2022年2月14日  第60回社会保障審議会年金事業管理部会議事録

日時

令和4年2月14日(月)10:00~10:20

場所

全国都市会館 2階 大ホール
東京都千代田区平河町2-4-2
 

出席委員

会場出席委員:増田部会長、小尾委員
オンライン出席委員:松山部会長代理、伊藤委員、喜田村委員、齋藤委員、土屋委員、西村委員、野村委員、原委員

議題

  1. (1)日本年金機構の令和4年度計画の策定について
  2. (2)その他

議事

議事内容

○清水年金事業運営推進室長 それでは、定刻になりましたので、ただいまより、第60回「社会保障審議会年金事業管理部会」を開催いたします。
委員の皆様には、御多忙の折、お集まりいただきまして、ありがとうございます。
初めに、委員の皆様の出欠状況等について御報告させていただきます。
片桐委員、山口委員から、御欠席との御連絡をいただいております。
本日も、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、オンライン併用での開催となっております。増田部会長、小尾委員は、会場での御出席、ほかの委員の皆様はオンラインでの御出席となっております。
それでは、議事進行につきましては、増田部会長にお願いしたいと存じます。
恐縮ですが、カメラにつきましては、ここまでで退室をお願いいたします。

(カメラ退室)

○増田部会長 それでは、議事次第に従いまして「日本年金機構の令和4年度計画の策定について」を議題といたします。
本日ですけれども、前回の部会で御意見等が出ましたので、そうした御意見等を踏まえた修正を各委員の皆様方に御確認いただきますとともに、厚生労働大臣への認可申請に向けてさらに御議論いただくことといたしたいと思います。
修正箇所の抜粋版といたしまして資料1-1、前回同様に概要版として資料1-2、令和3年度中期計画と対比した3段表の資料として資料1-3、令和4年度計画案のみの全体版として資料2が提出されております。御確認いただきたいと思います。
初めに、機構から説明していただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

○田中日本年金機構企画調整監 経営企画部の田中です。よろしくお願いいたします。
それでは、資料1-1を御覧いただけますでしょうか。修正箇所の抜粋でございます。
左側に項番を振ってございます。また、見え消しで、赤字で追記した部分、青字で削除した部分という形で修正案を準備いたしてございます。
まず、項番1、概要についての1ページの修正でございます。前回、委員から、この計画につきまして、SDGs、持続可能な開発目標の視点から見てどうかといった御趣旨の御意見をいただきました。これを受けまして、計画全体を改めて点検するとともに、ここの修正部分では機構本来の事業が社会課題の解決にどう結びついているのかというところを改めて丁寧に記載したいということで、「正確な給付及び年金制度を適切に運営することにより、超高齢社会における我が国社会の安定・安心に貢献する」というところを改めて丁寧に記載したいという趣旨の修文でございます。
項番2、概要の1ページの部分の修正でございますが、機構全体のリスク管理体制につきまして、現状をさらにという意味で、「より実効性・効率性を高める」という修文をしたいというものでございます。
項番3、前回委員から御指摘いただきました障害状態の判定に関しまして、原案では職員が事前判定をするという形の文章になっておりましたが、あくまで職員が行うのは医師が行う判定の前の事前の準備という意味で、事前確認票を作成するという取組でございますので、実態に合わせた形での修正をいたしました。
項番4、前回、委員から、フェーズ2の取組につきまして、記載されている取組項目の順番につきまして、例えば、原案では詳細設計を行うということの下に基本設計を見直すといった順番になっておりまして、進めていく順番に沿っておらず分かりにくいといった御趣旨の御意見をいただきました。それを踏まえまして、実際に取組を進めていく順番を意識した形で項目を並べ替え、また、少し丁寧に文言の記載を加えたものでございます。
項番5につきましては、先ほど見ていただきました項番2と同様でございます。
次に、2ページを御覧ください。
項番6、委員から昨今のランサムウェアによる被害などの事例を御紹介いただきつつ、こうした新たなサイバー攻撃についての対応を記載すべきという御趣旨の御意見をいただいたことを踏まえ、このような追記を加えたものでございます。
項番7、出産・育児といったライフイベントを女性に限定したような形で記載していたものを改めるものでございます。
項番8、委員から、組織風土改革につきまして、「心理的安全性」というキーワードを御紹介いただきながら御指摘いただきました。それを踏まえまして、「働きやすい職場環境の確立」の記載の中で、「職員が意欲をもって働ける職場環境を確立するため」という文言を加えたものでございます。
項番9からは、本文ベースでの修文箇所になります。基本的には概要と重なるものでございますが、項番9につきましては、項番1で申し上げた本来の事業が社会課題の解決にどのように結びついているかという点を改めて丁寧に記載することに伴う追記でございます。
項番10~12につきましては、概要で見ていただいたものと同じ修正でございます。
3ページでございます。
項番13につきましては、後段につきましては先ほど見ていただいたものと同じなのですが、前段でICT化に伴うリスクマネジメントの必要性という御趣旨の御指摘をいただいたことを踏まえ、「特に」以下の文言を加えたいという修文でございます。
以降、項番14~16につきましては、概要の修正と同様でございます。
資料1-2と1-3及び資料2につきましては、こちらの修正案を反映させた形で今回は御用意させていただいております。
説明につきましては、以上になります。
よろしくお願いいたします。

