福岡大臣会見概要

(令和7年9月19日(金)10:25~10:31 院内大臣室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
私からは特にありません。

質疑

記者:
8月に各都道府県へ美容医療上の具体的な問題事例と罰条を示した通知を発出されました。本文中にも簡潔な説明があるわけですが、具体的にどういった問題認識があり、美容医療の性質上どういったことが問題の背景となると捉えているのか、お聞かせください。
大臣:
美容医療については、令和6年11月にとりまとめられた美容医療の適切な実施に関する検討会の報告書において、問題事例について、医師法等に違反するか否かの判断基準や立ち入り検査の基準が明確でないことから、保健所による指導等が困難である事例があること、医師でない無資格者が医療行為を行う事例があることなどが指摘されていたところです。こうした指摘を踏まえて、美容医療に係る違法事例等に適切に対処するべく、各指導等の取扱い及び法令上の解釈を整理した上で、今回通知を発出したものです。引き続き、こうした取組を含めて、国民の方々が安心して美容医療を受けられる環境の整備に努めてまいりたいと考えています。
記者:
スマートフォンをマイナ保険証として利用できるスマホ保険証についてお伺いします。準備の整った医療機関で順次、今日から利用が開始しましたが、利用によって医療機関や患者にどのような利点が見込まれるのか、また、現時点で、全国のどのくらいの医療機関で運用が見込まれているのかを教えてください。新たな運用による窓口の混乱を避けるため、患者側が事前に確認しておくべきことや注意しておくことへの呼びかけも併せてお願いします。
大臣:
スマートフォンでのマイナ保険証利用については、本日から運用を開始し、利用環境が整った医療機関・薬局において順次利用可能となるところです。日常的に広く利用されているスマートフォンがマイナ保険証として利用できることで、患者さんの利便性の向上につながることが期待されると考えています。スマートフォンの読み取りに対応している施設数については、全220,000の施設のうち、昨日時点で厚生労働省の補助事業を利用して汎用カードリーダーを購入された施設が約15,000、汎用カードリーダーの設置が不要な顔認証付きカードリーダーを導入している施設が約32,000あり、併せて約47,000の施設が対応できているということになると想定されていますが、必要な設定等が完了し、スマートフォンの読み取りの実績が確認された施設について、今後、厚生労働省のホームページにおいて公表することとしています。また、スマートフォンのマイナ保険証を利用して医療機関等を受診するに当たっては、来院前にスマートフォンにマイナ保険証を追加しておくこと、受診する医療機関等がスマートフォンに対応しているか事前に確認することなどについてお願いしたいと考えています。昨日、関係団体に対しても利用開始に当たっての留意点をお示ししたところであり、円滑に保険診療が受けられるように、周知に努めてまいりたいと思います。
記者:
自民党総裁選について伺います。22日告示の総裁選では5名の方が出馬又は出馬意向を表明されています。一部の閣僚では既に特定の候補者の支持を表明されている方がいらっしゃいます。大臣はどなたを支持されるかお考えを教えてください。また、推薦人になるご予定などはありますでしょうか。併せてお伺いします。
大臣:
大臣として記者会見をさせていただいている場ですので、自民党の総裁選について、コメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。
記者:
重ねて、スマホでの受診受付について質問させていただきます。マイナ保険証の搭載手続きが完了したスマホで受診ができるようになりますが、マイナ保険証の利用率は最新のデータで31%です。普及が広がりきってない現状や、利用できるのがカードリーダーの設置など準備が整っている一部の医療機関などに限られることについて、どうお考えかお聞かせください。
大臣:
先ほども申し上げたように、マイナ保険証は、ご本人の健康・医療情報を活用したより良い医療の提供に大きく寄与するものであり、より多くの皆様にマイナ保険証をご利用いただけるよう、引き続き今申し上げたメリットを周知するとともに、様々な不安の声に丁寧に対応していく必要があると考えています。本日より、スマートフォンでのマイナ保険証利用が運用開始となるわけですが、医療機関に対しても、利用開始に当たっての留意点等を丁寧に周知して、利用環境の整備に取り組んでまいりたいと考えています。一方、マイナンバーカードを持ち歩いて紛失しないか心配といった不安の声もあると承知しています。このため、マイナンバーカードの中にはプライバシー性の高い情報が入っていないことなどを周知してまいりましたが、スマートフォンに搭載した場合を含め、マイナ保険証を多くの方々に安心してご利用いただけるよう、引き続き取組を進めてまいりたいと思います。

(了)