加藤大臣記者会見概要

H30.4.6(金)8:45 ~ 8:49 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。本日の閣議では、厚生労働省関係で、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案」が閣議決定されました。本改正案は、働く方がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を実現しようとするものでございます。いずれにしても、本国会において速やかにご審議いただけるよう、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。

質疑

記者:
当初、働き方改革関連法案に組み込まれていた裁量労働制の部分を除いて閣議決定されましたがどのようにお考えでしょうか。
大臣:
もともとこの「働き方改革」が、働く方の立場に立って、一人ひとりの実情に応じた多様な働き方改革を選択できる社会を実現するための、労働基準法制定以来、70年ぶりの大改革であります。長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態に関わらない公正な待遇の確保などを盛り込んでいるところでございまして、こうした改革を通じて、働く方の健康の確保を大前提に、ワーク・ライフ・バランスが改善され、子育て、介護など様々な事情を抱える方々が意欲を持って働いていただけるように、また、働く方の就業機会の拡大や、意欲や能力がより高まっていただけるように、そして、労働生産性の向上の観点では、成長と分配の好循環にもつなげていきたいというところで、この法案を提出させていただくところであります。ご指摘のあった裁量労働制については、異なるやり方によってデータを比較したという不適切な対応、さらには実態を必ずしも反映していなかったということにより、データ自体を取り下げました。まず、それを踏まえて裁量労働制に関する部分については、全面削除をするということ、そして、裁量労働制についてはその実態を含めて、改めて私の方でしっかりと把握をした上で議論していくということについては、総理からのご指示もありました。それ以外の部分について、今回提出をさせていただいたということでございます。
記者:
野党側は、高度プロフェッショナル制度について反対していますが、それも踏まえて、どのように理解を得て審議を進めていきたいお考えでしょうか。
大臣:
審議を進めるのは国会の方になりますけれども、私どもとしては、高度プロフェッショナル制度の必要性、そしていかにどういう要件か、そして健康確保を促進していきたいといったことを、しっかりと高度プロフェッショナルに限らず、それぞれについてご説明して、ご理解をいただけるよう、努力をしていきたいと思います。
記者:
厚労省の方で、審議の順番を決めているわけじゃないと思いますが、法案が多くかなりタイトですけれども、厚労省としてはこの働き方改革法案を、まずは審議したいというお考えでしょうか。
大臣:
最終的な法案審議については、それぞれ委員会の方でご判断されるということでございますが、いずれにしましても私どもとして、提出した全ての法案について、この国会で成立が図られるべく、最大限努力を重ねていきたいと思っております。
記者:
法案自体は本日中に、国会に提出する予定ですか。
大臣:
それから先の処理は、内閣と国会になりますが、今日国会に持っていくと思います。

(了)