福岡大臣会見概要

(令和7年7月2日(水)12:13~12:23 東京医療センター)

広報室

会見の詳細

閣議等について

福岡大臣:
本日は、マイナンバーカード機能を搭載したスマートフォンを、今後マイナ保険証として利用可能としていくための実証事業にご協力いただいている、国立病院機構東京医療センターを視察させていただきました。私自身も、自分のスマートフォンを使って、病院窓口での受付を体験させていただきました。iPhoneとAndroid端末では使い方が少し異なりますが、いずれも簡単に受付できるということで、自分でも、あっという間に終わったなという感じがしています。詳しい使い方については、厚生労働省のホームページ等にリーフレットを掲載しているので、ご覧いただければと思います。実証事業については、東京医療センターをはじめとする関東圏の15機関のご協力のもと、7月1日から7月18日、8月4日から8月15日の2回に分けて実施いたします。スマートフォンで受付した場合に、円滑に、かつ、問題なくオンライン資格確認が行われるかについて、医療機関・薬局側、患者側の両側面から確認したいと考えています。その後、9月頃から、環境が整った医療機関・薬局から順次、運用を開始してまいりたいと考えています。具体的な時期については、決まり次第、発表いたします。スマートフォンをマイナ保険証として使うには、マイナ保険証の利用登録をした上で、ご自身のスマートフォンで搭載手続をしていただく必要があります。国民の皆さまにおかれては、是非この手続をしていただきたいと思います。あわせて、医療機関や薬局側の準備としては、スマートフォンの読み取りに対応したカードリーダーをご購入いただき、窓口に設置していただく必要があります。今般、この購入費用の一部を補助することといたしました。8月中に補助を開始する予定ですので、医療機関・薬局の皆さまにおかれては、是非この補助事業を活用していただければと考えています。
平大臣:
福岡大臣とともに、私も自分のスマートフォンで病院窓口での受付を体験いたしました。大変スムーズに受付が完了したという印象を持ちました。先日リリースされた、iPhoneのマイナンバーカードは、サービス開始1週間経過した6月30日時点で、約66万5千人の方にご利用いただいています。非常に速いペースで登録していただいている、ご利用いただいているのだろうと思います。マイナンバーカードの利活用の中でも、マイナ保険証は非常に重要なユースケースです。Android端末を含め、カードがスマートフォンに搭載されることにより、より簡単なUIUXで保険医療を受けられるようになることは、国民の皆様の利便性を大きく向上させるものと期待しています。私自身も、最近、財布自体を持っていないので、マイナンバーカードそれだけを持ってくる話になるので、スマホ一つで終わると、ほとんど決済はキャッシュレスでしているので、病院もスマホだけ持って行けばいいと。ただ今、厚生労働大臣からお話があったとおり、9月から順次ということなので、スマホを持って行けば大丈夫だということではなく、とりあえず確認のために、いわゆるマイナ保険証としてのマイナンバーカードも持っていただいて、行きつけの病院がスマホで対応できるとなれば、それ以降はスマホだけで対応できるということですので、利便性は向上するのだろうと思っています。今回、特にAppleの方は、券面情報も搭載されていますので、生年月日や性別、住所の確認もできますので、これは民間のビジネスシーンでも利用者の拡大が期待されるところですので、デジタル庁としても、社会全体のDX、マイナンバーカードを活用したDXの推進をしっかり進めていきたいと考えています。

質疑

記者:
福岡大臣に2点伺います。冒頭お話のありましたカードリーダーの補助ですが、そのねらいと補助を通じて、どういう環境を整備したいかという趣旨・意図と、現時点で額などの規模が決まっているものがあれば、教えてください。もう1点は、マイナ保険証の利用率が、5月末で29.3%と、まだそんなに高くない状況が続いています。保険証の廃止まで半年を切っていますが、普及・啓発、周知広報をどういったかたちで進められていくか、併せて伺います。
福岡大臣:
カードリーダーについて、先ほど平大臣からもお話がありましたように、多くの医療機関で導入していただくということが、患者さんの利便性の向上につながると考えています。多くの医療機関・薬局にご活用いただけるように、申請手続なども簡素化し、ECサイト等を活用したクーポンによる補助を行うことを検討していますが、できるだけそういった補助等を通じながら、より多くの機関に早く導入していただくような環境整備に努めてまいりたいと考えています。もう一つは、そもそもの利用促進ということです。これまでも累次に渡って、厚生労働省としては、利用促進のための周知や広報等に取り組んでまいりました。患者さんにとっても、医療情報等について、自分の医療情報等が活用できるということで、医療の質の向上にもつながるという観点から、そのような対応をとってきたということです。今後さらに、スマートフォンに搭載されることで、ゆくゆくは、先ほど平大臣がおっしゃったように、マイナンバーカードも持って行かず、自分が行く医療機関が対応していると分かれば、スマートフォンだけを持って受診ができるようになるということで、そういったことも含めて、利用環境が良くなることによって、皆様方にさらに利用していただける環境につながっていくものだと思います。今回の取組等についても、しっかりそういった観点から周知を図っていきたいと考えています。
記者:
補助の額や規模は、現時点で、どういった想定をされていますでしょうか。
福岡大臣:
補助の額等については、決まり次第、皆様方にお伝えしたいと思っています。
記者:
今回の実証実験で、利用する人の制限は何かかかっているのでしょうか。一般の方々は、実証実験をしている医療機関に来られる患者さんは、基本的に誰でも使えると思ってかまわないのでしょうか。
福岡大臣:
冒頭申し上げましたように、15の機関で、今、実証実験をしているということで、その機関に来られる方の対象について、制限は設けていません。
記者:
実証実験の場が関東圏以外に拡がる可能性はあるのでしょうか。
福岡大臣:
実証実験の機関において様々なことを試行させていただいて、そこで様々なことを確認した上で、9月から順次、導入していただく医療機関で始めていくということです。その際には、全国津々浦々、やっていただけるところは順次やっていただきたいと考えています。
記者:
9月以降に関しては、実証実験ではないという形になる。
福岡大臣:
はい、そうです。
記者:
9月頃から、準備が整った医療機関などで開始ということですが、今後どのくらいの期間をかけて、どの程度の普及率を図っていくのか、お教えください。
福岡大臣:
現時点で具体的な目標を定めているわけではありませんが、先ほども申し上げたように、医療機関がリーダーを導入していただくための経費補助等を行うことによって、できるだけ早く、多くの医療機関に導入していただく環境整備に努めてまいりたいと考えています。
記者:
補助ですが、リーダー本体の補助のみなのか、それとも例えば、接続して何か設定変更するのでSIerさんの費用も補助されるのか、そのあたりをお伺いしたいです。
事務方:
ハブなど、ある程度、購入するところまでは配慮しています。
記者:
購入だけですか。
事務方:
購入して差し込めば、基本的には対象でございます。
記者:
今回のスマホ対応で、マイナ保険証の利用率がどの程度向上できると期待していらっしゃるか、そのあたりのコメントをいただければと思います。
福岡大臣:
具体的な数字を持ち合わせているわけではありませんが、先ほども申し上げたように、そういった環境が良くなることによって、より多くの方が利用していただけるものと思っており、そういった意味で周知をしっかり図っていくということ。また、医療機関に早く導入していただくための補助を行っていくということを、併せて行っていきたいと考えています。
記者:
確認で恐縮ですが、今日は両大臣とも、ご自身のiPhoneで体験されたという理解でよろしいでしょうか。
平大臣:
はい。
福岡大臣:
はい、そうです。

(了)