加藤大臣会見概要

(令和5年8月15日(火)10:34~10:38 省内会見室)

広報室

会見の詳細

閣議等について


大臣:
 本日8月15日は、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」です。政府は日本武道館において、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、遺族代表及び各界代表の参列の下に、先の大戦における300万余の戦没者の皆様方に対しまして、全国民が深く哀悼の誠を捧げるとともに、恒久平和の確立への誓いを新たにする趣旨で、全国戦没者追悼式を挙行いたします。本年は台風の影響により参列がかなわないご遺族の方もいらっしゃいます。誠に残念ではありますが、政府としてはこうしたご遺族の思いもあわせて、追悼式を挙行していきたいと考えております。正午には国民一人ひとりが、その家庭、職場等、それぞれの場所におきまして、この式典にあわせて戦没者をしのび、心から黙とうを捧げられるよう切望いたします。
 2点目です。8月17日から22日まで、G20保健大臣会合及びG20財務大臣・保健大臣合同会合出席並びに医療関係者等との面会・視察のため、インド共和国のガンディーナガル及びハイデラバードを訪問します。G20保健大臣会合では、主に「健康危機への予防・備え・対応」「安全で、有効な、質の高い感染症危機対応医薬品等へのアクセス」「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジと保健サービス向上のためのデジタルヘルス」の3点について議論が行われる予定です。5月に開催されたG7長崎保健大臣会合、またG7財務大臣・保健大臣合同会合の成果も踏まえ、G20に一層貢献できるよう議論に参画するつもりです。あわせて、医薬品産業の集積地であるハイデラバードにおいては、医療関係者等との面会や視察を行い、今後の政策立案に資する知見を得てまいりたいと考えています。私からは以上です。

質疑

記者:
新型コロナウイルス5類移行後の経過措置として行われている治療薬の公費負担といった財政支援の期限が9月末までとなっています。日本医師会などからは継続が要望されていますが、現在の感染状況を踏まえた10月以降の取り扱いについて検討状況を教えてください。
大臣:
新型コロナの治療に係る医療費の自己負担分については、5月8日の新型コロナの感染症法上の位置付けの変更に伴い見直しを行いました。見直し後も必要な医療を受けられるよう、他の疾病との公平性も考慮しつつ、急激な負担増を回避するため、新型コロナの治療薬への支援を含めて、公費支援の一部を、期限を区切って継続することといたしました。治療薬の公費負担を含む支援措置の10月以降の取り扱いについては、医療関係者や地方自治体等の関係者から既にご意見をいただいているところであるが、現在の感染状況やその対応状況等も踏まえつつ、引き続き関係者のご意見を丁寧に伺いながら適切に進めていきたいと考えております。また、現在の新型コロナウイルスの感染状況ですが、4月上旬以降緩やかな増加傾向にあります。先日発表した数字では横ばいとなっておりますが、過去の状況等を踏まえると、この夏の間に新規患者数の増加が継続する可能性があると認識しており、引き続き注視していきたいと考えております。

(了)