細川大臣留任挨拶概要(厚生労働記者会)

H23.01.14(金) 21:51 ~ 22:06 省内会見場

広報室

会見の詳細

挨拶

大臣:
今日、菅総理から引き続き厚生労働行政を担当するようにという話がございまして、これから続いて厚生労働を担当してまいります。ただ、常に申し上げておりますが、厚生労働行政は人が生まれて亡くなるまでの間、本当に個人個人の生活と密着した行政で、この行政が適切になされていけば国民の皆様お一人お一人の安心で健康で幸せな生活が実現するということで、しっかりやっていかなければと思っております。逆に行政そのものがうまくいかなかった場合には、例えば、年金問題で国民の皆様にご迷惑をお掛けしたり、薬害訴訟などで被害者の方が大変な苦労をされるということにもなるわけです。厚生労働行政というのは本当に大事な行政ですから、今後ともしっかりやっていきたいと思っております。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。 今日、菅総理から引き続き担当するようにと言われたときにご指示がございましたので、それについて若干ご紹介させていただきます。一つは、社会保障・税の一体改革を実現する観点から、社会保障安定強化のための医療、介護、年金などの具体的な制度改革案を関係大臣と協力して検討するようにということ。併せて年金記録問題への集中的な取り組みを行うということ。それから、地域における医師不足や過重労働などのいわゆる医療崩壊に対処するため、医師の養成や偏在の是正などにより、安全で安心出来る医療体制を構築するということ。あるいは、派遣労働法制の改正の早期成立を図るとともに、求職者支援制度の創設など雇用のセーフティネットを抜本的に強化をするということ。特に文部科学大臣、経済産業大臣と連携して新卒者雇用対策を緊急に進めるとともに、人材育成に取り組むということ。その他にもご指示がございました。そのご指示に基づいてこれからしっかりやっていこうと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

質疑

記者:
総理の指示は多岐にわたるのですが、通常国会はねじれで非常に厳しいことが想定されるのですが、大臣が今後の任期中に一番実現したい政策は何が挙げられますでしょうか。
大臣:
予算と関係するところでは、子ども手当法案を何としても成立させていただきたいと思っております。それから、もう一つは雇用のセーフティネットということで、雇用保険と生活保護の間に、生活保護に落ちないためのトランポリン型の第二のセーフティネットとしての求職者支援制度の法案も、今年の通常国会に提出することになっております。これは是非実現したいと思っております。
記者:
官邸の会見でも出ていた年金なのですが、全額での最低保障年金と、現行の制度というのは大きく違うわけですが、与謝野さんは現行制度でずっと動いてきた方なのですが、考え方の違うことに関して説得するおつもりでしょうか。
大臣:
これは、今日の発言でいろいろ質問されたりしましたが、私はどういうような発言か詳しいことは聞いておりませんが、年金制度をどういうふうに構築していくかについては、25年の国会に提案をするという年金制度の改革案と、現在の年金制度も当分の間続いていきますから、それについても改革していかなければいけないわけです。
記者:
そこはそのとおり協力出来ると思いますが、新しい制度について、という部分に関しては難しいと思いますが。
大臣:
それは詳しく与謝野大臣のお考えも聞いてみなければと思っておりますが、私どもとしてはマニフェストで約束してある年金制度というものは、当然私どもの改革案の中に含めて改革をしていくということになります。そこは与謝野大臣とよく協議をしたいと思っております。
記者:
それに関連してなのですが、総理が夕方の記者会見で民主党内で議論したときから3年なり4年なり時間が経っていて、人口構成も大分変わってきており「当時の議論のままでいいのか」という疑問を示されているのですが、それについては大臣はいかがでしょうか。
大臣:
そこのところは私も記者会見を聞いていたわけではないのでよく分かりませんが、ただ、マニフェストを作ったときもある程度のこれからの人口構成も予測して民主党の年金制度も作ったと思います。総理のお考えがどういうお考えか詳しくお聞きして、総理のお考え、与謝野大臣のお考え、民主党のマニフェストの考え方をいろいろ聞いて協議をしていくことになると思います。
記者:
質問が変わりますが、先ほど子ども手当法案は何としても成立させたいということですが、実際民主党の目玉政策であり、国民の関心も高い法案ではありますが、なかなか野党との合意の上の成立は厳しいと思いますが、どのように成立に向けて努力するおつもりかということと、場合によっては修正ということもお考えになるのでしょうか。あと、先ほどの指示書の中で子ども施策に関しての指示がなかったようなので、あれば教えていただきたいのですが。
大臣:
子ども手当の法案については、野党の皆様方にも丁寧にご説明してご理解いただくように、法案が成立するように誠心誠意努力をしていくということになると思います。今は修正とかは考えておりません。総理からは子育て支援のことについてはお話もございました。
記者:
待機児童とかあれだけやられたので、今年はどのようにして欲しいとかいう話はあったのでしょうか。
大臣:
具体的にその点については、少子化対策の大臣と協力して待機児童の解消対策や、幼保一体化をはじめとする子ども・子育て新システムの構築を推進するとともに、新システムと整合性のある子ども手当を構築するという指示をされました。

(了)