加藤大臣会見概要

H30.7.3(火)9:17 ~ 9:26 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。冒頭申し上げることはありません。

質疑

記者:
目黒区で起きた虐待死の事件について、厚労省の専門家委員会が具体的な検証を始めることになりました。国がこうした事案を直接検証するのは初めてということですが、期待や課題等についてお聞かせください。
大臣:
まず、目黒区で発生した事案で、こうした形で子どもが亡くなるということは二度と起こしたくないという思いで取り組んでいきたいと思っておりますし、また改めて亡くなられた子どもさんに対してご冥福をお祈りしたいと思います。その上で、これまでも児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会においては、虐待事例を踏まえ分析し、それをまたこうした事案が発生しない教訓につなげてきたわけであります。これまでもそうした検証はしていますが、通常は、各都道府県における検証結果を踏まえてから、それをベースにここにおいて議論をしていただくということになっています。しかしながら、本件については、ご承知のように香川県と東京都にまたがる事案だということもありますから、そこの部分を中心に、香川県・東京都の検証と並行して、この専門委員会でも検証を進めていきたいと思っております。最終的には、都県の状況も踏まえる必要もありますけれども、秋頃には一定の整理を出していきたいと考えております。
記者:
働き方改革法案が成立いたしました。さらにこれからなのですが、削除されました裁量労働制の拡大、経済界から再提出を急ぐ要望も出ております。今後のスケジュールはどうなっているのかという点と、関連して、裁量労働制の不適切な比較データの問題、そちらも検証を進めていたかと思います。その結果はいつ頃になるのか、職員の方の処分等どのようにお考えでしょうか。
大臣:
まず、裁量労働制に関しては、私どものデータが色々と問題があって、国民の皆さんに裁量労働制の改正について疑念が持たれ、その結果、健康確保措置も含めて全面削除ということになりました。こうしたことは、本当に国民の皆さんに大変なご迷惑をお掛けしたものとして誠に遺憾でありますし、深くお詫び申し上げたいと思います。その反省に立ちつつ、厚生労働省では、裁量労働制について新たな実態調査を行うことにしておりまして、今回の問題点をしっかりと踏まえ、正確なデータが得られるよう、専門家や労使関係者のご意見等も伺いながら、適切な調査設計をしたいと考えております。具体的には、専門家等にも是非参画をしていただいて、調査方法や調査内容を検討する場を設けたいと考えております。具体的には、今、事務方でその中身を詰めさせていただいておりますが、詰まり次第検討会を立ち上げ、議論していただきたいと思いますし、そこの調査結果を踏まえて、制度の在り方について、これは労政審でしっかり議論をいただきたいと思っております。それから、裁量労働制に関して、比較するべきではない形で比較した資料の作成経緯等について、国会等でも色々ご指摘をいただきました。また、それに対して、処分等ということも言われました。また、厚労省の人間だけではなくて、第三者的な目でもきちんと検証すべきだという指摘も国会から受けたわけでありますので、厚生労働省の中にあります監察チーム、これは外部有識者の方々にも入っていただいておりますが、そういった方々の意見を聞きながら、監察チームとして経緯の検討を進めていただいているところでございますので、その結果についていつまでにということを私が申し上げるわけにはまいりませんが、確認結果を受けて、処分についてもしっかりと取り組んでいきたいと思います。
記者:
裁量労働制の拡大の法案提出は来年の通常国会を目指されるのでしょうか。
大臣:
それについてもこれからまず調査をして、あるいは他のヒアリングも必要かもしれません。そういった議論を踏まえながら、今回色々なことがありましたが、それをしっかり反省しながらしっかりしたあり方を築き上げていきたいと思います。
記者:
大阪などの全国32自治体から育児休業制度の改正を求める意見が出ております。趣旨としては育休を延長するために、保育所の落選通知が必要ということで、利用するつもりがないのに申し込む例が増えていると。内閣府が昨日厚生労働省に対応を検討するように要請をしました。この点につきまして、大臣としてどのように対応されるかお考えがありましたら教えてください。
大臣:
詳細はまだ確認してないので、全般を承知しているわけではございません。ただ、育休制度ないし育休の給付金の支給そのものは、あくまでもその延長については条件があるわけです。ですから、その条件に該当しないにも関わらず育休の適用になったり、育休の給付金の支給を受けるというのは制度的な意味において不適切だと思います。ですから、それを前提としながらもまたそういったご意見も踏まえながら考えなければいけないことは考えていきたいと思いますけれども、まず今の育休制度で特に延長しているものが、どういう条件になっているのか、その条件を付すに当たっても色々な議論があってそういう条件を付しているわけです。そこをしっかり踏まえながら私たちは対応していきたいと思います。
記者:
サッカーのご感想ですが、今回は朝までの熱戦ですけれども、ご覧になられましたでしょうか。
大臣:
私は終わったぐらいから答弁の勉強を始めましたので、テレビ見ながら推移を見させていただきました。後半早々に2対0になって、もしやうまくいくのではないかという思いを持ちながら、最後はギリギリ逆転されたということで、本当に選手の皆様方は大変な力を発揮された。しかしそのギリギリで逆転されたことの無念さというものを強く感じましたし、一般の方も今朝5時ぐらいまで起きておられた方も大勢おられると思いますので、今日はしっかり働き方改革に努めていただいてできるだけ早くお帰りいただいてお疲れをとっていただきたいと思います。
 

(了)