細川大臣閣議後記者会見概要

H23.08.15(月)14:12~14:31 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日は会見が遅くなりました。閣議そのものは10時から行われましたけれども、その後、全国戦没者追悼式がございましてそちらに行ったり、天皇皇后両陛下の行幸啓がございましたのでお礼の記帳のため皇居の方に行ったりいたしまして、その分皆さんとの会見が遅くなりまして失礼をいたしました。 今日は閣議の方では、幹部職員の人事異動が内閣で承認されましたのでその内容を申し上げたいと思います。局長以上でございます。異動の内容は、間杉純医薬食品局長の勇退を認めまして、その後任に木倉敬之社会・援護局障害保健福祉部長を任命するものでございます。なお、これらの人事につきましては、8月22日付で発令するということになります。今回いたします人事異動について以上でございます。 私の方からは以上でございます。

質疑

記者:
いくつか質問させていただきます。民主党の代表選についてですが、野田財務大臣が新政権から自民、公明との大連立を目指すべきだとの考えを表明されたとのことで、党代表選の争点として大連立の是非というのが浮上しましたが、大連立について大臣はどのようにお考えになられますでしょうか。
大臣:
野田財務大臣が代表選挙で野党との大連立ということを言われたということは私も承知しておりますけれども、どういうような文脈や流れの中でそういう言葉になったか詳しいことは承知しておりませんので具体的にそれに対してのお答えにはなりませんけれども、私も1年くらい内閣の一員としてこれまで厚生労働大臣を務めてまいりましたけれども、やはり国会の審議などを考えますとねじれ国会の中で今後いろいろな重要な国政上の問題などについて、野党の皆さんからいろいろとご協力をいただかなければ、事が円滑に進んでいかないだろうということがよく分かったところでございます。したがって、党の代表選がありますからその代表に選ばれる方は次の総理でございますから、野党とどのような協力関係を構築するかということは大変大事なことだと思っております。そういう意味でどういう協力のあり方が良いのかはそれぞれの代表選での候補者が代表選挙でいろいろと訴えをするのではないかと思います。
記者:
今日、8月15日で終戦記念日を迎え、大臣も式典に出席されたと思うんですけれども、終戦記念を迎えたということで大臣のご所見を。
大臣:
今日、私も全国戦没者追悼の式典に参加をさせていただいて思いましたことは、あの戦争で300万余の方が亡くなったということ、そういう意味で亡くなった方々がどういう気持ちで亡くなられたのか、あるいは今日、尾辻参議院副議長のご挨拶でありましたけれども、遺骨収集が進んでいないということで遺骨収集を進めなければならないという中でご遺骨と対面したときにそのご遺骨の方は何を自分に訴えたいのか、話したいのかということを自分は考えたと尾辻副議長はおっしゃっておられました。私も同じ気持ちでございまして、終戦の日に戦没者の慰霊を追悼する、その慰霊をされる戦没者の方が何を我々に語りかけるのか、そういうことを今日の式典でも考えました。やはり戦争のない世界、平和というものを実現するということが一番強く戦没者の方は望んでいるだろうというふうに思います。8月6日、9日と広島、長崎にも原爆の慰霊の式典に行ってきましたけれども、同じことでございます。やはり世界から核兵器をなくす、そして戦争をこの世界からなくしていくということが一番大事なことだと、したがって国政もそれに向かってしっかりやっていくのは政治として基本的なことだと思っています。
記者:
関連でもう一問お願いします。今日、首相と関係閣僚の靖国参拝が見送られたということで、国際的な政治問題化という点は避けられたと思うんですが、一方で、A級戦犯の分祀とか新しい追悼施設の建設ですとか、そういった長年続いてきた議論は低調なまま続いているわけですけども、この辺りに関して大臣はどのように思われますか。
大臣:
靖国神社への参拝ということについては、私も個人的には叔父が2人戦死をしておりまして、個人的には靖国神社へも参拝をいたしております。しかし、今日は閣僚として参拝ということはいたしませんでした。やはりいろいろなA級戦犯の合祀の問題とかございますけれども、わだかまりがなく戦没者の皆さんへの慰霊の行事ができるようなことも大事なことではないかと思います。
記者:
おじが二人戦死している関係で参拝しているというのは、もちろん今日ではないでしょうが最近の話ですか。
大臣:
私は田舎が高知なんですけれども、学生でこちらに参ってからは個人的にはお参りをいたしております。
記者:
医薬食品局長の人事なんですが、間杉さんはイレッサ訴訟の時も学会への文書提案問題の件で処分されているんですが、今回の人事はそれが影響しているんでしょうか。
大臣:
人事に関して具体的なことは申し上げないということで、今回の人事は、5月10日の内閣官房長官の閣僚懇談会での発言を踏まえ、適材適所での人事ということです。
記者:
先程の靖国神社の件なんですけど、大臣は靖国神社を個人的に参拝されているということですが、最近おじさま二人の参拝に行かれたというのはいつのことですか?
大臣:
連休だったと思います。特に何日に行くというように決めているわけではありません。
記者:
毎年行かれているんですか。
大臣:
はい。そうですね。
記者:
戦死者の方をお参りする時は、例大祭もありますけれども、8月15日に行かれるという方も多いと思うのですが、大臣という職にあるからこそ、8月15日に行けなかったという理解でよろしいでしょうか。
大臣:
いや、私は個人的には特に日にちを意識して靖国神社へ参拝しているということはありません。
記者:
参拝はどういう方式でやられているんですか。
大臣:
私の家は神道なので、神式でよくお参りします。
記者:
特に昇殿されたりはされていらっしゃらない?
大臣:
いや、私は一般の参拝者と同じようにやっています。
記者:
局長人事についてコメントをいただかなかったんですけれど、適材適所ということなんですけれど、きちんと説明していただきたいと思うんですけれども。
大臣:
個別の人事については、具体的に事実関係をどうのこうのということは差し控えたいと思います。
記者:
先程、大臣は勇退とおっしゃってましたよね。
大臣:
ええ、そうです。
記者:
では、本人から申し出があったということですか。
大臣:
はい、そういうことです。

(了)