若手獣医系技官の声

公衆衛生分野で国民の健康に携わる獣医系技官。
どのような思いを持ち厚生労働省に入省したのか、入省1、2年目の若手職員の声を聞きました。

 

公衆衛生分野の国家公務員獣医師として

獣医師の知識を活かし国家公務員として広く人のために働く業務に魅力を感じ、入省しました。入省後は輸入食品の安全性確保や畜産物を海外へ輸出するための業務を担い、専門知識に加え調整力も求められると感じています。若手のうちから大きいスケールで業務にあたり、その経験を次に活かし人々に還元することができる、やりがいのある職業です。
 

健康・生活衛生局 食品監視安全課 係員
高橋 真央

学部卒業年 令和4年
入省年   令和4年


 

これまでの知識・経験を活かすことができる職場

食品メーカーで製品の品質保証や安全性確保に関する業務を担当する中で、食品衛生法そのものに興味を抱くようになり、その所管官庁である厚生労働省に入省しました。獣医系技官は主に食品や感染症に関する業務を担いますが、獣医師としての専門知識だけではなく、食品、製薬等の民間企業で得た知識や経験も存分に活かすことができると思います。
 

健康・生活衛生局 食品監視安全課 係員
小林 賢弥

学部卒業年 令和2年
入省年   令和5年


 

数ある省庁の中から厚生労働省を選んだ理由

新型コロナウイルスのパンデミックを経験し、来たるべき次のパンデミックや多様化する食に対して安心と安全の確保に取り組むことが、アフターコロナ時代の獣医師の使命であると考え、公衆衛生行政を担う厚生労働省に入省しました。入省後は、様々なバックグラウンドを持つ仲間との仕事を通して、常に刺激のある日々を過ごせていると感じています。
 

健康・生活衛生局 感染症対策部 感染症対策課 係員
新型コロナウイルス感染症対策本部 広報班
清水 孝文

学部卒業年 平成31年
入省年   令和4年


 

輸入食品の現場における獣医師の必要性

東京検疫所で食品衛生監視員として働いています。食品輸入の現場を間近で見ることができ、楽しく過ごしています。食品の輸入監視体制は日々複雑化していて、食品分野、特に畜産物における獣医師の必要性は高まっていると感じています。厚生労働技官として働くことは、臨床だけではない、獣医師としての専門性を生かす選択肢の一つではないかと思います。
 

東京検疫所 食品監視課 係員
遠山 七彩

学部卒業年 令和5年
入省年   令和5年


 

若手職員に聞いてみました!

若手獣医系技官アンケート




 

入省前と入省後の印象の違い(ギャップ)はありましたか。

・スーツ着用、出勤時間も固定というイメージでしたが、実際はオフィスカジュアル、時差出勤など勤務の仕方が柔軟でした。
・自学自習が求められるかと思いきや、先輩職員や上長が色々と気にかけてくださり、人材を育てることに非常に熱心で安心しました。
  

年休はどのように取得し、どう過ごしていますか。

・時間休をとり、退庁後に予定を入れることもしばしばあります。
・平日の昼間を活かして、人気の飲食店でランチをしたり、映画を観に行ったりします。
・月に1回は年休を取得することを心がけており、土日や連休とつなげて旅行に行くことが多いです。
 

これまでの業務で印象的なエピソード、経験を教えて下さい。

・大使館、現地当局、農水省、自治体など、様々な人たちと連絡を取り合う必要があったこと。
・入省1、2年目で海外出張を3回経験したこと。
・入省してすぐに記者会見の場に携わったこと。
・入省5年目で留学の機会をいただいたこと。
 

今後業務でチャレンジしたいことはありますか。

・海外の現場や他省庁での業務も経験してみたいです。
・入省以来、食品安全の仕事をしてきたので、感染症対策の仕事にも挑戦してみたいです。
  

入省1~5年目の配属先

令和5年10月時点の1~5年目配属先としては、本省5名(食品監視安全課4名、感染症対策課1名)、出向4名(北海道、茨城県、徳島県、福岡県)、検疫所3名(東京、成田、横浜)、地方厚生局1名(北海道)、その他1名(留学中)となっています。
若手のうちから、本省での業務に携わることができることに加えて、本省以外でも検疫所における輸入食品の安全性確保や、地方自治体への出向を通じて公衆衛生獣医師としての役割を学び、視野を拡げるチャンスが多くあります。