福岡大臣会見概要
(令和7年6月6日(金)8:40~8:43 衆・分館第16委員室前)
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- 私からは特にございません。
質疑
- 記者:
- おととい公表された人口動態統計について伺います。結果では、去年1年間の出生数は68万6,000人あまりと、統計開始以降、初めて70万人を下回りました。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計よりも15年ほど早いペースで少子化が進んでいることになりますが、結果の受け止めをお願いします。また、少子化の進行は、年金など社会保障制度全般の持続性に大きく影響してくる部分だと思いますが、今後、こうしたところにどのように対応していくか、併せて伺いたいと思います。
- 大臣:
- 人口動態統計によると、令和6年一年間の出生数は68万6,061人で、対前年比でマイナス5.7%となり、合計特殊出生率は1.15で、対前年比でマイナス0.05ポイントとなったところです。少子化に歯止めがかかっていない状況については重く受け止めており、引き続き、政府として少子化対策及び子育て支援に強力に取り組んでまいりたいと思います。少子高齢化が進展する中で、現役世代の負担を軽減しながら、社会保障制度を持続可能なものとすることは、大変重要な課題であると認識しています。全ての世代が能力に応じて負担し、必要なサービスが必要な方に適切に提供される「全世代型社会保障」の構築に向けて、「改革工程」に基づき、着実に取組を進めてまいりたいと思います。
- 記者:
- 年金についてお伺いします。昨日の参議院厚生労働委員会で、大臣から年金制度について正式に100年安心という言葉を用いたことはございませんとの説明がありました。「正式に」という言葉の趣旨を教えてください。また、過去の国会論戦では「100年安心」という言葉が用いられたことがありましたが、政府としてなぜこの言葉を使わないのか、その理由も教えて下さい。
- 大臣:
- 過去の国会におけるやりとりにおいて、そうした発言があったことは承知しています。年金財政の健全性を正式に評価する趣旨で用いた表現ではないことから、「正式に用いたことはない」と申し上げたところです。年金財政の健全性については、ご指摘のような主観的な表現を用いるのではなく、財政検証において5年に一度確認している長期的な給付水準の見込みに基づき、客観的に説明すべきものであると考えています。
(了)