小宮山大臣閣議後記者会見概要

H24.1.17(火) 11:15 ~ 11:22 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
お待たせしました。 今日は、冒頭私から1点。来春の新規卒業者の就職内定状況について、申し上げます。今日、来春の高校、大学などの卒業予定者の就職内定状況、高校は11月末、大学は12月1日時点、これを発表しました。依然として厳しい状況ですが、内定率は高校、大学とも前年同期の水準を上回っています。高校は73.1%、前年同期比2.5ポイント増です。それから大学は71.9%、3.1ポイント増です。被災地の高校については、岩手、宮城、福島ともに前年を上回っています。ただ一方で、まだ多くの未内定者がいますので、厚生労働省としては、文部科学省や経済産業省とも連携をして、まだ内定を受けていない学生や生徒を一人にしないための、ジョブサポータによる徹底した個別の支援、集中的な就職面接会の開催、こうしたことを充実させて、卒業前の最後の集中支援という形で、今日から取り組んで、卒業までに一人でも多くの就職が決まるように、全力で支援をしていきたいと考えています。 以上です。

質疑

記者:
幹事から、2点お願いしたいと思います。まず、一体改革に関連しまして、本日閣議前に5大臣会合が開かれましたけれども、どのような内容が話し合われたのか、例えば進め方であるとか、スケジュールとか、広報体制ですとか、行革、議員定数、歳費削減といった、身を切る改革とかいろいろ言われていますが、そういうことを話し合われたのか、お願いします。
大臣:
話している中身については、岡田副総理、社会保障・税一体改革担当大臣からプレスにはお話をするかと思います。20分しか時間がありませんでした。岡田さんが担当大臣、副総理格でなられて、私も総理からまずいただいた今回の指示が、社会保障改革を分かりやすく広報せよということでしたので、5大臣で心合わせをして、広報を分かりやすくやっていこうということで、今日は具体的な中身についてはまだそんなに詰まりませんでした。それぞれ今までどんな形でやってきて、どういうことが問題かというような話をして、またおそらく近々、これは頻繁に開くということなので、今日は具体的に何が決まったとかどういう方針にしたということは全くありません。今後続けていくということです。
記者:
今週中にも次が開かれるとかは。
大臣:
次いつやるのかということは、それは岡田担当大臣のところで決められると思います。いつというよりも頻繁に開いて心合わせをして、政府として分かりやすい統一見解をもってやるという方針は当然のことなのですが、具体的に何をやるかは今日まだ決まったわけではありません。
記者:
昨日、民主党大会が開かれまして、野田総理は増税をやり抜く決意を改めて表明しましたけれども、一方で最近の各種世論調査を見ますと増税反対が多数を占めておりまして、単に増税が嫌というのでなく現政権では増税する環境にはないと世論は受け止めていて、一体改革の進め方や説明不足に対する批判でもあると感じますが、大臣はこうした世論調査の結果や批判をどう受け止めていますでしょうか。
大臣:
今言われた、現政権では税を上げる状況にない、環境にないとはどういう意味ですか。この政権でやり抜くと言っていますが。
記者:
首相はそう言っていますが、まだ他に身を切る改革を先にすべきという。
大臣:
年末にまとめた素案の中にも第二部第2章で、行政改革・政治改革をやるというページを付け加えて、これは党内の議論も受けて、社会保障の改革に必要だということ。5大臣会合での話でもあるのですが、いかに消費税を上げることが必要かということを説明するということと、それと合わせて当然身を切るという意味で議員定数削減ですとか、公務員改革とか行政改革・政治改革をやると。その決意も示すという意味で、副総理格で岡田さんが社会保障・税一体改革と行政改革をやるということなので、そこを合わせてやるという政権としての意志を今回の改造でも示しましたし、昨日の総理の発言でも、そういうことをやる抜くという決意を述べられましたので、私もいつも申し上げているように社会保障改革の分の責任者ですから、そこは私も政治生命を賭けてやるだけの覚悟で取り組むということです。
記者:
覚悟は分かりましたが、増税反対が多数という調査結果についてはどのような。
大臣:
後世につけ回しをしないために社会保障改革をなんとしてもここでやらなければいけないという説明が、まだ皆さんのところに届いていないと。それは政権を挙げてこれからは分かりやすくそれを説明をして、理解して納得していただいて、御負担いただけるような形にしたいと思います。それは、必ずこの政権でやり抜くし、私はできると思っていますから、環境にないということは全く思っていません。環境を作っていきます。
記者:
今日の閣議と閣僚懇が延びた理由はなんでしょうか。
大臣:
閣僚懇でいろいろな御発言があったりしたからです。そこの中身については、公表はしないことになっています。
記者:
岡田大臣から説明があったかも知れませんが、5大臣会合で広報をしっかりやろうという方針は、岡田さんの方からそういうふうにやりましょうという発言が出たという理解でよろしいのでしょうか。
大臣:
そこの回し方は、誰がしゃべったかはともかく、その基本方針としてこういう形でやりましょうという提示があったということです。岡田さんからは、そういう思いは伝えられました。ただ、実務的にそれを紹介したのは岡田さんではありません。

(了)