上野大臣会見概要
(令和8年3月24日(火)9:39~9:48 院内大臣室前)
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- 私から2件冒頭発言させていただきたいと思います。まず、Japan Biotech Showcase & Symposium 2026(ビジットプログラム)の開催についてです。明日から2日間、厚生労働省主催としては初めて、欧米のベンチャーキャピタルの方々を日本に招へいし、日本の医療系スタートアップとのビジネスマッチングを行うイベント、ビジットプログラムを開催します。我が国の創薬・先端医療の分野では、日本のユニークな研究開発力を活かした製品の実用化が始まっており、こうした動きを加速するためには、更なる投資の呼び込みや、海外市場への展開の後押しが重要です。今回のプログラムを通じては、世界的に活躍するベンチャーキャピタルの皆様に、日本の医療系スタートアップの技術力・将来性を直接ご覧いただき、投資への関心を高めていただくとともに、スタートアップの皆様の海外市場との連携強化につなげていきます。今後も、日本発の医療系スタートアップが、世界で活躍し、革新的な医療の実現につながるよう、厚生労働省としても積極的に取り組んでまいります。
- もう1つが、「戦後80年 記憶の継承作文コンクール」の表彰式の開催についてです。本日午後3時より、「戦後80年 記憶の継承作文コンクール」の表彰式を開催します。戦後80年という節目に、若い世代が戦争の記憶の継承や平和の尊さについて考える機会を設けることを目的として、今般、厚生労働省として初めて実施したものですが、全国から909作品の応募がありました。この中から、厚生労働大臣賞、優秀賞の計9作品を選出し、本日10時に厚生労働省のホームページで公表します。多くの方に、受賞者の書かれた作文を読んでいただければと考えています。詳細については、事務方にお尋ねください。
質疑
- 記者:
- 国立ハンセン病療養所についてお伺いします。全国13か所にある施設の入所者の高齢化が深刻化しており、平均年齢は88.9歳ともいわれています。将来的に施設の入所者が少なくなった場合や、極端にいえば1人になってしまったという場合に施設の運営をどうされるのか、また、施設の建造物や歴史的な資料の保全に関してどのように考えるのか懸念が広がっているので、厚生労働省としての見解を教えてください。
- 大臣:
- 入所者の皆様に対する在園保障については、最後の1人まで社会の中で生活するのと遜色のない水準を確保するため、生活環境及び医療の整備を行うよう最大限努めることとしています。その上で、各療養所の納骨堂や監禁室といった、隔離政策の歴史を後世に伝える歴史的建造物については、各療養所の資料館・社会交流会館とともに、国の責任として確実に未来に残し、普及啓発等に活かしていかなければならないと考えています。このため、療養所が所在する市町、療養所、入所者自治会において、地元として保存したい建造物等を整理していただき、その結果を踏まえ、厚生労働省において、歴史的建造物として保存する取組を進めていくこととしています。引き続き、入所者の皆様の視点に立った政策を推進し、療養環境の充実を図り、ハンセン病問題の解決にしっかり取り組んでいきたいと考えています。
- 記者:
- 春闘について伺います。昨日、連合が春闘の第1回の集計を発表し、正社員の賃上げ率が平均5.26%と、3年連続の5%台となりました。こちらについての受け止めをお願いします。また、今後、中小企業の交渉も本格化します。こちらについて、期待感などあればお願いします。
- 大臣:
- 昨日、連合が2026春季生活闘争第1回回答集計結果を公表したことは承知しています。賃上げは各企業がその支払能力を踏まえつつ、労使の交渉・合意によって決定されるものであり、政府としては、引き続き、回答状況を注視していく考えです。こうした賃上げの力強い動きが、今後、地方や中小企業、非正規雇用労働者の方々にも、着実に波及していくことを期待しています。昨日は、私自身も、政労使の意見交換に出席したところです。厚生労働省としても、春季労使交渉に向け、賃上げの機運を醸成するため、1月から2月を中心に全都道府県において地方版政労使会議を開催してきました。地域の政労使のトップが賃上げについて話し合うとともに、政府の各種支援策を周知してきたところです。引き続き、賃上げ支援助成金パッケージによる支援などを通じて、企業が賃上げしやすい環境整備に取り組んでいきたいと考えています。
- 記者:
- 広島市の平和記念公園にある原爆供養塔に納められている遺骨について伺います。広島市の調査で52人分の遺髪が残っていることが先週判明し、DNA鑑定による身元特定につながる可能性が出てきました。今後、国がDNA鑑定など身元特定につながる広島市の施策を支援する考えがあるか教えてください。併せて、国策として始めた戦争の犠牲者の身元特定に、これまで国が関与してこなかった理由も教えてください。
- 大臣:
- 昨年12月に、広島市の原爆供養塔に納められていた原爆犠牲者のうち、お一人の遺骨の身元が、広島市が行った遺髪のDNA鑑定で特定されました。この結果を受けて広島市で供養塔の遺骨を再度調査されてきましたが、遺髪も納められているものが52人分あったと承知しています。広島市によれば、遺髪が残っており、遺族の申出がある場合には、DNA鑑定による身元特定を行うことが可能ですので、この52人についても要望があれば応じていくという方針だと聞いています。民間人の遺骨の取扱いについては、各地域の実情の下で自治体等によって慰霊・保管・返還に関する取組が行われていると承知しています。厚生労働省としては、引き続き、被爆者援護法の考え方を踏まえ、被爆者に対する援護や原子爆弾による死没者の追悼に取り組んでいきたいと考えています。
(了)

