福岡大臣会見概要

(令和7年5月30日(金)8:38~8:41 衆・分館第16委員室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について


大臣:
冒頭私から1点ございます。雇用統計についてです。令和7年4月の有効求人倍率は1.26倍と、前月と同水準となりました。また、完全失業率は2.5%と、前月と同水準となりました。求人・求職の動向や労働力調査の結果をみますと、現在の雇用情勢は、求人が底堅く推移しており、緩やかに持ち直しています。物価上昇等が雇用に与える影響に留意する必要があると考えています。

質疑

記者:
スポットワークについてお伺いします。一部報道で、スポットワークを活用する企業に向けて、労務管理のガイドラインの素案について報じられていますが、これまでもスポットワークを使う労働者が、企業とのマッチングが完了したと思い勤務先に向かったところ定員が埋まっていて、勤務を断られるトラブルも起きています。厚生労働省として、スポットワークのサービスを活用したことで発生するトラブルについて、今後どのように対応していく予定でしょうか。また、ガイドラインを作成する場合、周知する方法、公表する時期についても教えてください。
大臣:
いわゆるスポットワークは、自分の好きな時間・場所で働きたい等の労働者側のニーズと、繁忙期や欠員発生時だけ雇いたい等の企業側のニーズの双方を満たす働き方の一つとして活用されているものと承知しています。一方、スポットワークで働く労働者については、賃金や安全衛生などの取扱いについて通常の雇用と異なるところはありませんが、一部において、ご指摘がありましたように、トラブルが発生していることも認識しています。スポットワークを利用する際のトラブル防止のため、報道がなされているような労務管理の指針という形ではありませんが、労働者・使用者双方に向けて労働関係法令を一層周知するための対応を速やかに検討してまいりたいと考えています。
記者:
自民、公明、維新の3党協議について伺います。先日、病床の削減の方向で大筋合意されています。維新側は11万床の病床削減により医療費ベースで1兆円の削減効果が出ると主張していますが、厚生労働省としては削減効果の妥当性をどのようにみていらっしゃるか、ご見解を教えてください。
大臣:
ご質問については、自由民主党・公明党・日本維新の会の3党において、今まさに協議が行われている最中であり、内容に関するコメントは差し控えさせていただきます。なお、令和6年度補正予算において、病床数の適正化を進める医療機関に対する支援を行っており、こうしたご議論も注視しながら、引き続き必要な対応を検討してまいりたいと考えています。

(了)