上野大臣会見概要
(令和8年5月8日(金)15:04~15:10 国立ハンセン病資料館)
広報室
会見の詳細
発言要旨
- 大臣:
- 本日、多磨全生園、国立ハンセン病資料館を視察させていただきました。多磨全生園は、私が大臣を拝命したときからお伺いしたいと考えていた施設であり、本日、入所者の皆様をはじめ、関係者の皆様から直接お話をお伺いできて大変ありがたく思っています。入所者の皆様との意見交換においては、医療・介護・看護の充実、また施設整備や偏見・差別解消に向けた啓発活動といったことについてご要請をいただきました。いずれも喫緊の課題だと認識しているので、本日お伺いした点も含めて、入所者の皆様が安心して療養生活を送れるよう、しっかり取り組んでいきたいと考えています。資料館においては、ハンセン病の歴史を再確認しました。筆舌に尽くしがたい人権侵害、あるいは社会の激しい差別意識といったものを改めて学ばせていただいたと考えています。こうした歴史が二度と繰り返されないように、我々としても、これからもしっかり取り組まなければいけないと思います。ハンセン病の問題はこれからも続くと考えているので、今日お伺いしたご意見もしっかり踏まえて、偏見や差別の解消、元患者の皆様の福祉の向上、ご家族も含めた名誉回復などに関係省庁とも連携して、全力で取り組んでいきたいと考えているところです。
質疑
- 記者:
- 本日の視察の中で、特に印象に残った出来事などがありましたらお伺いできればと思います。
- 大臣:
- 資料館の中で過去の歴史を学ばせていただき、監禁されている部屋や人権侵害の実態など、そうしたものを改めて学びました。そうした筆舌に尽くしがたい差別や人権侵害が現実としてあったということ、それを我々が忘れてはならないということを改めて実感しました。
- 記者:
- 3月の大臣会見でもご発言があったかと思いますが、今後の施設の保存の在り方や入所者さんが少なくなる中で今後どう継続していくのか、お考えがありましたらお願いします。
- 大臣:
- 施設の在り方については、自治会の皆様や関係自治体の皆様が、いろいろと協議・相談いただいているので、そこで出た結論などを十分に踏まえてしっかり対応できればと考えています。
- 記者:
- 別件でもう1問ですが、ハンタウイルスの関係で、今、厚生労働省からもプレスリリースが出されていますが、現状の認識と今後の対応等で何かありましたらお伺いできればと思います。
- 大臣:
- 大西洋を航行中のクルーズ船でハンタウイルス感染症疑い事例が発生していますが、5月8日時点で確定例が5例、疑い例が3例の計8例が報告されており、うち3例が死亡と承知しています。邦人1名が乗船しています。邦人保護の観点から外務省が対応していますが、現時点で、健康状態等について問題はないと聞いています。感染が確定した例においては、ハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスという種類が確認されています。当該ウイルスについては、過去に、限定的ではありますが、感染者との濃厚な曝露による飛沫・直接接触を介したヒト-ヒト感染事例が報告されていますが、感染者と接触者の適切管理によって感染拡大を防止できるものとされています。また、厚生労働省においては、ハンタウイルスを媒介するげっ歯類が生息する南米からの入国者のうち、体調に異状がある方に対して、げっ歯類との接触の有無等を確認し、必要に応じて、医療機関への受診を勧奨するよう検疫所に指示を出したところです。今回の事例については、現地で接触者の調査等、適切な感染拡大防止の対応がとられているので、現時点において、我が国に対して直ちに大きな影響が及ぶことはないと承知しています。そもそも、アンデスウイルスについては国内に存在していませんし、それを媒介するげっ歯類も存在していません。国民の皆様におかれましては、海外への渡航時において、動物との不用意な接触を避けていただくとともに、冷静な対応をお願いしたいと考えています。
(了)

