三井大臣閣議後記者会見概要

H24.12.18(火) 10:53 ~ 11:04 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。私からは特にありません。

質疑

記者:
日曜日の衆議院選挙では、民主党が敗戦する結果となりまして、現職閣僚である大臣御自身、残念な結果になってしまいましたが、この結果についての受け止めと、特に敗因についてはどのようにお考えでしょうか。
大臣:
色々敗因についてはあると思いますが、それぞれの地域差もあるでしょうけど。ただ、私の選挙区で申し上げれば、一つは消費税と。それとやはり、私の選挙区は、TPP問題について、大きな声を上げての反対というのが今ありますけど、やはり原発ですよね。一番やはりそれが大きいかなと。あとはやはり民主党の中のごたごたというのがよく言われるように、そういうことなのかと思っています。
記者:
それから社会保障分野に関してはですね、既に三党合意に基づいて議論が進められていますが、今後成立する新たな政権に対しては、どのような枠組みの議論を望むお考えでしょうか。
大臣:
三党合意については、これまで積み重ねてきたものがありますから。是非とも、税と社会保障一体改革の中で、三党で協議したものについては、せっかく立ち上がったわけですから。将来の社会保障制度については引き続き、この国民会議で、どういう政権になっても、ということを言っていましたから。それは三党でそういう協議をしていたわけですからね。いずれにしても引き続き、どんなことがあっても是非やっていただきたいと思います。特に願っています。
記者:
なぜ選挙で民主党が大敗したのかというところについて、大臣先ほど御自分の選挙区のお話をされましたが、党全体としてはどういうふうに考えたらいいのかというのが一つと、それから、政権を得た直後には、政治主導ということをおっしゃっていたと思いますが、3年3か月を総括して、民主党は官僚を使いこなせたというのかという部分、この二つについてお願いします。
大臣:
やはり我々のやってきたこともあります。マニフェストの案に基づいてやってきましたが、なかなか国民に伝わらなかったこともありましたよね。それと同時に、やはりやれなかったもの、あるいはやれなかった理由について、財源問題とかですね、東日本大震災、こういう大災害もありましたから。こういう理由は、私はあるのではないかと思っています。何よりも野田総理がおっしゃっていましたように、やはり被災地の復興なくして日本の再生なしというようにですね、これはもっと具体的にやる必要があったのかという感じがしています。私も国土交通副大臣のときに東日本大震災ありましたから、被災地に入ってみて、本当にここで再生させなきゃならんという思いはありました。幸いにしてというか、厚生労働大臣もさせていただきましたので、特に仮設住宅の問題とか、それから医療ですよね。医療施設、医療機関等も充実が必要だと思いました。それと、もう一つなんでしたっけ。
記者:
政治主導ということがどれほどうまくいったのかということです。
大臣:
個人的には、これも様々考え方あるのでしょうが、私はやはり政治主導って、やはり官僚の皆さんが動いてくれなかったら、政治主導といっても、そう何でもかんでもできるものではないと思っていました。私はむしろ、官僚の皆さんの御意見も聞きながら、それで私はそれを参考にしながら、自分なりにそしゃくしながら、それで特に法案等あるいは改正点など色々な問題については、大変、私自身はですよ、国土交通副大臣のときも、厚生労働大臣のときはわずかでしたが、政治主導でやってきたと思っています。ただ短かったですけどね。
記者:
党全体としてはどうでしたか。
大臣:
難しいなと思っています。これはもう言っていいか分かりませんが、やはり私は経営者でこれまでずっとやってきましたから。そういう社会経験ある人とない人との差かなと思っています。
記者:
何点かお伺いしたいのですが、これだけ民主党の議員がたくさん落選されて、大臣御自身も落選される中で、野田首相がこの時期に解散を選んだことについての評価については、どのようにお考えでしょうか。
大臣:
あくまでも結果論ですから、それは党内で色々ありましたよね。党内ということは幹事長さんなんかはこの時期に選挙をやるべきではないということはおっしゃっていましたから、それは、あくまで結果論で実際問題として、選挙を年内にやったわけですから、これはそういう約束は野田総理がお決めになることですから、それはそれとして、こういう結果でしたということは、やむを得ないですよ。
記者:
今、民主党が厳しい状況に置かれていると思うのですが、今後、民主党を立て直すことができるのかどうかという点と、立て直すためにはどういったことをまずやらないといけないというお考えかお聞かせください。
大臣:
私も落選の身ですからあまり大きいことは言えません。ただ、先ほど申し上げたように、社会保障制度の国民会議だけは、僕はしっかりやってもらいたいと思っています。党の立て直しについては、ここまで壊滅的なことになってしまうと、これはどういう立ち上げになるか、現在の当選していらっしゃる皆さんでお考えになった方がいいんじゃないかなと思います。
記者:
自民党政権になることになりまして、自民党政権の社会保障政策と民主党政権の社会保障政策はちょっと色合いの違うところがありまして、特に生活保護なんかは、自民党さんはかなり給付カットに踏み込むお考えだと思うのですが、今後、厚生労働省の政策が、自民党政権になることでどのように変わるというふうにお考えか、あるいは御懸念の点があれば教えてください。
大臣:
色々、生活保護について私も当初、失言をいたしましたけれども、単純に1割カットでなくて、色々と現地調査等も含めたらですね、基本はきちんと守らなければならないと。やはり支援をしなければならない人たちにきちっと適正な、という基本はきちっと守ってもらいたい。それから当然不正に関しては厳しくやるということは当然だと思います。ただ、これからどういう政策を打たれるか分かりませんけれども、私はやはり最後のセーフティネットでありますから、いろんなそれぞれのところで、就職サポートセンターだとか、いろんなケアをされるでしょうけど、もっとそういうところに充実してもらいたいなと思います。いずれにしても財源問題が大きく関わってきますから、正しい基本に沿った形で支給すべきだと思います。あと、様々な社会保障制度については、特に私から申し上げれば、これからの子ども手当ですね、これはしっかり今からこれも国民会議で議論されるでしょうけれど、ここは特に少子高齢化の中では、重点的、最重点でやっていただきたいなと思っています。
記者:
民主党の大敗を受けて野田首相が辞意を表明したわけですけれども、代表選をこれからやるわけですけれども、再生に向けて代表選に望むこと。あと、今日の閣議で総理からは衆院選について、何かしら総括のようなお話はあったのでしょうか。
大臣:
総括といいますか、当然、野田総理からは「本当に御迷惑をお掛けしました。」と「閣僚の皆さんにはがんばっていただいたし大変申し訳ありませんでした。」という御挨拶がありました。
記者:
代表選については、どのように。
大臣:
それは、そこまで。私は代表選どういう人がいいかということまでコメントできる状況にないと思います。
記者:
大臣自身の今後の去就というか、身の振り方というのはどのようにお考えですか。
大臣:
どうしたらいいんでしょうね。それは、今後どうするかというのは、ただ、厚生労働大臣を拝命して、まだ2か月少しですよね。皆さんにも当初は声が小さいとか色々お叱りを受けましたけれども、少しずつ私も本格的に勉強できるのかなという時期でしたから、そこはちょっと心残りですね。それと、今後については、私の後援会もありますから、私の一存で決められませんので、後援会の皆さんとじっくり相談しながら今後についてはそこで結論を出していきたいと思っています。 どうも、大変お世話になりました。皆さんには本当に未熟でありましたけれども、色々御指導いただきましてありがとうございました。お世話になりました。ありがとうございました。

(了)