加藤大臣会見概要

H30.6.29(金)8:44 ~ 8:50 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。冒頭二件、一つは、有効求人倍率でありますが、平成30年5月の有効求人倍率は1.60倍と前月より0.01ポイント上昇しました。また、正社員の有効求人倍率は1.10倍と、前月より0.01ポイント上昇いたしました。現在の雇用情勢は着実に改善が進む中、求人が求職を大幅に上回って推移していると判断しております。二点目でありますが、日本年金機構の業務委託のあり方の見直し等に関してです。去る6月4日社会保障審議会年金事業管理部会において、「日本年金機構における業務委託のあり方等に関する調査委員会」の報告書が報告・公表されたところであります。報告書で提言された業務委託のあり方等の見直しについて、理事長のリーダーシップの下、機構において着実に取組を進めていただく観点から、日本年金機構法の規定に基づき業務改善命令という形で、大臣が明確に指示を出すことが必要と判断しております。本日午前に開催する年金事業管理部会に諮問を行い、答申をいただいた上で業務改善命令を行うこととしたいと思います。また、業務改善命令と併せて、今年2月の支払いにおいて、本来支払われるべき年金額が正しく支払われなかった一連の事案に関して日本年金機構及び厚生労働省の関係職員の処分を行うこととしています。これらの内容については、本日夕刻に公表させていただきます。

質疑

記者:
日本年金機構と職員に処分を行うとのことでしたが、日本年金機構に対して改めて求めたいことを教えていただきたいのと、また、職員の処分に関連して、一義的には機構の事案ですけれども、厚生労働省の職員も処分する理由について教えてください。
大臣:
まず、業務改善命令については、調査委員会の報告書の提言のうち、年金個人情報を取り扱う業務委託の調達について、総合評価落札方式の徹底の原則化や全省庁統一資格の本来等級の適用の原則化等を直ちに実施すること。業務委託に係る調達、委託管理及び監査について、諸規程やマニュアル等の必要な改正等を本年7月末までに実施すること。届出の処理やデータ入力等の業務委託について、作業場所の確保等の準備を進め、準備の整ったものからインハウス型委託を実施すること。IT化、システム化の推進による入力業務等の削減や人材の育成及び職員の意識改革等の取組を進めること。実施状況の報告を求めること。これらを盛り込むことにしております。これらの取組が、着実に実施されるようしっかりと機構を指導・監督していきたいと考えております。また、処分でございますけれども、機構においては、機構の制裁規程に定める制裁事由や、機構の場合には制裁という言葉を使っておりますが、過去の制裁事案との比較を踏まえた上で、機構に設置されている制裁審査委員会の審査を経て決定することとされております。厚労省においては、機構における制裁の内容を踏まえ、厚生労働省の関係者の処分を決定することにしておりまして、これは監督・指導する立場ということであります。本日、夕刻に業務改善命令も踏まえ、これと併せて決定・公表すべく、今、準備を進めております。
記者:
処分の内容については今の時点ではいかがでしょうか。
大臣:
これまでの処分等を踏まえ、そして機構における処分、それらを踏まえて最終的に決定するということであります。
記者:
業務改善命令を出すとすると、個人情報流出問題に続いて二回目ということになると思いますが、今回の問題は何を特に重くみたのか、どういうところを特に直していかないといけないと考えているのかという大臣の所見をお願いします。
大臣:
業務委託に関して、色々と問題が出てきたわけであります。一つは、許されていない再委託がなされているということ。もう一点は、再委託すべき対象が適切に選ばれていたのか、そして、途中で色々と把握していく中でその対応が適切だったのか、さらにそうした事態が生じたときにこれからどういう対応を考えていくべきなのか、そういった点を含めて先般調査委員会がまとめていただいた報告書でありますから、その報告書に沿って具体的に実施していただくために、やはり改めて業務改善命令を申し上げ、そうした命令の下で理事長がリーダーシップを発揮して、的確に対応していただくということが必要だと判断したわけであります。
記者:
昨夜、日本代表がサッカーで決勝トーナメント進出を決めました。国内では大変盛り上がっていますけれども、決勝トーナメントへ進んだことについてのご所見と、もしご覧になっていれば、試合状況等いかがでしたでしょうか。
大臣:
すみません。直接見ておりませんけれども、朝一番でどういうことになっていたかを早速ネットでチェックをさせていただきました。当初、監督が直前に代わるとか色々ありましたけれども、新たな監督の下で選手の皆様がその力を十分に発揮して、お互い国民の皆様の期待に応えて、まず予選リーグを、二大会ぶりに決勝リーグに進出できたことは大変素晴らしいことだと思います。一つひとつ決勝リーグを勝ち上がっていただくことを期待しています。

(了)