○増田部会長 ありがとうございました。
今、修正箇所について、資料1-1で御説明いただきました。前回それぞれ委員から御指摘があったことについて機構で修正を加えたということで、私のほうでも内容について見ましたが、御意見の趣旨はこういう修正で盛り込まれていると思っておりますけれども、なお各委員から御発言の趣旨や場合によっては少し違うのではないかということがあれば御指摘いただきたいと思いますし、また、さらにこういった点も付け加えてほしいということもあろうかと思います。そのほかに全体を通じてまた気がつかれたこともあろうかと思いますので、これから令和4年度計画案全体を通じまして御意見や御質問を頂戴できればと思います。
挙手いただきましたら、こちらから指名をいたします。画面で分かるように挙手していただければ指名いたしますので、各委員、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、伊藤委員、どうぞ御発言ください。

○伊藤委員 お疲れさまでございます。いろいろとアップデートをいただきまして、ありがとうございます。
項番4、オンラインのところなのですけれども、大分分かりやすくなったなと思いますし、順当なプロセスかと思って拝見しております。下から2つ目のところなのですが、「職員の確保」という書き方をしているのですが、今回の開発の肝は、機構の中に技術力のある人材を確保することでこの大がかりなプロジェクトを成功させるというポイントだったと思いますので、この「職員の確保」というところの書き方を、何という書き方が正しいのか分からないのですが、「技術力のある」や「経験のある」や「システム開発の経験者」といったニュアンスを具体的に書いていただくことが肝要かと思いました。つまり、量ではなくて質である、これがこのプロジェクトの肝であるというところをぜひ書いていただきたいなと思います。
2番目は、項番6でございます。こちらもアップデートをありがとうございます。ただ、今読んで気になったことが、最後、「実務への応用を検討する」とありますが、「検討」ではなくて、サイバーセキュリティの世界は日々どんどんテクノロジーが変わっていきますので、「必要に応じて実施する」まで書き込んだほうがいいのではないかという意見でございます。
以上です。

○増田部会長 伊藤委員、ありがとうございました。
今、御指摘が2つありました。何かそれについてございますか。
後ろの方、お願いします。

○鈴木日本年金機構理事 事業企画部門担当、鈴木でございます。
まず、私からは1点目のフェーズ2につきましてでございます。
御指摘のとおり、このフェーズ2、システム刷新に関しましては、システムの知識を有するあるいはマネジメントする能力を有することが大変重要だと思っております。その質の記述が冒頭にないということでございまして、後ろのほうの「スキル向上」でもともとは書いておったつもりでしたけれども、冒頭にそういう趣旨が明示されたほうがいいということであれば、文言の追加を検討させていただきます。

○伊藤委員 ぜひ御検討ください。スキルの向上はもちろん大事なのですけれども、それは今ある方がスキルを向上すると。でも、恐らく、このプロジェクトにおいては何も知らない方が勉強して向上するだけでは間に合わず、いろいろな人材が必要だと思いますので、ぜひ御検討いただければと思います。

○増田部会長 それでは、今の前段のほうは認可手続に進む際にまた必要な加筆をお願いしたいと思います。
理事長さん、どうぞ。

○水島日本年金機構理事長 セキュリティの部分でございますけれども、もちろん御指摘のとおりだと思います。
趣旨としては、いろいろな検討結果も踏まえてそれを順次実施していくという趣旨でございますが、御趣旨を踏まえて修文をさせていただきます。

○伊藤委員 ありがとうございます。

○増田部会長 それでは、修文をどうぞよろしくお願いします。
ほかに御指摘があれば合図をいただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。修文に至らずとも、何かお感じになったことのコメントなどもございましたら頂戴したいと思います。コメントでも結構でございますが、何かございますか。
ほかにはございませんでしょうか。今日は、この前回の意見での修正の御確認と、新たな御意見あるいはコメントがあればそれを頂戴して、それで審議を終わらせることにしておりますので、特に何もなければこれでおしまいということになってしまうのですが、よろしゅうございますか。
それでは、機構で用意していただきました令和4年度の計画案につきましては、先ほど概要で御説明いただきましたが、伊藤委員からの御指摘がございました点については、よく御検討の上、2か所、本文の修正をしていただきまして、その上で、手続的には今月中に厚生労働大臣に申請して、それで3月のしかるべき認可という形かと思いますので、手続をきちんと進めていただきたいと思います。
そういうことになりますので、ここでお諮りしておきたいと思いますが、先ほど伊藤委員の御説明がございましたが、改めてその点の修正をした上で、計画案で厚生労働大臣の手続を進めていただきたいと思います。
各委員の皆様方、それでよろしゅうございますね。

(首肯する委員あり)

○増田部会長 それでは、皆様方、その手続の点につきましては御賛成ということでございますので、そのような形で取り計らっていただきたいと思います。
大分時間がございますが、特に何かそのほかにございましたらお願いしたいと思います。
機構側で何かございますか。
厚生労働省で何かございますか。最近の御報告事項とか、よろしゅうございますか。
それでは、大変早うございますけれども、今日用意しておりました議題は以上とさせていただきます。
事務方の皆様方、今日、先ほどの議事次第で(2)で「その他」とございましたけれども、こちらの関係は何かございますか。特によろしいですか。

○清水年金事業運営推進室長 はい。

○増田部会長 それでは、「その他」も特にないということでございますので、本日の議題は全て終了とさせていただきます。
次回の日程については、改めて事務局から御連絡することにいたします。
本日の会議は、これで終了とさせていただきます。
どうもありがとうございました。