武見大臣会見概要

(令和6年6月28日(金)14:34~14:43 中央合同庁舎5号館1階タリーズ前)

広報室

会見の詳細

発言要旨

大臣:
紅こうじ関連製品に関する新たな健康被害事例についてご説明させていただきます。6月27日の朝、小林製薬から紅こうじ製品による健康被害に関して、小林製薬が3月29日までに公表した5事例の死亡事例のほかに、死亡に関する遺族からの相談が170事例あるとの報告がありました。厚生労働省としては、小林製薬が把握している死亡者数、入院治療を要した方の数、医療機関を受診した方の数等の健康被害の情報について毎日報告を受けることとしており、それを国民の皆様にもお知らせしてきました。こうした中で厚生労働省としては、死亡者数の更新がないため、6月13日に死亡者数の確認をしたにも関わらず、小林製薬の判断により死亡者数の報告をしなかったことは極めて遺憾であると考えています。その後6月14日に、公表中の5事例のほかに調査中の事例があることの一報を受け、厚生労働省から詳細な報告を求めていたところ、27日の朝まで確定的な数字の報告はありませんでした。厚生労働省としては、27日に報告を受けた170事例のうち、喫食をしていないことが確認された91事例を除く79事例について、製品の使用期間や使用量、医療機関受診の有無、主な症状等について分類して翌28日までに報告するよう指示をいたしました。それによると、報告を受けた79事例のうち3事例は、医師に問い合わせをするなどして調査が終了しており、結果として紅こうじ製品との因果関係はなかったことが確認されていること、残りの76事例については、医師に確認するなど、現在調査中との報告がありました。厚生労働省としては小林製薬に対し、残る76事例に関し、遺族の同意の取得、医療機関の同意の取得、医療機関からの情報収集などについて、今後の進め方について早急に計画を作成し、明日までに報告するよう指示を行います。また、医療機関への照会及びその後の分析については、厚生労働省が詳細に指示を出し、厚生労働省において進捗管理をしっかりと行うことといたしました。なお、すでに3月に公表済みの死亡事例5例についても状況を調査したとのことであり、1事例は喫食がなかったこと、2事例は調査に向けた遺族の同意が得られないことや、喫食とは別の原因で亡くなっており、関連性は不明との主治医からの意見が示されたことの報告がありました。本日この後事務方より詳しく説明いたします。私からは以上です。

質疑

記者:
数字の確認です。紅こうじサプリメントを摂取した、その疑いで死亡が確認された事例は結局何件になるのでしょうか。
大臣:
まだわかりません。これからさらにその詳細を調べるところです。しかし我々の方に本来ならばもっと早くそうした死亡事例に関わると疑われるような報告が、例えば遺族などからもあったようなので、そうしたことについて報告がなかったので、改めて13日にその死亡事例についての報告がなかったのかということも厚生労働省の方から問いただしました。その結果として、その時にはなかったがごとく実際には毎日のように報告がきています。その中では(報告数は)5のまま全然変わらないです。報告がなかった。その翌日の14日になって改めてあるようなことを言い出した。そして今になって何を言い始めているのだということで、さらにその詳細を調査させるということをして、そして27日になって初めて全体像というものが示されたということです。私としては極めて遺憾です。したがって、もう小林製薬だけに任せておくわけにはいきませんので、厚生労働省が直接こうした調査に係る計画をしっかり小林製薬に立たせ、進捗状況もしっかり管理し、そしてその調査結果というものについてより詳細にわかるようにするというようにしたわけです。
記者:
現時点では、大臣のおっしゃった170のうちの76、これが今紅麹による新たな死亡事例の疑いがある数という理解でよろしいでしょうか。
大臣:
実際には喫食していないことが確認された91事例というものがありますので、残りは79事例です。その内3事例はさらに実際にすでに医師に問い合わせをするなどして調査が終了しており、結果として紅こうじ製品との因果関係はなかったことが確認されています。残りの76事例については医師に確認するなどまさに現在調査中、それについてはしっかり計画を立て、進捗状況も確認し、厚生労働省としても的確に調査をさせることといたしました。
記者:
この76事例については現時点で紅こうじの影響があった疑いが、現状ではまだあるということでしょうか。
大臣:
そういうことです。
記者:
すでに公表されている5人についてですが、1人は喫食がなかったとお話しがありましたが、結果として喫食がなく別の原因で亡くなった方の現時点での確認で1人なのかあるいは遺族の同意が得られていない方も含めて今後増えるのか、5人の内訳を改めて教えてください。
大臣:
5人の内訳に関しては詳細、担当の局長の方からしっかりわかるように説明させます。
記者:
170事例についてですが、これは小林製薬が遺族などから確認、家族が亡くなったというような報告があったことが170ということですか。
大臣:
そうです。小林製薬の方から、死亡に関する遺族からの相談が170事例あったとの報告がありました。
記者:
当初のところから2か月遅れたりであるとか、報告がなかったということで、こうした問題意識があって今回制度改正等も込められていると思いますが、そうした中でさらにこの報告がなかなかなかったということはどうしてなのか、どうお考えですか。
大臣:
これはまさにそれも含めてしっかり調査いたします。改めてそうした調査をした上で、最終的に今後の対処方針について考えます。
記者:
会社は今のところ何かこの件について説明はありましたか。
大臣:
それは担当の局長の方に聞いてください。
記者:
5月末時点で小林製薬への行政処分の方針はないとお答えいただいていたかと思います。
大臣:
まだ決めていなかった状態です。
記者:
これから行政処分は検討されますか。
大臣:
これから全てこうした調査をし、最終的にどうするかということはこれから結果を見ての判断になります。
記者:
関連してですが、刑事告発等そういった可能性もありますでしょうか。
大臣:
それは調べてみなければわかりません。

(了)