福岡大臣会見概要(世界貿易センタービル建設工事現場視察後)

(令和6年11月19日(火)15:09~15:14 KDX浜松町センタービル)

広報室

会見の詳細

発言要旨

大臣:
 本日は、現在検討を進めている労働安全衛生対策の見直しにあたり、工事現場で実施されている統括安全衛生管理、機械の管理や化学物質管理について、実際に現場を拝見させていただき、皆様方のお話を聴かせていただく貴重な機会をいただきました。特に本日の視察においては、個人事業者の方を含めた現場全体の統括安全衛生管理がどのように行われているのか、化学物質の保管・管理状況をどのように行われているかということについて、お話を伺いました。また、クレーンなどの重篤な労働災害に直結する機械が現場でどのように維持され、作業管理されているか等について、実際の作業を拝見させていただいたところです。職場の安全衛生管理が、現場で作業されているお一人お一人のご努力によって維持されているということを、改めて、それぞれの方とお話しをする中で確認させていただきました。厚生労働省では、今後の労働安全衛生対策について、先ほど申し上げた個人事業者に対する安全衛生対策や、機械等による労働災害防止などの様々な観点から、審議会で議論を進めています。本日の成果も踏まえて、引き続き検討を深めていきたいと考えています。また、職場の安全衛生管理の強化や、優れた取組を行う事業者の支援にも、あわせて努めていきたいと考えています。

質疑

記者:
冒頭発言と重複する形で恐縮ですが、今、労政審で安全対策の議論を進めていると思います。来年の通常国会で労働安全衛生法案の改正法案の提出を目指しているとのことですが、特に本日、高齢者が働く現場もあったと思いますが、働く高齢者の方が増えていく中で、そういった点を含めて、どういった形で政策・法案に反映させるお考えか、改めてお考えをお願いします。
大臣:
先ほども申し上げた通り、まず元請けの方々によって、個人事業者も含めた現場全体の統括安全衛生管理を適切に行っていただくということだと思います。本日拝見させていただいた中でも、先ほどおっしゃった、ご高齢の方で現場にいらっしゃる方も含めて、トラテープと呼ばれる縞々のテープや転倒防止の様々な措置が講じられているということもありましたし、危険なもの等についてはエリアを分けながら、そこには足が踏み入れられないような安全な措置を講じられているということを、実際に拝見させていただきました。また、有害な化学物質の管理のようなところですと、しっかり施錠をされた中で管理されているといったことも含めて、そういった安全対策を万全に講じられているというところを拝見させていただきました。今後も、元請けの方と関係する請負をされる方々との連携、これはクレーンにおいてもそうですが、連携をしっかり行っていくということが非常に重要であると改めて感じたところであり、そういったことを制度的にどうやって担保していくかということについて、今後、議論を進めていきたいと思います。
記者:
本日、現場を見られて、非常に綺麗な現場で、資材なども水平や直角にまとめられていたと思いますが、その辺りご覧になっていかがでしょうか。
大臣:
今おっしゃったように、やはり安全管理をされる中で、先ほど申し上げたエリアの棲み分けや現場の清掃等も含めて、非常に綺麗な現場で安全性を確保していらっしゃるということを感じました。また、現場の方々が大変なのは、例えばクレーンの方々とお話しさせていただいても、風にあおられたり、寒さなどによって手先の動きといったようなものに影響が出たりするケースがないように、どのようにしたら日頃と同様の作業をすることができるのか、様々なところで工夫をしていらっしゃるということを随所に感じましたので、引き続き、そういったことを徹底していただきながら、安全な現場に努めていただきたいと思います。

(了)