長妻大臣閣議後記者会見概要

H22.2.12(金) 08:30 ~ 08:40 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今閣議と閣僚懇談会が終わりましてこちらに参りました。閣議では国民健康保険法の法案と、児童扶養手当、つまり父子家庭にも児童扶養手当が支給される法律について閣議決定がなされました。閣僚懇談会では初めての閣議に臨まれた枝野新大臣が挨拶されました。 そして、本日は午前10時から中医協で、大変な激論をいただきまとまった案の答申を私が受けるということですが、国会に出席しないといけませんので中医協には出席出来ません。足立政務官が代理で出席をしてその答申を受けますが、これまでの既存の流れを変える答申をいただけるのでないかと考えております。私からは以上です。

質疑

記者:
今お話のありました診療報酬改定についてですが、今日答申が出るということで、民主党が掲げておりました医療崩壊を食い止めることに繋がるかどうか、お受け止めをお願いいたします。
大臣:
ネットでプラスということと、本体部分でもかなりのプラスになったということと、ただボリュームということだけではなくて急性期医療に対して、特に24時間の急性期を受け入れるセンターについてはかなり増額しております。あるいは少子高齢化対応ということでNICUの後方支援ですとか、診療所と病院の連携について、小児科、外科等々、当初私どもが申し上げていた部分が達成出来たと思います。当然まだ不十分であるとかいろいろな御批判はあると思いますが、まずはこれを一つの足がかりとしていろいろな施策を組み合わせながら医療の建て直しに取り組んで行きます。そして、2年後には診療報酬と、介護報酬の同時改定ということですので、医療と介護の一体的改革も中長期の目標として取り組んで行くということです。
記者:
診療報酬の関係ですが、急性期、救急医療の建て直しの必要性が言われる中で、どうしても診療報酬を上げると国民の負担も上がってしまうのですが、その辺をどのように考えるのかということと、診療報酬は医療機関に支払われるため、どういう使い方をされるのか分からないという指摘もあるのですが、その辺はどのようにお考えでしょうか。
大臣:
やはり、ネットでプラス0.19という数字は、国民の皆様の自己負担が若干増えますがぎりぎり増加を抑えるという趣旨もありまして、その分薬価の部分で確保して極力国民の皆様の負担が増えないように考えたつもりです。そして、何度も申し上げているところですが、今後負担を国民の皆様にお願いするということが、例えば、消費税にしても永久に消費税を御負担のお願いを申し上げないということはないわけですので、消費税については1期4年の間は御負担はないですが、将来的にそういうことをお願いする大前提として、やはり、社会保障で払った保険料、税金がきちんと一対一対応で給付に結びついて、途中でそのお金が不透明にならないという意識、また、実態を我々が確立して行くということが、負担と給付を考える上での大前提だと思っております。今おっしゃられたような、払った保険料や、自己負担の額がきちんと医療給付に結びついているのかどうかということも分かるようにということで、本日答申をいただく中にはレセプトの明細書の発行を義務づけることも盛り込まれております。そういう取り組みも含めて、建設国保の問題も言われておりますので、きちんとそのお金が本当に給付に正しく結びつくということを実現して行くのが、給付と負担を考える大前提だと思いますのでそこは本当に注力して取り組む課題だと思います。
記者:
石川議員についてですが、離党届けを出されましたがそれについて妥当かどうかという判断と、議員辞職を求める声もありますがそれについてどう思われますか。
大臣:
前にも申し上げましたが、御本人が第一義的に判断する問題だということで、そういう意味では御本人の判断で離党届けを出されるということですので、それについては適切な判断だったと考えております。そういう御判断をされたということで、それについて私としては適切だと思っておりますのでそれ以上の踏み込んだコメントは今の時点では必要ないのではないかと思います。
記者:
改めて小沢幹事長の対応がどうあるべきかということについて、どう思われますでしょうか。
大臣:
定例記者会見、また、今後全国行脚をされる中で記者の方からも、支援者の方とふれ合う中で質問も出ますでしょうから、場面場面で説明を尽くして行くということを続けることが重要だと思います。
記者:
別件ですが、永住外国人に参政権を付与することについて賛成か、反対か理由とともにお聞かせいただけますか。
大臣:
今内閣でも、あるいは議員立法なのか、政府提出なのか、中身を具体的にどうするのかという議論の最中だと思います。私自身もそういう判断が必要な時点で考えて判断を下して行こうと思っておりますので、今の時点で具体的な判断を下しているわけではありません。
記者:
枝野さんが新しく行政刷新相になられましたが、期待したい点ですとか御感想がありましたらお願いいたします。
大臣:
先ほどの話と同じですが、やはり、国民の皆様方が社会保障の分野で、負担と給付と言った時にきちんと自分達が払った保険料や、税金が社会保障の給付に一対一対応で中抜きされずに無駄もなく結びつくと。無駄がゼロというのは、どの国の政府もあり得ないわけですが、本当に大きな構造的無駄がなくなって、ある程度自分達の支払った税金や、保険料がきちんと使われているという実態を確立するという意味では、鳩山政権になって非常に要のポストだと思っておりますので、そういう意味では我々も全面的に協力して、そういう政府を確立したいと思っております。そこに非常に期待をしているところです。

(了)