福岡大臣会見概要
(令和7年5月13日(火)9:38~9:41 院内大臣室前)
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- 私からは特にございません。
質疑
- 記者:
- 流行が続いている百日せきについてお伺いします。今年はこれまでの患者数が累計1万人を超え、今の方法で記録を取り始めた2018年以降で最も多くなっています。流行が拡大した要因をどのように分析されているでしょうか。大臣から国民への感染対策の呼びかけも含めて教えてください。
- 大臣:
- 本年の百日せきの感染状況については、5月4日までの約4か月間で、患者数が14,267人となっており、近年で最も患者数が多かった令和元年を上回るペースで推移しています。百日せきの患者数が急増している原因については、現時点では明らかではありませんが、コロナ禍以降、様々な呼吸器系の感染症の患者が増加傾向であり、また、百日せきについては、諸外国においても増加傾向であると承知しています。百日せきの予防にはワクチンが有効とされていることから、予防接種法に基づく定期接種の対象の方には、接種時期を確認の上、ぜひワクチンを接種いただくようお願いしたいと思います。さらに、国民の皆様におかれましては、手指衛生や咳エチケットなどの基本的な感染防止対策に努めていただくとともに、咳が持続する場合には、医療機関の受診を検討いただくことをお願いいたします。
- 記者:
- 昨日、労働政策研究・研修機構が、雇用調整助成金のコロナ特例について効果検証の結果をまとめました。初期の段階では雇用維持効果が確認されるが、長期に及んだ場合には効果が失われる傾向があるという内容でしたが、今後の政策的示唆として、利用が長期に及ばないよう特例期間を一定期間に限定するなどと指摘しています。検証結果の受け止めと、今後の雇用調整助成金制度を見直す考えがあるかについてお聞かせください。
- 大臣:
- 今般の労働政策研究・研修機構(JILPT)による雇用調整助成金のコロナ特例に関する検証結果については、令和5年の財政制度等審議会や行政改革推進会議において、「次の危機に備える観点からも、実証的なデータに基づき、政策効果についての検証を行うべきである」等との指摘がなされたことなどを踏まえ、厚生労働省からJILPTに要請の上、実施されたものです。効果の検証結果として、雇用調整助成金について、一定の雇用維持効果を発揮したこと、反面、利用が長期に及んだ場合はその効果が失われる傾向があること等が示されていると承知しています。今後、当該検証結果も踏まえ、雇用調整助成金等の雇用維持政策の在り方について、労働政策審議会において公労使の委員の意見を聞きながら、丁寧に議論を進めていきたいと考えています。
(了)