福岡大臣会見概要

(令和7年5月20日(火)9:41~9:43 院内大臣室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
私からは特にございません。

質疑

記者:
本日から年金制度改革法案の審議が始まります。成立に向けて、改めて意気込みをお伺いします。また、野党は法案から削除された基礎年金底上げ策の復活を求める修正案を自民党に示すなどの方針を示しました。政府としてどのように対応いたしますでしょうか。
大臣:
今回の年金改正法案については、被用者保険の適用拡大のほか、在職老齢年金制度の見直し、iDeCoの加入可能年齢の上限の引上げなど、将来の受給者の給付も充実させながら、現在の受給者の年金の増額措置も盛り込んでいる内容になっています。法案は、本日から国会において審議が開始されますが、厚生労働省としては、この法案の意義や内容について丁寧に説明を尽くし、ご指摘の基礎年金底上げ策も含めて、国会におけるご議論を賜りたいと考えています。
記者:
共同通信が17日・18日に行った全国電話世論調査で、基礎年金の底上げを削除したことについて聞いたところ、「入れるべきだったとは思わない」との回答が46.4%と最も多かった一方、「入れるべきだったと思う」との回答は41.4%と、賛否が分かれる結果となりました。政府として、今回は法案に盛り込まなかった上で、大臣は先日の記者会見で「次の財政検証の結果も踏まえて必要な措置を検討したい」と述べられましたが、調査結果について大臣の受け止めをお願いいたします。
大臣:
ご指摘の報道については承知していますが、個々の調査に対するコメントは差し控えさせていただきます。その上で、基礎年金のマクロ経済スライドを早期に終了させる措置については、昨年末の社会保障審議会年金部会の議論の整理においても、賛成と慎重の両方の意見があったこと等も踏まえ、この措置は、今後も経済が好調であれば発動の必要性がないものであり、次の財政検証の結果を踏まえて検討し、必要な措置を講じることなどから、具体的な仕組みについては、今回の法案には規定しないこととしたものです。

(了)