小宮山大臣閣議後記者会見概要

H23.09.13(火)9:49~9:58 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議を終わって戻ってまいりましたので、私から2件ご報告したいと思います。 1件は閣議で、老人の日9月15日記念事業の実施に伴う百歳高齢者等の関係調査の結果報告についてご報告をいたしました。老人福祉法では、国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促すため、9月15日を老人の日として定めています。今年度もその記念行事として、新たに百歳になられる方すべてに、内閣総理大臣から祝状と記念品を贈呈します。今年度の記念品贈呈対象の百歳高齢者数は、9月1日現在、24,952人となっています。また、住民基本台帳による国内の百歳以上高齢者の総数は、47,756人となっています。最高齢者は男女ともに114歳です。 そして、もう1件、幹部職員の人事異動についてご報告いたします。なお、この人事につきましては、内閣の承認を得る必要があるため、9月16日予定の閣議にお諮りし、ご承認が得られれば同日付で発令することになります。異動の内容は、清水美智夫社会・援護局長を独立行政法人国立病院機構副理事長に出向させ、その後任に、山崎史郎大臣官房付を任命するものです。今回お伝えする人事異動の内容は以上です。 私からは以上です。

質疑

記者:
鉢呂経産大臣が自らの発言の責任を取って辞任しましたが、それについてどう思われるのかと、後任に枝野前官房長官が就任されましたが、その人選についてどう思われますか。
大臣:
鉢呂前大臣のご発言は大変残念なもので、不適切なものだったと思っています。そして、総理が後任人事として、適材適所ということで、枝野大臣を任命されましたので、私は内閣の一員として、ご迷惑をお掛けし、不快な思いをさせた福島県民の皆様に対しても、総理がおっしゃっているように「福島の復興なくして、日本の復興はない」そうした思いで、内閣に一員としてしっかり勤めていきたいと思っています。
記者:
厚労省から原発作業員の労災の認定基準を策定するという報道がありましたようですが、それについて、大臣のお考えをお願いします。
大臣:
これは、「原発作業員の労災基準を改定して、がんも対象にすることを検討」ということが、今日の朝刊に出ておりましたが、検討していることは事実ですが、これは、労災認定基準を改正するものではありません。指針を見直すなどして、広くがんも対象にしたいということで、記事には来年度と書いてあるかと思うのですが、今年度から大腸がん・胃がん・食道がんなどについて、指針などを改定しまして、含められるようにしていきたいということです。
記者:
昨日、禁煙学会の方が会見をしまして「ぜひ千円まで上げてほしい。」「大臣を支持します。」というお話があったのですが、これについて受け止めをお願いします。
大臣:
そうですね、タバコについて私が発言すると、端々を捉えていろいろと閣内不一致とか言われるので、発言は少し控えようと思っていますけれども、禁煙学会の皆さまは健康の立場から、数年前に国会でもタバコ千円の超党派議連というのも作りましたし、ずっと主張されておりますので、そういう観点からのご発言だと思っています。
記者:
もう1点なんですけれども、政務三役会議のあと、津田政務官がこちらでお話されたんですけれども、税と社会保障の一体改革の中で、大臣から、具体的な話は分からないんですけれども、財務省的なやり方ではなくてもっと丁寧な説明が必要だというようなお話があったということでしたが、具体的にどのようなお話をされたのですか。
大臣:
それは政務官の方にも昨日注意をしましたが、私は一切そういう発言はしていません。政務三役会議でも、そういう内容の議論があったとは承知していません。それは政務官の個人的な見解ということで、それはブリーフの趣旨と違っているということで、私から注意をしました。もう少し次の政務三役会議の時に、ブリーフというのはあったことの内容を正確にコンパクトに伝えるものだということを、私から徹底したいと思います。一部の社からは確認がありましたので、昨日の時点で、私はそういう発言をしていないと申し上げました。そうした疑問があったらいつでも私のところに直接聞いていただければ、正しい情報をなるべくお伝えしたいと思っています。
記者:
復興増税の話も議論が始まっていますけれども、その前に、年金の2分の1を10兆の中に入れるのかどうなのかということも再び税調の方では議論になっていますけれども、厚労省としてのスタンスを改めてお願いします。
大臣:
それは年金の国庫負担2分の1の2.5兆分を大震災の復興の為にお貸ししてある訳ですから、これは三党合意でもしっかりと確認していますし、私がついこの間まで副大臣として税調に出席していた時も、そこでは今の復興のための13兆に加えて、2.5兆、全体で15.5兆になるということは確認していますので、必ず復興債の中でそれは充ててもらえるものと思っています。
記者:
先程発表した、百歳以上の高齢者の数、47,756名、この数字に対して大臣の受け止めをお願いします。
大臣:
これは、どう見るかですけれども、やはり百歳以上になられる方々が全体としては年々増えていると思いますし、そしてやはり圧倒的に女性の方が多いですよね。これだけ長生きされる方が増えるということは、いろいろな意味で日本の医療のことですとか、そこがきちんと回っている。ご高齢の方が増えていくということは大変喜ばしいことだと思っています。ただ、大震災の関係などがあって、特に超高齢社会を更にどのように良くご高齢の皆さまを支えていけるかということの、地域包括ケアを含めてコミュニティの再生とか、東北の復興のためのモデル事業の中で、更に先取りをして進めて行きたいと思っています。

(了)