上野大臣会見概要

(令和8年5月22日(金)8:34~8:39 衆・分館第16委員室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
冒頭私から2件ございます。まずは、医療用手袋の配送についてです。医療用手袋の備蓄放出について、第一弾の要請受付を5月18日から20日までとしていたところです。現在精査中ですが、昨日の夕方時点で2,000件を超える医療機関が配布対象となる見込みです。明日23日から医療機関のお手元に順次配送されます。来週以降も要請を受け付け、できる限り速やかに、要請のあった医療機関に、医療用手袋を配送いたします。また、国は、更に放出可能な医療用手袋を4.4億枚備蓄しておりますので、ご安心いただきたいと思います。厚生労働省としては、引き続き情報収集を進めながら、医療用物資の確保のため、関係省庁と連携して必要な対応を速やかに実行に移してまいります。
もう1点は、令和8年3月大学等卒業者の就職状況についてです。本日、令和8年3月大学等卒業者の就職状況を公表します。4月1日現在の大学卒業者の就職率は98.0%で、調査開始以降2番目に高い数値となります。これは、採用活動に積極的な企業が多く、学生が就職しやすい売り手市場が続いていることによるものと考えています。厚生労働省としては、未就職で卒業された方には、新卒応援ハローワーク等において、担当者制によるきめ細かな就職支援を行ってまいります。また、既卒者が卒業後少なくとも3年間は新卒枠に応募できるよう、経済団体等に働きかけてまいります。
大臣が説明した資料のリンクはこちら[347KB]

質疑

記者:
アメリカの新型AI「クロード・ミュトス」について伺います。ミュトスは、システムの脆弱性を見つけ出し、攻撃できるプログラムを生成できるとされていますが、医療機関等がサイバー攻撃された場合、どのような事態が懸念されるのでしょうか。今後、厚生労働省として、どのような対策をいつ頃までに検討するのでしょうか。また、本日、厚生労働省と医療機関等によるサイバーセキュリティ対策の意見交換会が設けられていますが、大臣が期待することを教えてください。
大臣:
これまでに医療機関が受けたサイバー攻撃では、医療機関のシステムの脆弱性を突かれ、電子カルテの情報を暗号化されて利用不能になり、診療が一時中断する事案等が発生しています。ミュトスのようなフロンティアAIモデルがサイバー攻撃に悪用されると、攻撃のスピードや規模が劇的に増加する可能性があると承知しています。これまでも、厚生労働省としては、サイバーセキュリティ対策に関するガイドラインを策定し、医療機関に具体的な措置を促すとともに、医療機関の管理者に対しては、その措置の遵守を法令で義務付けるといった取組を行ってきたところです。今般のミュトスのようなフロンティアAIの登場を踏まえても、医療機関が取るべき具体的な対策としては、まずは、発見された脆弱性への速やかな対応や、インシデント発生に備えたBCPの策定など、既存の取組を徹底することが、医療機関が被害に遭うリスクや地域医療への影響を最小限にするものと考えています。本日夕方に、医療機関等の関係者との意見交換会を開催し、意見交換を通じて、各医療機関の経営層に理解を深めていただきたいと考えています。そうした皆さんの主体的な関与のもとで、組織全体として実効性のある対策を進めていただくことを期待しています。

(了)