加藤大臣会見概要

(令和5年4月21日(金)9:33~9:41 省内会見室)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
冒頭は特にございません。

質疑

記者:
明日22日からG7労働雇用相会合が岡山県倉敷市で始まります。主な議題や目指す成果について教えてください。
大臣:
まさに会合は22日から始まるところでありますが、議長を務める私としては人口動態の変化やDX、GXを背景に重要性が増している「人への投資」をメインテーマとして議論したいと考えております。特にリスキリングは単に労働者が変化に対応するための支援にとどまらず、生産性向上や賃上げにつながる投資であるとの認識をG7各国で共有し世界に発信する機会にしたいと考えております。このほか女性や若者など様々な属性の方が意欲と能力に応じて活躍できる働きやすい環境整備をどのように推進していくのか、働く方々が仕事に対してポジティブで充実した心理状態を持てるようにするための対応、すなわちワーク・エンゲージメントの推進、働きがいのある人間らしい仕事を意味するディーセント・ワークをどのように推進するのか、こういった点についても議論を行いたいと考えております。人への投資を進めることにより、国内で働く方々の幸福及び健康、社会・経済活力の増進の好循環につなげていきたいと思います。2日間という期間でありますがG7労働担当大臣同士が引き続き緊密に協力し、グローバル社会の一層の貢献につなげる機会にしていきたいと考えております。
記者:
先ほどのG7倉敷について、このタイミングで改めて「人への投資」をテーマにされた意義や狙いについて教えて下さい。
大臣:
まさに我々日本として岸田政権において「人への投資」にも取り組んでいるわけでありますが、今回の新型コロナウイルスの発生に伴って雇用等に様々な影響が生じたわけであります。先ほど申し上げましたDXやGXのような新しい、いわば産業構造の変化につながる中でどう雇用を守ってくのか、またそれにどう適用していくのか、こういった課題は世界共通の問題だという認識をしておりますので、それに対応する一つの手段として「人への投資」、いわゆるそれぞれが能力を磨きそして能力の向上した中で新しい事態に対応していく、こうしたことが非常に大事だと思っておりますので、そういったことの認識からまずスタートし更にそれに対してどう各国が取り組んでいくのか色々な話も聞かせていただき、今後の日本における政策にもつなげていきたいと思っておりますし、またこの機会にそうした意識が共有できれば世界に対してもそうした重要性をしっかりと打ち出していきたいというふうに思います。
記者:
最近話題のチャットGPTなのですが大臣はお使いになったことがありますでしょうか、あるいは使ってみたいとお考えでしょうか。チャットGPTの持つ可能性と併せ大臣のお考えをお聞かせください。また霞が関では農水省がいち早く導入検討に入っていますが、厚労省ではどこの部署がいつからどんな業務について利活用の検討に入るのか、あるいは既に入っているのかお尋ねします。
大臣:
チャットGPTは私自身も使ってみたことがあります。検索とはまた異なって、こうしたチャットGPTのアウトプットを使って私自身の仕事にこれは使えるのではないかという実感は持っているところでありますが、ただチャットGPTについて今私自身の政務の話をしましたが、行政分野における活用の可能性も色々報じられているところでありまして業務負担軽減等のメリットも指摘されておりますし、実際やってみるとこれはそういったものにはつながるのではないかと実感を持ちますが、他方で機密情報の取り扱いなどセキュリティの確保あるいはプライバシー、著作権こういった様々な課題も指摘されていますから、こういったことも十分踏まえていく必要があると思っています。厚労省において具体的に何かという訳ではありませんが、今申し上げたメリットとデメリットをしっかり認識しながらどういう対応の仕方があるのか、あるいは進めるにあたってどういう点を留意しなければいけないのか、こういったことについて中で議論してもらっているところです。
記者:
実際にお使いになったということですが、例えばご自身の名前を入れてその反応をみただとか、どのようにお使いになったのでしょうか。
大臣:
イメージしていたある種の文章を作りたいと思ったときに、エッセンスをいくつか入れながらチャットGPTのアウトプットを見てそれに少し新たな要素を加えてバージョンを上げていってもらうと言うのでしょうか、こういったことをやらせていただきましたが、そのものずばりを使うということを想定した訳ではありませんが、素材があれば例えば私が文章を書くにあたっても非常に効率的に書けるのではないかなという実感を持ったところです。
記者:
大臣自身のお名前を入れられたのでしょうか。
大臣:
私の名前を入れた訳ではありません。
記者:
実際に厚労省の中でどういうものが利用可能と思いますでしょうか。
大臣:
色々な文章を作るときに単なる材料を集めるだけではなくある程度加工された形で出てくる訳ですから、それは事務の効率化に繋がるのではないかと思いますが、それもそのまま使うのではなくてやはりそれなりにもう一度チェックをしたりというのは必要だと思いますし、他方でその文章がどういった形でほかに拡がっていくのか使われていくのか、そういったことも含めて先ほどセキュリティの話をしましたがよく確認をしながらどういったものは使えるのかどのようなものは使えないのか、よく見ていく必要があるのだろうと思います。
記者:
今朝ほど靖国神社の方に行かれたと伺っているのですが、その狙いやお考えを教えて下さい。
大臣:
そうした事実はないと思います。

(了)