福岡大臣会見概要
(令和6年12月6日(金)8:31~8:34 院内大臣室前)
広報室
会見の詳細
閣議等について
大臣:
- 私からは特にございません。
質疑
- 記者:
- 来年度の薬価改定について伺います。4日に市場での取引価格が公定価格から5.2%下回ったとする調査結果が公表されました。価格差はここ数年の傾向と同様小さくなり、前年に比べ0.8ポイント縮みました。例年通りであれば、改定に向け引き下げを検討されると思いますが、製薬会社は原料費高騰への対応や医薬品の安定供給の観点から引き下げに反対しており、中間年改定を廃止すべきという声も与野党内から挙がっています。大臣の受け止めと、今後の予算編成に向けたお考えをお聞かせください。
- 大臣:
- 先日開催された中医協において、薬価調査結果を公表したところですが、取引価格が公定価格から平均5.2%下回っており、昨年と比べて0.8%縮小しているということは、今お話しがあった通りです。令和7年度の薬価改定については、「骨太方針2024」において、「イノベーションの推進、安定供給確保の必要性、物価上昇など取り巻く環境の変化を踏まえ、国民皆保険の持続可能性を考慮しながら、その在り方について検討する」こととされています。様々なご意見がございますので、それを踏まえ、中医協において、関係者の方々の意見も伺いながら、検討を進めてまいりたいと思います。
- 記者:
- 5日の臓器移植委員会で、障害の有無に関わらず全ての人に本人の意思を丁寧に推定して臓器提供の可否を判断するとの運用にする方針が示されました。知的障害者の臓器提供に関しては療養手帳の所持者の意思表示を一律に無効としていた問題の発覚もありましたが、大臣の今回の受け止めと、今後の具体的な対応やスケジュールを教えてください。
- 大臣:
- 15歳以上の方々の、有効な意思表示が困難となる障害がある方の意思表示については、意思決定支援が進んでいるという現状を踏まえ、障害の有無に関わらず、よりご本人の意思が尊重されるよう、ガイドラインの見直しを今、検討しているところです。具体的に申し上げますと、15歳以上で、有効な意思表示が困難となる障害を有する方からの臓器摘出は見合わせるという従来の記載を削除し、障害の有無に関わらず、本人の医療やケアに携わる医療従事者等の助言も踏まえるよう見直すことにより、本人の意思を丁寧に推定し、臓器提供の可否を慎重に判断できるよう検討を進めているところです。具体的な施行時期は未定ですが、今年度中にパブリックコメントを行い、関係団体等の意見等を踏まえ、見直しの作業を進めてまいりたいと考えています。
(了)