上野大臣会見概要

(令和8年4月21日(火)9:00~9:08 省内会見室)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
私から補正予算の賃上げ・物価上昇対策の執行状況についてご報告させていただきます。令和7年度補正予算による、医療機関や介護事業者等への賃上げ・物価上昇対策支援については、できる限り速やかにお届けできるように取り組んできました。病院については、国から直接給付しています。全国で約8,000病院ありますが、その約75%である約6,000病院については、3月30日まで、昨年度中に給付金の振り込みが完了しています。残りのうち、約1,000病院からは既に申請を受け付けており、順次支給しています。これらについては、4月末まで、あるいは5月に少し入るかもしれませんが、支給を進めていきたいと考えています。また、未申請の病院が残っています。それについては、別途、国からも改めてご案内していますが、お早めの申請をお願いしたいと考えています。診療所・薬局・訪問看護ステーションについては、4月末までに約8割の都道府県が受付を開始する予定です。介護事業者及び障害福祉サービス等事業者については、令和7年度中、昨年度中に約9割の都道府県で申請の受付が開始されました。介護分野では16府県、障害福祉分野では15府県で、それぞれ希望される所へは年度内に振込が終わっています。いずれも令和6年度補正予算よりおおむね3か月早く執行しています。病院は特に中東情勢の影響によるコスト高も懸念されているので、当面の資金を迅速にお届けすることが重要と考えており、引き続き、スピード感を持って対応していきたいと考えています。

質疑

記者:
裁量労働制について伺います。先日17日の労働政策審議会の中で、裁量労働制について、適用者の実働時間などの調査を行うという発言があったかと思います。調査の目的、期限、さらにその結果をどのように活用していくのか、現時点で決まっていることを教えてください。
大臣:
今後、裁量労働制等についてご議論いただくに当たっては、その実態を十分に把握することが重要だと考えています。先週17日(金)の労働政策審議会労働条件分科会において、令和6年度に施行された裁量労働制の制度改正を含めて、現行の裁量労働制の実態などを把握するための調査を行う旨を表明したものです。しっかり調査を進めていきたいと考えています。
記者:
労働時間規制の関係でお伺いします。昨日、上野大臣は官邸で取材対応され、「総理から労働時間規制に関しては分科会の中でしっかり議論を進めてほしいという話があった」とお話しされていました。「しっかり議論を進める」という内容をもう少し詳しくお伺いさせてください。高市総理が施政方針で示された裁量労働制の見直し検討についての指示はあったのでしょうか。
大臣:
昨日、私から総理に対して、労働時間法制に関する議論の状況と今後の議論の進め方等についてご報告を行いました。具体的には、労働時間制度については、裁量労働制や変形労働時間制、勤務間インターバルなど様々な制度がありますが、それらについて現在、労働市場改革分科会や労働政策審議会で議論を行っており、その状況についてご報告したものです。総理からは、こうした労働時間規制の在り方については、しっかりと議論を進めてほしいという指示をいただいたところです。引き続き、働き方の実態とニーズを踏まえて、労働市場改革分科会や労働政策審議会において、運用・制度の両面から、議論を進めていきたいと考えています。
記者:
靖国神社での春季例大祭についてお伺いします。本日から始まりましたが、大臣は先週17日の会見では、適切に判断したいということでしたが、その後、どのような判断をされたか伺います。
大臣:
引き続き、個人として適切に判断したいと思います。
記者:
参拝するかどうかはまだ判断の途中といいますか、決めていないのでしょうか。
大臣:
閣議後記者会見ですので、個人としての判断については、具体的にはこの場では差し控えたいと思います。
記者:
閣僚でもあるので、個人的というのが、区別が難しいと思いますが。
大臣:
参拝の予定はありません。
記者:
一部保険外療養についてお伺いします。先日15日の衆議院厚生労働委員会でアトピー性皮膚炎の患者について、医師の診断の下、年間を通じて症状が持続し、通院する必要がある患者は特別料金の対象外になると保険局長が答弁しておられます。季節性の花粉症患者は特別料金の対象になるとお考えでしょうか。今回の見直しで年間400円の保険料が軽減されるということですが、花粉症の治療薬が追加料金対象になると、1シーズンで5,000円から7,000円の追加料金になってきます。現役世代の花粉症患者にとって、負担増にしかならないのではないかと考えています。
大臣:
1点目ですが、医師の診断・治療の下で、年間を通じて症状が持続するような方は、医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と認める方として別途の負担を求めないなどの配慮を検討することとしています。一方、花粉症に限らず、季節性の症状についてはこの別途の負担をいただくことを想定していますが、いずれにしても、この別途の負担を求めない配慮の具体的な範囲については、今後、有識者の検討会で技術的な観点からご議論いただいた後に、医療保険部会や中医協でも議論いただくことを考えているので、引き続き丁寧に検討していきたいと考えています。2点目ですが、本制度については、必要な受診を行った上で、結果的に対象となるOTC類似薬が支給された場合に別途の負担を求めるものであり、現役世代に限らず、対象となるOTC類似薬の処方を受ける方については、別途の負担分の窓口負担が増え、その分全体の保険料負担が軽減されるという構造になっています。本制度においては、急激な負担増とならないように、別途の負担は薬剤費の4分の1とするほか、先ほども申し上げましたが、配慮するということで、がんや難病患者などに対する配慮も講じることとしています。こうした制度の趣旨をご理解いただけるように、丁寧に周知していきたいと考えています。

(了)