食品監視安全課長からのメッセージ

公衆衛生が面白いと思うなら、一緒に仕事をしませんか?

厚生労働省は、公衆衛生の向上・増進のほか、社会保障、社会福祉、働く環境の整備、職業の安定など、国民の日々の暮らしに密着した行政を担っています。
その中で、獣医系技官は、食品衛生法等の食品安全分野の業務、感染症法等の感染対策分野の業務を中心として、法律、医学、薬学などの様々な分野の職員とともに、専門家の方々の知見などを得ながら施策に取り組んでいます。


自身のことで言えば、葉物野菜のダイオキシン、BSE、新型インフルエンザ等感染症となったH1N1、中国で問題となった時のSFTS、ゲノム編集食品などの対応に当たりました。社会的に大きな関心となる案件に当たった時は、当然ながら肉体的、精神的なプレッシャーはかかりますが、自身が関わって対処したことは、達成感や経験の蓄積ということもさることながら、後で振り返るととても感慨深いものがあります。


一方、世帯構造の変化等を背景とした食のニーズの変化、また、近年の科学技術や食のグローバル化の進展といった食や食品を取り巻く環境の変化などにより、食品の安全性に関わる様々な課題が生じています。また、海外との交流が活発になり、世界のある地域で発生した動物由来感染症が短期間で世界に拡がっていくなどのリスクも生じています。


本ウェブサイトで紹介するように、厚生労働省の獣医系技官は、種々の職場で働いており、そのキャリアパスは人により変わりますが、皆、公衆衛生への関心という根っこの部分での共通項を持って働いていると思います。
国で働きたいけど語学があまりできないから……などという理由で諦める必要はありません。公衆衛生が面白い、好きだ、という感覚を持っているなら、後は自分の気持ち次第です。
チャレンジするには勇気がいります。関心のある皆さんが勇気をもって厚生労働省の扉をたたかれることを願います。
そして、一緒に仕事をしましょう!


厚生労働省健康・生活衛生局食品監視安全課長
森田 剛史