田村大臣閣議後記者会見概要

H25.5.28(火)9:12 ~ 9:17 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。今日は、私の方からは何もございませんので、御質問ございましたら、お受けさせていただきます。

質疑

記者:
茨城県でですね、放射能漏れが、内部被ばくが起きている事故があるんですが、事故が起きたことについて、厚労省はどのように対応したかと、事故について大臣はどのような考え、印象をお持ちなのかを教えてください。
大臣:
素粒子の実験の中でですね、警報が鳴ったにもかかわらず、それを止めて実験を再度続けていたということで、被ばくが広がったという話だとお聞きしております。25日にですね、水戸の労働局、労働基準監督署ですかね、これが立入調査を入りまして、現状等々をいろいろとですね、詳細の報告を求めたという状況でございます。何が問題かというと、被ばく線量自体は、大きなものではなかったという話なんですけれども、ただ、問題は報告が1日半遅れたということでございまして、やっぱり報告が1日半遅れたということには、一体どういうような管理体制をとっているのかと、大変問題があるところでございます。そういう意味ではですね、やっぱり厳しい指導をしていかざるを得ないと。もちろん、ここは発電施設ではないにしましても、放射線というものをしっかり管理をしなきゃいけない、そういうところでございますので、しっかりその部分に関しては、我々、放射線量をちゃんとですね、管理していただくという意味で、厳しい指導をさせていただかなきゃならないと、このように思っております。
記者:
その指導についてなんですが、今回、この当該の場所に対しての指導は当然行われると思うんですが、改めて、こういった問題が他の場所でも起こらないように全国に向かって点検するようにっていうのは。
大臣:
今回の場合、実験施設ということで、どういう意識の下で管理体制を組んでおられたのかということはわかりません。これはこれからいろいろと報告をいただく中においてそういうものがわかってくるんだと思いますが、いずれにいたしましても、放射線を扱われる所ですね、これは各地域にあるわけでございまして、しっかりとそういう所に意識を持っていただかなきゃならないということでございます。今回の事案をまたはじめとしてですね、それぞれ、いろんな事業所等々ございますけれども、そういう所も危機管理体制というものをしっかりと持っていただかなければ。特にですね、原発事故以来ですね、放射線に対して非常に国民の皆様方が意識が高いわけであります。それはいいことでもあるわけなんですけれども、健康被害等々も含めてですね、防いでいかなきゃなりませんから、被ばく線量という意味ではですね、そういうものを受ける事故等々が起こる、そういうことに関してはしっかりと情報開示もしていただかなきゃなりませんし、それによって地域住民の方々がですね、適切な情報の下において、適切な対応判断をしていただかかなきゃなりませんし、もちろん、自治体、我々も含めて、しっかりとした対応をしていかなきゃならんわけでありますから、まず情報開示というものが大事であるということを考えなければ今回の件はですね、非常に対応が遅かったということでございますから、これから各関連するような企業、また施設等々に対しましてはしっかりと意識をお持ちをいただきたいというふうに思います。
記者:
昨日なんですけれども、理研が今厚労省に申請しています、承認されれば世界初となる(加齢黄斑変性の)審査が昨日あったんですが、追加資料が必要ということで、承認は見送りということになったんですが、このスピード感覚なんですけれども、従来から大臣が安全性をしっかり確保してでの第一にと言っておりますけれども。
大臣:
スピードは重視したいところなんですけれども、やっぱり安全性も含めてですね、専門的な見地の下で、今検討を厚生科学審議会の下でやっておるわけでございまして、そこがですね、もう1回やはり見てみようということでございますので、そういう意味ではスピード重視と言いながらもですね、専門家の方々の御意見を尊重させていただかなきゃならないというふうに思いますから、もう1回御議論をいただくという話になると思います。

(了)