

「荷主と運送事業者のためのトラック運転者の労働時間短縮に向けたセミナー」を開催します

~荷主企業・トラック運送事業者に向けて全国47都道府県で全50回開催~


 厚生労働省は、「荷主と運送事業者のためのトラック運転者の労働時間短縮に向けたセミナー」を、今年10月から来年3月までにかけて、全国47都道府県で全50回開催します。このセミナーは、貨物を運送するトラック運転者の労働時間短縮の進め方のノウハウを広く荷主企業やトラック運送事業者の皆さまに向けてお知らせするものです。
 
 トラック運転者は、他業種の労働者と比べて長時間労働の実態にあります。その背景には、荷主や配送先の都合により、長時間の荷待ち時間(貨物の積み込みや荷下ろしの順番を待つ時間)や、手荷役(手作業での貨物の積み込みや荷下ろし)が発生するなど、貨物運送における取引慣行などからトラック運送事業者の努力だけでは改善が困難な問題が存在しています。
 重要な社会インフラである物流が滞らないようにするために、そしてトラック運転者の長時間労働を改善していくためには、荷主企業とトラック運送事業者の双方が歩み寄り、そして協力しあって、取引環境の適正化に取り組むことが必要不可欠です。
 
 このセミナーでは、厚生労働省と国土交通省が協力して、トラック運転者の労働時間短縮のために荷主企業とトラック運送事業者が具体的に取り組む事項の解説などを行い、荷主企業とトラック運送事業者の双方に役立つノウハウを提供します。セミナーは事前申込制で、参加無料です。申し込みは「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」からオンラインで行うことができます。
  ※(参考)9月9日報道発表:「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」を9月6日に開設しました
 
セミナーの概要は以下の通りです。
 
【「荷主と運送事業者のためのトラック運転者の労働時間短縮に向けたセミナー」の概要】
  ※セミナーの運営は委託事業として株式会社富士通総研に委託しています。
 
1.開催日・開催会場
 全国47都道府県で全50回開催します(東京都、大阪府、福岡県は各2回、それ以外の道府県は各1回開催)。各回の開催日や開催会場は参考資料1、2のとおりです。

2.セミナープログラム(予定) (参考資料3:セミナーの全国版リーフレット)
(1)「荷主と運送事業者の協力による取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン」の説明
 明日から活用できる「トラック運転者の労働時間短縮の進め方」と「対応策」について、上記のガイドラインを使いながら分かりやすく説明します。
 このガイドラインは、厚生労働省、国土交通省、学識経験者、荷主、トラック運送事業者などにより構成される「トラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会」が、平成28・29年度に47都道府県で行ったパイロット事業(実証実験)で得られた労働時間短縮のノウハウをまとめ平成30年11月に公表したものです(参考資料4:ガイドライン概要)。
 
(2)「ホワイト物流」推進運動についての説明
 「ホワイト物流」推進運動は、深刻化が続くトラック運転者不足に対応し、国民生活や産業活動に必要な物流を安定的に確保するとともに、経済の成長に寄与することを目的とし、「トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化」と「女性や60代以上の運転者等も働きやすい、よりホワイトな労働環境の実現」に取り組む運動です。国土交通省の地方運輸局(運輸支局)が説明します。

 (3)改正労働基準法のポイントについての説明
 時間外労働の上限規制については令和6年4月1日から自動車運転の業務にも適用されるため、早めの対策が重要です。労働基準法の改正内容について厚生労働省の都道府県労働局(労働基準監督署)がポイントを絞って説明します。
 
3.申し込み方法
 「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」からオンラインで参加の申し込みができます。参加希望回を選択し、必要事項を入力の上、申し込みをお願いします。
 ※ https://driver-roudou-jikan.mhlw.go.jp/

<ポータルサイトの申し込み画面のイメージ1>      <申し込み画面のイメージ2>
  


 また、都道府県労働局および労働基準監督署の窓口に備え付けているブロック別のリーフレット(ポータルサイトにも掲載)がFAX申込書を兼ねており、リーフレットの申込書欄に必要事項を書き込んで、FAXに送信することでも、セミナーの申し込みができます。

別添